第590号 周りの人の変化
こんばんは。パピーいしがみです。
今日のメルマガは「周りの人の変化」としました。
「周りの人」というのは、特定の人ではなく、自分以外の沢山の人の事・・・という意味なのですが、
でも、多くの方は、特にご主人の「変化」を期待しておられる場合が多いと思います。
例えば、このメルマガをお読みの方の多くは、「子育て」にフォーカスしてお読みくださっていると思いますが、
それをご主人にも知ってほしい、勉強してほしい、と熱望されている方も少なくありません。
でも、私としてはあまりその要望を強く持って欲しくない、と思っているんです。
いえ、もちろんお父さんとお母さんが同じ方向を向いて子育てをする・・・。これは理想です。
ですが、もしお父さんに「俺はこのやり方が正しいと思っている」というお考えがあるとしたら、
お母さんの「こういう方向で統一したい」という要望は、お父さんの考え方を否定してしまう事が有るからです。
人にはいろんな考え方があっていいんです。
お父さんとお母さんの「子育て」にそれぞれ違う考え方があったとしても、それはそれでいいんですね。
お父さんとお母さんの考え方の違いが有っても、子供がどちらかを選ぶ・・・様になるからなんです。
今日、メールをご紹介させて頂く緑縁さんも、ご主人に「勉強してほしい」とお願いしたけれど、
「俺には俺のやり方が有る」と拒否されて、どうしたらいいでしょうか?とお悩みだったのでした。
私はこのようにお返事したのです。
ココから・・・
緑縁さん、こんにちは。パピーいしがみです。
メール、拝見しました。
「俺には俺のやり方が有る」「いちいち指図するな」「そんな勉強必要ない!」って言われちゃったんですね。なるほどなるほど・・・(^^)
でもね。緑縁さん。
私はあえてご主人を直そうとする必要は無い、と思いますよ(^^)
と言いますのは、お父さんとお母さんの考え方に違いが有っても、「人にはいろんな考え方が有るんだな」って、子供が感じればいいからです。
亭主関白で、何かと厳しく対応するお父さんがいて、でも、折れそうな時、挫折しそうな時には、きちんとフォローしてくれるお母さんがいる。
「お父さんはあんな風に言っているけど、本当はあなたに頑張ってほしいんだよ。だって、あなたはちゃんとできる子だから。大丈夫だよ。もうちょっと頑張ってみよう。きっと出来るよ」
なんて言ってくれたとしたら、お父さんに厳しく叱られてシュンとなっていても、お母さんから元気をもらえたり、勇気を持てるようになると思うのです。
今、厳しいお父さんはとっても少なくなりましたから、そういう意味でも、ご主人の厳しさは貴重だと思いますし、
お父さんが「叱る」を専門に担当して下さるのなら、「認める」「褒める」「包む」を緑縁さんが、専門に担当すればいいんですね。
でも、そんな厳しいお父さんが、もし、褒めてくれるようになったとしたら・・・
それはそれは、素晴らしい効果(子供さんの喜び)に繋がるでしょうね(^^)
ですから、緑縁さんとしては「今、現状を変えてもらうように頑張る」のではなく、お父さんに
「将来的に“認める”“褒める”ができるようになって頂く」ように努められたらいいと思うのです。
それは、どうやるか?と言うと、まず今、ご主人に「勉強をしてほしい」と言わない事です。
と言いますのは、どんなに緑縁さんが「このやり方がいい」と思っても、
いきなり「勉強をしてほしい」と言う事は、「あなたのやり方は間違っていますよ。勉強して、正しいやり方を学びなさい」と言っているのと同じだからです。
もし、私達がそう言われたらどうですか?やっぱり腹が立ちますよね(^^)
「私だって、いろいろ考えてこういうやり方をしているんだよ」と言いたくなります。
ね。だから、まずは要求をする事、これをやめましょう。
お父さんはお父さんの考え方があっていい、そのように考えて、お父さん流の「子育て」も認めてあげてください。
ちなみに、親の子供に与える影響力は、母が85%、父が15%と言われています。
もちろんこれは平均なので、一慨には言えないのですが、男性が子供に関わる時間というのは、一般的に見ても、女性とは比較にならないほど低いんですね。
なので、ご主人をあえて直そうとするよりも、お母さんさえ、子供の味方でいて下されば、影響は少ないと言えるんです。
さて、その次です。
緑縁さんが、そんな風にお父さんのやり方について認められたら、次に、緑縁さんがすることは「手本を見せる」事です。
この「見せる」相手はご主人です。
緑縁さんが「お手本」になるんですね♪
こうやってやると、こんなにいい子でしょ(^^)というのをご主人に見せてあげるんですね。
そんな風に「手本を見せる」と、それを見たご主人は「あれ、俺のやり方はもしかして違っているかな?」「他にもっといい方法があるのかな?」と感じ始めます。
そうなった時がチャンスです。
ご主人の方から「教えてほしい」と言うかもしれませんし、緑縁さんのお手本を見ながら、真似をしだすかもしれません(^^)。
緑縁さんも、まだまだこの講座を始めて3カ月ですよね。
だとすると「お手本」になれるのは、もう少し時間が掛かるかも知れません。
でも、緑縁さんが上手に出来るようになって、ご主人に「お手本」を見せられるようになった時、ご主人に変化が現れるのでは?と思いますよ(^^)
是非、そんな気持ちで頑張ってくださいね♪
ココまで・・・
ご一読されると、緑縁さんのご家庭のご主人様が「かなり厳しい方なんだろうな~」って、お分かりになると思います。
緑縁さんの場合は、ご主人に「子育ての勉強をしてほしい」とお願いしたところ、「俺には俺のやり方が有る」「いちいち指図するな」とその内容も見ずに反発されたらしいのですが、
私としてはその位で良かった・・・と思ったのです。
ひどい場合は、言えば言うほど逆上して、「じゃあ、もう勝手にしろ」「後はお前が責任取れ」とか
「俺のやり方に口を出すな」とか、自暴自棄になったり、子供に八つ当たりしたり、責任放棄する場合もあるんです。
それってやっぱり困ります。
より良くしたい、というお気持ちからだったのに、かえって逆効果・・・になったら私も残念です。
ですからご主人が興味を持ってもらえるように、まずは、ご自分がやってみる事。お手本になれるぐらいになってもらう事をお願いしたんですね。
このご相談があった後、約1年後、緑縁さんから、こんなメールを頂く事ができました。
ココから・・・
パピーさん、緑縁です。ご無沙汰しています。
先日、とっても嬉しい事があったので、メールをさせて頂きました。
なんとなんと・・・主人からこの言葉をもらったのです。
「お前、この頃、すごく変わったな~。イライラしてないし、子供も落ち着いたよな。俺も、何て言ったっけ・・・幸せな親?の勉強しようかな?」
ですって・・・。
本当にパピーさんが言った通りになりました。
もう、うれしくってうれしくって・・・。パピーさんからメールを頂いてハッと気がつきました。
私は自分が良いと思った事をいつも主人に押し付けて、主人がそれを受け入れようとしないと、
「全くこの人は、いつもいつも反対ばかり言って・・・」「なんでそんなに頑固なの?ちっとも協力しようとしない」って文句ばっかり言っていました。
でも・・・私がやってきた事は、主人の考え方を「否定」していた事だったんですね。
パピーさんが、
“「あなたのやり方は間違っていますよ。勉強して、正しいやり方を学びなさい」と言っているのと同じだからです。
もし、私達がそう言われたらどうですか?やっぱり腹が立ちますよね(^^)
「私だって、いろいろ考えてこういうやり方をしているんだよ」と言いたくなります。”
と書いてくださって、本当にそうだ・・・。と思いました。何か頭を殴られたようなショックでした。
でも、考えてみると私は全てにおいてそうだったんです。
私が良いと思う事は、主人に話しをする前に、「こうして」「ああして」と言っていました。これって主人の考え方を否定していたんですよね。
パピーさんも言われていましたが、子育ては夫婦でするものなんだから、「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」って聞くべきだったんですね。
やっていませんでした・・・。
それに・・・
“緑縁さんも、まだまだこの講座を始めて3カ月ですよね。
だとすると「お手本」になれるのは、もう少し時間が掛かるかも知れません。”
とあった部分も。。。穴があったら入りたいぐらい恥ずかしかったです。
自分もちゃんとできていないのに、メルマガを読んでいた私は先生面していたんです。
・・・恥ずかしいです。
パピーさんのお言葉を真摯に受け止め、初心に戻って「お手本」になれるように勉強し直しました。
すると・・・不思議です。子供がとっても変わってきたのです。
今まで、なんでも「どうせできない」とか、「だって○○だから・・・」のような、全く覇気のない、積極性のない言葉が私も主人もすごく気になっていました。
主人が叱るのはそんな萎縮している姿、やらずに「出来ない」と言う姿。ぐずぐずと出来ない理由を並べる・・・。そんな時でした。
でも、叱れば叱るほど子供は萎縮するし、私としては、叱るから萎縮するんだ、主人のそういう性格に問題があるんだ、と思っていたのですが「まずは私から・・・」が必要だったんですね。
それが分かってからは、息子が萎縮したり、できないという理由を言っても、「あなたは出来る子だよ。だって・・・・」のように今まで乗り越えてきた事を話してあげたり、
段階を細分化して小さな「出来る」を褒めてあげたりすることで、子供は、少しずつ少しずつやる気が出てきました。
以前は、嫌がっていた幼稚園も今は、元気に幼稚園に行くようになりましたし、友達もたくさん増えて、明るくなりました。
それに何と言っても、自分の意思をしっかり言えるようになりました。
これは、大きな変化だと思います。
そして、先日などは初めて「ケンカ」をしてきました。
そんな時です。主人が息子を褒めたんです。「○○、男らしくなったな~、かっこいいぞ!」って。
私はその言葉にびっくりして、振り返りました。
「この人が、子供を褒めるなんて・・・」
でも、それ以上に驚いたのは、子供の表情でした。
もう・・・何と言うのでしょう?今まで見た事が無いような・・・。
以前に比べたら、かなり笑顔が出るようになっていたのですが、それを上回るように、表情がパァ~ッて明るくなって、本当に心から“にっこり”したのです。
体の内部から嬉しさがあふれるようでした(^^)
パピーさん、言われていましたよね。
「このお父さんが褒めるようになったら、素晴らしい効果があるでしょうね・・・」と。
本当に、パピーさんが仰る通りでした。
もう、私は興奮するやら、嬉しいやらで・・・。
子供が寝てから主人に言ったんです。「子供を褒めてくれて、すごくうれしかった」って。
そうしたら、冒頭の言葉だったんです。
「お前、この頃、すごく変わったな~。イライラしてないし、子供も落ち着いたよな。俺も、何て言ったっけ・・・幸せな親?の勉強しようかな?」って・・・。
すごくうれしくなりました。
私は・・・お手本になれたのでしょうか?
いえ、まだまだだと言う事はわかります。
でも、主人は、子供の変化、私の変化も見てくれていた、それだけは分かりました。すごくうれしかったです。
「人を変えようとしない」「お手本になればいい」パピーさんからそうメールを頂いて、私も一生懸命やってきたつもりです。
時には挫折があったり、一歩進んで二歩下がる事もありました。でも・・・続けてきて良かったです。
これからも、頑張ります。
今、2回目の第5章になりました。今年の目標もしっかり考えて、提出させてください。
これからもどうぞ、よろしくお願いします。
ココまで・・・。
緑縁さん、素敵なお話し、ありがとうございました。
“私は・・・お手本になれたのでしょうか?いえ、まだまだだと言う事はわかります。”
とありましたが、大丈夫。お手本になれた、って事ですよ(^^)良かったですね。
それはこの1年間、緑縁さんが一生懸命努力された証です。
でも緑縁さんもお感じだと思いますが、「知れば知るほど、その奥深さが解る」と思います。私自身も、未だ勉強中の身でもありますから(^^)
これからも一緒に勉強していきましょう♪メルマガへの掲載のご許可も、ありがとうございました。
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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