第549号 心の傷
こんばんは。パピーいしがみです。
今日は、Wさんのご紹介をさせて頂こうと思っています。
Wさんとは、昨年の6月位からのお付き合いですから、そろそろ1年になろうか、というところです。
今日、このメルマガを書くにあたって、その当時のメールのやり取りを読んでいたのですが、
その一つ一つをご紹介したいぐらい、お母さんの意識でこんなに変わるんだな~、と、感慨を新たにしています。
まずは、最初に頂いた内容について、ご紹介しますね。
ここから・・・
私は4年生と1年生の2人の男の子の母親です。
上の子なんですが・・・3年生の2学期から荒れてしまいました。原因は小さい事の積み重ねだと思ってます。
とどめが、当時の担任で兄が笛を3日間学校に持って行くのを忘れてしまい、3日目に先生が、「このクラスの仲間になりたくないの?帰りなさい」と言ったのです。
それから兄は、学校へ行きたがらず、先生に対して暴言を吐くようになりました。
朝、逃走したり、学校から脱走したり・・・。保健室へ行く事が多くなり授業は殆ど受けてない状態でした。
挙げ句の果てに、学校から発達障害では?検査を受けてみて下さい。とも言われ、3年の春休み前に受ける事を決意。
結果、年齢相応の子供でした。
その時、私は“この子は心の傷を負っている”と確信しました。本人も「4年生になったらちゃんとする」と言ってました。
4年生になり、担任も変わりました。
「ちゃんとする」とは言ってましたが、3年生で逃げると言う事を知ってしまったのでスイッチが簡単に切り替えるとも思えず様子を見てました。
保健室に居る事が今は無いそうです。居ても10分~15分で自分の意思で教室に戻るそうです。
私の中で第一歩だと思いました。
ただ教室に居る事が多くなりましたが更なる試練が・・・。授業を受けてくれず、教室の中を歩くようになったのです。
歩くだけなら未だしも、他の子にちょっかいをだしたり、授業妨害をしているらしいです。椅子に座って授業を受ける事が出来ないらしいです。
3年の2学期から受けてなければ、学習について行けないし、逃げる事を覚えてしまっているし・・・。
検査を受けた「特別支援センター」と言う所へ電話をして、「授業風景を見て下さい」と頼みました。
そちらへ行き話しを聞きに行ったら、「まず、心療科か精神科へ」「それと通えれば、週に1度こちらへ」と言われました。
ショックでした。闇の中をさまよってる感じです。
家に居る時は、多分、普通の男の子だと思います。
弟とケンカして泣かせたり、やんちゃだけど不器用ながら優しい言葉を掛けてくれたり。勿論、言う事は中々、聞いて貰えない事が多々ありますけど^_^;
家での事であれば、なんとかなりそうですが、学校での事なので、どうしたらいいのか分からず・・・日々、頭を抱えてます。
『どうしたら授業を受けてくれるのか』
その答えを出せずにいます。兄も苦しいと思います。助けられる術があるなら兄を助けたいと思ってます。手遅れでしょうか?
ここまで・・・
このようなメールでした。
かなり、デリケートなご相談でもありましたし、私自身も、しっかり現状把握をしたいので、何度かメールでやり取りをして、
そこに関連するだろうと思われる内容を聞きながら、(いつものやり方ですが)私なりに状況を把握していましたら、ふと思ったことがありました。
それは、学校内だけの問題ではないかもしれないな?
という事でした。
もちろん、最後の砦を崩してしまったのは、先生の「このクラスの仲間になりたくないの?帰りなさい」の言葉だと思うのですが、そこまでにも少しずつ、
自分自身の存在価値を低下させてしまう事があったようです。
なので、このようにお返事をしたのですね。
ここから・・・
Wさん、こんにちは。パピーいしがみです。
メール、拝見しました。だいたい、分かりました。やっぱり息子さん、自分の存在に自信がないんですよ。
学校が嫌いとか、云々ではなく、自尊心が育ってくれば、いろんな問題が解決してくると思いますよ。
それには、この子の「存在」を認めてあげる、良いところを“積極的に探して褒めて”あげて欲しいんです。
例えば、
“学校から帰ってくると、すぐ遊びに出掛けて行きます。
「5:30に帰ってきてね」と言ってるので、多少遅れる事もありますが、5:30めがけて帰って来ます。”
これなんか、もう賞賛に値することですが、褒めてくださっていますか?
「5:30分帰宅、という親との決まりを守ろう!」と必死で全力で帰って来るのだと思うのです。
そうしたら、満面の笑みで、「あなたは、時間を守る子だね。すごいね、立派だよ!!」って言ってあげたりすることができますよね。
2人で仲良く遊んでくれているのなら、「お兄ちゃん、いつも○○君を見てくれてありがとうね」「お母さん、助かるな」って言うことができますよね。
又、
“最初はいいのですが、最後はケンカになります。
でも、昔だったら、俺は悪くない。と折れない兄ですが最近なぜか、折れてます。なのでケンカにならない程度のケンカで終わる事が多いかな。
弟の要求を受け入れる姿もあります。”
だとしたら、「昔は自分の意見ばっかり言っていたけど、今はちゃんと弟を受け入れてくれて、さすが♪お兄ちゃんだよね」なんていう事もできます。
「叱らない」のが良いのではないんです。
叱っても“その倍・褒めてあげる”をしてほしいんです。そうすると「自分の存在価値」はちゃんと感じることができます。
息子さんの言葉にこうありましたね。
「ママは俺の事嫌いだから、そう言うこと言うんだ。」
これは、お母さんが自分を好きか嫌いか?を確認しているのではなく、「そう投げかけたらなんと返ってくるかな?」って(息子さんが)チェックしているんです。
言い方を変えると「本当は俺の事、嫌いなのかも?」という不安を感じている、って事でもあるんですね。
そこで、どうでしょう?Wさん、せっかく勉強を始めたのですから、その子の自尊心を高める言葉を探し、使えるように練習してみませんか?
多分、子供の不安を取り除き、(僕はココにいて良いんだ!という気持ち)を認識させてあげることが出来れば、改善していくと思いますよ。(^^)
ここまで・・・
ここからWさんのがんばりが始まりました。こんな風にです(^^)
ここから・・・
こんばんは。以前「長男が授業を受けない」で、相談させてもらいました。
で、途中報告になります・・・。
パピーさんに『自尊心の低下』を指摘され、以前より褒め所を探す毎日です。
探して分かった事があって・・・、
“私が子供の行動をよく見る”ようになりました。
前は見てるつもり。だったと反省。褒めるハードルを低く、低く設定したら、褒め所満載!(^^)
些細な事も褒め、褒めタイミングを逃したら寝る前に、「あの時~ありがとう」とか「偉かった!」とか、「助かった」と1言加えてます。
長男の変わり様が目に見えて変わってきました。
先日、次男の宿題(引き算)を見てたら、教えても解らなくて、私と次男がイライラし始めたので、
「8コみかんがあります。3コ○○(兄)が食べちゃった!じゃ、□□(弟)は何個食べれる?」
と言う様な教え方にしたら、ゲームしてた兄がいきなり、「その教え方いいね。楽しそうだもん。」と言ってくれました。
私はびっくりです。
同時に“私も褒めてもらった!?”って、凄い嬉しかったです。これが最近の嬉しい事です(^^)
まだ授業は受けたり受けなかったりですが・・・。今、私が子供達に出来る事、パピーさんに言われた、自信をつける言葉を褒めながら探してます。
ここまで・・・
この時は、まだまだスタートしたばかり。
でも、Wさんの「自信をつける言葉を褒めながら探してます」は、今後もずっとご継続くださいます。
その内容や息子さんの変化など、とても興味深いのですが、ちょっと今回だけでは紹介できそうもありません。
なので、次回にもう一度、ご紹介させてくださいね。
でも、今回のメールでも、参考になりそうなところがありました。
“パピーさんに『自尊心の低下』を指摘され、 以前より褒め所を探す毎日です。探して分かった事があって・・・、
“私が子供の行動をよく見る”ようになりました。
前は見てるつもり。だったと反省。”
「私が・・・子供の行動を“よく見る”ようになった。」
は~い、これは、とっても重要ですよね♪「探そう!」という意識があれば、より「見る」事が増えるはずです。
そしてね。子供の方からすると「あ、お母さん、今、僕の事を見てくれているな」って分かるんです。感じるんです。
もし、私たちだったらどうでしょう?「あ、ちゃんと見てくれてる」と感じたら嬉しくなりますよね。
そして、もうひとつ。
“些細な事も褒め、褒めタイミングを逃したら寝る前に、「あの時~ありがとう」とか「偉かった!」とか、「助かった」と1言加えてます。”
とありましたね。
私たちも「あの時、褒めてあげればよかったな」って思う事ってありますよね?
リアルタイムに、ピンポイントで「バシッ」て褒めてあげる。もちろん、それが一番なのですが、もし、できなかったりした時に、
「そうそう、そういえば、あの時こんな風にしてくれて、ありがとう」「おかげで助かったよ♪」なんて言ってもらったら、
「お母さん、ホントよく見てくれてるな~」って思いますよね♪
“寝る前に”というのもポイント高い♪デス。
“一言加える”とっても上手だと思いますよ~(^^)
その甲斐があったのでしょう。
早くも変化の兆しが表れてきたようです(^^)
“長男の変わり様が目に見えて変わってきました”とありました。嬉しいな~♪
それでは、その後の事については、又次回、ご紹介させて頂きますね。お楽しみに~(^^)v
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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