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第560号 友達と下ネタ2

こんばんは。パピーいしがみです。

今日は、前回に続き「友達と下ネタ」の下ネタについてお話します。

これは下ネタばかりではなく、

口にして欲しくない事を子供が言う、なども同じなのですが、

なかなか直らない・・・と皆さん、仰います。

私の考えは・・・「直す必要はない」・・・なんです。

ただ、子供が「TPOで使い分ける言葉だな」って、

分かればそれで良い、と思っていますし、

その結果として「あえて使う必要はないな」

と思ってくれれば最高です。

私達がそれを「やるな」と押し付けるのではなく、

子供が自分の「考え」で取捨選択して、

「捨てる」方を選んでくれればそれでいい、と考えています。

それでは、早速、ご相談の内容から紹介しますね。

ココから・・・

( 前回からの続き )

下ネタについてです。

これは、テレビの影響であることは間違いないです。

私は、小さいころからテレビっ子なので、

テレビばかり見てしまう傾向があります。

幼いころから、食事中もテレビがついているのは当たり前でしたから、

結婚した後に、その習慣を変えるのは大変でした。

ちなみに、よくお笑い番組を観ています。

年度末の特番なんかも良く見ていたせいか、

とにかく下ネタ連発です・・・。

小学校に入学して早々、下ネタを言っていたようです。。。

ここ数日は、下ネタを言う回数が頻発していたので、

「そういうことは、言ってはいけないんだよ」と冷静に話したら、

「テレビのマネをしただけだよ!」と娘に言われてしまいました^^;

(確かに、その通りですよねぇ・・・)

娘は、意味はわからないけれど

「周りが笑っているから・・・」ということで

つい言ってしまうようです。

娘にとって、

「(友達が)笑っている」=「面白いから良いこと」

という気持ちがあるようです。

でも、それは違いますよね。

だから、娘と冷静に話をしました。

「友達が“笑っている”のは

“嬉しいから”とか“楽しいから”とは、限らないんだよ。

『変なことを言っている!』と思われて

“笑われている”ことだってあるんだよ。

それに、水着で隠れる部分は、大事な場所だから隠すんだよ。

大事な場所を、大きな声で言うのは、お友達の大事な場所を

大事に思っていない、ということなんだよ。

それに、体のことは、悪気がなくても、傷つく子もいるんだよ。

それでも(下ネタを)言いたいかな?

別に、言ってもいいんだよ。

わからないところで言えば、

お母さん(私)にも怒られることもないしね。

でも(下ネタを)言えば言うほど、

「私は、自分やお友達の大事な場所を大事に思っていません」

と、周りに言っているようなものなんだよ。

そう思われると、今度は、

自分の大事な場所を周りも大事に思ってくれなくなる。

それって、とっても悲しいことだと思うんだ。

もう小学生だし、これから先(下ネタを)言うか言わないかの判断は、

任せるね。でも、これからは、

自分の心の神様(「良心」のことをうちではこう呼んでます)

とよく相談して、

心の神様が笑顔になるような選択をしてほしいと思うよ。」

実は、以前にも似たような話をしました。

それでも、連日同じことを繰り返します。

子供だから、

同じようなことを何度でも繰り返すのは、当たり前のこと。

でも、話しても話しても・・・

一向に変わることなく続いていくのはストレスです。

怒ったところで、何も変わらないでしょう。

だから、繰り返し、冷静に話をしていくしかないのですが、

これで良いのかどうか・・・。

「子供だし・・・」と考えて、

いつかどうにかなるだろうと思っていました。

でも、この考えは甘かったのかもしれないと、今は思っています。

どこまでが見守るべきで、

どこからは、親の方から話をするべきなのか・・・。

私ができる範囲のことをやってみましたが、

今のところ改善がありません。

パピーさんのご意見をお聞かせいただけたら助かります。

お忙しいかと思いますが、お時間があるときに、

お返事をいただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。

ココまで・・・

このようなご相談を頂いて、私はこうお返事したのです。

ココから・・・

さとこさん、こんにちは。パピーいしがみです。

メール、拝見しました。

さて・・・2、の下ネタの事ですが、

 

私は、この2、下ネタの連発と、1、友達と上手く付き合えない。

は、関係しているのでは?と思います。

・・・注釈・・・

前回のメルマガでご紹介しましたが、

さとこさんからは、2つのご質問を頂いていて、

その1、は「友達と上手く付き合えない」

「思い通りにならないと機嫌が悪くなりすねてしまう」

というご相談でした

そちらの件については、下記を御覧下さい。

https://www.age18.jp/back559.html

・・・注釈終り・・・

 

というのは、自分がすねることで周りから敬遠される。

でも、一人になるのは嫌だから、仲間に入れてもらいたい。

そこで友達とやり直す、笑いを持って許してもらえる、

そのキーワードになっているのが、この「下ネタ」なのでは?

と思うのです。

さとこさんのメールにも、こうありましたね。

> でも、人付き合いを最低限しかしてこなかったので、苦手ですし、

> 相手の反応がすごく気になります。

> また、人付き合いが消極的だったので、

> うまく付き合えず、避けるように距離を置いてしまい、

> そのまま疎遠になってしまった友人もいます。

娘さんも、そんな風に感じていて、

その対策として「下ネタ」を使っているのでは?と感じるんです。

メールに、

> 以前は大人しい印象だった娘は、とても積極的になったと思います。

ともありました。

私は、この言葉をとてもうれしく思ったのですが、

さとこさんは「ここまで良いけど、これ以上はだめ」のように、

狭い範囲での要求をされているようにも感じました。

実は、これをやると「否定」がどんどん増えていくんです。

例えば、自転車でゆっくり走ると、ハンドルがぶれてきませんか?

右へ切ったり、左へ切ったり、ぐらぐらして安定しません。

又、これは逆も同じ事なんです。

右へ切ったり、左へ切ったりしていると

どんどんスピードは落ちてきます。

そして極端に不安定になります。

ですから、あまり細かな調整って、なさらない方がいいんですね。

下ネタを聞きたくなかったら、止めさせるのではなく、

「お母さんはそういう笑いは嫌い」

ってただ、それだけを言うだけで良いと思います♪

後は「親と子の良好な関係」ができていれば、

自分自身で判断できていく、と思いますよ(^^)

ココまで・・・

実はさとこさん、私の返事を読んで

「そんなことで?」と思ったそうです。

今までいろんな事をやってきて、ダメだったのに、

「お母さんはそういう笑いは嫌い」

と言うだけでは、直るはずない!って思われたようです。

その辺りについても、

お返事を頂いていますので、紹介しますね。

ココから・・・

( 前 略 )

さて、1ヶ月ほど前に相談させていただいた件のご報告です。

友人関係、下ネタともに解決しました。

アドバイス、本当にありがとうございました。

パピーさんに教えていただいた

> 下ネタを聞きたくなかったら、止めさせるのではなく、

> 「お母さんはそういう笑いは嫌い」

> ってただ、それだけを言うだけで良いと思います♪

という方法、即効果が出ました!

「下ネタを言う=自分のことが大事にされなくなる」

とも思うようになり、現在は、まったく言いません。

毅然とした態度をとれば良かったのですね。

この件では、いろいろな気づきがありました。

よく、メディアや育児書等で、

「納得できる説明をしてあげれば、

子供は“納得して”困った行動をしなくなる」

とのようなことを言っているんですね。

でも、今回のことで、それは半分本当で、

半分は違うのではないかと思ったのです。

・本当だと思う理由:

どんなに小さくても、話せばちゃんと「頭では」理解できる。

だから「短期間」では効果がある。

・違うと思う理由:

頭では理解できても、行動が伴わないのが人間

(子供だけでなく、大人も同様)

理解したことを忘れてしまうから、また元通り。

子供の場合、すぐに忘れてしまうから、同じことが繰り返される。

※納得できる説明は、ないよりはあった方が良いと思います。

子供の場合、「下ネタ」や「嫌な言葉を使う」のに、

たいていの場合理由なんてないようですから。

「周りが笑ってくれた」「テレビが言っていた」

→だから、悪いことだと思っていない。

子供がこの状態の時に、親に怒られても、

子供の頭の中は「なぜ???」でしょうからね!

(頭の中に「?」がある状態で駄目だと言われても、

理解できませんよね?!)

ただ、私は今回の件で、

「納得すれば“やらない”のではない」ということに気がつきました。

これはパピーさんにアドバイス頂いたやり方によって、

証明できたと思っています。

実は、パピーさんから、

> 下ネタを聞きたくなかったら、止めさせるのではなく、

> 「お母さんはそういう笑いは嫌い」

> ってただ、それだけを言うだけで良いと思います♪

と言われた時には、正直に言いますと

「たったそれだけ?!」と思ってしました。

(失礼しました。本当にすみません^^;)

でも、

「今までのやり方でうまくいかないのだったら・・・」と思って、

「たったそれだけ」にかけてみたら、即効果が出ちゃったんです♪

娘が下ネタを言うたびに

「お母さんはそういう笑いは嫌い」とだけ言い続けること数回ですよ!

すごすきます!!!

おまけに、今では、テレビで下ネタが聞こえてきても、

真似して言うことはありません。

下ネタだけでなく、嫌な言葉も同様です。

よく、下ネタや嫌な言葉を言うのを、

テレビやメディアの影響などと聞くし、私もそう思っていました。

でも、テレビで下ネタや嫌な言葉が流れても、

一切口にしなくなった娘をみていると、

「親が毅然とした態度をとれば環境など関係ないのではないか?」

と思うようになりました。

パピーさんがCDの中で

「お母さんが子供に与える影響は大きい」と仰っておりますが、

「お母さんの笑顔が見たい」と思っている子供にとって、

毅然とした態度は、子供にとって善悪の判断がつきやすく、

大きなストッパーになるようですね^^

ちなみに、この出来事が一時的な変化では意味がないので、

今でもたまに下ネタを言わなくなったことを褒めています。

(娘本人ですら忘れているようなことを、

思い出したように褒めるのって、結構楽しいです♪)

将来、娘の前にいろいろな誘惑が出てきて判断に迷った時、

「これって、お母さんが喜ぶことかな?」と少しでも思って、

良い意味でのストッパーとなってくれることを願っています。

ココまで・・・

さとこさんから頂いたメールに、こんな風にありましたね。

> よく、メディアや育児書等で、

> 「納得できる説明をしてあげれば、

> 子供は“納得して”困った行動をしなくなる」

> とのようなことを言っているんですね。

> でも、今回のことで、それは半分本当で、

> 半分は違うのではないかと思ったのです。

これは、すごく良いところにお気づきになったと思います。(^^)

特に「違うと思う理由」の、

> 頭では理解できても、行動が伴わないのが人間

> (子供だけでなく、大人も同様)

> 理解したことを忘れてしまうから、また元通り。

> 子供の場合、すぐに忘れてしまうから、同じことが繰り返される。

これは本当にその通りです。私たちだって理解したと思う事を、

すぐに忘れて同じ間違いを何度もしますものね(^^)

ここに、ちょっと補足の説明をさせて頂きたいのですが・・・

さとこさんは、ココで

「納得できる“説明”」という言葉を使っておられますね。

ところが、親が「説明」だと思っていても、

子供にとって「説得」になってしまう時ってあるんです。

もし「説明」が「説得」になってしまった時、

子供はそれを受け入れようとはしないんです。

というのは、そこには「自分の意思」がないからなんですね。

言われた事を素直に聞き入れるのは、

言い方はちょっと違うかもしれませんが、

なんか(負けた)ような気持ちになりませんか?

そこに喜びは・・・ないです。

それに「説得」は、こちら側が

「こちら側の考え方が正しい事」を主張して、

相手側に「相手側の考え方が間違っている」

と言う事を認識させる行為ですよね♪

それは間違いなく相手への「否定」なんですね。

だとしたら、どんなにそれが正しくて、

どんなに自分が「納得させられた」としても「面白くない」んです。

面白くないのですから、素直に聞き入れて、行動に移す、

というのはしたくない。

これは年齢が上がれば上がるほどそういう傾向が強くなっていきます。

(私なんか特に「素直に聞き入れて行動に移す」ができません・笑)

ですが“説得する”のではなく

「お母さんはそういう笑いは嫌い」と言われれば、

「じゃあ、どうすればいいかな?」って自分で考えるんですね。

自分で考えて「そんな言葉を使うのをやめよう」と行動し、

お母さんがその行動を喜んでくれた、という結果を見て、体験して、

自分の中で「これでいいんだ」と思う。それこそ「納得」です。

それに『自分が』考えて、起した行動が上手い事行くと

・・・そこに「喜び」も生まれます(^^)

だから、自分で考えさせて(自分の意思を持たせて)行動させ、

結果を出させることがとっても大事なんです。

反対に、止めさせようとしてあれこれ言う事は・・・

・・・実は逆効果なんですね。

さとこさんが言われていた通り、

>(親の)態度は、子供にとって善悪の判断がつきやすく、

> 大きなストッパーになるようですね^^

なんです(^^)

ただ・・・私はお返事にも書きましたが、それも、

>「親と子の良好な関係」ができている事。

これが、やはり絶対条件です。

私達は「好きな人には好きでいてほしい」と思います。

自分が好きな人には、自分の事も好きになってほしいんですね。

「親と子の良好な関係」ができていれば、

「好きでいてもらうためにはどうすればいいかな?」

って自分で考えます。

「親と子の良好な関係」その関係ができていると、

「お母さんはそういう笑いは嫌い」

たったこれだけの言葉が、大きな威力を発するのです。(^^)

その良好な関係を作るためには・・・

「認める」「褒める」「包む」なんですね♪

さとこさん、2回にわたっての、

メルマガへのご紹介のご許可、ありがとうございました。

ご興味のある方はこちらをお読みください。

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