第539号 きちんと話す
こんばんは。パピーいしがみです。
子供さんが放つ「幼稚園に行きたくない」という言葉。
多くのお母さんが耳にし、それを聞くたびにお悩みになった(なっている?)方も多いと思います。
もちろん、その理由は千差万別。
「こうすれば“幼稚園に行く”と言いたくなる」という魔法のような方法はないと思いますが、
今回、メロンマロンさんから、「今、楽しく行けるようになりました!」というご報告を頂いて、そういえば、こんなお話(メロンマロンさんにしたお返事)は、
“今まで、メルマガでも紹介した事がなかったな・・・”と思い、今回と次回は(ちょっと長くなってしまったので、2回に分けて)そのお話をさせていただこうと思っています。
まずは、先日、メロンマロンさんから頂いたメール(抜粋)をご紹介しますね。
ココから・・・
年明け早々、幼稚園イヤイヤ病についてアドバイスいただき、ありがとうございました。
あれから、ずる休みはなくなりましたよ(^^)。
久しぶりに風邪をひいて、2日ほど休んだ時
「もしかしてイヤイヤ病が再発しちゃったら・・・」と思いましたが、全くその気配もなく、元気に行ってます。
今回の事で“きちんと話す”という事を、身をもって勉強できて良かったな、と思いました。
私は、どうも怒りすぎてしまうので、怒ってはいけない・・・と思うあまり、それをせずにきてしまったと思います。
というか、何はよくて、何は正すべき事なのかを、よく理解できていませんでした。
ココまで・・・
メロンマロンさんの「きちんと話す」から、娘さんの幼稚園のイヤイヤ病?はすっかり影をひそめたようです♪
でも、今年の1月。メロンマロンさんは、とってもお悩みになって、私にメールを下さったのでした。
頂いたメールの内容はこうでした。
ココから・・・
パピーさん、こんにちは。メロンマロンです。
この度は、お父様の事、ご愁傷様でございました。
しかし、どんな逆境でも前向きでおられるパピーさんを、本当に尊敬します。
昨日のメルマガも、すごく心に響きました。ありがとうございます。
私はというと、去年6月に課題をいただいていながら、報告もせずに、すみません。
ですが12月から再開して、今年は「絶対幸せなお母さんになる!」と決意し、「幸せなお母さんになれました。感謝します!」と毎日言ってます(笑)もちろん勉強も頑張りながらです。
「プラスを見つけてみる」という課題でしたが、なかなか私には難しくテキストも中断していた事もあり、しばらく忘れていました。
不思議と最近は、テキストやメルマガを読み返してみると、深い意味で納得できる、というか・・・新たな気付きもあり、はまってます(^-^)
今日は、課題の報告というより、相談がメインなのですが・・・聞いてください。
課題(の報告)ですが、最近お姉ちゃんは何でも妹と一緒にやりたがり、ある時、スーパーで無理矢理カートから妹を下ろしてお菓子を見に行ってしまった事がありました。
でも見ていると、とてもよくお世話していて「手つなごう」「こっちだよ」と上手に誘導していました。
レストランでは「コレほしいの?」「ハンバーグあげるよ」と“ほほ笑ましい”です。
“自分の好物でも、分けてあげられる優しい子なんだ!”と嬉しくなりました。
ところが・・・、
ここからが相談なのですが、これは結構前の話しで、去年の9月あたりからだったと思うのですが、幼稚園イヤイヤ病になってしまったのです。
先生からは「幼稚園では楽しくやってますから大丈夫ですよ」と言われ、私も、深く考えていませんでした。
ですが、お誕生会など園の行事がある日は「行く」というのです。
冬休み明けから、ますますひどくなり、よくよく聞いてみると「A君が『やめて』と言ってるのにパンチしたり、蹴ったりした」と話してくれました。
二学期後半には、ずる休みも多くなっていたので、幼稚園に、年明け早々また“風邪を理由に休む”という嘘を言いにくくて、A君との事をお話しして
「本人がどうしても行きたくないと言うんです」ということで休みました。(後で先生に誤解させてしまったかな、と後悔しました)
私なりに悩み、本当の理由は、決してA君ではなく、私が朝から「早くして」と急かし、怒ってばかりいたので、
本人のやる気を無くさせ、ここまで悪化したのではないかと思いました。
思えば、前から「このままじゃいけない」「多分私のせいだと」感じていたはずなんですが、今すごく後悔しています。
なので
「今までの考えを改めて、しばらく子供と向き合いたい。結果、休む事が多くなるかもしれないが理解してほしい」と連絡帳に書きました。
そしたら先生からお返事があって
「園に来てしまえば『楽しい』と言ってます。ただトラブルもあり自分の思いが通らない時には嫌な思いもします。今は成長していく中での通過点と考えていいと思います。」
と、私の声掛けや生活リズムについてもアドバイスいただきました。
そして、今日はいつもより早く起きて、余裕がいっぱいあったので私も穏やかに(最初は)説得を試みました。
今日はスッと早起きできた事、朝食を残さず食べた事などを、改めて褒めた上で
私「幼稚園行こうよ」
娘「行かんもん」
私「そっかぁ、イヤなんや。今日は何で行かんの?」
娘「A君またパンチするかもしれんよ」
私「そうだね。じゃぁ、A君いなかったら行くの?」
娘「・・・」
私「先生には『楽しい』と言ってるでしょ?」
娘「楽しくないもん」
しばらくやり取りが続き、下の子はぐずり始め、時間が迫ってくるし、イライラしてきてしまいました。
「人のせいにしないの!楽しくないなら、何で先生に『楽しい』って言うの?嫌な事あったんなら、先生に言ってもいいんだよ!」
と段々ヒートアップし、とうとう「いい加減にして!」と、結局いつもと変わらず怒鳴ってしまいました。
「そこまで嫌なら無理強いせず休ませよう」と思っていたのですが、どうしたらいいか分からず、焦ったんだと思います。
先生の話しを聞いていると“私の考えすぎかな?”“「ずる休みはいけないんだよ」という事を貫くべきなのかな?”と悩んでいます。
そして、こうして今も、問題が起こるとパピーさんにメールをする・・・
コレっていつもテクニックを求めているだけなんじゃないか?とメールすべきかも悩みました。
でも、先生に対しても、心配していただいているのでどうすべきだったのか、これからどうすべきなのか、頭がこんがらがってしまい・・・
本当に自分本位で申し訳ありません。
こんな時にパピーさんは、子供に対して、そして先生に対しても、どうされますか?
お忙しいのに、すみません。急ぎませんので、アドバイスいただきたいです。お返事お待ちしております。
ココまで・・・
冒頭で、私は
“もちろん、その(幼稚園に行きたくない)理由は千差万別。全て「こうすれば“幼稚園に行く”と言いたくなる」という魔法のような方法はないと思いますが・・・”
と言いましたように、一つの結果(困った事や問題)は、その結果からだけでは、何が理由や原因なのかは分かりません。
ですから、どんな“問題・結果・お悩み”でも“こういう問題が起きた”=“それじゃあこうしなさい”という方程式は成り立ちません。
そこに至るプロセスや条件、環境、子供さんのもともとの傾向などを詳しくお聞きしてからでないと理由や原因がつかめないのですが、
メロンマロンさんからは今までも何度かメールやご相談を頂いていて、娘さんの今までの様子や今に至る経緯なども聞いておりました。
・・・そして、今回のメールでした。
ちょっと頂いたメールから、拾い出してみますね。
1、メロンマロンさんは「否定」を減らし「肯定」を増やす努力をされていた。
2、その結果、姉妹は仲良くなり、姉は良く妹のお世話をしてくれる。手をつないだり、好きなおかずを分けてあげたりもしてくれる。その姿を見ると“ほほえましさ”を感じるほどだった。
3、突然、大好きだったのに「幼稚園、行きたくない!」と言い出す。
4、先生に聞いてみると「幼稚園では楽しくやっている」という。
5、実際、幼稚園が嫌だと言いながらも、お誕生会や園の行事が有る時は「行く」という。
6、理由を聞いてみると、A君が乱暴で『やめて』と言ってるのにパンチしたり、蹴ったりした為だという。
7、2学期後半になると、実際に休ませる事も増えた。(表記には“ずる休みも多くなっていた”と有り)
8、でも、実際に幼稚園に行ってしまえば『楽しい』と先生にも言っている。
これらを見て、私は、「あ、これは娘さん“楽すること”を覚えちゃったな?」と感じたんです。
というのは・・・
好きな人がいたら、誰だって一緒にいたいですよね。
お母さんの事が好きだったら、「お母さんと一緒にいたい~」と思うでしょう(^^)
「家でお母さんと一緒にいた方がいい~♪」と思っていたら、どうやったら幼稚園に行かなくて済むかな?って考えるんですね。
娘さんにとって、手に入れたその方法は、「A君が『やめて』と言ってるのにパンチしたり、蹴ったりした」とお母さんに伝える事だったのでは?と私は感じたんです。
それを言えば、お母さんは「休みなさい」って言ってくれる。そう学習してしまったのかな?って感じたんですね。
なので、メロンマロンさんの・・・
“私なりに悩み、本当の理由は、決してA君ではなく、私が朝から「早くして」と急かし、怒ってばかりいたので、本人のやる気を無くさせ、ここまで悪化したのではないかと思いました。
思えば、前から「このままじゃいけない」「多分私のせいだと」感じていたはずなんですが、今すごく後悔しています。”
とあった事については、「それが原因では無く、理由は別にあると思いますよ」とお返事したのでした。
実は、こういう事(「幼稚園行きたくない!」と言いだす事)って、どこの家庭でもあることだと思うのです。
もちろん、私の家庭でもありました。
それが“きちんと話す”に繋がるのですが・・・すみません。
冒頭でお話ししたように、ちょっと長くなるので、今回は前編という事で、私のお返事等は次回にさせて下さい(^^)。
でも、メロンマロンさんは、こんな風に仰っていました。
次の日から人が変わったようになって、今日まで1度も「行きたくない」と言いません。最近では逆に、娘から「早く!」と急かされる日もあるほどです。
あまりの変化にビックリです。ちょっと前までは遅刻の常習犯だったのに・・・。
朝起きるのも、シャキッと起きられるようになって、自然と私も、朝からカリカリする事なくおだやかでいられます。
私が娘を「ダメな子」にしてたんだな・・・と、つくづく思います。
二月は、一度も休まなかったのでパパも一緒になって褒めたら、照れながらも「もう休まないもん!」と意欲満々な感じでした。
・・・次回、お楽しみに・・・(^^)
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