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第643号 子供の成長と親の姿勢

こんばんは。パピーいしがみです。毎日、寒いですね~(^^)

気温の低下と共にとても乾燥しているそうです。体調管理と共に火の元にもお気を付け下さいね♪

さて、このメルマガをお読みの方は、お子さんがまだ小さい方がほとんどだと思います。

ですが、もう6年以上発行していまして「勉強を始めた時には幼稚園だった子が、もう中学生です♪」なんて言うお便りも頂くようになりました。

ほんと月日の経つのは早いです(^^)

子育ての先輩方の経過や歩みって、まだお子さんが小さい方にとって、すごく参考になると思いますので、今日は、そんな内容をご紹介しようと思います。

シナモンTさんは、勉強を始めてからもう5年になります。当時2年生だったお兄ちゃんは、今年中学生になるんだそうです。

それでは、早速ご紹介しますね♪

ココから・・・

こんばんは、パピーさん。シナモンTです。遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

あの問題だらけだった長男は、今年中学生になります。

今年のお正月はじいじ、ばあばから入学祝を頂いて、この子もこんなに大きくなったんだな~と昔の事が懐かしくなり、以前、パピーさんに相談した内容や、お返事を読み返して、

そうそう・・・こんな事もあったっけ・・・と懐かしく久しぶりにパピーさんにメールをしたくなりました。

その節は、本当にお世話になりました。

パピーさんには困った時に相談するばっかりで、その後、連絡もせず申し訳ありません。

わがままで、ひどい癇癪持ちで、下の子をいじめてしょうがない・・・と相談した長男は、パピーさんが言ってくださったように、びっくりするほど成長して、本当に変わりました(^^)。

でも、私が間違いに気づかずにいたら・・・どうなっていたんだろう?と怖くもなります。

あの時、私は回りからも「甘すぎる」「大事にしすぎ」と非難されていて、確かに自分も初めての子供で大事に大事に育てたので「私が甘やかせたせいでこうなってしまったんだ・・・」と後悔していました。

だから「甘えさせない」「厳しくしなくちゃ」と頑張っていたのですが、頑張れば頑張るほど、叱れば叱るほど、長男の癇癪は酷くなるし、言う事は聞かないし、

さらにわがままが酷くなり、どんどん悪くなっていくようで、もう、何をどうすれば分からなくなって、パピーさんにすがったのでした。

パピーさんからは、長男の生まれてからの様子や、弟の生まれたタイミング、長男の問題が起きた時期。

いつ頃から厳しくしようとしたのか?など詳しく教えてください、とメールをいただいて、一人、一人にこんなに丁寧に聞いて下さるのか?と感激しました。

相談のお返事には、大事に育てた事、たくさん甘えを受け入れてあげた事は間違っていないし、“下の子が生まれて「自分の思い通りにならない」という経験をする事もとっても大事”と頂いて、とても気持ちが楽になりました。

でも、その時のアドバイスで難しいな~と思ったのが、「子供の成長に応じて親の姿勢を変えていく」と言われた事でした。

ココまで・・・

ここで少し、シナモンTさんから頂いたご相談と、私がお返事した内容をご説明したいと思います。

現状の問題だけを見て「過去に問題があった」と思いこんでしまう事ってとても多いんです。それは正しい場合もあるし、そうでない場合もあります。

例えば、シナモンTさんの場合、下の子が生まれてお兄ちゃんが荒れ始め、わがままが酷くなったり、ぐずったり癇癪を起したりしました。

シナモンTさんは、周りから「甘やかせるからだ」と言われて、大事に育ててきた自分の子育てが悪かったんだ、と思い込み、

“「甘え」=いけない事”“「治す」=厳しくする事”と結論付けてしまった事は正しくなかったのです。

わがままやぐずりや癇癪って、成長の中で「自分の思い通りにならない事」が増えてきたからだけの事であって、それは決して「大事に育てた」事が原因ではなかったはずなんですね。

子供たちに必要なものって、その時々で違ってきます。

例えば、3歳ぐらいまでにもっとも必要な事は『安心』だと私は思っています。

なぜなら安心があるからこそ、いろんなものにチャレンジできるからです。

沢山の事に興味を持ち、いろいろやりたがる、体験してみる、感じてみる、やってみる。それは『安心』に満たされなければできません。

そしてそういうチャレンジがあって、いろんな事がこの時期に「できる」様になっていくんです。

安心できるためには、甘えを受け入れてもらえる事ってすごく大事です。

もし、この時期に「甘えさせない」「厳しく育てる」をやっていたら、情緒不安定になってしまったり、不安が付きまとい“お母さんから離れられない”という事や、

甘えに対して異常に執着してしまう・・・という事にもなりかねないのです。

でも、子供が成長するに従って、自分の世界が広がります。世界が広がれば、何でも自分の好きにはならない、という事が分かってきます。

例えば、一人っ子の子であっても、幼稚園に行けば、自分の我が通る事ばかりではない、という事を知るでしょうし、

兄弟ができると確実に、自分の思い通りになる事は減ります。

乳幼児期・幼少時、自分の要求が通る事が多かった子が、成長したり、環境が変わることで、自分の要求が通らない、思い通りにならないと感じた時は「なぜ?」「どうして?」という疑問が生まれます。

ジレンマを感じれば癇癪も起すでしょう。でも、それは過去に「甘えさせた」事が悪かったのではないんです。

「甘え」が必要な時に「甘え」を与えられ、順調に成長してきたからこそ、「今までのようには行かない、おかしいぞ」という事を感じるところまで来た、という事なんですね。

でも、それは正しい事ですよね。

社会は「自分の思い通りになる事ばかりではない」です。

子供が成長してそれを感じるチャンスが訪れたのですから、「そうだよ。自分の思い通りになる事ばかりじゃないんだね」と教えればいいだけなんですね(^^)。

ココまで・・・

長男の癇癪や、ぐずり。下の子をいじめるのは、「お兄ちゃんをお兄ちゃんとして褒める」や癇癪を起した時の対応方法。

存在価値の認め方を教えて頂いて、それを実践するようになってから、どんどん良くなって行ったのですが、やはり9歳ぐらいになってきたら、なんとなく今までとは違うな?と感じるようになってきました。

それまではどちらかと言うと、親主導で「説得」とは言いませんが「こうすると良いんじゃないの?こうしたらいいと思うよ」と言えば「う~ん、そうだね」だったのが、明らかに親の意見と反対を選ぶようになってきたのです。

少し、あまのじゃく?へそ曲がり?と感じたのですが、もしかしたら、これがパピーさんの言われていた「10歳になったら子供は自分で考え出す」かな?と思い始めました。

その変化は、子供が9歳ぐらいから始まって10歳になった時には「自分で決める」「口出ししないで」という意思がかなり強くなったように感じました。

パピーさんの仰る10歳の変化が、まさにその10歳に起きたのでびっくりでした。

でも、驚きはありましたが、先に学んでいたので、自然と受け入れる事ができたと思います。

子供が自分の意見を持ち始めたら、「親の主張を通そうとせず、子供の考え方をじっくり聞いて、できるだけ肯定してあげてほしい・・・」

「例えそれが間違っていたとしても、あえて失敗を経験させてあげてほしい・・・」というパピーさんのアドバイスは、最初は私にとって、かなり難しかったのですが、

主人とも話しあった結果「できるだけ頑張ろう」「子供の意思を尊重しよう!」と決めました。

何でも口を出したくなる私にとっては、我慢するのがとても辛かったのですが、私の「こうしたら」をやめて長男の話に、

「なるほど」「そうなんだ」を言うようにしたら、どんどん自分の気持ちや、興味のある事、やってみたい事などを話すようになりました。

学校では(あまり勉強ができる方ではなかったのですが)児童会に立候補したり、運動会の運営を任されたり、先生から褒められたり、下級生から慕われたりして(これらはママ友さんからの情報でした)その変化は「ほんとに長男が?」と驚くほどでした。

それまでは、勉強の成績も真ん中ぐらい、マラソン大会も、サッカーをやっても普通・・・というあまり取り柄のない子だったのに、何でも頑張り、努力をする子に変身していきました。

こうやって結果が表れてきた時に、パピーさんの言われていた「子供の成長に応じて親の姿勢を変えていく」が、少し解ったような気がしました。

それと一緒に最初にパピーさんにお返事頂いた、

“大事に育てた事、たくさん甘えを受け入れてあげた事は間違っていない。下の子が生まれて「自分の思い通りにならない」という経験をする事もとっても大事”

という言葉も「繋がった♪」と思いました。

思い返せば、私は「こうすればいい子に育つ」というたった一つのやり方を探していたように思います。(甘えがいいとか悪いとか・・・)

でも、そうじゃなかったんですよね。

その時々の成長の時期で、その子に必要なもの、要らないものがあるんだ~!!って。今になってやっと気が付きました。

でも、これって、すごく深いです。私も一時、子育てに悩んでいる時に、沢山の本を読みました。確かに素晴らしい本もありました。

でも、それは一定期間(幼稚園児の時期や、小学生低学年など)に限定しているだけのものだったと感じています。

パピーさんのように「人」を育てる期間として子育てを考え、長期にわたって一貫性のある理論は他にないと思います。これって、すごいと思います。(この意見は私の主人も同じです)

そして今、それを勉強できる私は、本当に幸せだと思っています。

これから子供が中学、高校・・・と進むでしょう。きっとその度に不安や心配、挫折があると思います。そんな時もパピーさんがいてくださると思うと、とても安心です。

きっとこれからもさらにお忙しくなるだろうと思いますが、できるだけ長く、沢山のお母さんを幸せに導いて下さいね♪私も含めて(笑)

いつも本当にありがとうございます。感謝をこめて・・・

シナモンT

ココまで・・・

シナモンTさん、貴重なご報告、ありがとうございます。お兄ちゃん、立派になってすごいですね~(^^)

“それまでは、勉強の成績も真ん中ぐらい、マラソン大会も、サッカーをやっても普通・・・というあまり取り柄のない子だったのに、何でも頑張り、努力をする子に変身していきました。”

とありましたね。これからのさらなる成長が楽しみです♪

シナモンTさんの言葉に、“でも、その時のアドバイスで難しいな~と思ったのが、「子供の成長に応じて親の姿勢を変えていく」と言われた事でした。”とありましたね。

そうか~、ちょっと説明不足だったかもしれませんね。

でも、シナモンTさんは、時間を掛ける事によって、ご自分のなかで結論が出たようです♪

“その時々の成長の時期で、その子に必要なもの、要らないものがあるんだ~!!って。今になってやっと気が付きました。でも、これって、すごく深いです。”

とありました。確かにすご~く深そう?ですよね♪突きつめるとものすごく難しいと思います。

でも、私は(専門家になるのでなければ)あんまり深く考えなくても良いと思っているんです。

確かに、子供の成長や、その子の性格上、必要なもの、必要でないもの、時期として早いもの、一見、不要に思えても必要なもの、などいろいろあると思います。

でも、親が姿勢を変えていく、絶対に必要な回数は“たった1回だけ”だと考えています。

それは頂いたメールにもありましたが、10歳を期に、それ以前とそれ以後です。

もし、もっと細かくできそうな方も、変化は3回ぐらいでいいと思っているんです。

1、安心が必要な乳幼児期。

2、いろんな「できる」を経験する幼児~小児の時期。

3、自分の考え方を尊重したくなる10歳ぐらいの時期。

4、プライバシーを守りたくなる中学~高校の時期。

この4つの間で、それぞれ親の姿勢を変えて下されば、

もうそれで十分だと思うんですね。

そして、その親の姿勢の変化と言うのは、「認める」「褒める」「包む」の比重を変えるだけで良いんです。

乳幼児、安心が必要な時期って「包む」の比重が多い方が良いです。

安心させてあげる事ができて、自分でやりたがるようになったら、「褒める」の比重を増やしてあげてほしいです。

子供が成長して自分の考えを持つようになったら「認める」事を増やしてみてください。

そして、子供が親から離れる時期になったのなら、さらに「認める」を強めて、一人の人格として尊重するようにしていただく。

簡単に言っちゃうと、年齢が低い時は「包む」の比重を増やし、年齢が高くなった時には「認める」の比重を増やしていく。

これも長いスパンにおいての変化ですから、それほどナーバスにならなくても結構です(^^)

そうやって考えると、それほど難しくないのでは?

と思いますがどうでしょう?

もし、今、お子さんが小さい方は「安心」が必要なんだな、それは「包む」を増やすことだな・・・と。

もし、お子さんが小学生の3・4年生ならば、そろそろ自主性を重んじた方がいいな「認める」を増やそう・・と。

そんな風にお考え頂くだけでも、かなり違うと思います♪

ご参考になりましたら、幸いです(^^)

シナモンTさん、これからも時々、様子を教えてくださいね♪メルマガへの掲載のご許可、ありがとうございました♪

ご興味のある方はこちらをお読みください。

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347 ■ 褒めて育てられる子は打たれ弱いの? ★★★
483 ■ 自信が育つ過程 ★★★★★
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