第523号 僕(私)って良いかも?
こんばんは。パピーいしがみです。
今日はちょっと、基本的なお話をしてみたいのですが・・・・、
「自信をつける事」
私はこれをとても大事なことだと考えています。
又、「認める・褒める・包む」をたくさんしましょう♪ともお願いしている為か、“「認める・褒める・包む」をすると、自信を持つ子になるんだ!”と思っておられる方もおられるようです。
でも・・・ちょっと違うんですね。
「認める・褒める・包む」と「自信」とは、直接結びつくのではなく、「自信」に到達するまでに、いくつかのプロセスがあるんです。
自信がつく為には、行動が絶対に必要になります。
行動をすることで「あれ、僕(私)って良いかも?」とか、「できたぞ!」「やった~♪」とか、「僕(私)って頑張ってる!」とか・・・。
そんな、達成感、自負心、小さな成功の蓄積が、自信に結び付いていくんですね。
自分の中で「あれ、僕(私)って良いかも?」って、感じた時、その時に誰かから「すごいじゃない♪」とか「頑張ったね~!」とか「かっこよかったよ~!」なんて言ってもらったりすると、その嬉しさが倍増しますよね。
それがもし、自分の大好きな人だったらなおさらです。
お母さんは、こどもにとっては唯一無二の存在です。そうなんです。その『大好きな人』に最適なんですね。
お母さんが、子供にとっての『大好きな人』になってもらう。
その『大好きな人』から、ピンポイントで褒めてもらう。認めてもらう。辛い時には包んで癒してもらう。
するとどうでしょう・・・子供達はどんどん元気になっていきます。そして人は自分を認めてくれる人に好感を持ちます。
お母さんが、認め・褒め・包んでくれると、子供にとっては、お母さんの存在がどんどん『大好きな人』になっていきます。
子供はその『大好きな人』の喜んでくれる姿を見て、自分も、嬉しさや喜びを感じるんです。
その嬉しさや喜びを感じてくると、もっと感じたいと思います。
そして、
「苦手な事にもトライしてみよう!他の事もやってみよう!」と思えるようになってきます。
「苦手な事にもトライしてみよう!新しい事をやってみよう!」とチャレンジすることができると、その結果、「あっできた!」「やった~♪」「あれ、僕(私)って良いかも?」の経験が又、できるのです。
こうやって、雪だるま式に、どんどん成功体験を、達成感を、自負心を蓄積していくんですね。その結果、自信が深まっていくんです。
ところが、誰でもそうなのですが、人は、初めての事には躊躇するようにできています。
なぜならば、どうなるか予想もつかない事に、やみくもに突入したら、怪我をするかもしれない、命を落とすかもしれないからです。
だから、私達は本能的に、初めての事、経験のない事には、恐れを抱いたり、躊躇したりするように創られているんですね。
でも、できないから、怖いから・・・と言っていては、いつまでたっても出来るようはなりません。
自分から興味を抱き、自分からチャレンジし始めるように、子供のやる気が高まる為の親の行動。
それが安心を与える為の「包む」事であり、その子の良さを「認める・褒める」事なんですね。
今日は年末に頂いた、ドロシーさんからのメールをご紹介します。
ドロシーさんの娘さん、とっても、チャレンジ精神、旺盛なんですよ♪
ここから・・・
パピーさんへ
こんにちは ドロシーです。
早いですね~ 今年もあと2日となりました。(12月29日に頂いたメールです)
いつもいつもかわらず、フォローメールやメルマガをありがとうございました。
2回目の講座も、何とか終わることができました。
でも、正直言うと・・講座の方は優等生ではありませんでした。(苦笑)
パピーさんの教えは、講座だけでなく、メルマガやコミュニティからも吸収できるので「あ!そうか・・」という気づきをもらいながらの一年でした。
先生や周囲からの指摘があって凹んでも「あ~ 落胆するのは今じゃないんだ」この言葉が、自然に心に入ってきた事は、今年の大きな収穫だったと思います。
今日は、子供達の近況報告を兼ねて長年のちょっと???が解消できたので聞いてください。
以前、パピーさんは、友人関係で悩んでいる娘に、他のスポーツへの加入と、娘のやる気や乗り越えていることを認め褒めるようにアドバイスをして下さいましたね。
パピーさんの言わんとすることは、理解できました。たぶん・・
もちろん、自分で目標を見つけ、その気持ちを維持できる娘のことは心から誇りに思っています。
この子の最大の武器です。
そう思う反面、娘には秀でた才能があるわけではなく、辛い練習や負け勝負の行事になぜ?参加するんだろうって・・・(勝てる勝負なら、自信があるから参加するのは理解できます。)
いつも負け勝負ばかりだと、かえって自信をなくすのではないかと・・・。
一つの転機がきました。
10月、娘は町内の相撲大会(自由参加)に迷いもなく申し込みました。今回で3回目の参加です。
放課後に練習をしていますが、いつも初戦敗退。(土俵に上がって、対戦相手を見たとたん戦意喪失していました。)
あ~~ どうせ・・・今年もか・・(負ける事がイヤなのではなくて、戦意喪失する姿がイヤなんです。)
今回は、練習を重ねるにつれて、教頭先生から「押しが強くなってきたよ」「足の線路が出来てきたよ」って褒めてもらい、家でもお父さんと楽しそうに相撲をとっていました。
当日、土俵に上がった娘の顔つきが今までとは違っていました。
1回戦・・・ 粘って、粘って、初勝利!!
2回戦・・・
体は小さいけど、勝ち気・技でははるかに上回る友達のKちゃんいつも練習で負けてばかりいたKちゃんに、粘って、粘って、諦めないで、諦めないで、・・・勝利!!
準決勝・・・ 男子にあっさり完敗!!(いつもの娘の顔つきに変わっていた)
負けても悔し涙も出していません。悔しくないのかな?(←親心)
後々、本音を聞くと、練習でいつも負けていたKちゃんに勝てたから、それだけで満足だったらしいんです。
娘は、はなっから優勝を狙っていないのだと分かりました。
試合後、Kちゃんがやって来て
「○○ちゃんは足が弱いから、引っかけようとしたけどできんかった。○○ちゃんは、押しが強くなったよ。」って・・
次に4年生(1才上)の男子がやって来て「○○~ 4位やったやか~ 頑張ったにゃ~」って・・
この時、ハッとしました。
あっ! こういう行事に参加する事で、娘には、“一つの目標に向かって頑張れる『同志』”ができるんだ。練習を含めたら、たった2週間の同志です。
それでも今、勝ち負けではない貴重な体験をしているんだなぁ。
そして苦しい練習のなかで、自分だけの楽しみを見つけているのでは?だから、負けてもまた参加したくなるのかなぁ?って思いました。
勝つことだけが全てではないんだと・・・
それに、今から“苦しい中から自分の楽しみを見つける能力”を身に付ければ将来、逆境に乗り越えられる力になりますよね?
そのことが私の心にストンと入ってきた時、心がすっきりしました。
こんな娘の親だから、私もこんな気持ちを体験できるんだ。
そんな場所(環境)に、私達を連れて行ってくれる娘に感謝です。
「お母さんをいつも感動する場所に連れてきてくれてありがとう」娘に伝えましたが、娘は???でした。(笑)
ここまで・・・
ドロシーさんは、こんな風に言われていますよね。
“辛い練習や負け勝負の行事になぜ?参加するんだろうって・・・いつも負け勝負ばかりだと、かえって自信をなくすのではないか・・・”
娘さんは、毎年すもう大会に参加します。ドロシーさんには、それがなぜだか理解できなかったのですね。
ですが、一緒に練習してきた同士(仲間・ライバル)の存在に、「あ、これかもしれない!」と思ったそうです。
はい、きっと同士(仲間・ライバル)の存在は大きいと思います。私は、それにプラスして、こうも感じたんです。
実は私も過去、格闘技をやっていて、乱取りの大会があると必ず参加していました。
胴や面をつけるので、本気で突きや蹴りを入れるのですが、大人が本気でやりますので、相当の怪我をしたり、ねんざや打撲、流血も珍しくありません。
当然、勝てる時ばかりではないし、練習だって辛く、苦しい。(痛いしね)
でもやってみたいんですね。その時って、優勝なんて全く考えていないんです。
もちろん、負けるより勝ちたいのですが、それより、そういう試合に参加している自分。一つの目標に向かって頑張っている自分。努力を重ねて上達している自分。怖くても逃げずに立ち向かう自分。
そういう自分に誇らしさを感じたのでした。まさしく「こんな自分っていいかも・・・?」だったんです。
ドロシーさんの娘さん。たぶん、私と同じ感覚じゃないかな?と思ったんですね。
ドロシーさんのメールにこうあったじゃないですか?
“勝つことだけが全てではないんだと・・・
それに、今から“苦しい中から自分の楽しみを見つける能力”を身に付ければ将来、逆境に乗り越えられる力になりますよね?”
これってまさにその通り!だと思いました。
私も格闘技を通して沢山の事を学びました。
練習が苦しくても辛くても、それでも頑張ろう!頑張りたい!なんて思えたとしたら、これって素晴らしいと思いますし、今後の人生においてもきっと役に立つこと、間違い有りません。
あ、そうそう。ドロシーさんの娘さん。これだけじゃなかったんです。こんなところにもチャレンジ精神を発揮してくれています。
ここから・・・
それから、もう一つの転機です。
娘は、2年越しの夢を実らせました。一年生の夏休み明け、自由研究の内容は褒められましたが模造紙やまとめ方ができていなくて「おしかったね」と先生に言われてから
自由研究で町内の発表会に出る事が娘の目標になりました。
が・・クラスにはM君という(秀才で母親が小学校教諭)最強ライバルがいました。
2年生の時も、M君が代表に選ばれました。諦めきれない娘は、M君から発表会に出れる秘訣を聞いてアドバイスしてもらっていたようです。
3年生になった今年、M君とは別のクラスになり「これで自由研究の代表は私のもの」と喜んでいました。
自由研究は、実験だけではなく、まとめ方や模造紙に書く作業が大変です。
娘の夢を叶えるために、私も自由研究の勉強をしましたよ~。
理科が嫌いで、自分が子供の頃だって、こんなに真面目に自由研究をしたことがない私が!!です。(笑)
途中、嫌気がさしていた娘ですが、夏休みの登校日、M君が「ぼくは、いま8枚書いたよ」って声をかけてくれたそうです。
その事で、娘はまた奮起しました。
あ~~M君とは、同じ目標に向かって励ましあえる『同志』なんだぁ。M君の存在が嬉しく思いました。
それから・・(小学1年生の息子さんの話に変わります)初めての夏休みを迎えた息子は、めんどくさい病にかかりました。何をするにも「めんどくさい」を連発。
自由研究もめんどくさいと言いながら、自分で決めた研究をすると言い張り、私は、二人分の自由研究を取り組むことになり・・・
もう一日中、自由研究の事ばかり考えてた夏になりました。(笑)
そしたら・・・な・な・な・なんと・・・姉弟で町内の自由研究の代表に選ばれたんです。(^^)v
もちろん、M君も代表です。
結果は次点・・・M君が郡大会の切符をもらいました。
郡大会には出られませんでしたが、子供たちはもちろんのこと私も今後の課題も見つけ、いい経験ができました。
ここでも、この娘の親だからこそ、この会場に来ることができたのだ!と思いました。娘は、来年は郡大会を狙うそうです。
息子は、代表が決まった時「ぼく、出んでもよかったのに・・」と言っていましたが、終了後は記念の楯を机に飾り楯をジーと見つめ、
「来年は○○の実験をしようかなぁ」とか、「思い出すなぁ」と誇らしげな顔をしていました。
代表になり、何度も練習をして堂々と発表もできた。息子は、自由研究で達成感を味わったなぁ(←心の中でガッツポーズ)と思います。
以来、秋祭りの奉納の舞では、ジャンケンで勝って号令係りなっただけで「ぼくはリーダーだから、しっかりしなきゃ・・」って、嬉しそうに話し、当日は堂々と舞を踊りましたよ。
音楽会では、最初の挨拶の一年生代表に選ばれて堂々と挨拶をしました。ここでも「ぼくはリーダーだから・・」って・・・。
終わった後、「ぼくが6年生になったら、終わりの挨拶はぼくがするろう?」って確信したかのようにサラリと言った息子は、5年後の自分をイメージしたのかしら?(笑)
「イヤなことでも、やってみたら楽しいね」「おいしくなさそうでも、食べてみないとわからないね」
これは、お姉ちゃんに引っぱられて、この一年いろんな行事に参加した後の息子の一言です。
全部、娘のおかげ・・・相撲大会や自由研究を通して、パピーさんのアドバイスが繋がりました。
現時点では、他のスポーツに興味を示さないのでやらさせていませんが、他の行事を通して同志(仲間)になれる選択肢もあることを知りました。
もう少しだけ・・・ 今のままでもいいかな?
私は、娘の脳が完成する10才になる事が不安でたまらなかった。(不安だけど、この説を知っていてよかった)
まだまだ不安な要素はいっぱいあるけど、娘の変化に気づけたり、小さな成長を発見しながら、この頃は、10才になっても大丈夫なんじゃないかと少し思えるようになってきました。
先日も、私が湯のみを倒して、テーブルや服を濡らしてしまった時「お母さん、ここに大事な書類がなくてよかったねぇ」ってすかさずサラリと言ってくれたんです。
自分の娘ながら「娘の思考回路(ポジティブ)はすばらしい」と、ちょっと感動しました。
9才でこんな考え方ができるなら、大丈夫ですよね?パピーさん!!
また長くなってすみません。私はメールできてスッキリしていますけどね。あははっ・・・。
寒暖の差があったり、地震があったり大変ですがよいお年をお迎え下さい。来年もよろしくお願いします。
ドロシーより
ここまで・・・
ドロシーさん、貴重なご報告、そして、メルマガへの掲載のご許可、ありがとうございました。
お姉ちゃん、とっても良い感じですよ~♪
そのお姉ちゃんに引っ張られて、弟さんも沢山の「僕って良いかも♪」を感じてくれているようですね(^^)
特に、「イヤなことでも、やってみたら楽しいね」「おいしくなさそうでも、食べてみないとわからないね」
素晴らしい!!これは名言だと思いますよ(^^)
息子さんのこの言葉は、まさに「チャレンジすることができたからこそ」の言葉ですね。
息子さんの
“記念の楯を机に飾り楯をジーと見つめ、「来年は○○の実験をしようかなぁ」とか、「思い出すなぁ」と誇らしげな顔をしていました。”
という、まんざらでもない表情を横目で見ながら、「よし、よし、達成感を味わってるな~♪良い感じだ!」とにんまりしているドロシーさんが見えるようです(^^)
又、弟までもを引っ張るほどの力。娘さんに、それだけの影響力を持たせることができた、というのは、やっぱりドロシーさんの努力の賜ですよ♪
“9才でこんな考え方ができるなら、大丈夫ですよね?”
はい、もちろん♪です。
他の子供達と同じように、小さな凸凹はあるでしょうが、前向きに「チャレンジ」の出来る子は本当に強いです♪きっと次々と乗り越えていくと思いますよ。
た~くさん「褒めて、認めて、包んで・・・」この調子でいきましょう♪
又ご報告、下さいね。楽しみに待ってま~す(^^)
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