第518号 長女さんの激変
こんばんは。パピーいしがみです。今日は12月27日ですね~。このメルマガも今年残すところあと2回となりましたね。
そこで、今日はA・Iさんの、1年間のご報告を紹介したいと思います。A・Iさんの娘さんは5歳と2歳のお二人です。
この5歳の娘さんが、下の子が生まれてから不安定になってきて、A・Iさんも、育児書にあったように「甘やかしてはいけない」と、より厳しく接するようにしておられたそうです。
ですが、グズリやわがままや癇癪などはなくなったものの、どんどん元気がなくなり、積極性を欠き、明るさも失い、ご飯も食べなくれなってしまって、本当にこれでいいのか?と心配になってしまいました。
ご存知のように「否定の言葉」や拒否・命令・強制が強すぎると、今後、子供が成長し、さまざまな力を育む為に“絶対に”必要な、やる気や興味、積極性を失わせてしまいます。
なぜ、やる気や興味、積極性が必要か?というと、「やってみたい!」「面白そう!」「楽しい!」と感じる事こそが、子供達の行動の原動力であり、失敗や成功を経験できるからです。
その経験が子供達の能力を花開かせる元になるのですね。乗り越える強い気持ちや自信などはそのやる気や興味、積極性からこそ育まれていくからなんですね。
今日のA・Iさんのご報告は、一旦は違う方向に向ってしまった、その方向転換をされた記録でもあります。きっと参考になると思いますよ(^^)
ここから・・・
パピーさん、こんにちは。実は、このメールは2回目です。1回目は、梅雨の時期に一度・・・。私は、もともと誰かに相談する・・・という事はとても苦手で、又、パソコンにも詳しくないので、5章の宿題も送れずじまいでした。
でも、今年中にどうしてもパピーさんに、お礼と、ご報告をしなければ・・・!と思って、パソコンに向かっています。
まず、私が初めてパピーさんにメールを送った時・・・。あの時は本当に苦しくて「やっぱり私なんか何やったってダメなんだ」と思いっきり凹んで、落胆している時でした。
私の子供達は5歳と2歳の二人とも女の子です。長女が小さいころから、いい子に育てたい!やさしい子に育ってほしい!と育児書も沢山読んで、妊娠したころの胎教から始まり、良いと思われる事はいろいろ試してきました。
そのおかげか、妹が生まれるまでは、本当に順調だったんです。
周りからもとても褒められて、私も「育児ってそんなに難しくない」って思っていました。ですが、妹が生まれてからというもの、長女が激変しました。
ちょうど、イヤイヤの時期と重なったのかもしれませんが、ぐずり、わがまま、癇癪・・・。自分の思い通りにならないと、おもちゃを投げ、大きな声で泣き叫び、一旦始まったらなかなか治まらない。
でも、静かになる時がありました。それは、私が怖い顔をして子供の声を打ち消すぐらい大きな声で、迫力を持って叱る時でした。(時々手も挙げました)
「うるさい!静かにしなさい!」睨みつけながらビシッと叱ると、びくっとして黙り、それから長女はわがままや癇癪を起こさなくなりました。その時、思ったんでです。
「私は今まで甘すぎたんだ」「もっと厳しくしなくちゃいけなかったんだ」って。それからは努めて厳しくしました。甘やかしはダメなんだ!って。
・・・今思うとそれが大きな間違いでした。
私が厳しくするようになってから、長女から笑いが消えました。元気がなくなりました。やる気がなくなりました。ご飯を食べなくなりました。
体はやせ、明るさが消え失せ、いつも下を向いています。私が「○○しなさい」と言えばやるのですが、その行動はのろのろ・・・それを見て、私は又、言ってしまうんです。
「早くしなさい」「どんどんやりなさい・・・」「しっかり食べなさい・・・」娘はうつむいた首をもっとうつむかせ、声を出さずに泣きだします。
「ウッ・ウッ・ウッ・・・・」って。育児書にも「叱れない親が増えている」とか「叱るべき時には叱りなさい」という事が書いてあったし、私は間違っていない!とは思いながらも「本当にこれで良いんだろうか?」とも感じていました。
来年からは小学校。これで大丈夫だろうか?学校へ行けるだろうか?って本当に不安でした。そんな時、ふと、「でも育児書って一方通行で、全ての人、全ての子供に当てはまるわけじゃない」
「もしかしたら、私は自分の気に入った内容だけを選んでいたのかも」と思い、それからは本ではなくネットで調べる様になりました。
沢山のお母さんたちが情報交換をしているサイトがあって、そこで、パピーさんのメルマガの事が書かれていました。
【子育ての現場で何が起きていて、当事者のお母さんたちがどのように対処して、どう解決しているのか。それが、お母さんたちの言葉で赤裸々に語られているメルマガ。無料だから絶対に読んだ方がいいですよ!】という紹介がされていました。
早速、メルマガ登録をすべく、リンクされていたパピーさんのホームページを読んだら、書かれている内容にどんどん引き込まれました。
メルマガのバックナンバーも含め、全部を読み切るのに1週間もかかりました。その情報量には本当に驚きました。
私が今まで買った本の何倍もの生きた情報がそこに詰まっていました。それも・・・すべて無料で!・・・。そして、分かったんです。
私のやっていた事は、私が抱いていた「こんな家庭にしたい」という理想とは間逆の方向に向かっていた!という事がです。
その時、すぐに「このままでは絶対にまずい。勉強を始めよう!」と決意して、主人にも賛成してもらいました。
主人もやっぱりこの頃の子供の様子のおかしい事。私のいつでもガミガミ言っている様子や家の暗い雰囲気が気になっていたそうです。
ですが、勉強を始めて私は、私の「ガミガミ・イライラ」が、もう染みついてしまってなかなか抜けない事に愕然としました。
「怒らないようにしよう!」「イライラしないようにしよう!」と思ってもできないんです。
いじけるような長女の様子、煮え切らない態度、それを見るだけで反射的に怒りがわいてくるんです。口からののしる言葉が出てしまうのです。
パピーさんと約束する5章の宿題でも「怒らない、イライラしない」としたのに、どんなに頑張ってもできないのです。何が悪いのかは分かった。どうすればいいのかも分かった。でもそれができない私・・・。
「これじゃあ、私が子供たちをダメにしちゃう!」そう思うと、目の前が真っ暗になりました。悩み、苦しみ、もう、どうしようもなくて・・・。パピーさんにメールをさせて頂いたのが今年の梅雨頃。初めてのメールでした。
このメールの最初の方でも書きましたが、私は、人に相談するのが苦手。メールを書くのも苦手でした。でも、もうどうしようもなくて藁をも掴む思いでした。
「怒らない、イライラしない、と目標を掲げて3カ月。どんなに頑張ってもできないんです!」と泣き言を送りました。怒られる事を覚悟して・・・・。
でもパピーさんからのお返事は、思いもよらないものでした。なんと、そこには『3か月、良く頑張りましたね♪』って有ったんです。
(あなたは最低の人間ですね)とか(親としての資格がない)なんて言われたらどうしよう?とも考えていて、怖くてメールできなかったのですが、“「3か月しかできなかった」
のではなく「3か月も頑張れた」んですよ♪”というお返事を見て、
心でパッと花が咲いたように・・・、私の中の何かが変わったような感じがしました。そして・・・
「○○しない」という目標は、ハードルが高いという事。「“今までできなかった事をいきなり変える”のではなく、“ちょっと意識すればできそうな事”を目標にすればいい」という事。
「最初は10の内、1か2を目指せばいい」という事。そして最初の目標ができるようになったら次の目標に変えていい。・・・・と教えて頂いて、
「なるほど!そうなんだ!!それならできるかも?」ってものすごく安心しました。
そしてもう一つ。パピーさんの言葉は、「褒める」「認める」「包む」だけでなく「コントラストの原理」だったり「難しかったら細分化」だったり、テキストを読むと書いてある、いろいろなエッセンスが、ギュッと凝縮されているんだな~、て感じたんです。
メルマガで、時々“パピーマジック”と書かれていましたが、きっとこの事なんだな~、って思ったんです。
今まで私が「褒める」はこれ、「認める」はこれ・・・のように『一つ一つ単独で考えていたそれらは、1つに重ねる事が出来るんだ。
その時受ける気持ちや喜びって、何倍にもなるんだ!これってすごい~!!』って感動しました。「テクニックじゃない」ってこういう事なんだな~、って。
「私もこんな言葉がけができるようになりたい!」って思いました。
それから、私は目標を変えました。「長女と良い関係を作る事だけを意識する」にしました。具体的ではないし、難しいかもしれませんが、パピーさんのアドバイス通り、「意識する事」それだけで良し!としました。
完璧を目指さない、10のうち1か2でいい。難しかったらもっと細分化しよう、それでも困ったら、その時はパピーさんに相談しよう!と思ったら、すごくすごく楽になりました。
そして・・・夏です。5歳の長女は、運動が嫌いで幼稚園の運動会も参加したがりませんし、毎日の運動も積極的では有りません。縄跳びどころかブランコもできませんでした。
でも、このままでは絶対によくない、と思って、スイミングだけは通うようにしていました。ですが、運動が苦手。その上、積極性に欠ける子ですから、いつまで経っても上手になりません。
今までも何回「スイミングを止めたい」と言って泣いたかわかりません。その日も、いつものようにめそめそ泣きながら着替えている娘が、「スイミング、止めたい・・・」と言い出しました。
いつもの私だったら「そんなんだからいつまでたっても上手にならないのよ!」って言っていましたが、その日の私の口からは、いつもと違う言葉が出ていました。
「そう・・。でも○ちゃんは、ずいぶん水に慣れたよ♪だって初めての時は顔を付ける事もできなかったじゃない!今は、水の中で目を開けられるよね。よく頑張っているよ♪お母さん、頑張ってる○ちゃん好きだよ」ってほほ笑みながら言えたのです。
娘は「えっ?」とちょっとびっくりしたような顔をして、泣きやみ、恥ずかしそうに、テレながら「うん」と言って、プールサイドを走って行きました。
私がその時に思ったのは、「あれ?私、ちょっと変わって来ているかも?」でした。そういえばこの頃、イライラしなくなってきたかもしれない。
今の子供に掛けた言葉も、ちょっと良い感じだった・・・。「あ、講座の成果が出てきたのかな?」ってとてもうれしくなりました。
それから、さらに「良い関係を作るんだ!」って意識して、「良い関係」「良い関係」・・・と口癖のように言うようにしました。
そうしたら、今までは「××だからダメなんだ!」「たったこれしか」の言い方が、「○○のところが良いよね♪」「お~、こんなに♪」のように、全く同じ事でも全然違った見方、感じ方ができるようになってきました。
そうなると、いろんな事がプラスに感じてきて、もともと運動の苦手な私も、娘と一緒にプールに行ったり、下の子を主人に見てもらって一緒にアスレチックに汗を流したり、日に焼けるのが嫌だったのですが、日焼け止めを塗って頑張りました。
そしてこれが結構面白い!という事を知りました。主人もテキストの「教える」のところを読んでくれて、一緒に娘ときゃあきゃあ遊びならがら、縄跳びをやったり、ブランコをやったり・・・
すると長女がどんどん明るくなって、ご飯もモリモリ食べるようになって、そして本当に驚きなのですが、夏休みの間に、ブランコも縄跳びも自転車もできるようになっちゃったんです。
パピーさんが「子供の能力の開花、スピードは計り知れない」と仰っていましたが、本当にそうだと実感しています。
夏休み明けの幼稚園では、初日から「先生、おはようございま~す」と言える娘に変わっていました。驚いたのは先生達です。
当日は「お母さん、何があったんですか?」って担任の先生に聞かれ、翌日は園長先生が正門で、「○ちゃん、すごく良い挨拶ね~!」って迎えてくれました。
幼稚園ではしばらく、娘の変貌ぶりが話題になっていたそうです。
その後の秋の運動会、そして先日行われたクリスマス会。どれも、元気に、楽しそうに参加して「面白かった~!」って言っています。
隣の友達とにこにこして談笑している長女を見ると、昔の事が嘘のようです。パピーさん、私はこの勉強をさせて頂いて、本当に良かったと思っています。
如何に母親の考え方や気持ちが重要なのか?如何に子供に多大な影響を与えるか?!という事が良くわかりました。
「テクニックじゃない」「単に言葉や方法じゃない」と言う事が、1年間勉強してきて、本当に・・・痛いほど感じます。
でも、今、まだ子供が小さいうちに、この事を知る事ができて、本当に良かったです。ありがとうございます。感謝してもし足りないぐらいです。
そして、これからも勉強を続けさせて頂きます。1年間、ありがとうございました。そして来年もよろしくお願いします。
文章が下手ですみません。本当はもっともっと、「ありがとうございました」の気持ちを伝えたかったのですが、文才がなくて・・・。私の気持ちの10%もお話しできたか分かりませんが・・・これで送信します。
ここまで・・・
A・Iさん、メール、ありがとうございます。A・Iさんのお気持ち、十分伝わりましたよ。ありがとうございます。娘さんの変貌ぶり、素晴らしいですね(^^)
でも、そこには、A・Iさんの努力があったからですよ♪
特に、“私の「ガミガミ・イライラ」が、もう染みついてしまって、なかなか抜けない事に愕然としました。「怒らないようにしよう!」「イライラしないようにしよう!」と思ってもできないんです。
いじけるような長女の様子、煮え切らない態度、それを見るだけで反射的に怒りがわいてくるんです。口からののしる言葉が出てしまうのです。“とありました。
その時のお気持ちは、本当におつらかったと思います。A・Iさんが仰るように、私たちの習慣というのは、本当に恐ろしくて、
最初は「いけない」とか「気をつけなきゃ」と思っている事も、それが恒常化してきて、慢性的にやっていると、その習慣をやめようと思っても、思い通りにならず、なかなか難しいんですね。
特に今までやっていたものを突然止める、又は違う事を突然始めようとすると、自分の中で大きなストレス、大きな拒否反応を示すのです。
例えば、庭の花壇に水をまこうとした時、できるだけ早くその仕事を終えてしまう為には、
蛇口から沢山の水道を出せばいいですよね。
でも、蛇口をいっぱいに開いた時、蛇口とホースが“バチンッ・ブシャーッ”って外れちゃった、という経験をされた事はないですか?
同じように、今までと違う事を、早く・沢山やってしまおうとすると、ホースがその水量・水圧に耐えられなくて、蛇口から外れてしまうのと同じように、体や心が「もうやめて」「もうやりたくない!」って拒否するんです。
その結果、イライラしたり、「どうせ私なんか!」って落胆したり、「もうやめた!」って怒りをぶつけて止めてしまいたくなるんです。
だから、体が拒否しない程度に蛇口を絞るんですね。
無理をしない、焦らないで、今の自分ができる程度にとどめ、蛇口の開け方をもっと小さくしてゆっくり流し続けるんです。
その時は流れる量は少ないので、変化は感じないかもしれません。でも量は少なくても水は確実に流れているんです。
無理をせず続けていると有る時、今まで細いホースだった自分が、太いホースになっている事に気付きます。太くなれば沢山水を流せますよね。(^^)
ホースが太くなると、今までよりもちょっと蛇口を大きく回しても、蛇口からホースが外れない、拒否反応を示さない様になるんです。そうしたらちょっと蛇口を広げて沢山の水を送るようにしてみましょう。
それでもホースが蛇口から外れないようなら、庭の花壇にもたっぷりと水を与えられるようになりますよね(^^)。A・Iさんの娘さんに大きな変化があった夏休みは、まさに、お母さんが大きなホースになれた時期だったのだと思います。
“パピーさんが「子供の能力の開花、スピードは計り知れない」と仰っていましたが、本当にそうだと実感しています。
夏休み明けの幼稚園では、初日から「先生、おはようございま~す」と言える娘に変わっていました。驚いたのは先生達です。当日は「お母さん、何があったんですか?」って担任の先生に聞かれ、
翌日は園長先生が正門で、「○○ちゃん、すごく良い挨拶ね~!」って迎えてくれました。幼稚園ではしばらく、娘の変貌ぶりが話題になっていたそうです。
その後の秋の運動会、そして先日行われたクリスマス会。どれも、元気に、楽しそうに参加して「面白かった~!」って言っています。隣の友達とにこにこして談笑している長女を見ると、昔の事が嘘のようです。”と、ありました。本当に嬉しいですね~♪
A・Iさんの長女さん、今は、字を覚えて、友達に手紙を書くことに熱中しているようですよ♪スイミングも今は、順調に級を伸ばしているそうです。
来年の小学校が「不安」から「ワクワクに」なりましたね。楽しい、面白い!と感じ、熱中するものができたらもう大丈夫です。これからどんな風に成長してくれるか、私も楽しみです。(^^)又、メールくださいね。
ご報告、そしてメルマガ掲載へのご許可、ありがとうございました。
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101 | ■ 友達に殴られちゃった | ★★★ |
245 | ■ 幼稚園に行きたくない! | ★★★ |
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613 | ■ 不安大敵♪ | ★★★★★ |
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