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第734号 表の顔と裏の顔

こんばんは。パピーいしがみです。
 
「素直な子に育ってほしい♪」きっと全ての親が子供にそう願っていると思いますでも、そんなお子さんが、陰で友達の悪口を言ったり、失敗を望んでいる姿を見ると、不安になりますよね。
 
特に年齢が上がってくると、純粋な気持ちだけではなく、嫉妬やねたみ、恨み、さげすみなど、どろどろしたものも現れてくるはずです。(私達が持っている感情に近づくのです)
 
そんな姿を目の当たりにしたら、私達はどんな風に対処したらいいのでしょうか?「そんな事を言うもんじゃありません!」と叱った方がいいのでしょうか?
 
今日はそんなお話をさせて頂こうと思います。先日、ちびエッティさんから、こんな相談を頂きました。(ちびエッティさんのお子さんは中学生。野球部です)

ココから・・・

パピーさん、こんばんは。ちびエッティです。ご無沙汰しています。その節はたいへんお世話になりました。
 
じつは今日また、パピーさんにアドバイス戴きたいことがありましてメールさせていただきました。
 
息子の他にもうひとりピッチャーがいます。今日も試合があったのですが、その○○君のことを子供は、「最近、調子よかったからイヤだった。今日はいっぱい打たれてて嬉しかった」と言って・・・。なんだか本当に嬉しそうだったのです。
 
昔から子供は、そういう感情も何でも私に言ってきました。わたしはいつもただ聞くしかできませんでしたけど。でも、何となく、今までと少し違う・・・というか、本当に嬉しそうで気になりました。
 
わたしはただ聞くしかできませんが、子供の抱える闇をみたようで・・・。気にすることないのでしょうか?でも、不安を感じています。

何かご意見を伺いたいのです。お忙しいところすみません。よろしくお願いします。

ココまで・・・
 
人の活躍を羨(うらや)む、それを見て悔しがる・・・それなら分かるし「あなたも頑張れ♪」って応援したい。

でも、失敗を喜ぶ。不幸を願う・・・としたら「この子、大丈夫だろうか?」って不安になりますよね。そしてそんな言葉を制したくなってしまいます。
 
でも私は『これってみんなが持っている気持ち』だと思うのです。
 
もちろん、そんなマイナスの気持ちをプラスに転換できれば最高ですが、それができる人は少ないと思います。特に中学生ではまだ難しいのでは?と思います。

なので、私はこんな風にお返事しました。

ココから・・・

ちびエッティさん、こんにちは。パピーいしがみです。メール、拝見しました。

“息子の他にもうひとりピッチャーがいます。今日も試合があったのですが、その○○君のことを子供は、「最近調子よかったからイヤだった。今日はいっぱい打たれてて嬉しかった」と言って・・・。なんだか本当に嬉しそうだったのです。

昔から子供は、そういう感情も何でも私に言ってきました。わたしはいつもただ聞くしかできませんでしたけど。でも、何となく、今までと少し違う・・・というか、本当に嬉しそうで気になりました。わたしはただ聞くしかできませんが、子供の抱える闇をみたようで・・・。”

はい、人の悪口を喜んで話す子供を見ると心配になりますよね。でも、これはある意味、本音なんです。
 
例えば、羨ましい、という感覚がありますよね。とても綺麗な人で、お金持ちで、悠々自適な生活をしている女性がいたとします。
 
物腰も柔らかく、教養も有り、ご主人も大きな会社の社長で、何一つ不自由のない生活をしている・・・。そんな人がいると「いいな~」と言う気持ちが生まれます。 
 
でも、そのご主人の会社が倒産してしまい、いきなり家庭に不幸が舞い込んだ・・・などの時、その方を心底心配するよりも、興味本位で「あれからどうなったんだろう?」などと気になったりします。
 
私達は、理性で「ざまあみろ」とは言いませんが、「私達は私達で良かった」とは思うのではないかな?と思います。
 
こういう思いって、誰でも持っていて、表の顔と裏の顔、って必ずあるんですね。そして、裏の顔は(私達大人は)決して表には出しません。
 
なぜなら、それをすると人から揶揄されるからです。人の不幸は蜜の味、という言葉も有りますし、全ての人の心の奥底には、人の不幸を喜ぶ気持ちがあるのに、それを前面に出さずに生活しています。
 
本音と建前を使い分けているんですね。それは、人からの評価(社会的な制裁)が怖いからです。(だからインターネットなど、顔の見えない世界では、言いたい放題で荒れるんですね。人は本来そういう種を持っています)
 
今、息子さんは、自分のライバルが打ち込まれたことを、喜んで話した・・・と書かれていましたね。それは、息子さんは、安心して、その「裏の顔」をお母さんに見せる事ができている。という事なんです。
 
それは、とても良い関係が築けている、ということなので嬉しい事なのですが、今後、それをみんなの前でやったりすると、みんなから信用されなくなったり、同じように「ざまあみろ」と言われるような関係になってしまいます。
 
なので、気付いてもらいたいのですが、でも、それを直接指摘して良い関係を壊したくも有りません。なので、そういう人の悪口などを言いだしたら、
 
「ライバルなんだね。その気持ちわかるよ♪」「でも、なんだか、あなたらしくないな~。だってあなたは正々堂々と勝負すれば勝てるはずだからね♪」のように言ってあげたらどうでしょうか?
 
一言も「そんな事言うもんじゃない」とか、「同じチームメイトでしょ!」なんて叱っていませんが、それを聞いた子供は「はっ」と気付き、「相手を蔑んだり、失敗を喜んだりする俺って、ちっちぇーな~」なんて思ってくれたら嬉しいです。
 
でも、もし気付かなかったとしても、あまり責めないでくださいね。まだ、そこまで成長していないんだな・・・と思って、もう少し、待ってみましょう。
 
もし、それが監督さんなどの耳に入れば、必ず、注意してくれると思いますし、親が叱るよりもずっと効果があると思いますから(^^)

ココまで・・・

そんな風にメールしたら、すぐにお返事を頂きました。

ココから・・・

ご無沙汰していたのに、変わらずにアドバイスいただいて本当に嬉しいです。
 
パピーさんのお返事は、いつもわたしに、「そんなに焦らなくて大丈夫」と思わせてくれます。

わたしは、自然と、こどもと話す事ができました。こどもは、人の不幸を公の場で言うのは良くないと知っています。でもだからと言って「“残念だったね”とか、思っても無い事を言うのはやだ」と言います。

わたしはそれはそれでいいのかな?とも思うんです。中学生と言う、“おべっかを使う裏表ある大人を嫌う”ような純粋な時期もあるかな?と。
 
また、わたしが、「○○くんがすごくても、△△(息子)の価値は下がらないよ。自分もスゴいの知ってる?」と言うと、「うん。俺はコントロールが誰よりいいの」と言います。ちゃんとわかってます。
 
わたしも「そう!わかってるね~あんな芸術的な球投げれるピッチャーは他に見た事ないよ」と言います。
 
今まで数々のピンチ、味方のエラーも帳消しにしてきた、今までの試合のことも一緒に思い出しては話しました。
 
今回だって野球が出来なくなるかもしれなかったのに、前向きに乗り越えた。そんな話ができました。
 
また、その後こないだも試合がありましたが、こどもは、「○○が(投げて)負けるとちょっとうれしいけど、でも○○は、やっぱりすごい!」と言っていました。うれしかったです。
 
「○○くんのことはきらいじゃない?」と聞くと、「きらいじゃないよ。仲いいんだよ。でも、スゴいやつだから負けるとうれしいんだよ~」と、いたずらっ子みたいに笑いました。心配するより、さわやかなのかもしれません。
 
また、その○○くんもそうなんですが、野球部の子、みんなすごくいい子たちです。うちの子も含めて、皆成績はあんまりよくない?ですが、
 
本当にみんなさっぱりしてて、優しくて、おもしろい子たちで、わたしは皆大好きです。こないだは試合で負けたのに、けろっとして、皆でカラオケにいったんですよ。
 
息子は初めてで「楽しかった~!また行くんだよ」と言って、毎日大きな声で練習してます(すごい音痴なんですが~)。皆には本当に感謝しています。
 
ちなみに、こどもは部の仲でも嫌いな子もいます。いろんな感情があるけれど、また、はらはらしながら見守りたいと思います。ありがとうございました。

ココまで・・・

ちびエッティさんのメールにこうありましたね。

“こどもは、人の不幸を公の場で言うのは良くないと知っています。でもだからと言って「“残念だったね”とか、思っても無い事を言うのはやだ」と言います。

わたしはそれはそれでいいのかな?とも思うんです。中学生と言う、 “おべっかを使う裏表ある大人を嫌う”ような純粋な時期もあるかな?と。”

はい、本当にその通りだと思います。  
 
私も中学生の時には、裏表の有る大人がすごく嫌でした。だからもし親から「そんな事を言うもんじゃない!」なんて建前だけで叱られたり諭されたら「ケッ!自分だって悪口言ってるくせに!」のように憤慨したり反発したかと思います。

10歳を超えてくると、とても大人と近い考え方をしてきます。ですから「建前」の対応は関係を悪くするだけなんですね。
 
子供がせっかく「本音」でぶつかって来てくれるのなら、本音で返してあげることが大事なんです♪

その後、ちびエッティさんから、ご報告を頂きました。

ココから・・・

あのあと、この連休もまた試合があって、息子曰く「最高のピッチングができた!」そうです。でも、その陰にライバル○○くんとの切磋琢磨の日々があったと息子自身が感じてると思うんです。
 
そんな息子にライバル○○くんも「ちくしょう、いいなぁ、お前ばっかり!」と、これまた、おべっかは使いません。
 
息子も「お前だって、いつも調子いいだろ。たまには、打たれろコノヤロー」と、少々言葉は悪いですが、笑い合って飛び蹴りしたり、肩を組む仲なのを見て、また安心しました。
 
二人だけに通じるんでしょう。わたしは、いつも、息子に大きな声援を送る○○くん(ライバル)の姿を見ていました。
 
これからも、お互い、“いいなぁ”“くやしいなぁ”“負けたくない”と言う、正直な心も大切にして、純粋な思春期を過ごして欲しいです。

ココまで・・・

いいですね~(^^)すごくいい。こうやって、お互いに成長していくんですね♪
 
又、そんな息子さんをどっしり構えて見守っている、ちびエッティさんも素晴らしい♪と思いますよ(^^)
ステキなご報告、ありがとうございました。

※ ご興味がありましたら、ご覧ください。

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