第516号 初めてのお留守番
こんばんは。パピーいしがみです。
いよいよ今年も残すところ、あと10日になりましたね。ホント!月日の過ぎるのは早いですね~♪
さてさて、あなたは、ご自分が初めて、一人でお留守番をした時の事。覚えておられますか?
又は、お子さんが大きい方は、お子さんに初めて、お留守番を頼んだのはいつだったでしょうね?
そして、お子さんはどのように留守番をしてくれたでしょうか?
今日は、CHIEZOさんから、息子さんに初めてお留守番を頼んだ、その時の沢山の発見と、子供の頼もしさ、
又、それを通じて、さらに子供さんが自信を深めることができたという、そんなメールを頂きましたので、ご紹介したいと思います。
ここから・・・
パピーさん、こんにちは。
ご無沙汰しています。CHIEZOです。
いよいよ12月、寒くなってきましたね。わたしの住む街も新型インフルエンザが大流行で、学級閉鎖があったり、発表会が中止されたりと、いろんな影響が出ています。
今日は、近況報告とひとつ相談があってメールしました。
久しぶりとあって、かなりの長文になるかもしれませんが(笑)、お時間のある時に読んでください。
今年に入って、家族にいろんなことが起こりました。
中心の4人(わたしたち夫妻と息子、娘)のすぐそばでかかわってくれる家族に・・・
その中で、貴重な体験をしたり、気持ちを分かち合ったり、たくさん考えたり、大切な時間を過ごしました。
いろんなことを経験し、吸収し、子どもたちは、ぐんぐん成長しています!
数えあげたらきりがありませんが、わたしがとっても驚いたこととうれしかったことを覚書がわりに書かせてください。
秋も深まりだしたある日、年中の娘が急に発熱し、嘔吐もあって元気がなくなってきたので小児科受診をしようと思い立ちました。
新型インフルエンザ流行に勢いがつき始めたころで、元気な小2の息子を連れていくことに不安を感じました。
時間は夕方・・・
その日はわたしの外出のために夫が早めに帰ってくる予定でした。
これまで、いろんな機会に息子にお留守番を頼んでみましたが、「お母さんといっしょじゃないといやだ!」と言って聞き入れてくれたことがありませんでした。
その日は嘔吐の第一発見者は息子で、とても心配して娘のことを気にかけてくれました。
そこで思い切って息子に切り出しました。
「○○くん、お母さん、□□ちゃんといっしょに、にこにこ先生(小児科の先生は怖くないようにこの様に呼んでます)のところに行ってきたいと思う。
それでね、今インフルエンザがとってもはやっているから元気な○○くんがいっしょだと、それがうつる心配があるんだよ。
でね、あと30分くらいしたらお父さんが帰ってくる予定になってるから、○○くんにお留守番してほしいんだ」
すると、すんなりと「いいよ、わかった! まかせといて!」とすぐに了解してくれました。
自分からお願いしたのにあまりに意外でびっくりしましたが、
「ありがとう。とっても助かるよ。お父さんにはメールしておくからね。それと、お母さんの携帯電話の番号を書いておくから困ったことがあったら電話してね。お母さんも時々かけてみるから電話にでてね」
と話し、電話の説明をして、準備をして出かけました。
息子には初めてのことだらけでした。しかもこのおかげで、今までさせてなかったことがたくさんあったことに気づきました。
電話をかけること、電話に出ることなどなど・・・
とても気がかりでしたが「まかせて!」と言ってくれた息子の笑顔がとってもたくましく、わたしも肝が据わりました。
案の定、小児科にはたくさんの患者さんが待っておられて、わたしたちも順番待ち。
少し時間ができたところで、家に電話をかけてみました。
「はいはい~♪」とでてきた息子。
「お母さんだよ。どうしてる?電話、だれからかわからなくて心配だったでしょ?」
「いんや~、お母さんってわかったよ。だって、電話に名前が出るもんね」(ええっ!そんなこと、知ってたんだ!びっくり~!)
「そんでね、おれ、時間があるし、自分で宿題してね、おまけに△ゃ△んじもやっとるんよ~♪」(おおっ!ひとりでそんなことまで思いついたんだ、すごい!)
「すごいね~、○○!! 大きくなっていろんなことできるんだ!お母さん、とってもうれしいよ。こちらは患者さんがいっぱいでまだかかりそうだよ。お父さんも帰ってくるから待っててね」
電話を切った後、いろんなびっくりにほんとに嬉しくなりました。
娘もなんとか機嫌よく診察を待ち、そろそろかな?と思っていると家から電話が・・・
「お母さん、おれだよ~。今ね~お客さんがきたんだけどね~、ちゃんと出たよ~。その後、鍵も閉めたよ~♪」
(あぁっ! やっちゃった!人が来ても出なくていいって説明してなかった)
息子に何もなかったことに安堵すると同時に、自分の説明不足に腹が立ちイライラっとしましたが、
息子は大切な用事を自分でやりきったことに大満足の様子で水を差してはいけないと思い直し、
「○○、ありがとね~。一人で頑張ってくれてるんだ。すごいすごい、大感謝だよ!それでね、もしも次にお客さんが訪ねてきたら、出なくていいよ。
どんなお客さんが来るかわかんないしね。せっかく鍵を閉めたんだから、そのままお父さんを待っててね。
□□もいい子して順番待ってるよ。応援しててね。お母さんも、○○のこと、ここから応援して守ってるからね」
「オッケー! わかった。待ってるからね。よくみてもらってね」
ほっと一安心し、診察を待ちました。
おかげで娘もたいしたことはなく、お薬をいただいて家へ・・・
ひと足早く夫が帰宅しており、よくがんばった息子を褒めているところでした。
わたしも息子を抱きしめ、「ありがとう、○○! ほんとに助かったよ。おかげで□□も早く治りそうだよ。ありがとうね」
そこには、自信に満ち溢れた笑顔の息子がいました。
ほんとうにびっくりした、そして、息子をひとまわり成長させてくれた出来事でした。
その後、わたしは仕事でたいへんな時期を迎えました。
目標期日があり、そこへ向けて家にも資料を持ち帰り勉強する日々・・・でも、家のことも最低限やっていかなければならず、でも、子どもたちといっしょの時間は楽しく過ごしたい・・・
何とかがんばっていましたが、ある日寝不足で、夕方帰ってから電池切れしたかのようにやる気が遠のき、どうしようか困っていました。
その時息子が、「お母さん、どうしたの?元気がなさそうだよ」
わたしの様子をよくわかってくれているようだったので、どんな反応をするのか心配でしたが、
ここはひとつ、正直に今の調子と気持ちを伝えてみようと思いました。
「あのね、○○。 知ってると思うけど、最近お母さん仕事の勉強をお家でもやってたよね。それで昨日はがんばりすぎちゃって少ししか寝てないんだ。そのせいかな、なんだか元気が出ないんだよ。」
途中で、娘も加わり、2人とも神妙な様子で話を聞いていました。
すると突然、息子が、
「わかったよ、おれにまかせて!手伝えること考えるからさ、お母さんはご飯作ってよ。おいしいご飯はお母さんしか作れないからさ。」
と言って、洗濯物をはずし始めたのです!!
それを見ていた娘も、「□□もする! 負っけないよ~!」とお手伝い合戦開始!
だいぶ乱暴ではありましたが、いろんな方法で洗濯物をはずし、どちらが上手にたためるか、とか、誰のものでどこにしまうか、とか競争したり、クイズをしたり、楽しそうに、遊びながら手伝ってくれました。
その2人を見ていたら、疲れも吹っ飛び、わたしもやらなきゃ、というスイッチが入り、
「ありがとね~、2人とも! 助かるよ!おかげでお母さん、すご~く元気が出たよ。2人のパワーはすごいな~。お母さん、助けてもらってばっかりだね。ありがとね。ありがとね」と、夕ご飯を作り、うれしい時間を過ごしました。
この後も、いつもではないですが、思いついた時にはいろんなお手伝いをしてくれます。
時には乾ききってない洗濯物も「大丈夫だよ♪」としまってくれて「とほほ・・・」なこともありますが、
そこはご愛敬ということで、後でこっそり思い出し笑いをしながら隠れて干し直したり・・・(笑)
これを機に、お家のことをいろいろできると大きくなったときにも役に立つのでは?という話にもなり、
その後、いっしょに靴洗いをしたり、おみそ汁やラーメンをつくったり、お風呂洗いをしたり・・・すこしずつ応用編で親子3人、いろんな家事に取り組む機会が増えました。
お父さんを追い越す日は近いかも・・・(笑)
前に「数えあげたらきりがない」と書きましたがほんとにそんな印象です。
いつもいつも絶好調、というわけではありませんが、以前に比べても穏やかな時間が増えました。
メルマガもタイムリーなことが多く、ほんとに励まされています。
みなさん、ほんとによくがんばっておられて、講座の勉強を地道に続けておられてすばらしいですね。
パピーさんには本当に申し訳ないですが、相変わらずわたしは、時間のある時に引っぱり出しては続きを読んだり、必要なところを読み直したり・・・の繰り返しです。ごめんなさい。
でも、今まで講座、メルマガ、コミュニティなどで、いろんなお話を聞かせていただいて、勉強させていただいて、たくさんのお仲間さんがおられて・・・、
みんないろんなところで毎日がんばっているんだ!と思うことでいつも励まされ、心の栄養をいただき、わたしが穏やかでいられるのかな、と感じています。
理屈屋のわたしは、怒り出すとうまく切り換えができず、頭ではやってはいけないとわかってはいるけど、ついつい、ついでにいろんなことを怒り続けてしまうパターンによくはまっていました。
(他のことについても、思いつめてしまうパターンでした)
でも最近は、どうしても注意することがあった時、ばしっとまとめて大きい声で、眼を見て話し、その後言葉にして
「わかったかな?はいっ、次から注意ね。これで気持ち切り換えね!」と伝え“にこっ”と笑顔を見せるように心がけています。
これが子どもたちにも浸透してきて、とてもいい感じです。
何か嫌なことがあっても、最後は“にこっ”と、楽しいことの後でもいつも最後はもう一度。“にこっ”と笑顔を見せてくれるのです。
“笑顔”
この力はほんとに大きいですね。
どんな気持ちも切り換えてくれる、前向きにしてくれる、そんな力をたくさん感じるようになりました。
わたしが“にこっ”とすると、子どもたちも必ず、“にこっ”と返してくれます。
わたしの笑顔で子どもたちに何かのパワーが伝わるのでしょうか?
さらに、子どもたちの笑顔を見ると、どんな時でも何とも言えないパワーがわいてきます。
それまでどんなにやりあっていても、気まずい空気が流れていても、笑顔が出れば、その後には笑い声が響きます。
単純に幸せな気持ちになれます。ありがとうの気持ちがあふれます。
実は、我が家にもちょっと前に新型インフルエンザがやってきました。息子がかかり、妹へ・・・やっと2人とも解熱しましたが、その最中に、聞いたことのある笑い療法の話を息子にしました。
笑うと自分の免疫機能が活性化されて癌細胞もやっつける効果があるとか・・・
息子はとても興味深かったみたいで、真っ赤なほっぺをしながら何度も何度もにっこり笑っていました。
その笑顔にまわりも励まされ、心強く看病できました。
( 中 略 )
1年って短いようですが、長いんですね。
いろいろお伝えしたいことや、自分の中でまとめたいことがたくさん積み重なっているんですから・・・
子どもたち、夫、そしてわたしも、この1年よくがんばりました。そしてこれからも、もっともっと楽しんで成長していきたいです。
パピーさんもお体を大切にお過ごしください。
パピーさんにめぐり会えて、たくさんのお仲間さんにめぐり会えて、わたしはほんとうに幸せです。
これからもよろしくお願いいたします。
ここまで・・・
CHIEZOさんからは、報告と、もうひとつ相談がある、と書かれていましたよね。
その相談というのは、いじめというか、からかい、というか・・・CHIEZOさんの息子さんは、小学2年生なのですが、
一つ上の上級生に、名前に引っかけた下ネタのあだ名で、呼ばれていたようなのですね。そしてそれが嫌だと・・・。
そんな話を聞くと「どうしたらいいだろうか?」って考えませんか?「先生に相談した方がいいのか?」とか「止めさせるためには・・・?」って。
この話を息子さんから聞いて、
おじいちゃんやおばあちゃんは、すごく心配したそうです。
でもCHIEZOさんは、息子さんの様子をじっくり観察して、「あ、大丈夫そうだ、この子は自分で乗り越えられそう!」と、あえて手を出さなかったんです。
そしてある時、聞いてみました。
CHIEZOさん:
「あのさ、あのいやな呼び方、最近どうなったの?」
息子さん:
「あ~、なんか減ったみたいな気がする。でね~、おれいやだよって言ったよ。でも、その後も言われたよ。
で、自分が言われたらどうなんだよ、って言ったらだまってた。そんだけ。野球はいっしょにしとるよ~」
だそうです(^^)
私は「いじめ」や「からかい」ってどこにでもある、と思います。
でも、同じ「いじめ」や「からかい」でも、受ける側によって感じ方は全く違っていて、ほんのちょっとからかわれただけで凹んでしまう子もいれば、多少のいじめぐらいでは、屁とも思わない子もいます。
CHIEZOさんのお子さんが、強くいられるのは、きっと家で十分に「認めて」もらっているから!だと思います。
しっかり自信をはぐくめてもらっているんですね♪
最後に、CHIEZOさんのこの言葉をもう一度。
““笑顔”この力はほんとに大きいですね。どんな気持ちも切り換えてくれる、前向きにしてくれる、そんな力をたくさん感じるようになりました。
わたしが“にこっ”とすると、子どもたちも必ず“にこっ”と返してくれます。わたしの笑顔で子どもたちに何かのパワーが伝わるのでしょうか?
さらに、子どもたちの笑顔を見ると、どんな時でも何とも言えないパワーがわいてきます。
それまでどんなにやりあっていても、気まずい空気が流れていても、笑顔が出れば、その後には笑い声が響きます。単純に幸せな気持ちになれます。ありがとうの気持ちがあふれます。”
家族ってチームです。
チームCHIEZO、とっても良い感じ♪ですよ~(^^)CHIEZOさん、メルマガ紹介へのご許可、ありがとうございました。
この調子だと、来年も、良い年になりそうですね♪
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