第728号 夏休みの宿題
こんばんは。パピーいしがみです。
台風がかなり接近しているようですが、みなさんのお住まいの場所ではいかがですか?私の住んでいる地区では、先週も雨で順延になった自治会主催の運動会が、今回の台風の為に取りやめになりました。
この季節、毎年、暴風雨で大きな被害が出る事が多く、できるだけ進路を外れてほしいと願ってます。
さて、夏休みが明けて、早2週間になりますが、子どもたちはどんな様子でしょうか?
今日は、そんな夏休みに、宿題で奮闘された、オーロラさんからのご相談と、お返事、そして、結果のご報告を紹介させて頂きたいと思います。
まず、オーロラさんからは、夏休みが始まってすぐにこんなメールを頂きました。
ココから・・・
・・・前略・・・今日は、その勉強のことで相談したく、メールさせていただいています。
息子は、学校の先生から、「○○くんは、楽観的ななまけという感じですね」と言われたことがあります。
勉強嫌いなわけではない、どーにかなるさ、とりあえず遊んであとでやろう、そういうタイプだと思います。
とにかく勉強嫌いにだけはさせたくないので、やらせるのがすごーく大変です。いつまで待っても始めず私ひとりが焦ってしまいます。
一年の時も二年の時も、夏休みの宿題をやらせるのに、後半すごく大変で、それが辛くて去年三年の時にははじめの方からがんばってやらせてみたんですが、結局夏休み期間中ずっと口うるさくしてしまったんです。
今年こそは、宿題宿題言わないで過ごしたいです。
まずはじめにやってみたことは、宿題がどこまで進んだかわかるように一覧表にして、終わったものは○する欄を作りました。
ドリルも1ページずつ欄があります。夏休み入って二日ですが、まだなにもしていません。すでに焦っています。
勉強の促し方ですが「何時になったらやろう」と言っておいて、時間が近づいたら予告もして、時間がきて私も公文の書写をしながらテーブルに来るのを待つ、ひたすら待つ、時々そろそろ一緒にやろう、と声かける。こんな感じです。
返事は「待って、ちょっと待って。」です。普段はこれで20時から促し、本格的にやりはじめるのが21時半、その前にやったとしてもやる気がなくすぐ中断してしまいます。
やる気になったころには眠くなってしまうのです。どうやって促していったらいいんでしょうか。
勉強はやらないといけないと、ようやくわかってきた段階にいるので、以前よりは進歩してるのは確実だし、地道に宿題をやってきたお陰でわかるものも確実に増えてきています。
だけど、毎日毎日促すのが一仕事です。勉強もおくれているし心配。
ゲームの話から、ちょうどいい機会なので、勉強が心配なんだということを話しました。「やりたくないわけじゃない」とやはり言ってくれました。そう言ってくれると安心します。勉強嫌いにさせるような無理強いはしたくないなと改めて思います。
地道に促していくしかないのでしょうか。なにかアドバイス頂けると助かります。
ココまで・・・
宿題をしたがらない、という子は多いですが、オーロラさんからのメールを読んで、息子さんがなかなかやる気になれない、というのは、多分、本人は「やらなくちゃならない」は分かっていても、その“きっかけ”がつかめないんだろうな~と思いました。
なので、こんな風にお返事しました。
ココから・・・
オーロラさん、こんにちは。パピーいしがみです。メール、拝見しました。
“一年の時も二年の時も夏休みの宿題をやらせるのに後半すごく大変で、それが辛くて去年三年の時にははじめの方からがんばってやらせてみたんですが、結局夏休み期間中ずっと口うるさくしてしまったんです。
今年こそは、宿題宿題言わないで過ごしたいです。まずはじめにやってみたことは、宿題がどこまで進んだかわかるように一覧表にして、終わったものは○する欄を作りました。
ドリルも1ページずつ欄があります。夏休み入って二日ですが、まだなにもしていません。すでに焦っています。
勉強の促し方ですが、何時になったらやろうと言っておいて、時間が近づいたら予告もして、時間がきて私も公文の書写をしながらテーブルに来るのを待つ、ひたすら待つ、時々そろそろ一緒にやろう、と声かける。こんな感じです。
返事は「待って、ちょっと待って。」です。普段はこれで20時から促し、本格的にやりはじめるのが21時半、その前にやったとしてもやる気がなくすぐ中断してしまいます。やる気になったころには眠くなってしまうのです。”
とありましたね。“一年の時も二年の時も夏休みの宿題をやらせるのに後半すごく大変で、それが辛くて去年三年の時には・・・”とありましたので、今は4年生、ということなのだと思います。
でもどうやら、この勉強は「親主導型」になっているようですね。もう4年生だとしたら、自分でスケジュールを立てさせたらどうでしょうか?
最初から・・・は難しいでしょうから、最初は手伝ってあげてほしいのですが、自分で決めるのです。時間割をキチンと作って、自分で作ったスケジュールを自分でこなす形にするんですね。
「もう4年生だから、人(お母さん)にあれこれ言われるのは嫌でしょう。だから自分ができる範囲で計画して、それをやれば、お母さんは言わないよ」と言って、自分で作らせるのです。
この時に大事なのは、「もし、約束を破った(できなかった)ら」という項目も作っておく事です。例えばその「もし、できなかったら」が、“翌日は、前日と当日の分をすべて完成するまで遊びに行かない”とするのであれば、家から出さないようにするんですね。
自分で作った罰則ですから、何があっても従わせるのです。
子供があれこれ言った時も「これは、あなたが自分で作ったんだよ!」と言って、絶対にこちらの態度を軟化させてはいけません。
もちろん「やってみて、スケジュールに無理があった」のでしたら、修正して構いません。
でも、自分で作ったものは自分でやらせる、これが絶対に重要なんですね。そうすれば、親があれこれ言う必要はありません。やっているかやっていないか、見るだけで良いです。
そして、やっていなければ、毅然とした態度で対処するんですね。是非、やってみてください。
ココまで・・・
そうして約1ヶ月半。9月にはこんな風にお返事を頂きました。
ココから・・・
こんにちは。オーロラです。先日は、息子の宿題について、相談に乗っていただきありがとうございました。無事夏休みが終わって、新学期がスタートしました。
夏休みの宿題は、どうだったか、といいますと・・・結果的には、まずまずだったと思います。
すべて完璧には終わりませんでしたが、私にとっても息子にとっても勉強を通して学んだことがたくさんあった、意味のある夏でした。今日はその報告をさせてください。
パピーさんにアドバイスを頂いて、やはり、もう4年生ですし本人主体でないといけないし、そうでないと続かないと気が付きました。
息子と相談しあって、一日の勉強量を決め、(その時点で、のんびりやっている場合ではない状況でした。夏休みも残り半分なのに宿題は1/3も終わっていなかったので)『ドリルも一日4ページはこなさないと間に合わない』ということになりました。
その後は、一日4ページを目標に進めていきました。
夜遅くなっても付き合って、終わらなかった日は、翌日にやった上で当日分をやりました。
何日かだけでしたが、友達の家で4ページ集中してやったり、言わなくてもはじめていることがありました。
去年までは、やらないと決めたら、なにがなんでもやらない。というところがありました。それに比べて、集中して自分からやっている。すかさずほめました。
それに、友達のお母さんから、集中力はすごかったよ、と私のところにメールが来て、それを知るという間接的にほめられる体験もしました。
今まで勉強でほめられるなんてなかったので、この夏のがんばりは、きっと意味あるものになっていくと思います。
私も毎日毎日勉強が心配で、葛藤の日々でした。私ひとりが焦ってイライラしてしまって、そんな時、メルマガだったかテキストで目にしたパピーさんの言葉を思いだしたりしました。
「出来るようにさせたいんじゃない、自信をつけさせたい」「どうせできないと思って関わるのと、絶対伸びると信じて関わるのとでは結果が違う」それを思い出すと、声かけが変わっていくのを自分でも感じました。
この子は絶対伸びます。自分にも本人にも呪文のように唱えてみています。「○○は、絶対できるよ、信じてるよ」「○○の本気が見てみたいな。まだまだ本当の力は出してないだけだと思うよ。」
はじめのうちは、「俺?できないよ?」と返されてしまったり、宿題させるためにわざと言ってると思ったそうです。
でも今では、「俺の本気を見せちゃおうかな~」とか「○○なら絶対できる!でしょ~?」って私に言ってきたりします。伝わったのかな、と思っています。
新学期がはじまって通知表を持って行くため、始業式前日に改めて見ていたら、こんなにいいことが書いてありました。
『誰とでもわけ隔てなく仲良くできる』すてきですよね。私こんな文章見過ごしてました。夏休みに入る時だったので勉強の心配ばかりしていて、気にも留めていませんでした。
なんだか嬉しくてウルウルしちゃいました。ちゃんと、すてきに成長してる。二学期からも、ほめて自信をつけさせてあげたいと思います。
パピーさん、夏の疲れが出てくる頃ですよね。朝晩少し涼しかったり、それでいて日中の日射しがきつかったりして。どうぞ御自愛ください。
お忙しい中、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。また、嬉しい報告のできる未来を楽しみに思っています。そのときは一緒に喜んでくださいね。
オーロラより。
ココまで・・・
メールを頂いて、息子さん、すごく頑張ってくれたのがよくわかりました。オーロラさんも一緒に頑張ってくれましたね♪
“息子と相談しあって、一日の勉強量を決め、(その時点で、のんびりやっている場合ではない状況でした。夏休みも残り半分なのに宿題は1/3も終わっていなかったので)『ドリルも一日4ページはこなさないと間に合わない』ということになりました。
その後は、一日4ページを目標に進めていきました。夜遅くなっても付き合って、終わらなかった日は、翌日にやった上で当日分をやりました。何日かだけでしたが、友達の家で4ページ集中してやったり、言わなくてもはじめていることがありました。
去年までは、やらないと決めたら、なにがなんでもやらない。というところがありました。それに比べて、集中して自分からやっている。すかさずほめました。”
お~素晴らしい!!そして、声かけも良かったです。
“「出来るようにさせたいんじゃない、自信をつけさせたい」「どうせできないと思って関わるのと、絶対伸びると信じて関わるのとでは結果が違う」それを思い出すと、声かけが変わっていくのを自分でも感じました。
この子は絶対伸びます。自分にも本人にも呪文のように唱えてみています。「○○は、絶対できるよ、信じてるよ」「○○の本気が見てみたいな。まだまだ本当の力は出してないだけだと思うよ。」
はじめのうちは、「俺?できないよ?」と返されてしまったり、宿題させるためにわざと言ってると思ったそうです。でも今では、「俺の本気を見せちゃおうかな~」とか「○○なら絶対できる!でしょ~?」って私に言ってきたりします。”
これも良いですね~(^^)子供を褒める時、そこに嘘があったり、「やる気にさせよう」「動かそう」と思うと、子供はそれを見抜きます。
でも、親が本気になって「私はそう思ってる」と、真顔で、真剣に、絶対に自分の姿勢を変えないでいると、言われた方は「もしかしてホントかも?」「ホントに俺っていいかも?」って思うのです。
できる、できない、ってその時点での評価です。ですから正確には(現時点では)まだできないのかもしれません。
でも「必ずできると思う」という言葉は、未来の予測であり、思いです。人の心の中で思うのですから、どんな風に思うおうと自由ですし、それを否定することは誰にもできません。(絶対に無理、なんてことはあり得ないのですから)
だから、真剣に「私はこう思うよ」と言い続けることで、当人の「そんなのムリだよ」「ウソ~?」という疑問まで、替えてしまう事ができるのです。(真顔で、真剣に、姿勢を変えない、というのがポイントです)
最初は“「俺?できないよ?」と返されてしまったり、宿題させるためにわざと言ってると思ったそうです。”だったのが“「俺の本気を見せちゃおうかな~」とか「○○なら絶対できる!でしょ~?」って私に言ってきたりします。”と変化してきた事。
これは本当にすごいですよね(^^)
でも、こうなるまでには、けっこうなバトルも有ったみたいです。そりゃそうですよね。この件は一筋縄でいくほど簡単では有りません。
でも、その内容が、またとっても良かったし、メルマガをお読みの皆さんにも、すごく参考になると思うので、続きは、次回、お話しさせて頂きたいと思います(^^)
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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