第434号 何気ない会話
こんばんは。パピーいしがみです。今日のメルマガは「何げない会話」としました。
実は、今日ご紹介するピアニシモさんは、講座をお初めになって約8ヵ月後、初めて私にメールを下さいました。
そのメールが今回ご紹介するお話です。
本当はご相談されたかったようですが、ピアニシモさんは、人に話さず何とかしたい、とお考えになっていたようです。
(ピアニシモさんは、ご自分でも「私はプライドが高いから・笑」と言われていました)
ですが、学んで行く中で、そのプライドこそ、子育てに邪魔だったとお気づきになったようです。
自分が持っていた自分へのプライド。どうして邪魔だったのでしょう?
それではご紹介しますね。
ココから・・・
パピーさん、はじめまして。ピアニシモです。
実は、こうしてメールをするのは初めてです。5章の宿題もお送りしませんでした。
でも、やっぱりお礼を言いたい、とメールさせて頂きました。
他の皆さんのように、素晴らしく良い話でも、びっくりするような変化でもありません。
でも、本当に大切な事を教えてくださって、とても感謝しています。
息子は今、3年生です。小さい頃から、とても聞き訳がよく、良い子でした。
親の言いつけはキチンと守り、誰にでも挨拶が出来て、幼稚園の先生にも、保護者の方々にも褒められて、自慢の子でした。
「どうしたら、そんな風に育てられるの?」
と沢山のお母さんに聞かれて、鼻高々でアドバイスもしました。“私の子育ては素晴らしい!”とプライドもありました。
ところが、その子が3年生になってから、1年生や2年生の、自分よりも小さい子をいじめている。友達に嫌がらせをする、人の物を勝手に持ってきている、という事がわかったのです。
それが解ったのは、昨年の夏でした。本当に、本当にショックでした。私はパニックになりました。厳しく叱りました。
同じ事を何度も何度も怒鳴り、叩いた事もあります。「絶対にしないと約束しなさい!」って無理やり縛り付けていました。
「私は恥ずかしくて外を歩けない」とか、「あんたなんていらない」という言葉も言いました。
でも、治りません。担任の先生からの電話もよくありました。何度も何度も繰り返します。そしてそれを隠します。
「家から出て行きなさい!」と玄関から締め出した事もあります。「警察に連れて行く!」と脅かした事もあります。
その度、「家に入れて!」「もうやらないから許して!」と泣きさけび、懇願するのです。
どうしてそうなってしまったのか、なぜ、治せらないのか、わたしは恥ずかしく、悩みに悩みました。
本も沢山読みました。そんな時、学校の先生からパピーさんのメルマガを紹介されて、すぐに講座を始めました。(先生には内緒でした)
私が変われば、この子も変われるはず・・・。藁をも掴む思いでした。
勉強をして、目からうろこが沢山落ちたのですが、まさに今の自分に衝撃となるお話がありました。
1つは、パピーさんも、お金を盗んだりする子だったこと。
そして、私の態度がパピーさんのお父さんと同じだったこと。
私は、「盗む」って事は子供にさせてはならない、そんな事は人生の汚点だと思っていました。
ですが、パピーさんは、ご自分にもあったんだから、自分の子供にもあって当たり前、だと書いておられました。
又、他の汚点についても、それを隠すことなく、教えてくださっています。
「このままでは、犯罪者の親になってしまう」と思っていた私にとって、これらのお話は、驚きであるとともに、とても私を楽にしてくれました。
そして、私がパニックになって、自分の体面の為に子供に強制しようとしていたことは、返って子供に反抗心を強め、反発させていたんだ。まさに、パピーさんのお父様と同じ事だったんだと解りました。
多分、私が、そのままの態度でいたらなら、もっともっとエスカレートして、本当の犯罪者にしていたのかもしれません。
その章の最後に、こうありました。
“黙っていれば誰にも知られることはありません。でも私はあなたにお話しました。なぜなら、あなたにこの事実を知っていただき、私のような思いをする子供を一人でも減らしてもらいたいという願いからです。”
私は、ここを読んだ時、ボロボロと涙が出ました。
そして、話したくないような過去をお教えくださったこと。同じ間違いを繰り返して、子供をダメにしそうな私に、それを気づかせてくださったこと。
本当にありがたく思いました。
それからの私は、子供への指摘や命令、恐怖で縛ったり、自分の体面の為に動かそうとする事を極力やめるようにしています。
私も至らず、時々反省する事もあるので、まだまだ小さいですが、でも、確実に変化が起きています。
まず、子供の顔つきが変わってきました。
学校での話をするようになりました。
自分の失敗や嫌な気持ちも、口にするようになりました。
家の中で、テレビを見て、大笑いをするようになりました。
(以前は、「テレビを見るより、本を読みなさい!」と言っていたのです。私にとってテレビは悪でした)
今年になって、先生からの電話はなくなりました。
今、私は、どんな事があっても、親バカでいようと思っています。
自分のプライドを捨て、どんな事があっても、子供を信じ、どんな失敗も受け入れようと思っています。
そして、パピーさんにも、素直に相談しようと思っています。
私がこの勉強から得たものは、『素直な心』なのかもしれません。
私自身、今、とっても穏やかな気持ち、とてもすがすがしい気持ちでいることができています。
ココまで・・・
ピアニシモさん、メルマガ掲載のご許可、ありがとうございます。
ピアニシモさんから、このメールを頂いて、「メルマガに掲載させてもらっても良いですか?」とお聞きした時、やっぱり、悩んだそうです。
そりゃそうですよね。自分の汚点はなかなか人には話せません。
ですが、ピアニシモさんは、自分の汚点を話してしまうことで、変なプライドにしがみついている自分と決別するんだ!という思いで、こんなお返事を下さいました。
ココから・・・
今回、こうやってメールをする事は、私にとって、私の恥をさらすようで、とても勇気のいる事でした。
その上、パピーさんから「メルマガに・・・」と言われた時には、すぐに「そこまではムリ・・・」と思いました。
ですが、私が本当に、今までの自分と決別するのなら、これを機会に、今まで身にまとっていた衣服を脱ぎ捨てて、新しい服に着替える事が出来ると思うのです。
ですから、メルマガ、是非載せてください。よろしくお願いします。
ココまで・・・
私は、ピアニシモさんのお子さん、多分大丈夫だと思います。それは、やはり、ピアニシモさんの決意が半端ではないからです。
それに、ピアニシモさんは、小さい変化・・・と言われていますが、こんな言葉がありましたね。
“自分の失敗や嫌な気持ちも、口にするようになりました。”
どうやら、気兼ねをせずに、何でも話せる関係が出来ているようです。こうなってくると、問題が起きる事は激減します。
親が重箱の隅をつつくように、細かい事を拾い上げて、指摘したり、チェックを入れていると、子供は余分な事を話さなくなるんですね。そして隠し事をするんです。(余分な事を言って怒られたら嫌ですもの)
でも、何を話しても、受け入れてくださっていると、子供は安心して話をするようになります。
何でも話をしてくれれば、私たち親は、子供が今、どんな状態なのか、把握する事ができるんですね。
子供達はどんどん成長します。すると会話はどんどん減っていきます。そして、親は子供の様子を把握できなくなるのです。
ですから、子供達が大きくなるにつれ、何気ない会話のできる関係を持つ事が、とても大事になるんです。
子供達のこと、どれだけ把握されていますか?子供達の気持ち、どれだけ分かってくださっていますか?子供達と「何気ない会話」されていますか?(^^)
それらはやはり「良い関係」が必要です。
子供達がなんでも、変に気を使わずに話せるようになる為には、親である私たちの態度がとても大事なんですね♪
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