第498号 どうしても迷ったとき
こんばんは。パピーいしがみです。先日、小学校6年生のお子さんを持つお母さんに、中学の選択についてご相談をされました。
そういえば、運動会が終わってからそろそろ、幼稚園に入る方々は幼稚園を選び、小学校に上がる方は小学校を・・・中学生は高校を、高校生は大学を・・・。
それぞれ進学を考え、選び出す時期でもあるんですよね。なので、このご質問をとってもいい機会だと思って、今日は“どうしても迷ってしまった時”結論を下す為のいい方法をお話ししたいと思います。
これは、学校選びだけではなく、いろんな応用ができますし、私は大きな迷いが生じた時はいつも、この方法で乗り切ってきました。
人の意見ではなく、すべて自分の考えなので、考えるときも、又、結果を見ても、とってもすっきりしますし、自分の「今の」気持ちが客観的にわかるので、とてもお勧めです。
多分、このメルマがでは初めて・・・お話しすると思います。
是非、一度やってみて、いろんなものに生かされると良いと思います。ではご紹介しますね。
ここから・・・・
それでは、ケースとして、幼稚園を選ぶ時のやり方として考えてみたいと思います。
ひとつは大規模なA幼稚園です。1クラス40人で、先生1人と補助の先生がつきます。送り迎えは通園バスがあって、園庭も整備されています。
遊具も充実していて授業もカリキュラムがしっかりしていて、どちらかと言うと組織的。お勉強志向が強い幼稚園。
泥んこになってあそぶより、絵を描いたり歌を歌いましょう。という幼稚園ですね。
そしてもうひとつは小さなB幼稚園。一クラス20人未満ですが、先生の目がみんなに行き届きます。園長先生との距離が近くて、親の相談事を親身になって聞いてくれます。
通園バスはありません。お母さんが子供と一緒に通園します。園庭は砂です。グランドと呼べるほど広くもありませんが、子供が駆け回るには十分な広さ。泥んこ遊びもします。勉強よりも運動が主体の幼稚園です。
今、どちらを選ぶかとっても迷っているとしますね。A幼稚園にはA幼稚園のよさがあるし、B幼稚園にはB幼稚園のよさがあります。
どちらを選んでも一長一短があって迷います。そんな時、それぞれのメリット・デメリットを書いた『判断基準表』を作るんです。
こんなやり方をします。まず、ちょっと大き目の紙を一枚用意してください。A4ぐらいの大きさが良いかな?それを縦において、真ん中に縦線を入れます。
まず右の上の方に『A幼稚園』と書き、同じく左の上の方に『B幼稚園』と書きます。そして次は真ん中に横線を入れます。
上の欄の左端に縦書きで『メリット(またはいいところ)』と書き、同様に下に欄の左端に『デメリット(または悪いところ)』と書きます。
これで4つの“ます”に仕切られた表ができました。右上から「A幼稚園・メリット」右下が「A幼稚園・デメリット」左上が「B幼稚園・メリット」左下が「B幼稚園・デメリット」となったはずです。
これに自分の考える判断基準を記入していくのですね。例えば、A幼稚園には園バスがありました。園バスがあると、送り迎えがなくて楽ですよね。
これがメリットだな~と思ったら、右上の「A幼稚園・メリット」に、「園バスがあるので、楽チン」と書いておきましょうか?(^^)
この書き入れる内容(判断の元)を『項目』と呼ぶようにしますね。園バスの有無が『項目』になるわけです。
この項目(園バス)について、同じようにB幼稚園にも書きます。B幼稚園には園バスがありません。
ですから、「B幼稚園・デメリット」に「園バスがないので送り迎えが大変かも?」と入れておきます。
この「園バスがあるので、楽チン」や「園バスがないので送り迎えが大変かも?」は、その時々のご自分の思いを書いてくだされば結構です。
ですが、A幼稚園にある園バスがB幼稚園にはないことが、もしかしたら、メリットに感じるかもしれません。
例えば、お母さんと一緒に通学(通園)するっていうのは、多分、幼稚園時代にしかできないことでしょう。だとすると、手をつなぎながら一緒に通園する事がかえって魅力!に感じるかもしれません。
としたら「B幼稚園・メリット」のところにも、「一緒に通園するのも良いかも?」または、「今だけしかできないチャンス。一緒の通園を楽しみたい」と書いておきます。
基本的には1つの項目について1つとして頂きたいのですが、そこにメリットもあり、デメリットもあるとしたら、両方の気持ちを書いてくださって結構です。
さて、他にもいくつかありましたね。例えば、人数についてです。たくさん子供がいれば、友達もたくさんできるかもしれません。
ですが、先生の目が行き届くのか?という心配もあります。それについて心配があるようならば、「A幼稚園・デメリット」のところに「先生1人と補助の先生で、子供全員に目が行き届くか心配」と書き、
同じ項目で考え「B幼稚園・メリット」に、「人数が少ないと、一人一人に対して細やかな対処をしてくれそう」と書きます。
このように、自分が考え(悩んでいる)メリットデメリットを、一つ一つ書き出して、この表に埋めていくんです。
そうすると、細かなことについて明確に分かる表になりますよね。そうしたら、今度はその項目の感想、一つ一つに点数をつけていきます。最高が+5点。最低が-5点です。
もちろん、これは自分の独断と偏見でいいんです。「これは私にとってはとっても重要なこと」だとしたら、点数は大きくなりますが、「まあ、それはどうでもいいか・・・」でしたら小さい点数でいいんですね。
そうやって自分なりに項目を考え、そしてその項目ごとに感想を書き、点数もつけました。あとはその点数を合計します。
すると、現時点での、自分の選ぶべき幼稚園が、明確に数字で明確に見えてくるんですね。
ですが、たぶん、この表を作っていくと、A幼稚園の魅力だと思っていたことが、B幼稚園では考えていなかった、と気づくことがあると思います。
その為「比べられない」ということが出てきます。すると、「じゃあ、ここの部分はもうちょっと調べたほうがいいな」という事がわかるんですね。
明確にしたからこそ、見るべきことが見えてきたというわけです。
調べたほうが良いかな?と思ったら、実際に幼稚園に行って、外から園での様子を見ても良いですし、直接園長先生に聞いても良いですね。
すでにその園に行っているお母さんをご存知なら、「ちょっと教えて」と聞いてみるのもgoodです(^^)又、私たちの気持ちはその時々によって変わります。
昨日は3という数字をつけたけど、もう一度考えてみると、「やっぱり1かもしれない・・・」のようにです。
項目を増やしたり、感想を書き換えたり、点数を見直していくと、どんどん明確になっていくんですね。
そしてある程度出来上がったら、誰か(ご主人など)に見てもらったり、または、ご主人にも作ってもらって交換するともっと良いです。
というのは、自分で作ったものは、自分の価値観です。人の作ったものは人の価値観なので、人の作ったものを見ると「へ~、こういう項目、考えたことなかったな~」とか、「あ、この項目についてが幼稚園選びで重要だと考えているんだな~」という事がわかるのですね。
そして、自分もその項目が大事だな、自分の判断には抜けていたな、と思ったら、又、その項目を書き入れて、再度考えてみる・・・。
そうすると、又、精度があがりますね♪判断を下すリミットのちょっと前まで、これを繰り返していくと、「ああでもない、こうでもない」「あ~どうしよう?」と同じところでどうどうめぐりをすることなく、すっきりとそして明確に、自分の気持ちが固まってきます。
これは、例として「幼稚園の選択」を挙げました。この場合には子供に書かせる、ということはできませんが、小学生が中学を選ぶとき、又、中学生が高校を選ぶときには、子供たちにも是非書かせてあげてほしいんですね。
すると「勉強よりもそっちが気になって・・・」という事がなくなりますし、もちろん、お母さんも一緒に書いて、お互いに交換してみたり、はお願いしたいです。
子供が何を判断の基準(子供にとって大事なこと)なのか?という事が見えますし、子供も親の判断の基準を見て、「おかあさんはこういう風に考えているんだ」って分かるからです。
もちろん、子供が行きたい学校を選ぶのですから、経済的に問題なければ、子供の意思を優先してほしいのですけどね・・・(^^)
最後に・・・どうしても迷って決められない事。それは、これからも必ず、さまざまな場面で出てきます。
でも『決断をして終わり』という事はまずありません。どちらかを選んで「そこからスタート」という事が多いのです。
だとしたら、選ぶ時の時間はできるだけ短いほうがいいんです。なぜなら、迷いが少ないほうが、目標に向かって集中しやすいですからね(^^)
そう言えば、私が今までの会社をやめて、この仕事にシフトする時も、こうやって考えました。
将来は不安で、今後続けられるかどうか分からない。子供もこれから大学生だし、お金も掛かるだろう。今、これをやる事が本当に進むべき道なのか?
でも、悩んでいる人、私を望む人はたくさんいる・・・。だけど、家族を路頭に迷わせるわけにはいかない・・・。大きなジレンマを抱え、判断基準表を何度も書きました。ですが、私は決断し、今があります。
結果は・・・・?はい、会社員でいたら経験できない数々のすばらしい経験と、たくさんの喜びの声。たくさんの励まし。たくさんの応援を頂いて、「あの時決断して本当に良かった」と思っています。
今は一点の迷いもないです♪どうぞ、この『判断基準表』の作り方。覚えてくださいね。そして是非、使ってみてください。必ず、あなたの力になってくれると思いますよ(^^)
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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