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第741号 10歳を超えてからの対応 2

こんばんは。パピーいしがみです。

今日は、前回の続きです。

こんちゃんさんから、中学生の長男さん、4年生の次男さん。二人とも自信をつけてきたように感じていながらも、その反面、問題があるようにも感じている、というご相談だったのですね。

前回のご相談を含めて、私のお返事を記載しますね。

ココから・・・

こんちゃんさん、こんにちは。パピーいしがみです。メール拝見しました。長男さん、すごい活躍ですね~(^^)

“部活(卓球部)に関しては「毎日休まず練習に出てるだけでもすごい」と思って見ていました。小学生の頃から走るのも遅かったし、球技も苦手だったので、それだけでも本当に充分だと思っていたんです。

ところが夏休みに家族で旅行した時に、次男が「にーにーと卓球したい。」と言ったので、やってみたら、長男がすごく上手くなっていたんです。

次男は歯が立たず、悔しがり、主人や私にも上手いとか毎日頑張ってる成果だね!と褒められて、これをきっかけに自信がついたのではないかなと思います。

今月の初めには新人戦がありました。ダブルスに出場して、三回戦ではフルセットでデュースまでもつれる接戦も制してどんどん勝ち上がっていき、なんと、さいたま市で上位に入り、県大会に出場できる事になったんです!

勉強でも、今までほぼ平均点前後だったのに、なんと今回の中間テストでは数学でクラス1位だったそうです!英検にも今回、初挑戦し(自分でダブル受検すると決めて、申し込んできました)一次試験に受かった所です。”

お~なんと、なんと素晴らしいですね。すごい成長ぶりです。

でも、ご心配も有るんですね。

“いつも長男が学校から帰って来るとすぐに、私と次男と三人で、ニュースを見ながら夕飯を食べるのですが、私が意見や感想を言うと「うるさい」とか「黙って見れないの?」などと言ってくる時があります。

できれば夕飯の時は楽しく会話したいのですが、長男も疲れていて機嫌が悪いんだろうなと思うし、もしかして私の接し方で余計にイライラさせてしまってるのかな・・・とも思うし、どう接すればいいのかなと悩んでいます。

ニュースについて自分の意見を言ってくる時もあるのですが、例えば、携帯を見ながら道路を渡っている人について「そんな人は車にひかれてしまえばいいんだよ。」と言ったり、

生活保護を不正受給してる人がいると知ると「生活保護なんて辞めた方がいいんだよ。」などと冷たいんです。思いやりがない子に育っている様で心配になります。

次男が興味を持った事について一生懸命調べていると「そんな事役に立たないよ。」と言った時もあるし、私が長男の事を褒めても「いちいちうるさい」と言ってきた事もあります。

気持ちが落ちついている時は、夕飯の時でも楽しく話してくれたり、次男や私にも当たったりせず優しいのですが、イライラしている時は明らかにわかります。”

とありましたが、まず、自分の気持ちをストレートに表わすことができている、と言う事。これは、自分に自信が付いて来ている証拠です。

そして、中学校に入って、子供はすでに「大人と同じ」考え方をしています。なので、いつまでも子供のように扱ったり“褒められる場面で無い時”に褒められると上から目線を感じたりします。

中学になったら「褒める」よりも「認める」にスイッチして行った方が良いです。

具体的には「そうだね」とか「なるほどね~」のようにです。もちろん成果が出たり、頑張っていたら、「いい感じだね、すごいじゃん」みたいな褒め言葉も良いのですが“頻繁に”をすると慇懃無礼と感じるようになりますので注意が必要です。

後、「そんな人は車にひかれてしまえばいいんだよ。」「生活保護なんて辞めた方がいいんだよ。」と言う言葉ですが、その辺りはやはり「若気の至り」でも有りますし、その言葉を否定するのではなく、粋がりたいんだな・・・ぐらいに思っていてください。

今、すごく自分に力が付いてきていると感じています。

なので、今、少々間違っていても、また、それを感じても、正そうとするのではなく「そういう時期なんだね」と見守るようにしてください。

大丈夫です。みんな通る道ですから♪それと・・・次男さんの件ですが、次男さんもすごく成長してくれていますね♪

ある日、帽子を忘れてしまい、練習に参加出来なかった事があったのですが、よく見える場所に座って、どんな練習をするのか見ていたそうです。走れないからと言ってがっかりするのではなく、そんな中でも何か学ぼうとする姿勢が前向きでいいな~と思いました。

社会科見学に行った時に学んできた事や、普段、先生が話してくれる雑談なども嬉しそうに私に話してくれます。新しい事を知れるのが楽しくて仕方ない感じです。

先生にも「研究授業を見に来た先生に、あの○○君って子、みんなと違った視点で物事を捉えていていいですねって言われたんですよ。」とか「発想が面白いですよね。」とか「運動も勉強も出来るのでクラスの子達から一目置かれてます。」などと言ってもらえました。

こちらも、すばらしいですね。いい感じです(^^)でも、次男さんの件でもご心配があるようです。

“次男は優しい人に対してはベタベタくっついてしつこいくらい話す反面、少し苦手な人や慣れてない人に話しかけられたり、質問されたりすると、

わざとわからないふりをしたり、ふざけた事を言ってしまうう事があるのですが、コミュニケーションを取るのが下手なのでしょうか?

それから、野球の時にコーチに注意されたのに「自分ではちゃんとやっている」と主張して、かなり叱られてしまうという事がありました。

友達に対しての自己主張はどんどせんさせようと思っていたのですが、目上の人に対してそういう態度を取るのはいけないと、教えた方がいいのでしょうか?それとも、友達に対してと同じ様に、経験を通して学んでいけばいいのでしょうか?”

と有った件ですが、次男さんのコミュニケーションの取り方は、自分が作った自分のやり方になっていると思います。

それが嫌な子は「やめろ」って言うでしょうし、それがまた、自分のオリジナルを作って行きますから大丈夫です。

そして、目上の方に失礼な言い方をする件ですが、野球の世界はコーチに任せてください。お母さんが介入してくると、子供は「うるさいな、黙ってろ!」って思います。

そのチームに所属していれば、そのチームの指導者が指導してくれますので、お任せしたらいいですよ。

ココまで・・・

とこんな風にお返事をしました。

その後の、こんちゃんさんのメールです。

ココから・・・

パピーさん、こんにちは。

先日はお忙しい中お返事ありがとうございました。

長いメールだったので読むのも大変だったと思いますが、質問に一つ一つ丁寧に答えて下さって本当に感激しています。

“まず、自分の気持ちをストレートに表わすことができている、と言う事。これは、自分に自信が付いて来ている証拠です。”

だなんて考えもしませんでした。

親に対してこんな風に言うなんて大丈夫なのかな?と心配していたのですが、そう言って頂いてからは軽く聞き流せる様になりました。

そしたら、そういう事をあまり言わなくなってきた気がします。

長男が「しつこい」と言う時は私が、褒めなきゃと思って、とってつけた様に褒めていた時だと思います。

一回褒めてるのにまた同じ事で褒めたり。上から目線で言われている様に感じていたんだと思います。逆に長男が自分の考えを話してきた時に「なるほど~」と言うと嬉しそうにどんどん話してきます。

認めてもらうと嬉しいんですね!

今までは「褒める>認める」になっていて、いい所を見つけるとすぐに「すごい!」と言っていたのですが、最近はすごいという言葉を控えて、「○○したんだね。」と認める様な言い方にしたら、「しつこい」とは言わなくなりました。

やっぱり今まで上から目線の様に感じて嫌だったんだろうな、と思います。

次男の件、私は誰とでも気さくに話して欲しい、と思う気持ちが強いんだと思います。

でも誰かに意地悪する訳でもないし、仲がいい子に対しては言いたい事もしっかり言い、相手の言い分もちゃんと聞き、いい付き合いができている様なので、それで充分ですよね!

これからは次男のやり方に任せて見守っていきたいと思います。あれほど気になっていたのに今は「うるさい」とか「黙ってて」などとは全然言わなくなりました。気持ちが安定しているんだと思います。

私にも次男にもとても優しいです。

それと・・・前は自分の事についてほとんど話さなかったのに、最近は自分の方から少しずつ話してくれる様になってきたんです。

卓球部のランキング戦(毎月チーム内で試合をしてランキングを決めます)で、「今回、サーブがうまく入らなくて2部のビリになってしまったけど、入れ替え戦で勝てて良かった~」とか、

「(テスト前なのに)昨日の夜は時刻表を10分だけ見て寝ようと思ったら、いつの間にか40分経ってた~」など・・・。

前だったらビリになったとか、勉強しないで他の事してたとか言えば、私に否定されるとわかっていたので、絶対にそんな話はしてくれませんでした。

でも去年パピーさんに「子供の世界に口出しをしていれば、親に干渉されたくない事については絶対に話をしなくなります」とアドバイス頂いて、今のままではいけないと気づきました。

「認める」事の大切さも教えて頂きました。

それからは、子供の世界に口出しするのはやめ、子供が話してきた時には否定せず、認める様にしてきました。でも、まさかこんな風に話してくれる日が来るとは思っていなかったので、凄く嬉しいです。

中学2年生の後半になって、やっといろんな話が出来る様になってきて、今、長男がとっても可愛いいと思えるんです。これからも子供を「認め」さらにいい関係を作っていければいいなと思います。

パピーさんと出会って、私も少しずつ幸せなお母さんになれてきてると実感しています。

子供達との関係も凄く良くなってきたし、自信をつけ始めた子供達から沢山の感動をもらえています。そして、将来、子供達が大人になって問題に直面した時でも、自分の力で解決できる様に育ってきているのかな?と思います。

気持ちをうまく言い表す言葉が見つからないのですが、パピーさんには本当に本当に感謝しています。まだまだ思考錯誤しながら子育てしている私ですが、これからも勉強を続けて、もっともっと幸せなお母さんになりたいと思っています。

困った時にはまたメールさせて頂くと思いますが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。パピーさんも本当にお忙しいと思いますが、どうかお身体に気をつけて下さいね。

こんちゃんより

ここまで・・・

2週にわたって「10歳を超えてからの対応」について、お話してきましたがいかがでしたでしょうか?

私たち「親」にとって、子供はいつまでも子供です。でも、そんな子供も成長し、大人になっていきます。だから、子供の変化(成長)に応じて、私たちの姿勢や接し方も変化していくことが大事でなんですね。

素直さが感じられなかったり、生意気に感じたりすると思いますが、それは自分の羽で羽ばたこうとしている証拠です。

こんちゃんさんが、こんなふうに言われていましたね。

“中学2年生の後半になって、やっといろんな話が出来る様になってきて、今、長男がとっても可愛いいと思えるんです。”

いいですね~(^^)“中学生になって憎らしくなった”という方が多い中で、「いろん話ができるようになった」「とっても可愛いと思える」なんて、なかなかないですよ~♪

そして・・・“将来、子供達が大人になって問題に直面した時でも、自分の力で解決できる様に育ってきているのかな?と思います。”

はい、どんな人でも必ず、悩みやトラブル、失敗や挫折、問題、がついてまわります。

自立っていうのは、そんな問題が起きたとき、なんとか自分の力で乗り越えていけることだと思います。

親に対して素直でなく、生意気な口を言う。それは自分の考え方を持ち始めた10歳以降の子供には、有っていいこと(無くてはいけないこと)なんですね。

あなたのお子さんにも必ずその時はやってきます。どうぞ、ご参考になさってくださいね♪こんちゃんさん、貴重なご報告、メルマガへの掲載のご許可をありがとうございました。
 
 
 

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