第458号 選手の時とコーチの時
こんばんは。パピーいしがみです。
今日のメルマガ、実は「二重人格のすすめ」にしようかな?と思ったのですが、「二重人格」だと、ちょっとダークなので、「選手の時とコーチの時」としました(^^)
私たちが子育てをしている時に、どうしてうまく行かないんだろう?って思うことって多いと思います。
「褒めればいい」「認めればいい」って言うけど、それをやろうとしても、腹が立ってくる。イライラして言えない!!そんなことってあると思います。
以前、このメルマガでも、茂木さんの「プロフェッショナル」で、特集された「育てる」のテレビ内容をご紹介しましたが、
その時に、茂木さんは、「自分を育てる」という説明もされていたんですね。
それを聞いて「自分育てと人を育てる時って違うんだよな~」「いつか、コレについて説明しておいた方がいいな~」って思っていたんです。
ちょうど数人の方にこのお話をしたところだったので、「いっそ、メルマガで・・・」と思いまして、今日、ご説明する事にしました。
ちょっと「目からうろこ」かもしれません(^^)
先ほど「二重人格」という言葉を使いたかった、と申しましたが、私たちは独身時代、幼稚園があって、小学校があって・・・と学校を卒業し、仕事をして、そして結婚して・・・という軌跡を皆さんが辿っているはずですよね。
そして、結婚をして子供が出来て・・・。このメルマガをご覧になっているほとんどの方はそうだと思います。
独身時代は、自分が成長する為に、勉強したり、いろいろな事にチャレンジされりしたと思います。
ですが、ご結婚されて子供ができて、その子供達が自分の思うようにならずに、とても苦労される。
「子育ては難しい!」とお感じになっていると思うのです。
実は、独身時代と、親になった時。全く違うと思って頂いた方がいいんです。
『全然違うんですよ!』という意味で、「二重人格」という言葉を使いたかったんですね。
先日の、茂木健一郎さんの「プロフェッショナル」の中で、『自分育て』の極意は“後悔することだ”と言われていました。
後悔する事、この一見マイナスに思える作業が実は、最新の脳科学では、能力を高める重要なポイントだ、という事が分かってきた。と言われたていたのです。
でも、そう考えてみるとどうですか?
私たちは「あ、あの時、こうすればよかったな」とか、「失敗した、次は気をつけよう」ってやりますよね。
“後悔すること”や“不満”こそが、克服するモチベーション(やる気)になっていたんです。
例えば、スポーツをがんばってこられた方、音楽や芸術で成果を納めた方、資格を取るために努力された方。
納得できるだけの結果を残された方・・・・。
そのような方々は皆さん、挫折も経験していて、「こんな私は嫌だ!」とか「ちくしょう!負けないぞ!」のように、不満を「やる気」に変えていたはずだ思うのです。
スポーツで言えば、試合に負けて悔しくて・・・とか、もっと良い記録を出したくて・・・とか、
今が満足できないからこそ、より高い目標を持ち、がんばったと思うのです。
“「不満」を持って、その不満を克服する”それこそが、自分を育てる鍵だったんです。そして、それこそが、成果を出したんです。
実は、この時期が「選手の時」なんです。
選手が伸びる時、自分の能力限界の練習をすることで、筋肉の繊維は太くなり、心配機能は高まります。又、何度も練習を重ねるたびに、上手になってきます。
その結果、少しずつ記録は伸び、達成感、満足感に繋がります。
選手の時は「不満」こそがキーポイントだったんです。
独身の時は、私たちは選手でした。選手だった私たちは、結婚して子供ができると、今度は選手からコーチになったんですね。
ところが、結婚して、子供が出来ても、「はい、あなたは今日からコーチね」なんて教えてはくれません。
ですから、気持ちは選手のままで、知らないうちにコーチになっているんです。
さて、先ほど私は、選手の時には、「不満」がモチベーションだった、と言いました。
又、茂木さんは、『自分育て』の極意は「後悔することだ」と言われていました。
ですが、ココに隠れた重要な前提があるんです。
それは、選手でがんばれた方、結果を出せた方々は、“「不満」や「後悔」に打ち勝つだけのエネルギーを持っていた”ってことなんです。
どんなに“「不満」や「後悔」がモチベーションになる”と言っても、それに打ち勝つだけのエネルギーが無かったら、がんばる気にもならない、ってことなんです。
『名選手、名監督にあらず』という諺(ことわざ)がありますよね。
どんなに選手の時に優秀だったとしても、監督やコーチになって、選手を「がんばる気」にさせる事が出来なかったら、優秀な選手も潰れてしまうんですね。
ところが、どんなにコーチが選手時代に、大した実績が無かったとしても、選手1人1人に、『不満や後悔に打ち勝つだけのエネルギー』を与える事ができれば、選手はどんどん自分の力を高めていく事ができるんです。
もちろん、優秀な選手を育てている方には、そうでないコーチもいます。
チームの為に、ダメなヤツはどんどん切り捨てて、多数の中から優秀な者だけをピックアップするコーチです。チームの名声と一握りの栄光の影に、たくさんの犠牲があるんです。
でも、私たちにとって、「数人の中でダメなヤツはどんどん切り捨てる」なんて出来ませんよね。
犠牲どころか、1人だって落伍者を出したくないし、子供達1人1人を全員、輝かせたいじゃないですか?
だとしたら、一人一人に『不満や後悔に打ち勝つだけのエネルギー』を与えたいですよね。
では、そのエネルギーは、どんな時に湧き出るか?というと・・・「喜び」なんです。
私たちは、褒められたり、認められたりすると力が湧きますよね。その力の源は何でしたか?そこには必ず「喜び」があったはずです。
そうなんです。
選手の時の私たちのキーポイントは「不満」でした。ですが、コーチの時のキーポイントは「喜び」なんです。
自分を育てる時と、自分以外の人を育てる時は、そのキーポイントは正反対になるんですね。
だから自分が選手の時に培った『今までのやり方』が通用しないんです。
私たちは「不満」を持つ事で、自分を鼓舞し乗り越えてきました。だから、もうその方法は、染み付いているんですね。
そして、自分の子供にもつい、同じやり方をしてしまいます。
でも、それはしょうがないんです。今までは、それで問題を解決してきたからです。
でも今はコーチの時なんだ!そう思うと「あ、新しいやり方をしなくちゃならないな」って思いますよね(^^)
さあ、どうでしょう?
私が「二重人格」という言葉を使いたかった、という気持ちがお判りいただけたでしょうか?
選手の時とコーチの時とは全くの別物なんです。私達の体の中に、まるで二重人格の様に、“全く別の考え方”を持ってほしいのですね。
でも、そうやって考えると、よく皆さんがおっしゃる「変わらなきゃ」は必要ないんですね。
自分を変える必要なんてないんです。今まで、知らなかったことを知れば良いんです。
選手の時の「自分を育てる」為に培った方法はそのままに、今度は「人を育てる」コーチのやり方を覚えればいいんです。
そして、それをやってみれば良いんですね。
やってみて「ああ、こういう事か?!」って分かると、徐々に出来るようになります♪
それに、コーチになったばかりの時、みんな下手なんですよ(^^)でも、練習しながら上手になるんです。
実は、今日、久しぶりにコミュニティを見てみました。(会員さんだけで作るコミュニケーションの場です。この頃、余裕が無かったので久々でした)
そこで、新しい方から「〇〇ってどうすればいいんでしょう?」という質問があって、べテランの方々が、とても上手にお返事(コメント)されていたのです。
それを見て思ったんですよ。
「みんなコーチとしてすご~く、成長されたな~♪」って。
だって、私が出る幕がなかったですもの(^^)。
コメントを拝見して、にっこり笑ってページを閉じました。もう、新しい方をコーチできるぐらいになられていたんですね。
どうでしょう?「選手の時とコーチの時」なんとなく分かって下さいましたか?(^^)
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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