第605号 こんな私なんて3
こんばんは。パピーいしがみです。
今日は「こんな私なんて」の3回目になります。
前々回からご紹介させて頂いておりますマシェリさんは、小さいころに「運動なんてできなくていい」と言われて育ってきたのですが、
小学校、中学校、高校と、授業でも、イベントでもついて回る運動にいつもコンプレックスを感じていました。
それがもとで引っ込み思案な、自信のない性格になってしまい、つい悪い方に考えてしまったり、苦手なことから逃げたり、いつも後ろ向きなご自分が、とても嫌だったそうです。
生まれてきた子供には、自分のようになってほしくない。元気で明るく、のびのびと育ってほしい、
そんな気持ちはあるけれど、それが自分にできるかどうか分からない。
子供が大きくなってくれにしたがって、「この子の人生を自分が潰してしまうのではないか?」という不安が大きくなって行く・・・
そんなお悩みをお持ちだったのでした。
そのマシェリさんにお願いしたのは、まず幼少期には「お母さんとの良い関係を作ること」
興味を持ち始めたら「興味を肯定すること」子供が遊び(運動)をしたがったら「一緒に遊ぶこと」
そして、自分ができない事に直面した時には、誰かに頼むのではなく、できない自分をちゃんと見せる、「できないけど頑張っている姿を見せること」。
そうすれば、模範的なお母さんでなくたって、子供に積極性ややる気や自信を付けることは、十分にできるんですよ♪とお話ししたのでした。
前回は、幼少期から幼稚園に上がる頃までの、マシェリさんからのご報告をご紹介しました。(お読みでない方はバックナンバーをご覧くださいね)
娘さんは、いろんなものに興味を持って、運動にも積極的になってくれたようです。
そして今日は、幼稚園に上がってからのお話しです。少し重複しますが、前回の最後部分からご紹介します。
ココから・・・・
幼稚園に入った娘は、“運動が全くダメ”な私の子とは思えないぐらい、いろんな遊具がすぐにできるようになったのです。
ジャングルジムや、ブランコなども、あっという間にできるようになって、それを見て、「パピーさん、すごい、すごすぎる!!」って驚きました。
やっぱり幼少期の階段登りに始まる、いろんな遊びが良かったんだと思います。
興味があることを肯定することで、自然といろんな遊びをして体を使い、筋力やバランス感覚なども鍛えていたんでしょうね♪
パピーさんのテキストにあったように、幼稚園のお友達に「すご~い。教えて」なんて言われるようで、幼稚園がすごく楽しいと言います。
「お母さん、見て!」「私できるよ♪」とニッコニコの笑顔で言ってくれるその表情がとてもまぶしいです。
でも、上には上がいるもので、年少の後半では、自転車に乗れる子が現れたのです。
実は、私は自転車に乗れません。乗れるようにはなりたかったのですが、結局願いはかなわず、今も乗れずにいます。
私はこの自転車が、大きな分岐点になるんだろうな?と以前から考えていました。
パピーさんが「自分ができない事を一緒に頑張る」と言われたそれが、この「自転車」になるだろう・・・と思っていました。
子供が3歳になった時に、お爺ちゃん、お婆ちゃんからのプレゼントで、ピンクの自転車をもらっていました。
ですが、あまり興味を示さなかったのです。だけど、自転車を乗りこなすIちゃんを見てから興味しんしん。
倉庫から自転車を引っ張り出して、ごろごろやり出しました。
『その時には、私は逃げずに子供と一緒に自転車が乗れるように頑張ろう。倒れても、転んでも絶対にやりぬこう。できない姿でも良いから見せよう。頑張り続ける事を教えよう。』と決意はありました。
でも・・・それはきっともっと先のこと。と思ってもいたのです。
子供は自分と同じ年齢の子が、補助輪なしの自転車に乗っている姿を見て、相当に驚いたようです。
確かに補助輪が無い自転車はすいすいと軽やかだし、スピードはあるし、とっても魅力的に映ったのだと思います。
「Iちゃん、すごい!」と言って、じーっとIちゃんが自転車を乗っている様子を見ていました。
しばらく見た後「ね~お母さん、私も自転車のれるかな?」と。
「いよいよ来たか!」という気持ちと「もう?!」という気持ちが交錯して、胸がドキドキしました。
(『高鳴った』ではなく、圧倒的に不安の方が大きかったです)
「うん、きっとあなたなら、頑張れば乗れるようになると思うよ!」
「でもね。お母さんは自転車が乗れないんだよ。」「小さい頃、頑張ったけど結局乗れなかったんだ。」
「Iちゃんすごいね。あなたも乗れるようになりたいの?」
そう言ったら目を輝かせて「うんっ。乗れるようになりたい!」と言うのです。
主人にはすでに、もし子供が「補助輪なしの自転車に乗りたい」と言い出したら、「私も練習して乗れるようになりたいから協力してほしい」と言ってありました。
その日の為にパピーさんが以前、メルマガで教えてくださっていた、ペダルを取って段階的に練習していく方法もプリントアウトしておきました。(※参考https://www.age18.jp/back345.html)
自転車も甥っこ(主人のお兄さんの息子・小学生)が乗っていたお古の自転車をもらって(これは私用です)準備OKです。
主人のお休みの日(たまたま3連休でした)、ペダルを取った2台の自転車を引いて公園に行きました。
家を出てすぐのところに公園があります。
まずはまたがって足でこぐ・・・のですが、なんと、私はそこで頭を抱えてしまいました。・・・こぐことができないのです。
なんという運動音痴なのか、本当にがっかりしました。
娘を見ると、自転車にまたがってよちよち歩きのように進んでいます。
娘の真似をしながら四苦八苦する私に主人は、大笑い。
「一生懸命やっているんだから笑わないでよ!」と怒りながらも情けなくなってしまいました。
「もう嫌、やめたい!!」いつも私の「嫌なことからすぐ逃げる」病が顔を出します。
「ちょっと見てごらん」とやってくれた主人はすごく上手で、サドルに座って両足で一回蹴ると5メートル位は簡単に進みます。
主人が「最初にやるのは何だっけ?」と言いました。
そうでした。今やっているのは「バランスを取る」練習でした。
バランスを取ることだけを考えて、ハンドルを真直ぐにして、両足を付けて、体と自転車を垂直にして足を少し動かすと・・・
動いたのです。簡単に前に進み出しました。これは、感動♪でした(^^)
少し動きだすと、楽しくなりました。
主人は娘について教えていましたが、私が「動いた♪」って感動している時には、娘はもう、先ほどのよちよちではなく、一蹴りで真直ぐ1メートル位進めるようになっていました。
30分~1時間ぐらいで家に帰ったのですが、私よりもずっと上達が速い娘はとても楽しかったようです。
「お母さんよりも早く乗れるようになるんだ!」「明日も行こうね。練習しようね♪」ってルンルンです。
反対に私は・・・グッタリでした(笑)
翌日、私はよちよち歩きからのスタートでしたが、娘はいきなり両足蹴りができるようになっていました。
得意な顔で「見て見て、できるよ~♪」とニコニコです。
連休の三日間でどれだけできるようになるか?あまり期待していなかった(と後で知りました)主人も驚いて「すごいすごい!!」を連発です。
「じゃあ、今日は第二段階に行こう」とほんの少し緩やかな傾斜のある場所に移動しました。
そこで、昨日と同じ事をしました。主人は軽々と、ポン・サ~・・・キュッ(ブレーキ音)です。
坂の上で自転車にまたがって少し両足で蹴ると、バランスさえ取れていれば、一蹴りで一番下まで行きます。
これは、子供がとても喜びました。
今まで、一蹴りで1メートル2メートルだったのですが、一蹴りの距離はどんどん伸びて行きました。
娘は何度も繰り返しました。
最初は傾いて自転車を倒したり、よろよろしていましが、どんどん上手くなって行く自分が面白かったのだと思います。
一度も「もう嫌だ」などと言う事は無く、何度も繰り返して、見違えるように上手になりました。
最後には一蹴りでバランスを取って坂の下までノンストップです。
私は・・・2メートル・・足つき、1メートル・・足つき、で最初は15メートルほどの坂道を10回ぐらい足をつきましたが、終わりの方では2回足をつけば最後まで行けるぐらいになりました。
今までの私からすると見違えるように上達しています。
「この私が・・・すごいスピードで上手くなってる♪」と、ワクワクしてきました。
すると主人がぽつりと言いました。
「(娘は)もしかしたらもうペダルを付けても走れるかも?」
私は「それはちょっと無理なんじゃない?」と言ったのですが、主人はノリノリで、明日、公園にペダルと工具を持って行って、
明日もバランスが取れていたら、くっつけてみよう♪という事になりました。
3連休の最終日。坂道での足こぎを何度かやってみて、上手にできていた娘の自転車に主人がペダルを付けました。
「え~。怖いよ~」「できるか分からない~」と言っていた娘も期待半分、不安半分のような表情でしたが、
主人が「大丈夫、ちゃんと持っているから」「こぎながら走るんだよ」と言いながら自転車の後ろで荷台を持って倒れないように一緒に走っていましたが、娘はちゃんとバランスが取れていました。
何度か一緒に走っていたのですが、何度目かに走り出した後、すぐに主人が手を離した時、娘はそのままバランスを取って、自分でこいでいるのです。
「○○ちゃん!!できてるよ、自分で走ってるよ!!」
娘の自転車の横に並んで、走りながらそういう言う主人の姿を見て、自分が補助されていないことに気がついたのでしょう。
「やった!!私、乗れたんだね♪」「すごいすご~い♪」と本当に嬉しそうでした。
それができるようになったら、坂の上から蹴りだしてどこまで行けるか、自分からやり始めました。
私は、自分が頑張るよりも、娘が上手になって行くの嬉しくて、自分の練習は一旦やめて、娘の応援団&記録係?になりました。
新記録には、印を付けて行くのですが、記録は次々更新されて、どんどん走れる距離は長くなって行きました。
「お母さん、ココまで行ったよ~♪」「ココまで来たよ~♪」という報告の声はどんどん遠くなり、
その日のうちに真直ぐの道なら、どこまででも・・・乗れるようになってしまいました。
その時、パピーさんが言われていた言葉を思い出しました。
『親が自信を持っているから、子供に自信を与えられるのではない』
『いつも親が子供の模範である必要もない』『苦手だからこそ、子供に見せる事ができるものが有る』
パピーさんに「私が育てたら、子供が私のようになってしまうのでは?」と怖くなってメールをした時、きっぱり・はっきりとそう言ってくださったこと。すごく嬉しかったです。
すごく力になりました。
そして『私はこんな事できない』ではなく、『私ができる事を頑張ろう!』という気持になりました。
娘は、この自転車を機に、さらに自信を深めてくれたようです。
幼稚園での授業やイベントにも喜んで参加してくれて、毎日あった事を身振り手振りを交えて楽しそうに話してくれます。
パピーさんの仰る通り、とても積極的で、明るく、のびのびと育ってくれています。ありがたいです(^^)
子供がこうやってにこやかに毎日を過ごしている姿を見て、母の幸せを感じています。子供だけでなく私自身も「この頃、明るくなった」なんて実家の母にも言われたんですよ♪
そしてもう一つ、嬉しいニュースがあります。
実は2人目がお腹にいる事が分かりました。
『一人だけで充分、私には何人もの子供は育てられない』と思っていましたが、いつの間にか「もう1人欲しいな~」という気持ちになっていました。
勉強をし始めて、私はどんどん『幸せなお母さん』に近づいていると思います。
何日もかけて、思い出しながら書いていたら、こんなに長くなってしまいました。
あまり長いとご迷惑ですよね♪
まだまだご報告したい事はいっぱいありますが、今回は、この辺で終わりにします。
お読み頂いてありがとうございました。
パピーさんもお忙しいと聞いておりますが、いつまでも悩めるお母さん達の救世主でいてくださいね。
ありがとうございます。心から感謝しています♪
ココまで・・・・
マシェリさん、貴重なご報告、ありがとうございます。
メルマガへの掲載のご許可も、ありがとうございました。
たった3日で自転車に乗れるようになっちゃったなんて、これはすごいです♪
運動の苦手なお母さんと一緒に練習することで、娘さんには、とってもいい効果が表れていたようですね。
“私よりもずっと上達が速い娘はとても楽しかったようです。「お母さんよりも早く乗れるようになるんだ!」「明日も行こうね。練習しようね♪」ってルンルンです”
ここに、娘さんがとてもやる気になって真剣になって練習に励んでいる姿勢を強く感じました(^^)
これこそが「運動が苦手なお母さんだから与えられるもの」ですよね♪
【やる気】こそが「できる」の大元ですから(^^)。
マシェリさんの最初の願い。
“娘には、子供らしくはしゃいだり、いたずらしたり、お腹を抱えて笑ったり、楽しい子供時代を過ごしてほしい”
これは、どうやら叶ったようですね(^^)
そして、
“「私が育てたら、私のようになってしまうのでは?」という不安に夜な夜な襲われるようになったのです”
という不安は、もうすっかり無いようです。良かったです♪
いえ、それどころか・・・ご実家のお母さんに「この頃、明るくなったね」なんて言われたんですね♪それも、すばらしい(^^)
でも今の状態を作ったのは、マシェリさんのがんばりですよ。苦手な事に立ち向かった結果なんです。
誰でも苦手なことからは逃げたくなりますが、マシェリさんは、ちゃんと正面から向き合った。
その姿、私は素晴らしいと思います。
自転車の件も、階段の件も、マシェリさんが娘さんに付き合って、一緒に頑張って下さったからこそ、
娘さんが何度もチャレンジすることに挑戦し、その先にある喜びを発見する事できたのだと思います。
本当に、お疲れ様でした。良く頑張りましたね♪
さあ、次は二人目のお子さんの誕生がありますね。こちらも楽しみです。
お体を大事にされて、出産に備えてくださいね♪元気な赤ちゃんが生まれてきますように(^^)
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