第602号 興味・行動・笑顔
こんばんは。パピーいしがみです。
いよいよ新学期が始まりましたね。
今年も桜の花の下で、お母さんに手をひかれ、初々しい新一年生の姿を見る事ができました。
大きな希望と、少しの不安と。少し、はにかんだ中に晴れやかな笑顔がありました。
毎年、この時期は本当にワクワクします。
桜が終わると次は新緑の季節。季節はどんどん活動的になってきていますね。
私達も、元気を出さないとっ!!(^^)
さて、今日のメルマガは、歯磨きを嫌がって困っていた、たいようさんのお子さんのお話をしたいと思います。
たいようさんのお子さんは、生後10ヶ月ですが、検診の時に先生に「多少強引でも歯磨きをしなさい」のように言われたのだそうです。
たいようさんご自身、そのやり方に抵抗が有ったそうです。
でも・・・他の方法は分からないし・・・・そんな時、こんなメールを頂きました。
ココから・・・
(前略)
山本五十六という人の言葉、すごく印象に残りました。
そして、テキストにあった【自発的に、興味をもって、楽しく】と
【ポイントに分けて、ステップを踏みながら教えていき、少しでもできたら褒める】ということは私にとっては衝撃的でした。
親が教えるという考えがなく、できるとかできないって「子供の能力の差だろうなあ」と思っていたのです。
自分の経験から、褒めることもステップを踏みながらではなく、最後までできたら褒めると思っていました。
この2つのことを実際にできるようになるのは時間がかかると思いますが、本当に大事なことを教えて頂いたなあと思います。
さっそくやってみようと思いました。
うちの娘(10ケ月)は歯磨きが嫌いなので、歯磨きの練習で実践してみました。
健診のときに、
「歯磨きは赤ちゃんは嫌がるから、お母さんが座って、足を開いている間に赤ちゃんを上向きに寝かせて、泣いてもお母さんの太ももの下で赤ちゃんの腕を固定して磨いてください」
と言われたのですが、張り付けみたいな状態で無理に口を開かれて歯ブラシを入れられるなんて絶対嫌だし子供にはしたくないなと思っていました。
テキストを読んで「どうしたら子供が楽しくできるか」「自分だったらどうしてほしいか」を考えながら実践中です♪
子供とぬいぐるみの歯を磨く遊びをしてみたり、手鏡を見ながら歯磨きしてみたり・・・。
でも、一番興味をもってくれたのは、私が歯磨きしてる姿を子供に見せることでした。
山本五十六さんの「やってみせ」は本当にそうだなあと思った瞬間でした!!
その後、興味をもった娘が私の歯ブラシを引っ張って自分も磨こうとしたのですが、
大人用歯ブラシなので子供用歯ブラシに替えようとしたところ、子供がぐずって泣き出し、なだめるのに精いっぱいで褒めるのを忘れてしまったのが残念です。
でも、ちょっとでも興味もってくれた事がすごく嬉しかった。
私の歯ブラシを取ろうとして寄ってきた娘は好奇心いっぱいの目をしていました。
まだ、歯磨きはできていませんが、結果を焦らず、楽しくやっていこうと思います。
ココまで・・・
小さい子の場合、様々な場面で親の思い通りにならない、という事がよく有りますよね。
それは、○○が嫌い・・・というより、その「強制的な雰囲気」に抵抗が有るんですね。
その「抵抗」を無くす為には“興味を持たせる”事がとっても大事なんです。
「これ、何だろう?」「面白そう♪」と思えば、自分からやり始めます。
最初はもちろん上手くいかなくても、興味を持って真似をしだしたら、それが最大のチャンスなんですね。
やり始めたら(たとえそれが下手でも)褒めてあげる。
それは「次回も」自発的にやろうとする気持ちを持たせる為です。
「やりたい」という気持ちが持続できれば、何度も繰り返す事で、上手になって行くんですね。
(これは、特に乳幼児だけの事ではなく、10歳未満の子供達には共通するとても大事な部分です)
なので、たいようさんには、こんな風にお返事しました。
“歯ブラシは「○○用」とかは関係ないので、まず「興味を持つ」これが大事です”
“そしてその興味を持ったら、まずはやらせてみてください”
“(ただ、大人用の歯磨きがついているとカライので口に含ませる前に洗ってくださいね♪)”
“きっと同じ様な事がこれからも起きると思います”
“何でもそうですが「興味を持つ」という事は、すべてに置いて重要ですから、その時は是非、思いっきり喜んで、やらせてあげてくださいね”
“そして、やったことに対しても、褒めてあげるんです”
“乳幼児、幼少期って、こうやっていろんな「興味」を持ちますから、是非、沢山の体験をさせてあげてくださいね♪”
そして、やっぱり同様のチャンスが訪れました。たいようさんは、こんな風にやってみたそうです。
ココから・・・
昨日の夜、私が娘の前で歯を磨いていたら、また娘が好奇心いっぱいの目でずりばいしながら寄ってきました。
そして、お姑さんに抱っこされて、娘が私の歯ブラシを取りたそうに身を乗り出してきました。
「これはチャンス!」と思ったのですが、やっぱり自分の歯ブラシを娘に渡すのは抵抗があり
(今まで、乳児用の歯を磨くところがゴムのもの、柄のところに喉をつかないようにした丸いガードをはめていました。
又、大人の唾液から虫歯菌がうつると聞いたことがあったのも心配でした)新しい大人の歯ブラシを持ってきました。
「喉をつかないかなあ?」
「振り回して目にあたったりしないだろうか?」
「歯ぐきを傷つけたりしないかな?」
いろんな心配をしながら、娘に歯ブラシを渡してみると・・・
なんと、すっごく嬉しそうににっこり笑って自分で下の歯を磨こうとして歯ブラシを動かそうとしていました!!
これを見て、ほんとにほんとに驚きでした!!
今まで歯ブラシを口の近くに持っていくと、嫌がって口を開けようとしなかったり、ぐずっていたのに・・・
私は嬉しくて興奮して、「〇〇ちゃん、すごい!磨けたね」と拍手したら、娘が体を揺すって声を出して本当に嬉しそうでした♪
娘を抱っこしていたお姑さんも「〇〇ちゃん、すご~い」と褒めました。
すると、娘は「見て見て!」という感じで、上の歯も磨こうとし始め、さらに“びっくり!”でした。
今、目の前で起こっていることが信じられなくて、でも嬉しくて娘の様子をじっと見守っていました。
その後、娘が歯ブラシを噛んでみたり、にぎったまま手を叩いてみたり、投げたりしていました。
私が歯ブラシを拾うと、「ちょうだい」と手を伸ばしてきて、娘と拾ったり投げたりしてしばらく遊んでいました。
それから、娘の歯を磨いたら、前よりもしっかり磨かせてくれました。
しかも、娘は磨いてる間も笑顔でした!
私は、いろんなことをきちっとやりたい性格なので、「このまま全部の歯を磨きたい」という気持ちが出てきました。
でも、ふっとパピーさんのテキスト3章で読んだ、
「大切なのはいいイメージで終わること。まだやりたいという気持ちで終わる」という言葉が頭に浮かび、
自分の気持ちをぐっとこらえ、「はい、今日はおしまい♪また明日ね~♪」と切り上げました。
夜布団に入った娘は、嬉しそうにずりばいしながら遊んでいました。
しばらく遊びたいだけ遊ばせようと思っていたので自由にさせて、私は布団に寝ころびながら、さっき起こったことを思い出していました。
娘の頭をなでながら
「〇〇ちゃん、今日もありがとうね。今日は歯磨きできてすごかったねえ。ママびっくりしたよ♪〇○ちゃんは賢いね。パパに似たのかな」
と言ったら、
隣りに寝ていた主人が
「〇〇ちゃんずっと頑張ってたもんね。今日は、ごちそうさまでしたもできたね。ママのおかげだよ♪」
と言ってくれました。すごく嬉しかったです!「褒める」ことが、みんなのいる雰囲気をあったかくしてくれました。
こんなに嬉しい時間を持てて、私は幸せだなあと思いました。
そして、今朝また娘は歯ブラシをかみかみしながら遊んでいました。
途中でおもちゃに興味がいったので、歯磨きはきりあげました♪
お箸も興味を持ち始めたので、近くで様子を見ながら見守っていると嬉しそうに触っていました。
小さい子もみんなが触るものを触ってみたいですよね(^-^)
今回のことで、親はいろいろ心配するけど、子供は自分でできる力を持ってる。
大人は、子供の好奇心を邪魔しない環境を作ってあげて見守ることが大事なのかなと思いました。
そして、褒めるって大事ですね。褒めると、娘も嬉しいし私も嬉しいです。
子供のとびっきりの笑顔を見ると「良かった」と心から思えます。
自分の『周りによく見せたい気持ち』が強くなると、子供に無理強いしたり、他の子と競争させようとしてしまいそうになるけど、
そういう自分の欲よりも娘に望むのは「自信をもってほしい。自分自身(娘)のことを好きでいてほしい」ということです。
これからも、自分の中で葛藤があるかもしれないけど、娘が幸せになる方を選択したいです。
焦らず、楽しく、一歩一歩、娘との毎日を楽しみます(^-^)
こんな気持ちになれたのは初めてです。見守ることや、無理強いしないことを選択できた時、すごくすがすがしい気持ちになりました。
これからも、嬉しいことがあったら報告しますね。最後まで読んで頂いてありがとうございました(^-^)
ココまで・・・
たいようさんから頂いたメールに、
“私は、いろんなことをきちっとやりたい性格なので、「このまま全部の歯を磨きたい」という気持ちが出てきました”
“でも、ふっとパピーさんのテキスト3章で読んだ、「大切なのはいいイメージで終わること。まだやりたいという気持ちで終わる」という言葉が頭に浮かび”
“自分の気持ちをぐっとこらえ、「はい、今日はおしまい♪また明日ね~♪」と切り上げました”
とありましたね。
これを読んで「お~!よくできたな~♪」って驚きました。
なぜか?と言うと、実は、これがとても難しいからなんです(^^)
子供が積極的に何かをしだしたり、親が見て「おっ♪いい感じ!!」と思ったりすると、
親はどうしても「もう少し、やらせたい!」「もうちょっと頑張らせたい!」と思っちゃいます。
なので、つい口を出したり、手を出したりしてしまうのです。
ところが、それをやっちゃうと、とたんに「自発的に」が無くなっちゃうんですね。
子供からすると「楽しくない」になっちゃうんです。
たいようさんは、そんな気持ちをぐっとこらえた。これは、なかなかできないですよ♪(^^)
でも、だからこそ、その後も娘さんの「やりたい」が持続したんですね。
私達もそうですが、子供達の歩みはゆっくりです。だから、持続すること、継続することが大事なんですね。
歩くことは走るより遅いですが、歩き続ける事は、いっぺんに沢山走って疲れたら休む・・・よりも結果的に早く到達することになります。(うさぎとかめです)
常に「やりたい」という気持ちがあると、たとえそれがゆっくりであっても、結果、大きな変化に繋がるんですね♪
その為には・・・
【自発的に、興味をもって、楽しく】と
【ポイントに分けて・・・少しでもできたら褒める】
なんです♪
たいようさん、ご報告、ありがとうございます。メルマガへの掲載のご許可も、ありがとうございました。
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