第535号 可能性の扉
こんばんは。パピーいしがみです。
あなたは愚痴を言う方ですか?それとも、言わない方でしょうか?
どうやら、その『愚痴』、私たちの未来に大きく影響しているようです。
今日はちょっと長いので、さっそく頂いたメールのご紹介から始めますね。
ココから・・・
こんにちは。パピーさん。うっちゃんです。
お父さんがお亡くなりになったとメルマガで拝見して、驚きました。
でも、その時のパピーさんの考え方が、ほんとうにパピーさんらしくて、「この人、どこまでポジティブなんだろう?」って、ちょっと笑ってしまいました(不謹慎ですみません)
でも、パピーさん、私・・・笑えるようになったんです。
これって、パピーさんの超ポジティブが私に影響を与えてくれている!って感じます。あれだけ悪循環だった私にも、前循環が始まってきたみたいです。
本当に恥ずかしいのですが、私にとって子供はお荷物でした。
子供がまだいない頃には、子供と遊んでいる親子を見て、うらやましいと思ったし、早く欲しいなと思っていました。
また、できたと分った時には、本当に喜びました。
でも、それが双子だと分ってからは「私に育てられるだろうか?」って、不安になりました。
そもそも子供が好きではなかった私は、子供との生活に耐えられるだろうか?と自信もありません。出産前からずっとブルーでした。
子供が生まれてからは、その予想は的中しました。
泣き声にげんなりして、一人が収まったと思うと、もう一人が泣き出し・・・ほとんど眠れない毎日。
私は体重が10キロも落ち、いつも疲れやすく、イライラして、本当にノイローゼ状態でした。
主人にもあたってばかりいました。
「早く帰ってきて(子育てを)手伝ってよ」「仕事・仕事って言って、私にだけ押し付けたいんでしょ!」「あなたはいいわよ、家から出れば逃げられるんだから」
「私はいつだって子育てから逃げられないのよ!!」「なぜ私ばっかり犠牲にならなくちゃならないの?」
子供たちが泣き出すと「うるさい!」って怒鳴る母親・・・。そんな状態ではまともな子育てなんかできませんよね。
つい、ベランダで外を見ながら「ここから落ちたら楽になれるかな・・・」なんて考える私。
ふと正気に戻って「いけない・私は何を考えているの?」って、自分で自分が怖くなりました。
このままでは、私は絶対おかしくなる。
なんとかしなきゃ!と思って入った書店で手にしたのが、パピーさんの「イライラ・ガミガミが無くなる本」でした。それだけなぜか輝いて見えました(笑)
家に帰って夢中で読みました。
涙がボロボロ流れました。それですぐにホームページを開き、メルマガに登録。バックナンバーも全部読みました。
「もしかしたら、私も変われるかも・・・」「変わりたい、幸せなお母さんになりたい・・・」
藁をもつかむ思いでした。
勉強を始めると、1章・1章がすごく温かくて、こう心がほっこりするというか、そんな感じでした。
これはすごく不思議だったんですが、1週間、2週間、3週間・・・ってたっていくと、自分の中で、湧いていた怒りや憤り、恨み、蔑み、
そういう汚いものが流れていくようでした。
第5章の宿題を出す頃には、パパとの会話も増えてきて、「この頃、ちょっと優しくなった?」なんて言われて、「もしかしたら効果が出ているかも?」とうれしくなりました。
そして宿題を提出する話をパパにして、私は、パピーさんが良く言われる「否定を減らす」「肯定を増やす」にし、パパにもこうお願いしました。
「私がもし、この目標を破ったらその時は教えてほしい」と言ったらパパが「じゃあ、俺もいっしょにやるよ」と言ってくれて、二人で始める事にしました。
もちろん、否定・否定・・・で来ていたので、簡単には治らなかったのですが、お互いに、今のは否定?それとも肯定?なんて言いながら、肯定の言葉を考える事も一緒にできていたようです。
ある時、双子の一人、とてもやんちゃな○が、パパの大事なミニカーをパパの机から出して、遊んでいるのを見たパパが、
「お前、何やってんだ!!やめろ・・・ じゃなくって、“それパパのダイジだからやめて”・・・(涙)」と言い替えた時に、その言い方が面白くて、私が大笑い。
すると、私が笑う姿を見た、双子のもう一人の娘も、真似をするように「あははは」と笑って・・・。
私はすぐに、びっくりしていた○を抱きあげて、「パパ怒らなくて良かったね」と笑ったらこちらもにっこり。
それまで、二人共、あまり表情豊かに笑うという事が無かったので、主人に「みてみて、二人とも笑ってる」「お~、ホントだ」
「かわいいな~」「かわいいね~」「写真撮ろう」って、親子4人で、本当にはじめてかもしれません。
温かなぬくもりといいますか・・・「あ~これなんだ、これが幸せって気持ちかも・・」って感じました。
それがきっかけだったと思います。
少しずつ、そうやって笑うことが増えてきて、以前の私のイライラやガミガミはとても減ってきました。
もちろん、主人も「子供の顔を見たい、お風呂に入れたい!」と言って早く帰ってくるようになっています。
そして私は始まった善循環にわくわくしています。これは、私があのままの悪循環では決して起こり得なかったと思います。
まだまだ子供たちは小さく、具体的な子育ては始まっていないかもしれませんが、私自身の「親育て」はとっても順調に進んでいます。
パピーさん、大事なことを教えてくださって、本当にありがたかったです。
もし、あの時「イライラ・ガミガミ」の本に巡り合わなければ、私や主人は今頃どうしていたでしょう?子供たちはどうなっていたでしょう?それを考えると怖くなります。
この頃「子育てって面白いかも?」って思い始めています。もちろん、難しいです。難しいけど、面白い。大変だけどやりがいがある。上手くいくとすごく楽しい!!
これも、パピーさんの「超ポジティブ」のお陰です♪
私も「超ポジティブ」目指して勉強続けますね(^0^)
ここまで・・・
このメールを読んで「すごい!ナイスタイミング!」と思ったんです。
というのは、このメールを読んだちょうどその後、この番組を見たからです。
「エチカの鏡」
その番組の中で、30万部のベストセラーとなった、“脳に悪い7つの習慣”の著者、林成之先生が紹介されていました。
この先生は、日本大学大学院の教授で、脳神経外科医でもあるのですが、2008年に行われた北京オリンピックの日本代表競泳チームに脳科学的戦略指導家として参加された方だそうです。
北京オリンピックというと、北島康介の2連覇を思いだしますが、北島選手に金メダルをもたらせたその裏には、この林先生の脳科学的戦略があった、というのですね。
そして、林先生は北島康介選手に脳の使い方を教えたのだそうです。その先生が説明している中に、とても興味深い話がありました。
それは・・・
「脳の悪い習慣をおやめなさい!」ということでした。
脳の悪い習慣をやめないと、どんなに良いとされていることも活かされないし、すごい能力を持っているのに、大事な所で力を発揮できない。
その中に第1番目として紹介された、脳にとって悪い習慣は、「愚痴を言うこと」だったのです。
ナレーターが話します。
あなたは忙しい時に「疲れた」「もうできない」「無理だ」などと口にすることはないだろうか?
愚痴をこぼすことがストレスの解消になっていると勘違いしていないだろうか?
それは、悪い習慣なのだと(林先生は)言う。
林先生が説明をされます。
「人間の脳は、疲労をとる仕組みを持っています。でも愚痴はその仕組みを止めてしまうので、疲れがとれないんです。
愚痴を言えばどんどん脳が疲れていく。本人も疲れていくんですが、周りの人も疲れるんです。
どうしてか?って言うと、脳の中で『同期発火』という現象が起こるんですね。」
『同期発火』
そこで、またナレーションが入ります。
~林先生が言う『同期発火』とは、ある一人の人間が思いや感情を口に出して発することで周りの人間にも同じ想いや感情が伝わっていく仕組み~
そこで私(パピーいしがみ)は思ったんです。
そうか・・・否定の言葉を使ったり、否定をし続けていると、それがどんどん感染するように周りに影響を与えていく。
これは自分の経験では分っていたけど、これって一人の人が吐く「否定の言葉」で、その人の周りの子供やご主人や周りの人たちに『同期発火』が起きていたんだ。
だから「否定」をしているとその人の周りに悪循環が起こり、「肯定」をしているとその人の周りには善循環が起きるようになるんだな。
そして、前循環を起こし始めたうっちゃんさんは、やっぱり「否定を減らして肯定を増やす」をされたからなんだろうな、と。
ナレーションは続きます。
~過去に林先生はこんな体験をしたという。
それは、日本大学救命センターに赴任した時のこと・・・。
病院に送られてくる患者は、従来の医療で社会復帰させる事はほぼ不可能とされていた患者ばかり。
スタッフのほとんどは始めから治療は無理だと考えていた。この時、林先生がスタッフに言い聞かせていたのは・・・~
林先生が話されます。
「それは“否定語を使わない”ということ。“大変”とか“難しい”とか“出来そうもない”とか・・・
否定語を使った瞬間に(『同期発火』が起きて周りの人にも同じ思考「どうせダメだ・無理」と影響を与え)その患者は助からなくなるんですね。
不平不満はわかります。
ですが、それにとらわれすぎると、人間は、本来持っているすごい力を出せないことになってしまう。
とにかく前向きに否定語を使わないでやっていくって事は人間が変わってくる事になるんですね・・・。」
ナレーションが入ります。
~林先生が否定語を禁止し、前向きな言葉を発するようにしたことで、なんと、それまでほとんど助かる事のなかった、患者の約4割が社会復帰する、という成果を上げたのです。~
どうでしょう?
ちょっとびっくりしませんか?
今まで従来の医療で社会復帰させる事は、ほぼ不可能とされていた患者さん達。
それをスタッフに「否定語を使わない」を徹底しただけで、スタッフ達が自らの能力を高め、患者さんの約4割までが社会復帰できるようになった・・・。
これを聞いて、私は「これってすごいぞ~」って興奮しました。感動しました。
それは常々「“否定”ではなく“肯定”ですよ~♪」と言ってきた事が認められたようで・・・。
それとともに、もう一つ、私が「うれしいな~」と思ったのは、こういう脳神経外科の権威が、「人間にはもともとすごい力がある」と言ってくださっている事なんです。
ほとんどの人は、これについて納得しません。
だから、言うんですね。「どうせできない」とか「やっても無駄」とか・・・。
これって子育てにおいても全く同じです。
「私自身がダメなのに、良い子が育つわけがない」とか「私が自分自身を嫌いなのに、子供が私を好きになるわけがない」とか「褒める事なんて苦手だし、できない、無理」とか・・・。
まだ、やってもいないのに「できない・無理」って決めちゃう。これって、本当にもったいない!と思います。
私も本当に思います。人にはすごい力があります。もちろん子供たちも、ものすごい力を秘めています。
その力を出すのも出さないのも、私たちの考え方次第です。可能性を開くには、やっぱり「肯定」です♪
是非、是非、その可能性の扉、開きましょう(^^)うっちゃんさん、貴重なお話、ありがとうございました♪
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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