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第488号 親の比重

こんばんは。パピーいしがみです。

この頃、よく頂くメールに「年齢が高い子供の場合にはどうしたらいいのでしょう?」というご質問があります。

例えば、中学生、高校生・・・・そんな子供達とどう対峙していけばいいのか・・・

もちろん、今、何をどのように困っているのか、それはそれぞれに違うとは思うのですが、「もしかしたらヒントになるかな~?」と、今日はそんなお話をしたいと思います。

小さいお子さんをお持ちのお母さん方には、リアルタイムではないのですが、ちょっと先のお話として、予習?のつもりでお読みくださいね♪

私は、10歳を一つのラインに考えています。

その一番大きな理由は、『10歳になるまで、と、10歳になってから』では、親の子供に与える影響が大きく違ってくるからです。

年齢というのは個人差もありますし、成長の度合いも人それぞれでしょう。

ですが、小学校の3年生、4年生、5年生、この時の子供の成長はとても著しいものがあります。

3年生は9歳位、4年生は10歳位、5年生は11歳位ですね。子供は成長と共に環境が変わってきます。

9歳の時には9歳の子の友達・・・10歳の時には10歳の子の友達・・・その子の成長だけでなく、周りも一緒に成長します。

当然、学校では、先生もその年齢(学年)に相当する対応をします。

子供の環境が急激なスピードで変わっていくのに、実は「親の意識」は変わらないんです。

幼少期から「○○しなさい」というスタンスを守ってきた方は、子供が3年生、4年生、5年生になってくると、

「昔のように素直に聞かなくなって来た」「反発するようになってきた」「うちの子は反抗期だから・・・」と言われます。

でも、私は「反抗期」で片付けてはいけないのでは?と考えているんです。

だって「反抗期(反抗する期間)」という事は、その期間が終わったら『治まる』って事でしょう?

でも、子供の「素直に聞かない」や「反発」は、ある一定の期間で治まるって事は無いと思うのです。

それが証拠に、私達だって、「あれしろ」「これしろ」と親(又は他人)に言われたら、素直にそれに従いますか?

私だったら、人からの(たとえ親でも)命令には絶対に従いません。

という事は、もし「反抗期」があるのならば、私は“いまだに反抗期が続いている”という事になります。

でも、どうでしょう?これってみんなそうだと思うのです。

誰だって命令されるのは大嫌い、押し付けられるのは大嫌い。子供は素直に「俺は(私は)押し付けられたくない」って自分の気持ちを表しているにすぎないんですね。

でも、小さい頃は、親の『命令』や『強制』がまかり通りました。

なぜならそれは子供にとって、親が非常に大きな存在だったからです。幼少期の子供は、そのほとんどを親に依存しています。

だから「親に嫌われる」って事はとても大きな恐怖なんですね。親に嫌われない為、愛してもらう為には従わざるを得なかったのです。

幼少期、子供にとって親の比重はとても大きかったんです。

ところが、成長と共に環境が変化して、又、沢山の情報を仕入れて自分で考える事ができるようになると、

今まで子供の中で、とても大きい存在だった親。その親の比重が軽くなっていきます。

すると、今までは従わざるを得なかったほどの「恐怖」が減り、本来持っていた思い。「自分にも一つの人格があって、その人格を尊重してもらいたい」が自然に表に出てくるんですね。

その感情、もちろん私にもありますし、きっと・・・・あなたにもあると思います(^^)

でも、これってとても重要な事なんですよ。なぜなら“自立しつつある証拠”だからです。

自分で立てるようになりつつあるからこそ、親に寄りかかっていた重さが減っているからです。

自立ができるほど、順調に成長してきているから、自分の気持ちを表に出せるんですね(^^)

ですから、子供が成長して、反発するようになってきたら、「あ、そろそろ私も今までと違う姿勢を考えた方がいいかな?」って気づいて欲しいのですね。

そして「こうしなさい」「ああしなさい」ではなく、「あなたはどうしたいの?」と聞いてあげるようにして欲しいのです。

ここで、問題となるのは“気づけなかった時”です。

親の比重が軽くなって、子供が反発し始めても、さらに『強制』や『命令』を強めると、子供もしぶしぶ従います。

すると親は「多少、反抗しても、もっと強く押さえつければ従う」と勘違いしてしまいます。

そして、子供が反抗すればするほど、その攻撃をさらに強めます。しかし、必ず臨界点は訪れます。

あまりにも『強制』や『命令』が強すぎると、子供の成長が、親の影響力を超えた時、親の言葉を「聴く価値のないもの」と判断して、全く聞く耳を持たない状態。『無視』になるのですね。

何を言われても『無視』をする。

すると、子供は「こんな楽な事があったんだ」と発見します。

「○○しなさい!」・・・無視。「話を聞きなさい!」・・・無視。「ココに座りなさい!」・・・無視。「じゃあ、家から出て行きなさい!」・・・無視。

誰の言葉にも耳を貸さず、自分のやりたいようにする。当然、それは怠惰な方向に向かうでしょう。

こうなってしまったら、修復するのは、とても難しくなるのはお分かりだと思います。

だって、土俵にすら上がってこないのですから・・・。

そして、私がご相談を受けている限りでは、この傾向って年々、低年齢化しているようにも感じます。

でも、解決策はあるんですよ。それに、簡単なんです。

それは、「自分にも一つの人格があって、その人格を尊重してもらいたい」あなたも持っている素直な感情。

それを「子供も自分と同じように持っているんだ!」と『認めて』あげるだけでいいんです。

「あなたはどうしたいの?」「じゃあ、それをやってみよう!」「もちろん、私も協力するよ!」そう言ってくれたらどうでしょう?

子供達、すごく力が湧いてくると思いますよ(^^)

ご興味のある方はこちらをお読みください。

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