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第578号 積極性が自らを高める

こんばんは。パピーいしがみです。

今年の4月ごろ、このメルマガで、小学校に入ってから荒れてしまったお子さんが、少しずつ変化していった、というあずきさんからのメールをご紹介しました。

最初の変化は3年生。

学校に行きたがらなくる事から始まり、先生に対して暴言を吐く。朝、逃走したり、学校から脱走したり、保健室へ行くことが多くなって授業は殆ど受けていない状態。

挙句の果てには、学校から発達障害ではないか?検査を受けてください・・・と言われる。

4年生になってから「ちゃんとする」と言いながらも4年生になってからも授業を受けず、教室の中を歩き回る。

それだけではなく、他の子にちょっかいを出したり、授業妨害。椅子に座って授業を受けることが出来ない。

以前、検査を受けた「特別支援センター」へ電話をして、「授業風景を見てほしい」とお願いしたら、「まず、診療科か精神科へ行ってください」と言われた。

そんな状態だったお子さんが、少しずつ、少しずつ変化をしてきました。というお話をしたのでした。

私がお願いしたのは・・・

“学校が嫌いとか、云々ではなく、自尊心が育ってくれば、いろんな問題が解決してくると思いますよ。

それには、この子の存在を認めてあげる、良いところを積極的に探して褒めてあげて欲しいんです。”

という言葉と、少々の褒め方の具体的な例。

そして、

“どうでしょう?せっかく勉強を始めたのですから、ちょっとその子の自尊心を高める言葉。探し、使えるように練習してみませんか?”

というという問いかけでした。

あずきさんからは、

“褒めるハードルを低く低くしたら、褒めどころが満載でした。褒めタイミングを逃したら眠る前に「あの時~ありがとう」とか「偉かった!」とか「助かった」と一言つけ加えているんですよ♪

そしたら、変わりようが目に見えて変わってきたんです。”

というお返事を頂いていました。

その変化をご紹介させて頂いたのは、今年の4月です。

その時には勉強を始めて約1年が経過していたのですが、先日、5年生になり半年経過した息子さんの様子を新たにメールで教えて頂きました。

あずきさんから久しぶりにメールを頂き、『あの時の子がこんなに立派になったんだ!』って嬉しくて・・・

今日はそのご報告の紹介をしたいと思います。

ココから・・・

5年生になってから半年が過ぎました。

お兄ちゃんは凄いです(^ー^)

なぜなら・・・

その1、

7月に二泊三日の合宿がありました。その中でプロジェクト委員会と言うのがあり、(皆の前で挨拶や先頭に立って運営する感じの係?役員?みたいなのです)その委員に立候補をしたのです。

しかも、なんと委員長!主人も私もびっくりでした。

本人は「ジャンケンで負けたんだよ」って言ってましたが、お兄ちゃんの役割として、出発前にステージで挨拶するとの事でした。

当日「来ないで」と言われたけど主人と私で(ストーカーのように)見に行きました。

紙を見ながら緊張した感じでしたが、しっかりと読み挨拶をしてました(^^)

その2、

夏休み前位からなんですが陸上の大会があるとの事で、参加者の募集がありました。

お兄ちゃんは親からみても決して足が早い方ではありません。まして《陸上=走る=疲れる》の方程式が私の中にあるのですが・・・それに「参加したい!」と希望したのです。

最初の大会は記録大会みたいで、ある程度の記録に達してないと希望した競技に出れないらしく、

確認したところ・・・「それでも構わない。やってみたい。」と言いました。

練習も始まり、競技を聞いたら1500メートル走でした。

主人も私も声が出ませんでした。

それは・・・今も忘れません。去年のマラソン大会デス。当日の朝、お兄ちゃんが登校する時「今日、歩くから・・・」と言って行きました。

主人と私で見に行きました。

かなり大勢の保護者が居る中、お兄ちゃんは歩きました。歩ききりました。主人はかなりショックの様子でした。

保護者の中には「今歩いてる子って・・・」と言う声も主人は聞いたらしいです。

内容までは分からないらしいですが・・・。私は怒るか怒らないか悩みましたが・・・お兄ちゃんが居る前で愛犬に

「聞いて~、お兄ちゃん今日、マラソン大会なのに歩いたんだよ~。歩ききったんだよ~。あれだけ保護者が居る中で普通出来ないよ~。ある意味凄くない?」って皮肉ぽいけど、怒らない方向で行きました。

お兄ちゃんは「何それ~」って言ってました・・・。

後のメルマガで似たような事が・・・。

「真面目に走ってる人をバカにしてる。」ってフレーズがあったので、やっぱり怒った方が良かったのかと後悔もしました(ToT)

こんな経緯があったので『陸上競技!?しかも1500メートル走!?』・・・だったのです。

放課後の練習から帰ってくると「疲れたぁ(+_+)お腹空いたぁ(>_<)」でした。

頑張ってるな♪とは思っていても、マラソン大会の事が頭をよぎるので・・・。

たまたま陸上担当の先生とお話しが出来る機会があり練習中はどんなか聞いたら・・・

「凄く頑張ってます!“休憩したい!”などと本人の口から出てきた事はないです!確かに速くないかもしれないけど、本当に一所懸命参加してます。参加する事が大事なんです!」と先生は熱弁して下さいました。

大会当日、家族で見に行きました。

主人と「1位の子に追い越されないといいね」と言って緊張しながら見てました。

順位はビリでしたが1位の子に追い越される事もなく走りきりました!

マラソン大会で歩きっぱなしだった子が走りきったんです(ToT)

後々でお兄ちゃんからの話しだと「オレの自己ベストだった(^o^)」と誇らしい顔で言いました。

二度、私は泣かされました(T_T)

主人も私も「本当に頑張ったね!本番で自己ベストなんて凄いよ!」って褒め称えました。

その後2回大会ありましたが1回は雨で中止になり最後の大会は幅跳びでの挑戦!

成績は下から数えた方が早い(^_^;)ですが、先生のアドバイスをしっかり聞き、真面目に取り組んで跳んでました!

その3、

先月、運動会があり午後の部で放送担当にも立候補をして、しっかり「青早い!赤早い!」とか「次の競技は~」なんて言ってました(^^)

その4、

先日、中間テストみたいなのがあり、今までダラダラと合格(90点以上合格)した事がなかった子が再テストの1回目で合格したんです。しかも漢字です。

宿題もやったりやらなかったりですが確実にやってる回数は前に比べて多いです。

5年生になってからというもの、色んな事に挑戦し、しっかりかどうか分からないですが(^_^;)自分で「やる!」と言った事は緊張しながらも最後までやり遂げてます!

そんなに頑張らなくても・・・^_^;と思ってしまうくらいです。

ココまで・・・

このメールを頂いて、私は本当にうれしくなりました。

だって、つい1・2年前までは、先生の話を聞くのが難しいお子さんだったんです。

授業だって参加していなかったのですから、勉強についていくのも簡単じゃなかったはずです。

“授業を受けず、教室の中を歩き回る。歩くだけではなく、他の子にちょっかいを出したり、授業妨害。椅子に座って授業を受けることが出来ない。

以前、検査を受けた「特別支援センター」へ電話をして、「授業風景を見てほしい」とお願いしたら、「まず、診療科か精神科へ行ってください」と言われる。”

そんな過去があったなんて、もう全然感じられません。

特に・・・私が嬉しかったのは、自分から積極的にいろんな事にチャレンジしている所です。

やる気を感じられず、マラソン大会も走らず歩いた子が・・・、プロジェクト委員会。運動会の放送部。陸上競技大会。

陸上競技の成果は、もう少し時間がかかりそうですが、それでもへこたれず、指導者のアドバイスに耳を傾け、ひたむきに頑張っている・・・。

すごいよ♪ほんと!!

私はメールを読みながら泣きましたよ(TT)。嬉しくて!!ほんと。積極性が自らを高めるんです!!

あずきさんは、「そんなに頑張らなくても・・・^_^;と思ってしまうくらいです」と言われていましたが、

たぶん、息子さんは、「俺って出来るじゃん♪すごいじゃん!!」「頑張れば俺だってなかなかやるじゃん!!」って感じてくれていると思いますよ♪

きっと自分で自分を褒めていると思います♪。

“頑張ることで必ず成果が出る”その面白さを感じ、又、そうやって頑張る事ができている“自分自身”が嬉しいんだと思います。

この「頑張る」事の面白さ。

緊張や辛い練習や苦しさを乗り越えたところに、なんとも言えない“喜び”や“達成感”があること。これを知った子は強いです。

なぜなら、挫折にも失敗にも這い上がっていけるからです。

その後、頂いたあずきさんのメールでは、昨年、歩ききったマラソン大会が今年すでに開催され、そこでの息子さんの様子をこの様に教えて下さいました。

“今日、マラソン大会がありました。結果・・・なんと、なんと、見事に走りきりました(^-^)b

走ってる時の顔が、真剣でとても1年前とは比べものにならない位、成長し我が子ながらイケメン!?に見えました(^^ゞ

嬉し涙をこらえるのが精一杯でした(ToT)本当に誇らしく思います。

因みに約60人中37位で、しかもタイムが自己ベスト(^^)dだったらしいです!!”

すごいです。トレーニングの成果が表れ始めていますよね。お兄ちゃんの「やったぞ、俺、いい感じ!!」・・・と満足している表情が思い浮かびます。

そんなあずきさんでも、まだまだ不安を感じているようで、文末に、

“成長したと言っても親子共にまだまだ進化途中で、もうウチは大丈夫!なんて自信はなく・・・いつどうなるか分からないので、その時は、また相談に乗って下さいm(__)m”

とありました。

大丈夫。今のように子供をしっかり見て、頑張っている姿を素直に喜び、良いところをしっかり認め、その気持ちを伝えていれば、間違いは起きません。

でも、もし又悩んだ時には、どうぞメールください。私も一緒に応援していますから♪(^^)

又、ご報告、下さいね。

メルマガ掲載のご許可、ありがとうございました。

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