第570号 全然大丈夫♪
夏休みもそろそろ終わりですね。
さあ、子供達、宿題は終わっているかな?夏休みはいい思い出ができたかな?沢山遊んで真っ黒になっているかな?
元気に明るく、のびのびと過ごしてくれたとしたら、それだけでオッケーですね♪(宿題はやってほしいけど・笑)
さてさて、今日はみっきーさんからのご報告を紹介したいと思います。
みっきーさんのお子さんは、一人息子で、とても「良い子」だったそうです。
でも、ある時、友達に指示をして、他の子をイジメさせていた、という事が分かります。
ご自分の子がとても「良い子」に育っていたと信じて疑わなかったみっきーさん、
その時のショックは、相当なもので、その時の気持ちは、今まで味わったことが無かったそうです。
その事件が発覚したと同時に、親子に大きな亀裂が入りました。
子供さんもよそよそしく、口数が減り、明るさも元気も無くし、自分の部屋にかぎを掛け、ご飯も食べない・・・。
子供さんが8歳、小学校2年生の時の事でした。
でも、今は以前よりもずっと元気で明るくなってくれたそうです。それでは早速、ご紹介しますね。
ココから・・・・
パピーさん、こんにちは。みっきーです。
本日「幸せなお母さんになる為の子育て」全ての章が終わりました。
1年半ほどかかりましたが、本当にありがとうございました。今日は、この1年半のご報告をさせて頂こうと思います。
長文ではありますが、お礼と感謝の気持ちを込めて書きました。お時間のある時にでも、お読み頂けましたら幸いです。
初めてパピーさんのメルマガを読んだのは、もう4年も前になります。当時、子供は5歳。
メルマガを読みながら「でも、うちは大丈夫♪」って思っていました。
私は主人と、私と、そして息子が一人。の3人家族です。
一人っ子ですが、私には2人、3人の子育てはできない、と思っていましたし、主人も「それなら無理することは無い」と言ってくれていましたし・・・。
一人で十分。その代り、沢山の愛情を掛けて、しっかり育てよう、いつもそばにいよう。沢山の事を教えてあげよう。十分な教育も与えよう。そう思っていました。
そして息子は、そんな私に応えてくれていました。
それこそ周りのお母さんたちにも、幼稚園の先生にも、「本当に○○君はいい子ですね」「みんなのあこがれなんですよ」「ウチの子も○○君みたいになってくれればいいのに」・・・と言われていました。
私も、決して悪い気はしないし、これでいいんだ。私の教育は正しいんだ!!と思っていました。
なので、パピーさんのメルマガも時々読むくらい・・・。
読んでも「でも×××よね(否定)」「でも×××じゃない?(否定)」「私はそうは思わないけどね(否定)」などと思いながら、それも毎週真剣に読むわけではなく、さ~っと流し読み・・・でした。(すみません)
何の問題も無く、とてもいい子に育ってくれている・・・と思っていた一人息子ですが、
8歳の時に、友達に指示をして他の子をイジメさせていた事が分かりました。
息子は、私の前ではとても優しく、素直で、聞きわけが良く、わが子ながら「なんて良い子なんだろう」と思っていました。
ですから、その事を先生から電話で聞いた時も、そんな事、あるはずがない、先生の思い違いだろう、誰かと間違えているんだろう。と思いました。
学校から帰ってきた息子に先生からそんな電話が有った事を伝えました。
話しをしたとたん、息子の顔色が変わりました。私はまさか?と思いましたが、
「先生、誰かと間違えているんだよね?」と聞いても息子は応えません。
目をそらしたままで自分の部屋に駆け上がり、鍵を掛け、その日は夕食も食べず、お風呂にも入りませんでした。
私は子供が生まれてからずっと自分の思い通りに育ってきたと信じて疑わなかったので、どうやらそれが真実らしい、と知った時、
足が震え、がくがくとその場に座り込んでしまい、しばらく何が起きたのかも全く分からず、頭が真っ白になってしまいました。
私の子がイジメを???優しいはずのあの子が???それも自分が手を下すのではなく指示をして???それって、あまりにも卑怯じゃないの???
親の前での姿は一体何だったの???私はずっと騙されてきたの???
裏切られた気持ち。私が息子の心を捻じ曲げてしまったの???もう、何が何だか分かりませんでした。
主人に早く帰ってきてもらったのですが、主人の顔を見るなり泣きだしてしまい、自分の感情がどうにもならない・・・という経験を初めてしました。
深夜までかかって2人で出した答えは、しばらく見守ろう、でした。
ですが、翌日から息子は、極端に口数が減り、家に帰ってきても勉強もせず、元気も無くなりました。
習っていた英語もピアノも行かなくなり、食欲も減ってしまって、私もどうしたらいいか分からなくなりました。
その時に、思い出したのがパピーさんのメルマガだったのです。
その時にはもう数百とあったバックナンバーですが、毎日毎日、真剣に読みました。すると、だんだんわかってきたのです。
私はそのままの「息子」を見ていたのではなかったのでした。
息子のありのままを認めていたのではなく、「私にとって都合の良い存在」である事だけを望んでいたのでした。
私は息子に失敗をさせませんでした。
危ないからやめなさい、とか、汚れるからよしなさい、とか、そういう事をしてはいけません、とか・・・。
プラスの事だけを積み重ねればいいと思っていました。
パピーさんの言う「失敗が子供を成長させる」などとは、これっぽっちも考えた事はありませんでした。
男の子なら当然興味を持つ、虫を捕まえたりする事も、「かわいそうでしょ」と言ってやめさせたり、
花を摘んだりのような事も「せっかく咲いているんだから」のように言っていました。
褒める事も、ピアノで上手に弾けたり、絵が上手かったり、他のお母さんや先生にきちんと挨拶ができたり、成績が良かったり、そんな事ばかり褒めていました。
子供が自分で考えたり自発的にやる事は否定をし、「お母さんの言う事を従順に守る」事だけを褒めていたのです。
これでは当然、のびのび育つ・・・なんてできませんよね。
私がこの子をこんな風にしてしまったんだ・・・・。すべて私のせいだ。って愕然としました。
私の慢心だ・・・と深い後悔をして、主人を会社に送り出し、子供が学校に行き、家に一人になると毎日、泣き続けました。
その時、パピーさんにメールをしました。
「講座を学ぶのは、今からでも遅くないでしょうか?」「私はやり直せるでしょうか?」って。
その時にパピーさんのお返事はとても明るく、「一度や二度の失敗なんか、全然大丈夫♪」でした。
そのお返事を頂いて、ホッと救われると同時に、こんなに私は深く後悔して、毎日泣き続けているのに、どうしてそんなに明るく「大丈夫」って言えるんだろうか?
私の苦しみが分かって下さっているんだろうか?今の状況を理解して下さっているんだろうか?と不安になりましたが、
主人に相談すると、「大丈夫、って言ってくれる人がいるんなら大丈夫なんだよ。きっと」と言われて、勉強する決意をしました。
勉強して数週間経ちましたが、息子の様子は変わりません。
そしてパピーさんに、宿題を提出した時に一緒に、もう一度、今までの事を詳しく書いて、どれだけ私が悩んでいるのか、分かって頂いて、
どうしたら息子を変えることができるのか、をお聞きしようとご相談させていただきました。
その時のお返事は、今でもはっきり覚えています。本当に衝撃でした。
“みっきーさんは、息子さんが自分の思い通りに育っていなかった事で、大きな落胆をされましたよね。
でも、実は息子さんも、そんなみっきーさんを見て、本当に後悔しているんですよ。
みっきーさんは「私が息子をこんな風にしてしまった」と思っているようですが、息子さんも「僕がお母さんをこんなに悲しませてしまっているんだ」って思っているんですよ♪
私達は人間です。だから、誰かをいじめたくなる事もあるんです。強いものにはひれ伏して、弱いものを従えようとするんです。
それは、種を守る動物には当然有るべき本能です。
確かにイジメは喜ばれることではありません。それも自分では手を下さず、人にやらせた、と言う事は、確かに卑怯ですし、あってはならない事ですね。
それも隠れてやっていた事に、とても驚かれたでしょう。でも人は、最初から完璧な人はいません。
親としては「やってほしくない事」ですが、これも成長の為の1つの失敗として「認めて」あげてください。
それを「いけない事なんだ」「もうしないようにしよう」と子供が分かれば、それで良いんです。”とありました。
この部分、何度も何度も読み返しました。私は失敗が怖かった。一度大きな失敗をしたら、それでもうダメだと思ってしまいました。
でも、パピーさんは「失敗はしたっていいんだよ」「それが次に生かせればいいんだよ」と言って下さいました。
その言葉で、とても楽になりました。
だからパピーさんは、あの時「一度や二度の失敗なんか、全然大丈夫♪」と言われたんだ、と、心にすとんと治まって、納得する事ができました。
頂いたお返事を、主人にも読んでもらいました。主人も「すごいな~」って言っていました。
私の気持ちはとても楽になって、メールを頂いたその日から、泣かずにすむようになりました。
すると不思議なんです。息子も少しずつ明るくなり、食欲も増え、元気になってきたのです。
家に帰ってくるとすぐに自分の部屋にこもっていたのですが、次第にリビングでテレビを見るようになって、時々ピアノを触ったり、口数も増えてきました。
今は、全く何もなかったように、以前よりずっと明るく元気になって、一時お休みしていたピアノも英語も再開しました。
でも私が「やりなさい」と言ったのではなく、息子の考えで再開したのです(笑)
一度だけ、息子に「あの時、どうしてあんなに元気がなかったの?」と聞いてみた事が有ります。
そうしたら息子は、「僕の人生は、もう終わったと思った」「お母さんもお父さんも、僕なんて大嫌いになったと思った」「僕は死のうとも思っていたんだよ」と言いました。
まさに、パピーさんが仰った
“息子さんも「僕がお母さんをこんなに悲しませてしまっているんだ」って思っているんですよ♪”だったんです。
でも、私はその時、(すべてパピーさんの受け売りですが)このように言ったんです。
「一度や二度“失敗”したって全然大丈夫なんだって。“失敗”したって次にその“失敗”を生かせばいいんだから、「失敗したって全然大丈夫♪」なんだって(笑)
お母さんも失敗って、しちゃいけないと思っていた。だから、失敗をしないようにしないように・・・って思ってたけど、
「失敗したって全然大丈夫♪」って、それを聞いてから「失敗を沢山しよう」って思うようにしたの。」
そう話したら息子の顔はパッと明るくなって、「失敗したって全然大丈夫♪か~、なんかいいね♪」ってにっこりしながら、言ってくれました。
それからは、こうしなさい、ああしなさい、を極力減らして、塾も習い事も嫌だったら辞めればいいと思っていましたが、
先ほども申しましたように、自分から、「塾も、習い事も続ける、でも友達とも遊ぶ!」と言って、今年の夏は毎日プールに行って真っ黒になっています。(いじめていた子、いじめを指示した子とも今は仲良しです)
パピーさん、私は、私の家族は本当に救われました。
あのままだったら、きっと今頃、私も息子も、そして主人も、おかしくなっていたと思います。
今のような心からの笑い声や、心からの「喜び」「楽しさ」は感じなかったと思います。今は、本当に明るくにぎやかな我が家です。
こんな日が来るなんて、あの時には思えませんでした。ありがとうございました。感謝しています。
そして、これからも勉強、続けていきます。パピーさんもお体に気を付けていつまでもお元気でいてくださいね♪
ココまで・・・
みっきーさん、貴重なお話をありがとうございました。
子供にとって、自分のやってしまった事がどれだけの事なのか?というのは、実は親の様子を見て感じたりするんですね。
特に、みっきーさんは「私の子育ては間違っていない」という自信もあったようですから、相当のショックだったと思います。
でも、同時に、みっきーさんのその落胆ぶりを見て、相当、息子さんも後悔していそうだな?と思ったのですね。
でも、頂いたメールに、
“今年の夏は毎日プールに行って真っ黒になっています。(いじめていた子、いじめを指示した子とも今は仲良しです)”
とあって、本当に良かったと思います。
友達を使って、誰かをイジメていた、と聞くと、これって、とても卑怯で悪いことのように感じますし、
確かにそれは、無いに越したことはありませんが、「心がねじ曲がっている」から起したことでも、「この子はダメだと決定づけるほど卑怯」でもないと思うのですね。
お返事した内容にもありましたが、私達には、強いものには従い、弱いものを支配したい、という欲求は誰にでもあるんです。
でも、それを成長しながら、理性として学び、「こういう事をやっちゃいけないんだな」って分かる事が大事だと思うのです。
そしてそれを分かることで「弱い子なら僕が守ってやる」位になってくれると最高ですよね♪(今はそんな気持ちも芽生えているのではないのかな?と思います)
年齢が低ければ低いほど、「イジメ」や「からかい」なども起きやすいんです。
でも成長していく過程で「それはやっちゃだめ」って分かる為には、やっぱり経験って大事だと思うのです。
その「経験」こそが「失敗」なんですね♪そして「失敗」こそが子供達、そして私たちを成長させるんです。
「失敗したって全然大丈夫♪」
ね~♪良い言葉でしょう(自画自賛・笑)
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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