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第467号 「否定」と「肯定」2

改めまして、こんばんは。パピーいしがみです。

さて、今日は前回の続き。「否定」と「肯定」の、対自分についてお話をするんでしたね。

一応念のために、前回、お話したところで、大事な所だけ、繰り返しますが・・・、

私たちにとって「これは重大な問題だ」と思う様な事を子供が起こしたとしても、それを頭から叱ったり(否定)するのではなく、

まずは、子供の話を聞いたり、気持ちを理解(肯定)してあげることで、子供は、安心したり、素直になって、自ら考え「悪かったな」と判断できるようになるんです。

というお話を実例を挙げてご説明したのでした。

頭ごなしに叱る(否定)をすれば、反発したり、不満を持ったり、不安に感じたり、萎縮したり・・・。

でも、反対に、(肯定)すれば従順になり、安心し、素直になって、正しい判断を自分でしはじめる。

否定からは「反発」「不満」「不安」「萎縮」が、肯定からは「従順」「素直」「安心」「余裕」が生まれるんですね。

これは、子供に対するお話のように感じるかもしれませんが、実は、全く同じことが私たちに起きていて、

『様々な問題や悩みはほとんど、この「否定」から来ているんです』という事を、今日はお話しさせて頂きたいと思っています。

私たちは、よく「マイナス思考」「ネガティブ思考」という言い方をしますよね。そして、そういう考え方に、とても悩んでいる方も多おられます。

又、すぐにイライラして怒りたくなる。キレル。自分なんか大嫌い。こんな私を捨てて変わりたい!と言われる方もいらっしゃいます。

どうも「自分は否定的だ!」と思われている方が多いようです。ですが、なぜ、そうなのでしょうね?これは、決して不思議ではないんですよ(^^)

実は、私たちの周りは否定ばっかりなんです。

例えば、私たちの生活している社会。私たちにはたくさんのルールがありますよね。法律にもとてもたくさんの法律があるんです。

そこには、義務や権利などがびっしり書かれています。あれやっちゃいけない、これやっちゃいけない・・・。

会社に勤務している方々にもあると思います。就業規則とか、服務規程とか・・・。どこでも規則があって、がんじがらめに縛られています。

私たちが小さい頃にもそうでした。学校に行けば校則もありましたね。ここでも、禁止事項がたくさんあったと思います。

髪の毛は〇センチ以上伸ばしちゃいけない。靴下は黒か白、それ以外は禁止・・・とか。

又、私たちが育つ上でも、親にもたくさん言われました。あれをするな、これをするな・・・。よそ様に恥ずかしい、人に迷惑を掛けるな・・・。

そして、私たち特有の文化・風習にも表れています。「謙遜は美徳」とか、「自慢は×、へりくだりは〇」「出る杭は打たれる・・・」などなど・・・。

「非常識」などと非難される事もあります。

常に謙虚でいる事、我慢する事、常識的であること、人の目を気にして、人から見られて恥ずかしくない行いをすること。

自我を捨て、自分を抑える事を「良し」とされてきていたんです。

私たちの周りには、本当にたくさんの「否定」があって、その否定は今も、どんどん増える傾向にあります。

まさに、私たちはその「否定」という海で泳いでいるようなものです。

ですから、意識せずにいたり、、ちょっと油断をしたり、回りが気になってきょろきょろしていると、その氾濫する「否定」におぼれちゃうんですね。

そして、どんどん「否定脳」になっていくんです(^^)

私たちは誰もが「否定」を嫌っています。なのに、自分の欠点を見て自分を否定し、人の欠点を見て人を否定します。

「反発」「不満」「不安」「萎縮」を撒き散らせば、当然、反発が反発をひきおこし、不満が不満を増幅させ、不安が不安を呼び起こし、萎縮が自尊心や自信を削っていくんです。

それは、自分にも、そして自分以外にも同様に起きるんです。まさしくこれが「悪循環」なんですね。

今、精神的な病気がとても増えていますね。

いえ、昔は「病気」とされていたのに、今では珍しくありません。そう言う私も「あ、これって“うつ”では?・・・」と感じた事もありました。

でも、これだけ否定が氾濫しているのですから、それは当然でもあるんです。先ほど言いましたよね。

否定からは「反発」「不満」「不安」「萎縮」が生まれます、って。

常に「反発」「不満」「不安」「萎縮」にさらされ続けたら、そりゃあ、おかしくもなります。

ですから、ネガティブ思考も、イライラしやすいのも、怒りやすいのも、「自分なんか大嫌い」と思うのも、「変わりたい」と思うのも、み~んな当然なんですね。

ただ、個の状況で「それを変えたい、どうにかしたい!」と思っても、それは、とっても難しいんです。

なぜなら、「自分なんか大嫌い」と思うのも、「変わりたい」と思うのも、自分を否定しているからなんです。

本当は、否定されるのが大嫌いなんだけど、自分で自分を否定し、否定し続けているからなんですね。

否定されたくないはずの自分は、つねに自分自身に否定されている。だから、私たちの気持ちには常に変わらない。

いつまで経ってもネガティブ思考で、怒りやすく、「こんな自分なんか大ッ嫌い!」なんです。

ですが、このメルマガではよくご紹介しますが、「善循環」が始まった方もおられます。善循環が始まると、次々と喜びが訪れます。

「昔のあれは何だったの?」と思います。

その違いは何か?と言いますと、私は「肯定」だと考えているんです。

さて、先ほど、私は、

“そう言う私も「あ、これって“うつ”では?・・・」と感じた事もありました。”

と言いましたよね。(実は、私の様に「相談を受ける」という仕事をしている方は、人の悩みやネガティブなエネルギーを受け止めてしまって、自分自身がどんどん萎えてしまう、という事が多いそうです)

それが直せのは、やはり「肯定」だったのでした。

自分の精神状態が「不安定だな」と感じるようになってから、皆さんから頂く、喜びのメールやお礼のメール、

「子供達がこんなになりました!すごく幸せを感じています!!」などのご報告のメールをプリントアウトして、ファイルにし、何度も何度も読むようにしたのです。

どうしても「否定」の波に飲み込まれてしまいがちな環境を、「肯定」を増やし、意識して環境を変えることで、もしかしたら違うかも・・・・と思って実験してみたのですね。

そうしたらまさしく・・・ビンゴ!♪でした。その前とその後、全然違う。って事が分かったのです。

(このファイルは今でもどんどん増え続けています。おかげさまで、私が精神的に凹む事はなくなりました。

ご報告のメールやお礼のメール、喜びのメールは私にとって宝物です。本当に助けられています。ありがとうございます(^^))

“「肯定」という環境に包まれていると心の安定が全然違う”そう気がついてからは、何でも良いから「肯定を増やそう」としてきました。

例えば、私は、以前から年上の方々とお話しすることが多く、今も時々、お会いする事があります。

20代、30代の頃、知り合った先輩方はもうすでにお年を召され、60代、70代になっています。

その年代の方々は、何らかの病気を経験されて、胃を摘出された方、軽い脳梗塞で入院された方、心臓の手術をされた方・・・たくさんおられます。

昔スポーツをガンガンやっていて、体力もあって、仕事もバリバリされてきたその方々が、もう50になろうとしている私に言うんです。

「お前は、若くていいよな~、まだ何でもできるよ~」「俺はもうじいさんだ、先は短いよ・・・」って。

その時に思うのですね。「そうか~、自分はまだ体力もあるし、病気もしていないし、健康っていうのは、本当にありがたいことなんだな~」って。

普段あまり気に留めない「健康」を改めて肯定できるんですね。

すると気持ちがちょっと高揚してくるんです。「まだまだいけるじゃん、可能性はいくらでもあるじゃん」って。

いえ、自分のことだけではありません。肯定をし始めると、いろんな事に気つくようになります。

例えば、今、サブプライムローンがキッカケに、大変な不況に入りましたね。大恐慌がやってくるかも?と言われました。アメリカの大手保険会社や大手銀行・大手証券会社が潰れました。

それに連鎖して株価が暴落したり、大自動車メーカーのクライスラーやGMも倒産しました。

ですが、ホンダのハイブリッドカーのインサイト、又、トヨタのプリウスは大変な人気です。

一時、休業をしていたトヨタの工場も、徐々に、休日返上でフル稼働し始めてきました。同時に関連する部品工場の生産も上がってきています。

それに追従して、日産、スズキ、三菱も、電気自動車を発表しています。あれからまだ、1年も経たないうちに、もう復活の兆しが見えています。

簡単にへこたれない日本のメーカーに、力強さを感じますし、倒産をする大メーカーを尻目に、こんなに早い復活が現実に起きています。

これには、大きな希望と勇気を与えてもらっています。

まだまだ、ありますよ。

テレビ番組のヘキサゴンってご存知だと思いますが、「おばかキャラ」と言われた彼らの大活躍。又、すぐに消えるだろうと言われていた芸人さんの復活。

そういうのも「良かったジャン!」って素直に喜び、肯定していると、彼らの活躍も自分の事のように感じてきます。

「勉強なんかできなくたって明るく強く生きていける!」彼らの活躍は、たくさんの人たちを勇気付けていると思います。

又、以前お話した、五日市さんの魔法の言葉。

上手くいかなかった時には「ありがとう」願いごとがあったら「〇〇しました。感謝します」これも「肯定」なんですね。

このメルマガでも良く出てくる、「できなくてもいい、できればもっといい」も、「全ては必要にして善である」も、どれもこれも「肯定」なんです。

実は、自分の周りにある「否定」を「肯定」に変えていくことで、さまざまな物が違って見えてくるんです。

「肯定」が自分に余裕を与え、それが言動や行動に現れるんです。

当然、笑顔や笑いが増え、優しさや穏やかさ、温かさを与えます。善循環を体験している方々は、間違いなくそれらを感じているんです。

「怒らないようにしよう」「笑顔をつくらなくちゃ」「イライラしないようにしよう」「感謝しなければならない」

それも良いのですが、難しいですよね。だって、どれも否定から始まっているんですもの。

〇〇しない(否定)ように・・・とか・・・〇〇しなければ(強制)ならない・・・とか・・・否定されたり、強制されたり・・・嫌でしょ?(^^)

否定されたくないでしょ。強制されたくないじゃないですか?

だったら、簡単なところから始めてみて欲しいんです。「よかったじゃん」「へ~、よかったね」でいいんです。

「あ、花が咲いてるよ。へ~、かわいいじゃん」「つゆの晴れ間だね。青空が気持ちいい~!!」でいいんです。

最初は何でもいいから、肯定を増やすんです。肯定を増やしていくと、なんとなく周りが変わっていくのを感じます。

それが感じられるようになったら細分化です。

例えば、「私は自分が嫌い」と言う方でも、「嫌いなところ」ばかりではないはずです。

「嫌いなところ」を嫌い!って否定しきってしまわないで、「確かにこういう所もある」と肯定するんです。

肯定をして、しっかりそれを見れるようになると、今まで不足していたと思えるような事柄も、「それって、本当に必要なのかな?」って思えてきます。

今まであんなに欲しかったことも、そんなに必要じゃなかった、って分かったらすごく楽になりますよね。

特に、「人からどう思われるか」とか、「他人と自分を比べたり・・・」とか・・・。私はこんなの全然いらないと思っています。

でも、細分化をして、やっぱり必要だ、と思うこともあるでしょう。

だとしたら、その「必要」な事をどうやって増やすか?その増やし方を考える、という次のステップに行くわけです。

その増やし方を考えて「レンガを積む作業をする」という事です。

レンガが重たかったら、ミルフィーユを作るつもりでもいいですよ(^^)一枚一枚、少しずつでいいんです。

できるだけ負担にならないように、少しずつ、一枚一枚、重ねていくんですね。

そして、そうやって少しずつ重ねていっているという実績。

ほんの少しだけど増えていっているという事実を、ちゃんと見て、又「肯定」するんです。

私たちが過ごしている『今』は必ず過去になります。何もしなくても、何かをしても時間は必ず経過します。

だったら、負担にならない軽さのものを一枚一枚積み上げてみる。できそうなことをムリせずに、ちょっとだけやってみる。

これが、継続をしていくと大変な違いになっていくわけです。

例えば、講座を学んで下さっている方なら、テキストにメモ欄がありますよね。

メモ欄に感想などを書いてくださいね。とお願いしていますが、前に書いたそれらを見ると、過去の自分はどんな考えで、どんな事をしていたのか、というのも見えてきます。

すると、ご自分がその時とは違っている、という事が一目瞭然です。そこで、又、肯定できますよね。(^^)

それでも、心の中から、こんな声が聞こえるかもしれません。「そんな事したって、あなたはやっぱりネガティブでしょ」って。

そんな声が聞こえたら、こう言ってあげてください。「はい、私は確かにネガティブな部分がありました。それが何か?」

ちょっと気持ちよくないですか?

ネガティブな声も言葉に詰まりますよ(^^)。

今までこんな声にやる気を失ってしまう事があったかもしれませんが、自分にとって必要ないと思ったら、肯定して「それがどうした?」と返してやれば、ちょっと笑えちゃうかもしれません。

でも、その時の気持ちよさ。これも肯定しているからなんです。

マイナスを否定して、排除するんじゃないんですよ。マイナスもマイナスとして肯定しちゃうんです。

でも、まずやってほしいのは「肯定」を増やす事。

“「否定」を減らす”のではありません。“「肯定」を増やす”なんです。

「変わらなきゃ」「こうしなきゃ」「我慢しなきゃ」いりません。自分を肯定、人を肯定、周りを肯定してみてください。

ちょうど、次回のメルマガはお休みです。ですから、この1週間、是非、実験してみてほしいのです。

そして自分自身で感じるんです。「肯定」が、発信した人にも受けた人にも与える、大きくもたらす影響を・・・。

たった1週間でも、きっと違いを感じるはずですよ(^^)

ご興味のある方はこちらをお読みください。

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