第432号 偶然の幸運
こんばんは。パピーいしがみです。
前回、「マイナスも認めちゃう」で紹介した、「できなくてもいい、できればもっといい」をもうちょっと補足しておきたいな~、と思っていました。
メルマガを書く時って、いつもは、漠然と考えているだけで、だいたいアイデアが浮かんでくるのですが、なぜか今回は、何を書こうか、ぎりぎりまでまとまらず、「ありゃ~?困ったな~」だったんです。
そうしたら、昨日、フジテレビ系列の番組、「ベストハウス123」で茂木健一郎さんが出ていて、内容がまさに、「マイナスも認めちゃう」の続編にぴったり!
「おー!!“必要にして善”だー!」なんて言いながら見ていたのですが、昨晩、ご覧になりましたか?(^^)
という事で、今日は、脳科学者・茂木健一郎さんの言葉を借りながら、「できなくてもいい、できればもっといい」について、お話させていただきますね。
・・・
昨晩の、「ベストハウス123」は、茂木健一郎さんの特別企画で「セレンディピティ」が主題でした。
「セレンディピティ」って何?って思いますよね。
番組内では「セレンディピティ」とは『偶然の幸運』である、と説明されていました。簡単に言うと“ひらめき”の事です。
もうちょっと詳しくお話しすると、“何かを探している時に、探しているものとは別の、価値あるものを見つける“能力・才能”を指す言葉。
何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」のことを指す。(平たく云えば、ふとした偶然をきっかけに、幸運を掴む事。)”
と、ウイキペィア(ネット百科事典)にあります。
茂木健一郎さんは、科学者ですので、“多くの発明の影には、この「セレンディピティ」があって、その発明が今の私たちの生活に、とっても役立っている”という事をメインに例を挙げてお話になったのですが、
脳について研究されている方でもありますので、「成長」についても非常に重要だとお考えで、必ず『人の成長 =“子育て”』に当てはめてお話になります。
そこで、今回も子育てのヒントになる話をしてくださいました。
茂木さんは、常々、「子供は、叱るのではなく褒めるように!」と言われます。
なぜなら、褒められる事で、脳からドーパミン(快楽物質)が、分泌されて、そのドーパミンが「喜び」を作り出し、その「喜び」をもっと味わいたい、もっと褒められたいと、自分から行動を起こすから!と言われているんですね。
(もうこれは、このメルマガをお読みの方は、誰でも知っているし、学ばれている多くの方が経験されている事だと思います。^^)
ですが、今回は、いつものその話だけでなく、「否定をしない」「失敗させる事が重要なんですよ」という言葉も飛び出しました。
テレビを見ていた私は、びっくりして、思わず、「茂木さん、私のメルマガ読んでるの?」って(僭越ながら)突っ込んでしまいたくなりました。(^^)
でも今、日本で最も注目されている脳科学者にそう言われて、「やっぱり、そうなんだよね」「やっぱり正しいんだ!」って、私も、とても「ワクワク・ドキドキ」していました。
さあ、そこで、「否定をしない」「失敗させる」がなぜ重要で、セレンディピティ(ひらめき)にとってなぜ必要なのか・・・、というのは、こういう事なんです。
「失敗」というのは、行動の結果であり経験なんです。
私たちは経験した事、体験した事は解ります。そして、その経験は必ず、記憶として残ります。
反対に、経験していない事、体験してない事は、解らないし、記憶に残りません。(あたりまえですね)
「セレンディピティ」というのは、“何かを探している時に、探しているものとは別の、価値あるものを見つける能力・才能”でした。
しかし、見つける為には、「脳」の中に、それらが存在していなければなりませんよね。
そうなんです。失敗の記憶、経験の記憶こそが、「セレンディピティ」の種なんです。
そして、失敗や成功、経験と経験を結びつける事が出来る事。それが、“ひらめき”であり“セレンディピティ”なんですね。
そうやって考えてみると、私たちも“ひらめき”を感じた事って、きっとあったと思うのです。
「あ、そうか?!」とか「こうやってみたらどうだろう?!」っていう時ですよね・・・。
そしてそれが、うまくいったときなど・・・そんな時、どんな気分だったでしょうね?
ワクワクして、ドキドキして、嬉しかったのではないでしょうか?それこそ「喜び」「楽しさ」を感じていたのではないでしょうか?
その「喜び」「楽しさ」「ドキドキ」「ワクワク」を、子供達がたくさん体験できるように、“セレンディピティ”の種である「失敗」「経験」を、させてあげましょう!と茂木さんは、言われているんですね。
なぜなら、この「喜び」「楽しさ」「ドキドキ」「ワクワク」こそが、私たちが健康で、毎日イキイキ過ごすことができる原動力であり、『脳』を成長させる素晴らしい「環境」だから、なのだそうです。
今まさに『脳』の成長過程にある子供達には、とっても大切な事なんですね。
又、「失敗」「経験」は、人から言われてやるのではなく、「自分からやってみよう!」とした時ほど沢山できる。
「自分から・・・」と思うためには、親の「否定」が邪魔になるんですよ!と言う事なんです。
「あれやっちゃダメ」「これやっちゃダメ」って、1つ否定するたびに、ひらめきの可能性を、結びつける種を、1つずつ減らしているんです。という事でした。
そして、もう1つ、こんな事も言われていました。
「焦っていたり、心に余裕がないと、結び付けられない」って。
どんなに種が沢山あっても、余裕がないとひらめきは起きない、のだそうです。
これは、まさにそうですよね。
だって、高速道路で運転している時や、急いでいる時、町並みや、月や星、急いでいれば、標識すら見逃しますものね。
存在しているはずの“種”すら見えていないの時には、ひらめきなどは起きるはずもない、って事なんですよね。
だから、子供達が余裕を持てるように・・・という事なんです。
さて、そこで、「できなくてもいい、できればもっといい」です。
前回も申しましたが、これは、子供だけでなく、私たち、親にだって使って良いんでしたよね。
つい、怒っちゃった時だって、「怒っちゃダメだ、なんで私ってダメなんだろう・・」ではなく、「怒っちゃってもいい、怒らなければもっといい」でしたよね。
前回、このお話をしたら、沢山の方から、「とっても楽になりました」ってメールを頂きました。
「いつも、カチン!とくる事やイライラが減りました」って。
そして「子供の良いところが見付ける事ができています」って。
メールを拝見していて「お~、いい感じ♪」と思っていたのですが、「楽になった」という方は、すこし、余裕がでてきたんですね。
すると、私たちにもセレンディピティが起き出すんですよ♪。
“セレンディピティ=価値あるものを見つける能力・才能”
もしかしたら、それは「子供の良い所を見つける能力・才能」かもしれません。(^^)
余裕が出てくると、又、イライラする気持ちが治まり、お母さんの、その雰囲気はすぐに子供達に伝わります。
又、子供達にも「できなくてもいい、できればもっといい」と思ってくだされば、プレッシャーを与える事もなくなります。
「否定」がなくなると、「やってみよう!」が増えてきます。「やってみよう!」が増えてくると、経験・失敗が増えてきます。
でも、その失敗は、未来の“ひらめき”の種となります。
このように「できなくてもいい、できればもっといい」と接してくだされば、どんどん善循環に向かっていくんですね。
そうなんです。
「できなくてもいい、できればもっといい」で、私たちにも、子供達にも「否定」がなくなるんです。
子供達にも、私たちにも、「ひらめき」の為の、「喜び」や「ワクワク・ドキドキ」の為の環境ができるんです。
「否定をしない」「失敗を増やす」それらは、子供・私達が、自分で考え行動し、そして「ひらめき」を作るために、とても大きなチャンスに繋がるんです。
その為の考え方が、「できなくてもいい、できればもっといい」なんですね。(^^)
最後に、その日、茂木健一郎さんが言われた、一番好評だった言葉を・・・。
「おかあさん、失敗・・・、させていますか?」
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