第625号 「私」を整える
こんばんは。パピーいしがみです。
すごい台風でしたね~!!各地で大きな被害が有ったようですが、あなたの街ではいかがでしたか?
本州に上陸した場所が、静岡県の浜松市。同じ静岡県でもあり、私の家の周りでもかなり被害がありました。
ビニールハウスがハウスごと飛ばされちゃったり、直径1メートルもあろうかと言う大木が根元から倒されている姿は始めて目にしました。
我が家は幸い、ガレージの屋根が飛び、テレビアンテナが折れる程度の被害で済みました。(^^)
子供の頃から静岡に住んでいますが、これだけ荒れた台風は初めてだったと記憶しています。
各地でも収穫前の稲が全滅してしまったり、丹精込めて作った果実が落ちてしまったり、名古屋でも川が氾濫したようですし、
東京では電車が止まり、帰りたくても帰れない、という方が続出したようです。
学校は早々に休校を決定したようですが、家にたったひとり残って、自然の猛威に震えていた・・・という子供達も日本中で沢山いたのではないかな?と、
とても心配になりました。
穏やかな毎日や、天候に恵まれた日々が「当たり前だと思っちゃいけないな~」と感じた、この1週間でした。
さて、今日のメルマガは“「私」を整える”としました。
自分自身を整えられたら・・・いいですよね♪
その辺り、ちょっとお話ししたく思います。
先日、頂いたクリームさんからのメールにはこんな風に書かれていました。
ココから・・・
パピーさん、おはようございます。クリームです。いつもいつも、相談ばかりですみません。
先日は、私の泣きごとに温かいお返事をありがとうございました。おかげさまで今、少しずつ手ごたえを感じ始めています。
子供達も又、落ち着いてきています。ありがとうございます。
でも、同じ失敗を繰り返さないように、自分を振り返りながら、ゆっくりゆっくりですね。
急いだり焦ったりして自分を見失わないように、ブレーキを踏みながら、じわっとアクセルを踏んでいます♪
( 後 略 )
ココまで・・・
実はクリームさん、今回のメールを頂く2カ月前、こんなメールを下さっていたんです。
ココから・・・
パピーさん、私、やっぱりダメです。
子供たちに問題があるのではなく、私がダメなんです。つくづく自分は「親に向いていない」と思います。
パピーさんのメルマガに巡りあって、少しだけやってみた「褒める」で、すごい効果があって、これは良いかも?と思って始めた勉強でした。
自分の(子育てだけでなく沢山の)知らない事が面白くて、毎日毎日勉強を続けていました。
子供がどのように考えているのか、私だったらどう思うか?そんな風に思いながら接することで、
歯車がかみ合ったように子供もやる気になり、家庭でも落ち着き、学校生活でも褒めらたり「我が家にも善循環がやってきた♪」と嬉しくなりました。
最初はその変化が嬉しくて、私もたくさん褒め、たくさん認め、たくさん包めていたと思います。
毎日が笑顔で「子育てってこんなに楽しいんだ!!」「パピーさんにお礼のメールをしなきゃ!!」というほどの状態でした。
ですが・・・私が悪いんです。
私は、少しずつ勉強をサボるようになってしまいました。
以前、子供たちの様子がおかしい時には、「なんとかして治さなきゃ」と必死だったのが、少し良くなって来たのでうぬぼれてしまったのです。
私って、傲慢なところがあるんです。
すぐに慢心する。うぬぼれる。つけあがる。思いあがる。私のこの性格は昔からで、これで何度も失敗しています。
今回も又、同じ失敗をしてしまいました。
それも、自分が傲慢になっている事に気がつかず、子供たちが又、以前と同じように反抗したり、イライラしたり、激しい癇癪を起したり、兄弟げんかをしたりするようになって・・・。
先ほど、私は「少しずつ勉強をサボるように・・・」と言いましたが、それは以前からもありました。
最初は「こんなに頑張っているんだから1日位休んでもいいよね」。
当時は1日休んでも、翌日からは頑張る事ができました。でも「1日ぐらい」が「2日でも良いでしょう?」になり、それからはあっという間でした。
「2日休んでも変わらないんだから3日休んでも大丈夫」がほぼ毎週になってしまって、
以前はちゃんと規定通り1週間ごと進んでいたのが、1週間に1回になり、そして「私だって忙しい、めんどくさいし、いいか・・・」と。
今、思うとその頃から、又、以前と同じように、すさんだ家庭に逆戻りしていったのです。
私はいつもイライラして、大声で子供を怒鳴りつけ、子供達もイライラしてきて、チャンネル争いぐらいで、流血するほどの殴り合いのケンカをしたり・・・。
私と言えば、せっかく私が積み重ねてきたレンガを又、子供たちに壊された、と子供たちのせいにして、子供を叩いたり、怒りをぶつけるようになりました。
当然・・・悪循環に逆戻りです。
せっかく上手くいき始めた主人とも又、ケンカが増えていきました。
今日は、長男の事で学校から呼び出されました。以前は良く有った事ですが、またか・・・とがっかりです。
でも、考えてみるとトラブルはいつだって私が原因なんです。
何度も何度も同じ失敗をするってことは、私のこの癖は直らないのではないかとさえ思ってしまいます。
でもなんとか治したいんです。心から思っています。
( 中 略 )
パピーさんの教えを忠実に守り、自分を変えようとしていた時には、どんどんいい方向に向かっていたのに、それを良い事に思いあがり、自分の努力を怠った。
今の悪循環はそんな私への罰だと思います。
でも・・・パピーさん、なんとか回復する方法はないでしょうか?
私は罰を受けても構いませんが、子供達の将来を、こんなダメな母親の為にすさんだものにしたくないのです。
私には、何ができるでしょうか?私は何をしたらいいでしょう?
お時間が掛かっても結構ですから、何かアドバイスを頂けないかと思い、メールしました。
いつもいつも相談ばかりですみません。よろしくお願いします。
ココまで・・・
実は、勉強をし始めて、お母さんが努力をし始めると、それが子供たちのツボにはまって、子供の様子が急激に変化する、と言う事はよくあります。
するとどうしてもその変化に錯覚を起してしまう事が有ります。「この調子でいけば、大丈夫!」と変に安心してしまうんです。
どうやらクリームさんは、善循環を感じることで、せっかく続けていたご自分の努力を少しずつ減らして行ってしまったようです。
でも・・・今回の失敗、私は決していけない事ではないと思います。
気づくまでには少し時間がかかってしまいましたが、「私には傲慢なところが有る」と強い気づきがあった事や、
何とかして治したい、という強い気持ちが湧き出た今、とても良いチャンスが到来したのでは?とも思うのですね。
そしてもう一つ。これは誰にでも必要なのですが、「自分を整え続ける」という事を知ってほしくて、私はこんな風にお返事をしました。
ココから・・・
クリームさん、こんばんは。パピーいしがみです。メール拝見しましたよ~♪
随分、落胆しているように感じましたが、大丈夫ですか?
クリームさんのメールに、
“子供達の将来を、こんなダメな母親の為にすさんだものにしたくないのです。私には、何ができるでしょうか?私は何をしたらいいでしょう?”
とありましたが、大丈夫ですよ♪そんなに自分を責める事は有りません。
でも、失敗は失敗ですから、「これから、気を付けるんだ!」って思いましょう。
崩れたレンガは又、積んで下さればいいんです。「せっかく積み上げた物が崩れてしまった」と思っても、積み上げたレンガがそっくり無くなってしまったわけでは有りません。
崩れた分を土台にすることで、さらに盤石な基礎になるんです♪
さて、メールにこのようにもありましたね。
“私って、傲慢なところがあるんです。すぐに慢心する。うぬぼれる。つけあがる。思いあがる。実は、私のこの性格は昔からで、これで何度も失敗しています。”
なるほど~♪じゃあ、私と同じですね♪実は、私も若いころから、そういう所があるんです。
だから、クリームさんの今の気持ち、良くわかります(^^)
これから何をするか、のお話しをする前に、少し今までの事を整理してみましょうね♪
こんな風にありましたね。
“少しだけやってみた「褒める」で、すごい効果があって、これは良いかも?と思って始めた勉強でした。”
“自分の(子育てだけでなく沢山の)知らない事が面白くて、毎日毎日勉強を続けていました。”
“子供がどのように考えているのか、私だったらどう思うか?そんな風に思いながら接することで、歯車がかみ合って、
子供もやる気になり、家庭でも落ち着き、学校生活でも褒めらたり「我が家にも善循環がやってきた♪」と嬉しくなりました。”
クリームさんから前に頂いたメールには、毎日繰り返される子供たちのケンカ、特に長男さんの荒れ方が酷く、学校では落ち着きが無い。
大人しい子をいじめたり、人の持ち物を隠したりする、と言われていましたね。
その時に私は「長男さんの気持ち」をお話ししましたね。そして「長男さんも甘えさせてほしいんですよ♪」という事。笑顔を掛けること、できなくても責めない事。
笑って許すことをして下さい♪ともお願いしましたね。その後、どんどん良くなっていったようです。
という事は、その時にクリームさんのやってきた事って、方向性としてバッチリ正しかった、ってことなんです。
ただクリームさんも言われていたように、少しずつご自分の努力を怠って行ったとしたら、やはりそこは、まずかったな、って思うのです。
実は、私の講座を学ばれる方で、比較的少ない努力なのに、ツボにはまって、あれよあれよと言う間にどんどん良い方向に向かう、と言うケースが時々あります。
そういうメールを頂いた時には私は「少しセーブしましょう」と言うのですが、
たぶん、クリームさんはそれが楽しくて、アクセルを踏み続けてしまったのだと思いますよ。頑張った事が確実に結果に現れると楽しいですもんね♪
でも、ずっと一直線に良くなり続ける、という事は、はやりなくて、ある程度の所に行くと、そこからは、三歩進んで二歩下がる・・・のように、下がったり上がったりしながら少しずつ上昇していくんです。
でも、どうやらクリームさんの場合は、その前に、「これで、もう大丈夫♪」と思ってしまったのかな?(^^)
クリームさんは『心を整える』という本をご存知ですか?
ザックジャパン(サッカーワールドカップ日本代表チーム)主将の長谷部誠の書いた本です。
この本は、100万部以上売れているようですが、その理由の一つには、サッカー選手が書いているのに、サッカーの本ではない事に有ります。
人一倍の実力や能力が高かったわけではない一サッカー選手が、自分を高めるために、自分をどうコントロールしていったのか、それがサッカーに興味ない方にも受けているのだそうです。
あの超一流の選手であっても、自分の“環境”や“心”を整える事を『続けて』いるんですね♪
いえいえ、それは特別なことではないんですよ。毎日、自分を振り返る時間を作るなど、誰でもできる事なんです。
クリームさんにとっての「心を整える」は、もしかしたら、毎日続けていた勉強だったのかもしれません。
「もし私だったらどんな気持ちかな?」とか、「私だったらどうしてほしいかな?」と考える事も、ご自分の気持ちを整えるために、貴重な時間だったのでは?と思います。
そこで・・・どうでしょう?
クリームさんも「心を整える」為に、又、新たにコツコツと勉強を始めてみませんか?1つ1つのレンガをもう一度積み始めてみるんです。
先ほども言いましたが、今まで積み上げてきたレンガが崩れてしまっても、すべてのレンガが無くなってしまったわけでは有りませんし、粉々になってしまったわけでも有りません。
せっかく綺麗に積み上げたその形が崩れ、少々武骨にはなったかもしれませんが、その崩れたレンガをもう一度広げれば、そこが土台になりますよね。
土台が広ければ今までよりも強い基礎ができるんです。
それに・・・そこに掛かる時間は、レンガを1つ1つ積んでいた今までよりも、はるかに速いし、楽なはずです。
ただ・・・今回学んだ貴重な事柄。「私って、傲慢なところがある」は、意識してほしいです。
そうなりそうになったら、すぐにそれに気づけるようにしましょう。方法は簡単です。時々自分を客観的に見る事です。
「今日の私は傲慢になっていなかっただろうか?」って。
それが「今日の」だけでなく「さっきの」とか「今の」のように気づいた時に自分を振り返ってみると、その都度、調整できると思いますよ♪
それと、アクセルも踏み過ぎないように気を付けてくださいね。スピードが速い時こそ、事故が起きやすいです(^^)。
でもアクセルとブレーキを上手に使いながら走れたら、それが「自分をコントロールする」(整える)という事だと思いますよ♪
以前の方向性は間違っていなかったんですから、又、その方向に向かって、歩みを進めれば大丈夫です。
「やり直し」って決して悪いことではないですからね♪改めてフォローメールを送りますよ。何章から送ったらいいか、お返事くださいね♪
ココまで・・・
私達は、失敗すると落胆しますよね。そして失敗しないように・・・と思います。
でも、いつもお話ししていますが、失敗こそが私達を成長させてくれるんです。
失敗は確かにがっくりきますし、「もうどうでもいい!」のように投げやりになってしまいたくなる事もあるでしょう。
誰だってそうだと思います。でも、そんな時こそ、この「自分を整える」なんです。
お返事のメールにも書きましたが、自分を省みる時間を作ったり、気持ちを落ち着ける事をすこしだけ、毎日続ければ良いんです。そして、落ち着いたら是非、やり直してほしいです。
実は、一度やった事って再び始めれば、時間や労力は、絶対に以前よりも少なくて済むはずなんです♪
なぜなら、一度そこまで到達しているからです。
クリームさんもそうでした。やり直しをしてたった2カ月です。「手ごたえを感じています」ですって(^^)
焦る事は有りません。急ぐ事も有りません。
アクセルとブレーキを使って、自分の走れる速さで、スピードを調整しながら進みましょう♪
心を整えながら・・・・(^^)
クリームさん、貴重なお話をありがとうございました。
メルマガ掲載へのご許可も、ありがとうございます。
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