第726号 できるわけない!
こんばんは。パピーいしがみです。
いよいよ9月になりましたね♪もう学校・幼稚園ははじまりましたか?私の住む地域の学校は8月30日に始業式だったようです。久しぶりにランドセル姿の小学生を見ました(^^)
それはそうと・・・相談のメールをくださって、まだ返事が届かない方。ご迷惑をおかけして、すみません。
夏休み明けから、ご相談が集中してしまって、一つ一つお返事をしているのですが、なかなかはかどらず・・・申し訳ありません。
頑張ってお返事を書いていますので、もうちょっとお待ちくださいね♪
さて、今日のメルマガは、多くの方が一度はお悩みになる「私にできるんだろうか?」「イヤ、できっこない!」という心の葛藤についてお話しします。
こんなメールを頂きました。その中から抜粋してご紹介します。
ココから・・・
いつもお世話になります、スギっちです。勉強を始めてさせて頂いて1ヶ月になります。パピーさんのお考えや、姿勢、子供たちへの接し方など、本当に勉強になります。ありがとうございます。
なのに、今、とても私は悩んでいます。それは、テキストを読むたびに、パピーさんのお子さんたちがうらやましくなってしまうのです。
「私も、パピーさんの子供に生まれたかった」「私も、こんな風に育てられたかった」って。
私は、4人姉妹の末っ子です。医者の家系に生まれ、父も、祖父も医師です。父も母も、男の子が欲しいと願い、最後の1人に期待を掛けて、生まれてきたのが私だったのです。
私は、ものごころつく頃から「自分は要らない子なんだ」と思って育ってきました。
「男の子が生まれてくると思ったのに」とか「がっかりした」とか言われ続けました。おかげで私は、自信の無い子に育ちました。
いつもおどおどして回りを気にしていました。邪魔にならないように、迷惑をかけないように・・・めだたぬように、出しゃばらぬように・・・って、小さくなっていました。
幼稚園や小学校ではいじめられました。でも、親にも相談できませんでした。(パピーさんのテキストを読んで、なぜ、私がいじめられたかもよくわかりました)
なので、テキストを読んだり、メルマガを読んだりすると、「自己肯定感を育てる」がとても大事だと痛いほどわかるのに「そうされていなかった私ができるわけない!」と、実行する前から、できない!と決めつけてしまうのです。
ですから「認める」も「褒める」も上手にできません。
3歳の子供にイライラして、怒ってばかり。ぐずぐずしている子供に「早くしなさい」や、「そんな事はどうでもいいから!・・・」と、無理やり制止したり、強制したり、命令してしまいます。こんな事ではだめですよね。
でも、パピーさんなら、もしかしたら、何かよい考え方を教えてくださるかな?と思って・・・。甘えていますよね。こんな私に喝を入れてください。
ココまで・・・
と、こんな内容でした。でも、このご相談にあったように、「そんな風に育てててもらっていない私ができるわけない!」や「自信がない私が自信を付けてあげるなんてできない!」という思いって、けっこう多くの方がお持ちです。
これは、私も持っていた感情でした。でも、その考え方を180度変えられた事があったのです。ですから、スギっちさんには、こんな風にお返事したのです。
ココから・・・
スギっちさん、こんばんは。パピーいしがみです。メール、拝見しました。“私は、4人姉妹の末っ子です。医者の家系に生まれ、父も、祖父も医師です。
父も母も、男の子が欲しいと願い、最後の1人に期待を掛けて、生まれてきたのが私だったのです。私は、ものごころつく頃から「自分は要らない子なんだ」と思って育ってきました。「男の子が生まれてくると思ったのに」とか「がっかりした」とか言われ続けました。”
とありました・・・そうだったんですね。
それは、お辛いご幼少時代だったと思います。子供にとって「僕って、私って要らない子なんだ・・・」と思うことほど、辛く、切ないことはありません。
でも、よく頑張って生き抜いてくださったと思います(^^)でも、子育てをする今になり、その時の事がまた、思いだされてくるのだと思います。
“テキストを読んだり、メルマガを読んだりすると、「自己肯定感を育てる」がとても大事だと痛いほどわかるのに「そうされていなかった私ができるわけない!」と、実行する前から、できない!と決めつけてしまうのです。”
はい、そのお気持ち、すごく良くわかります。実は私も、そんな風に思っていたことがあります。私は、中学・高校・・・の頃、いろんなものに意欲を無くして、自暴自棄に毎日を過ごしていました。
でも「そんなんじゃだめだな・・・」「社会に出たら、仕事ぐらいできるようになりたい・・・」と、ビジネス書を読み始めた時期だと思います。
そこには、世界的にも有名な成功者達の、輝かしい実績やすばらしい言葉がたくさん書かれていました。でも私はどちらかと言うと冷ややかな目で見ていたのです。
「そんな事言ったって、昔と今とは時代が違うよ」とか「チャンスなんて、簡単には転がっていない」とか「失敗したら努力も水の泡じゃん・・・」とか・・・。
ところが、こんな章がありました。
あなたは“裸足のアフリカ人に靴を売ったセールスマン”の話しを知っていますか?スギっちさんは、どうでしょう?このお話しはご存知でしょうか?もしかしたら、ご存じないかもしれませんので説明しますね。
アフリカの小さな村に、靴のセールスマンAが訪れたそうです。
その村の人達は、みんな裸足。そのセールスマンは、みんなが裸足なのを見て、「この村の人たちは1人も靴を履いていない」「そもそも靴を履く習慣が無い人に靴なんか売れっこない」そう言って、別の村に行ってしまいました。
その後、また別の靴のセールスマンBが訪れました。
その人は、この村の人たちが靴を履いていない事に驚いて、すぐに本社に連絡を入れました。「この村の人は全員、靴を履いていない。莫大な規模の市場です」「わが社の在庫をできるだけ沢山、なるべく早く送ってください」
この違い、わかりますか?同じものを見て、全く違う考え方をしたのですね。
セールスマンAは「売れっこない」と思ったのに、セールスマンBは「めちゃめちゃ売れるぞ!」と思ったのです。
そして結果はどうなったか?というと、Bセールスマンの思惑通り「めちゃめちゃ売れた」のだそうです。
もちろん、最初は苦労したそうです。だって「靴を履く」その習慣が無かったからです。でも靴を履けば、切り株や、石の破片や、切り立った岩肌など、危険な場所でも安全に歩けますし、毒虫などからも足を守れます。
セールスマンBは熱心にそれを伝え、試しに履いてもらい、そこから少しず認知され、少しずつ売れ始め、その噂は隣の村に伝わり、それがまた隣の村、隣の村と伝わって、結果、爆発的に売れる事になったのだそうです。
私は、この話しを聞いた時に、かなりショックで、同時に「すごい事を知っちゃった♪」と興奮しました。そこで学んだことは2つありました。
一つは、「同じ事実を目の当たりにしても、自分自身の考え方で全く違ってくる」どちらを選択する事も、自由なのに、自分は、思い込みから、片方の可能性だけしか見えなくなっている!と言う事。
そしてもう一つは、どんなに大きなチャンスでも、最初からは上手くはいかない。否、大きなチャンスであればあるほど最初は苦労する。です。
そこで・・・
スギっちさんの今の状況をお考えいただきたいんですね。今、スギっちさんは、“「そうされていなかった私ができるわけない!」と、実行する前から、できない!と決めつけてしまうのです。”と書かれていましたね。
もう、大体ご自分でも感じていると思うのですが、これはもしかしたら「できっこない」という、ご自分の思いこみが強くないでしょうか?
そして「できるかも?」と言う可能性を見ないようにしている?とは言えないでしょうか?
でも、多分、私はスギっちさんが、“「できるかも?」の可能性を完全に見ていないわけではない”と思うのです。
ご本人にとっては「できるようになりたい」という気持ちが、かなり強いけれど「私にできるんだろうか?」と言う不安と、「失敗したくない」という恐怖があるのではないかな?と思うのですね。
でなければ「勉強するんだ!」とは思いませんものね(^^)
その上、“「自己肯定感を育てる」がとても大事だと痛いほどわかるのに”と書いてくださっているように、ご自身では、「これができるようになったら、大きなチャンス(変化)があるだろう」とも、感じていらっしゃる、のだと思うのです。
そこに可能性がある(と感じている)。でも失敗するのが怖い。だから最初から「できっこない!」とご自分に言い聞かせている(^^)ように感じるんですね。(違ったら言ってくださいね)
でも、もしそうだったら・・・それって素晴らしいことなんです。
なぜなら、すでに準備が整っている、という事だからです。ターニングポイント、というのは、気持ちが揺れますよね。今まで真直ぐ向かっていた大型客船が大きく方向転換をしたようなものです。
ぐらっと傾いて、しばらくは不安定でしょう。大丈夫かな?と不安になります。船酔いもするかもしれません。
でも、その時って、もう曲がり始めているんですね。舵を切っているから曲がり始め、曲がり始めたから不安なんです。
今、スギっちさんが、強い不安を持って、悩んでいる。としたら、もう自分の中では舵を切り始めている、ってことなんです。
もし、その舵の切り方が急すぎるのであれば、もう少し、緩やかに修正しても良いんですね。
ムリをしなくて構いません。子どもの自己肯定感を高めよう!とか「認める」「褒める」をしよう!とか、難しく考える必要はありません。
まずはできることからやってみましょう。最初は、子供の話しを「聞く」でも良いですし、「一緒に笑う」でも良いです。好きな歌があったら「笑顔で鼻歌♪」でも良いです。
最初から難しい事を「しよう」とか「しなくちゃ」とか考えず、“良い雰囲気作り”からやってみたらどうでしょうか?
まだお子さんは3歳とありましたね。でしたら、焦ることはありません。お子さんの成長とともに、お母さんも成長していきましょう♪まずは“雰囲気作り”ここからやってみましょう(^^)
ココまで・・・
このお返事をしたら、スギっちさんの心の扉が少し、開いたみたいです。その後に頂いたメール、そして半年後に頂いたメールに、とても面白い変化があったのですが・・・・
ちょっと長くなりそうなので、次回、とさせてください♪
もし、あなたも「私なんてできっこない」と思っているとしたら、是非、今日のメルマガを何度か読み直してみてください。きっと何か、感じるものがあると思います。
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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