第541号 たった一つ!
こんばんは。パピーいしがみです。
あっという間に、もう3月も下旬になりましたね。この時期、私はとっても楽しみな事があるんです。
それは・・・桜。
ここ数日、寒くて雨の日も続いていますが、いよいよ明日から晴れるそうです。それも、数日は良い天気が続くとの事。
きっと待ちに待った桜が、ぶわ~っと咲きますよ~♪お~ワクワク♪、武者震いするほど楽しみです(^^)
そして、その桜が散るころに入学式があって、サクラ舞い散る温かい春の日に、桜の木の下をお母さんと手をつないで新一年生が門をくぐる・・・。
いいな~。
私はわざわざこの光景を見る為に小学校に行ったりして(笑)今年も楽しみです♪
さて、今日は、昨年、そんな風に入学をしたけど、なかなかなじめずに教室で徘徊したり、飛びだしたり、女の子やおとなしい子に意地悪や嫌がらせをしたり、
周りから「問題児」として見られていた、長男さんに困っていた“よ~いどん”さんからのお便りです。
1年経って、すごく変わってきたそうですよ。
ココから・・・
こんばんは。いつもお力を頂いています。よ~いどんです。
勉強を初めて10カ月目になります。
実は今年はじめぐらいから、パピーさんにメールしたいな~、と思っていたのですが、
「今は良くても、もしかしたら又元に戻るかもしれないし・・・」とか考えていたら、結局終業式を迎える頃になってしまいました。
1年生の息子。本当に変わってきたんですよ♪昨年、授業中徘徊する。クラスを飛び出す。女の子やおとなしい男の子をいじめる。何度言っても、叱っても、へらへらして言う事を聞かない。
先生からも「この子は専門医にちゃんと見せた方がいい」と言われてていた子が、今はちゃんと授業を受けているんです。
「そんなの当たり前」と言われるかもしれませんが、これができずに、周りのお母さんや先生に白い目で見られていた私としては、本当にうれしくて・・・。涙が出るほどです。
その上、先生には、
「○○君、本当に変わりました。とても落ち着いた。お母さんは○○君に何をなさったんですか?」とまで聞かれるようになりました。
「何をしたか?」ではなく、原因はすべて私にあって、その原因を直す努力をしたにすぎません。
でも、そうも言えず、返事に困った私は言葉を濁したのですが、本当に息子に心配がいらなくなったら先生に、「実はお母さんとしての勉強を始めたんです」って胸を張って言おうと思っています。
それで・・・今日、パピーさんにメールしたかったのは、私が変わったきっかけと現状報告♪です。
以前、息子の状態をご相談した時、
息子が生まれた時からの状態や親の態度、いつ頃から問題を感じるようになったのか?とか、同時に発生している問題や同時期にあった思い当たる事柄、その当時の親の接し方や、家庭外の環境など・・・
とても細かくおたずね下さって、「ほんとうに一人一人にこうやって対処されるんだ」「ああ~、良くある子育て相談とは全然違うな~」って、パピーさんの真剣さ、熱心さ、頼もしさをすごく感じました。
そして頂いた「この子はお母さんの努力で復活できますよ」という言葉に、思わず涙しました。
今まで沢山の子育て本を読んでいた私ですが、パピーさんが「沢山の情報こそが迷わせる」「自分の求める方向性が決まったらあれこれせずに、愚直にたった一つの目標をコツコツ積み重ねてください」と言われたように、たった一つの目標だけを常に意識しました。
パピーさんに考えてもらった「怒りたくなったら口をつぐむ」です。
とにかく私は口を出しすぎる、それは分かっていました。
我慢しようとしてもできない。小言や注意や叱りすぎが子供の自尊心を傷つける。それも痛いほど分かっていました。でも、自分を抑える事ができなかったんです。
口を開けばどうしたって小言を言ってしまう。褒めようと思っても結局最後は小言になってしまう。
『それならとにかくまず「口をつぐむ」からやってみましょう』
というパピーさんのご提案でした。
はっきり言って、たかがこれだけの事なのに、本当に、本当に辛かったです。
如何に私は自分の気持ちをコントロールせず、子供たちにぶつけていたか。意欲を低下させる言葉を吐き、どれだけ、子供達は犠牲になっていたか、良くわかりました。
でも、口をつぐむ事で分かった事があります。
それは、子供達は必ず私を見る事です。
何かをやらかして、いつもだったら即、私が怒っています。
でも「あっ」という顔をして私を見ます。
これを見て、私は思ったんです。
「いけない事をしている」って分かっていたんだ♪って。
今まで私は「何度言っても言う事を聞かない」「こいつは本当にバカなんだ!」と思っていました。本気で、心から、そう思い込んでいました。
でも、違っていたんです。「この子はバカじゃない!」「パピーさんが『復活できる』と言って下さったのは、ちゃんと見抜いてくださっていたのかも・・・」と思ったんです。
口をつぐむ事で、もう一つ、大きな感動がありました。
それは、下の4歳の娘にこう言われた事です。
「お母ちゃん、このごろ怒らなくなった(笑)」って、その時の笑顔は、もう天使のようでした。
そして一緒に「分かってくれたんだ」って、こうなんてい言ったらいいんでしょうか?
誰にも言わずに頑張ってきた「口をつぐむ」。誰にも言えずに、誰にも話せず、一人だけで頑張ってきたと思ったら、一番小さい、たった4歳の娘がそれに気付いてくれていた。
それを知ったら、泣けてきました。嬉しくて。
「そうなんだよ。お母ちゃん、頑張っていたんだよ」「分かってくれたんだ、嬉しい・・・。」
頑張って頑張って、でも苦しくて苦しくて、だけど、そこを分かってもらえて、すごく、すごく充実した気持ち、満たされた感覚、充実感・喜び・・・今まで味わったことのない気持ちでした。
そして思ったんです。「そうか、これが「認める」なんだ!!」って。
「あ、息子もそうだったのかもしれない」って。
その時、パピーさんの言葉を思い出しました。
「沢山の情報こそが迷わせる」「自分の求める方向性が決まったらあれこれせずに、愚直にたった一つの目標をコツコツ積み重ねてください」
『たった一つ「これだ」が分かる事が、どんな育児書で沢山の知識を得るより価値が有る』
というような言葉を確かメルマガで読んだな~と思いだし、「う~、パピーさん、すごいよ!!」って感動しました。
たった一つですが「認められるとこんなに嬉しい」が分かった私は、それから子供の認められる事どんどん探そう!と思いました。
長男には
「学校で怒られているかもしれんけど、あんたは元気だからそれだけで、お母ちゃんうれしいんよ」
と言ったら、息子はびっくりした顔をしていましたが、たぶん、これが息子への初めての「認める」言葉だったと思います。
(その時は、元気しか思いつかなかったんです・・・涙)
それからは「今日は、ちゃんと起きれたな~」「もう、歯磨き終わったんか?早いな~」とか、
「お母ちゃんにもゲームやらしてみてみ~」とか、本当に自然に笑顔で言葉を掛けられるようになってきました。
それも笑顔で・・・です。これは目標には入っていないのに・・・。
もちろん、完璧ではありません。時々、口から機関銃のように言葉が出そうになる時はあります。
でも、その時は「怒りたくなったら口をつぐむ」です。
まだまだ勉強をサボったり、目標を意識していないと、以前の私に戻ってしまうので注意・注意!です。
長男への罵声がやみ「認める」事が増えてきて、笑ったり、バカ言ったり、子供も声をあげて笑うようになってきて、お父さんも「この頃家に帰ってくるのが楽しみ」と言うようになり・・・
その頃からです。長男の顔つきが変わってきました。
以前は、憎たらしい顔をしていました。
妹の事もいじめていたし、怒られると分かっている事をわざわざやる。怒られてもニヤッと笑って視線をずらす、そんな子でした。
でも、いじめる事が無くなり、わざと怒られるような事をすることが無くなってきて、学校からも苦情の電話が掛ってこなくなりました。
やっぱりです。子供の悪態は私が原因だったんです・・・。
でも、今は違いますよ。パピーさん。
「お母ちゃんなんか嫌い、お父ちゃんがいい」って言っていた子が、今は「やっぱり、お母ちゃんがいいわ」って言ってくれるようになりました。
私の膝を兄、妹で取り合いです。こんな日が来るかと思うと・・・泣けてきます。嬉しくて。
今年、息子は2年生になります。
この1年間の成長を見ると、このままの勢いでいくと、もっともっと楽しい事が増えてきそうです。
ちゃらんぽらんだった空手教室も今は熱心に通っています。空手の先生からも「今、すごく燃えています」って褒められました。
横で聞いていた息子の嬉しそうな顔。とっても良い顔でした。
親の姿勢って本当に重要ですね。私は犯した過ちを早く取り戻せて本当に良かったです。
きっとこんな勉強を他にできる場所はないでしょう。この時期に、パピーさんに巡り合えて本当によかった。
そして巡り合わせてくれた息子にも感謝ですね(^^)
まだまだきっといろんな事が有ると思います。その時には又、力になってくださいね。
手のかかる生徒ですが、これからもよろしくお願いします。
よ~いどん
ココまで・・・
よ~いどんさん、ご報告、ありがとうございました。メルマガへの掲載のご許可も、ありがとうございます。
よ~いどんさんからのご報告にこうありましたよね。
“『それならとにかくまず「口をつぐむ」からやってみましょう』というパピーさんのご提案でした。”
これは、よ~いどんさんが、「どんな目標を立てたって私にはできそうもない」「だから、一緒に考えてくださいませんか?」と言われて、一緒に考えた目標でした。
でも、これには立派な理由があるんですよ(^^)
私は以前、会社勤めをしている時に、「教育」の分野も勉強していましたが、「営業」にも配属された事があって、その時に、偉い(名前は忘れましたが)方の講演を聞きに行ったんです。
その時にこう言われたんです。
「人は皆、自分の話しをしたがる。興味があるのは自分の事だ。営業マンの事なんて興味ないんだ!だから営業成績を伸ばしたければ「聞く」に徹しろ!」
「営業というと話しが上手だと思うかもしれないが、実際は「聞く」事ができる者が成績を上げるんだ」
「自分の話しを15%以上したら、その商品は売れないと思え」って。
そして私もそれを試したら、本当に営業成績が上がったんです。「人が興味があるのは、他人の事ではなく自分の事」これは真実です。
だからこそ「聞いて欲しい」んですね。そして「聞いてくれる人」を重要な人として認識するんです。
なので、私も言うんですね「聞く」は「認める」の基本ですよ♪って。
よ~いどんさんは、今まで自分の言葉を聞かせていた。それを反対にしたんです。
自分の言葉を減らすことで、結果、子供の言葉を聞くようになったんです。
でも、すごい気付きがありましたね。
“誰にも言わずに頑張ってきた「口をつぐむ」。
誰にも言えずに、誰にも話せず、一人だけで頑張ってきたと思ったら、一番小さい、たった4歳の娘がそれに気付いてくれていた。
それを知ったら、泣けてきました。嬉しくて。「そうなんだよ。お母ちゃん、頑張っていたんだよ」「分かってくれたんだ、嬉しい・・・。」頑張って頑張って、でも苦しくて苦しくて、
だけど、そこを分かってもらえて、すごく、すごく充実した気持ち、満たされた感覚、充実感・喜び・・・今まで味わったことのない気持ちでした。
そして思ったんです。「そうか、これが「認める」なんだ!!」って。「あ、息子もそうだったのかもしれない」って。
『たった一つ「これだ」が分かる事が、どんな育児書で沢山の知識を得るより価値が有る』”
そうなんですよ。沢山の知識なんていらないんです。
たった一つ、「こういう事か!」って体で理解できると、その後は、さまざまな気付きが訪れます。
よ~いどんさんの息子さんもこれからが楽しみです。
やる気になった時、子供は爆発的な力を発揮しますからね♪又、ご報告下さいね。楽しみにしています(^^)
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