第719号 トイレトレーニングに見る、教え方の基本
こんばんは。パピーいしがみです。三連休の中日ですね♪楽しく過ごされていますか?
ちょうど新盆とも重なったので、ご実家に帰って、お墓参りをされた♪と言われる方もおられるかもしれませんね。
私の家でも、昨日朝に飾り付けをして、本日、朝7時半ぐらいには、お坊さんが来て、お経をあげてくださいました。
そこで、ちょっと面白い話しで盛り上がったので、ちょこっとお伝えします。
蚊に刺された時、皆さんは、どうされていますか?薬を付ける?爪でバッテンを書く(これはお勧めしませんが)刺されないように蚊取り線香を焚く・・・などその対処方法はいろいろだと思います。
私達が住んでいる家はどの家も網戸があるので、蚊がなるべく入ってこないようにすることはできますが、お寺さんは、夏でも窓を開けていますし、広い庭や草木もありますので、夏は蚊に悩まされている・・・とお聞きしていました。
そこで、確か昨年だったか、和尚さんに「蚊に刺されたら、そこにセロハンテープを張ると良いですよ♪」とお教えした事がありまして、和尚さんは、お寺に帰って早速やったのだそうです。
そうしたら・・・あら不思議。数分でかゆみが消えてしまって感動したそうです。それからは、あちこちの檀家さんでこのセロハンテープをお勧めするそうで「いや~助かっていますよ~♪」と言われていました。
私も確かテレビで見て知ったのですが、蚊の刺す毒素って、空気に触れる事でかゆみを感じるそうで、空気に触れなければ、かゆみが出ないとか・・・だったと思います。
それを聞いて、試してみたらびっくりで・・・。それ以来、私は、蚊にさされても薬を付けた事がありません。いつも、このセロハンテープでしのいでいます(^^)
これから、夏になって外出する事も多いでしょうし、子供たちも遊びの中で、蚊に刺されることもあるでしょう。薬を付けてもかゆみはなかなか引きませんから、そんな時、是非、この「セロハンテープ」を試してみてください。ほんと、驚きますから(^^)
さて、前置きが長くなりましたが、今日のメルマガは、「トイレトレーニングに見る、教え方の基本」としました。
トイレトレーニングについては、さまざまな本でも紹介されていますので、あえて私がお話しすることは無いかな?と思っていたのですが、ここ数週間の相談の中で、何件か続けてご質問を頂いていたので、一度、お話ししておいた方が良いかな?と思って、ご紹介する事にしました。
トイレトレーニングって、実は、子供にとっても親にとっても、「できない~(TT)」が「できた~♪(^^)」になる初めてのチャレンジでもあって、これが上手くできると、今後の子育てにも、そのやり方が役立ちます。
なので「ちょうどトイレトレーニングをしている」と言われる方はもちろん、「これからです」という方には今後の指針として。そして「もうすでに終わった」と言う方には、これからの参考として覚えていておいてほしいと思います。
トイレトレーニングって、最終的に、「自分でトイレに行って、用をたせる」という事になるのですが、当然、それまでには段階があって、ほとんどの方は、オムツ→トレーニングパンツ→パンツ→おまる→トイレとやるんだね・・・とお考えです。
もちろん、それはそれで間違っていないし、その順序で結構なのですが、
すごく大事な事は、今、子供がどのステップにいるか?ということをしっかり把握する事なんです。
そうでないと、トレーニングパンツからパンツに移行して、「やれやれ」と思っていると、また、お漏らしをし出したり、親が落胆して怒ってしまってさらに悪化したり、やっとできるようになったのに、やり直す羽目になったり、と、行ったり来たりしなければならなくなってしまいます。
トイレトレーニングの場合、そのどのステップにいるか?という分け方は、この5つになります。
1、おしっこが出た事を感じる
2、おしっこが出たと口頭で伝えられる
3、おしっこしたい、という尿意を感じさせる
4、おしっこしたい、と口頭で伝えられる
5、おしっこが出る、前に行動ができる
これを見て頂くと、お分かりになると思いますが、そこに「おむつ」であるとか「トレーニングパンツ」であるとか、「おまる」「トイレ」などはありません。
実は、使っているものは関係ないんですね。子供が自分で感じているか、否か、伝えられるか、否か、というだけなんです。
その「おしっこしたい」の感じを子供自身がつかめて、お漏らしする前に、用をたせさえすれば、このトイレトレーニングは完成なんです。
順に説明していきますね。
まず、すべての赤ちゃんは、おしっこは垂れ流し。したい時にしていますね。だから、おむつをしているわけですが、おしっこをすれば、じっとりして気持ちが悪い。
レベル1では、この「気持ち悪い」が分かればいいんです。
赤ちゃんから1歳ぐらいであれば、気持ちが悪くて泣くかもしれません。その泣き声を聞いて、お母さんは「あ、おしっこ出たんだな」と気付いておむつを替えてくれます。
その時に無言でおむつを替えるのではなく、「あ、おしっこ出たね~」「きもちよかったね~」「教えてくれてありがとう(^^)」のように、
おしっこが出た事、それを伝えてくれたことを肯定的に捉え、褒めるようにしてください。
まだまだ、この段階では「トイレトレーニング」にはなっていませんが、相手に伝える事、伝わる事はいい事なんだよ。と教えてあげるようにしてあげてほしいのです。
そして、それを続けて頂くと、言葉を喋るようになったり、意思表示ができるようになった時、「おしっこ出た」のように自分から伝えるようになります。
そうなった時が、スタート時点と言えるかもしれませんね。
子供が「出た♪」と教えてくれたら、「おしっこ出たの~」「教えてくれてありがとう♪」のように、子供が自分で伝えたことを褒めてあげてください。
その時のステップがレベル2、“おしっこが出たと口頭で伝えられる”という状態になります。
もし、ここでトイレトレーニングを始めようかな?と思ったら、3、おしっこしたい、という尿意を感じさせるに取り掛かります。
この辺りから、お母さんにも、注意と努力が必要になりますが、子供は、おしっこがしたくなる時、共通する仕草があります。
例えば、足をぴったりとじていたり、もじもじしていたり、ズボンやスカートの上からおまたの所を握っていたり・・・。そんな仕草を発見したら、
「もしかして、おしっこしたいかな?」もしくは「おしっこしようか?」と促すように聞いてみてください。もしおむつを外してみて、まだしていなかったらチャンスです。
「あ、まだ、おしっこ出てなかったんだね」「すごいじゃん♪」と我慢していたことを褒めて、おまるを用意して「座ってみて♪」と促してください。
もし、この段階でできたりしたら、それこそ奇跡です。沢山喜びを表して、褒めてあげてほしいです。
もし、おむつを外したタイミングで出てしまってもオッケーです。まだ出る前の「おしっこしたい」という感覚を印象付けるのが目的ですから、ちょっと出てしまっていても怒らないでくださいね。
それは「少し遅かった」と言うだけで、こちらの狙いとしては大成功♪ということですから。
一番、このトイレトレーニングで大事な所は、この「おしっこしたい」という感覚を印象付ける部分です。
これを、何度も何度も繰り返しやることで、おしっこしたい時の、そのぎりぎりは結構大変で、おしっこを出すと「すっきり~♪」「きもちいい~」という違いを感じさせるのです。
なのでこの段階は3、おしっこしたい、という尿意を感じ“させる”と能動的な表現にしてあります。ココは、お母さんの努力と忍耐と継続が大事なところです。
これを繰り返して行くと、子供自身に「おしっこしたい」という感覚が掴めてきます。
今までは親が「おしっこしたいの?」と聞いていましたが、自分から「おしっこしたい」と自分から言いだします。
それがいつもできるようになったら4、おしっこしたい、と口頭で伝えられるのレベルに上がっている事になりますね。もちろん、毎回それが言えるわけではないです。
時には何かに集中していて、言えない時もありますし、調子の良い時、悪い時によっても違いますし、叱られた後は、なかなか自分から口が開けない時もあります。
なので、1回、2回できたからって、できるようになった、レベルが上がった、とは思わないでほしいのです。
実はトイレトレーニングはもちろん『教える時』のキモはココで、「良い時もあれば悪い時もある」「できる時もあれば、できない時もある」それを親がしっかり認識していて、
それぞれのステップが完全にできるようになるまで、次のステップに移らない事なんです。
次のステップに移らず、できることを繰り返すことで、子供は褒められる事が増えますから、「できること」をしっかり定着させることができるのですね。
これが、1回2回できるようになったからと言って、次のステップに移ってしまうと、できなくなった時に、親が怒ったり、がっかりしてしまって、子供はその顔を見たり、叱られることで、萎縮してしまい、逆戻りしてしまう、という事になってしまうのです。
なので「完全にできる」事がレベルアップの基準、と言う風に捉えて頂いて、今、レベル2であれば、何度も何度も3、おしっこしたい、という尿意を感じ“させる”を繰り返して、失敗もしながら、成功体験を重ねて行くんですね。
当然ですが「失敗する」事が当たり前ですから、失敗しても叱らないでくださいね。
子供も「失敗しちゃった」と思うでしょうから「大丈夫。大丈夫♪いいんだよ、上手になってるよ♪」と気にさせないようにしてくださいね。(これは「包む」になりますね)
こうやって、今の子供のレベルを把握しながら、それぞれの段階で、求めている事に焦点を当てて、「これができる♪」という自信を付けさせてあげるのです。
そんな風に定着させながらトレーニング(練習)を重ねることで、全ての技術は段階的に積み上げていけるのですね。
年齢が高くなると、自転車や、ひらがななど、いろんな「できない」が出て来ると思います。でも、このように段階的に褒めながら定着させ教えて頂くことで、とてもスムーズに「できた♪」まで導く事ができます。
それはこのトイレトレーニングのように、「レベルを把握する」ができれば、教える側も分かりやすく教えやすい、という事なんです(^^)
今、季節的にも、おしっこをすると蒸れて気持ち悪いし、失敗しても寒くない・・・という、トイレトレーニングには最適の季節です。
もし、今、ちょうどその時期にある方は、是非、お試し頂きたいと思います(^^)それでは、ステキな休日をお過ごしくださいね♪
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