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第75号 何やったの?!・・・ 学校の先生から電話が!

子供さんは、勉強に対して強い反発を抱いていて、

なかなかお母さんの言う事を聞かない。

そして挙句の果てはそれが原因で親子喧嘩になるほど・・・

そして学校では、先生からは「問題が多い」と見られ

ほとほと困っていたお母さん。

夏休みが終わって二学期が始まったある日

学校から電話が入ったそうです。

その時のお母さんの第一声は

「何?何かした?」だったそうです。

ところが、その内容は・・・

 

ココから・・・・・・・・・・・・・・

パピーさん、こんにちは。

夏休みも終わり、2学期が始まりました。

この夏休みは今までで、一番良い夏休みだったと思います。

 

子供は朝から晩まで本当によく遊んでいました。

今までは、その遊びにも色々制限をしてきました。

その為、私が言ったことを子供が守らないとイライラし、

帰って来た早々叱りつけていました。

 

でも、子供が元気に外で遊ぶのは何よりも大事であり、

幸せな事であると思い、のびのび遊ばせました。

 

その夏休みの結果かどうか…

 

2学期始まってすぐに担任の先生から電話がありました。

 

正直、担任の先生から電話が掛かってくるのはしょっちゅうで、

『また何かしてしまったのだろうか』と思いました。

 

が、そうではなく、

 

「2学期始まってすごく頑張っていて、とても穏やかな様子です。

クラスの中でも一番と言っていいくらい変わって、

良い成長が見られます。

お母さんに早くお知らせしたくてお電話しました。」

と、言って下さいました。

 

すごく、すごく、嬉しかったです。

 

担任の先生は新任の先生で、

1学期はうちの子に大変悩まれていたらしく、

他の先生によく相談されていた様でした。

 

クラスの中でも、良い子になった訳ではなく、

普通の生活が出来ただけなのかも分かりません。

ですが、先生が電話して来て下さるくらいなのですから

よっぽど変わった様子に映ったのかなと思いました。

 

 

最近、親子で勉強の競争の効果がなくなってきました。

一昨日、子供が嫌そうに勉強していたのを見て、

「やりたくないならやらなくて良いって言ってるでしょっ!」

と怒ってしまいました。

 

子供は暫く下を向いていました。そしてフッと顔を上げました。

恐らく、仕方なしに嫌々な感じで「やる…」と言うと思いました。

しかし子供は、「よし!やろっ!」

と言って意欲敵に始めたのです。

 

私は予想もしなかった様子にびっくりした反面、

自分が怒った事を恥ずかしく思いました。

(後略)

 

ココまで・・・・・・・・・・・・・・

お便りありがとうございます。パピーいしがみです。

メール読みました。

良かったですねぇ。ほんと。自分の子供のように嬉しかったですよ。

学校の先生もきっとほんとうに悩んでおられたのでしょうね。

でもそうやって先生の気持ちを直ぐにお母さんに伝えた

その新任の先生も偉いですよね。

きっと学校でも褒めてくれたと思いますよ。

こういった場合、「偉いね」「頑張ってるね」という意識を植え付ける

方法として3つほどありますので、ご紹介しますね。

まず1番目に

「先生がわざわざ連絡をくれて、○○がクラスで一番立派になったって

褒めてくれたんだよ。」

と第三者が褒めてくれた事を喜びと驚きをもって伝える。

そして2番目に

「先生、学校で何か褒めてくれた?

どんな風に褒めてくれたの?教えて欲しいな!」

と喜びを強調し、「私は嬉しい」の気持ちと

「自分は褒められたんだ」と確認させてあげる。

(認められた事を再確認する)

そして3番目に

「お母さんはあなたが誇りだよ。大好きだよ。」

と子供の存在価値をさらに認めてあげるのです。

あなたが思われているように(謙遜だと思いますが)

“普通の生活ができただけかもしれません”とありましたが、

こんな事は無かった《失礼》のであればその変化について

大喜びをしてあげて欲しいのですね。

(もし、謙遜でしたら、私たちにとって謙遜は敵!ですからね。

謙遜したり、反省したりするより、次はもっとよくなる。

次はもっと楽しいぞ!と思いましょう。)

たった一つの出来事でも、受取る私たちのアクションによって

子供達の受ける感覚は絶対に違いますからね。

もし、まだだったら、遅くないので是非試してみてください。

それから、競争の効果がなくなってきたとの事。

競い合うのも、勝つことや負けることが当たり前になると

つまらなくなってしまいますね。

最初はモチベーションを高める為に競うこともいいのですが、

だんだんに「継続ができてすばらしい」とか

「集中力が付いてきたことがすごい」とか

「本当は力があったんだね。」などという言葉掛けをすると

いいと思います。

そうそう。

「よし、やろっ!」と言った時、間髪をいれず、

「かっこいい!」とか「感動した!」とか「お母さんは嬉しい」

などの言葉も良いですね。

人はだんだんに成長していきます。

一気に“どかーん”とよくなることはありません。

山があり谷があり、悩んだり苦しんだりして成長するんです。

その山のたび、谷のたびいろんな悩みがあります。

でも、その山を、谷を越えるたびに子供は自信をつけていきます。

親は実績を残していきます。そしていつか山も谷も平坦な道のり

のように、ぐいぐい親の手を引いてくれるようになるのです。

成長したときのそのパワーは、いい子いい子で育ってきた

品行方正な子供よりもあなたの息子さんのように豪快な子供

の方が高く、そしてたくましいはずなのです。

だから、私はそんな子供が大好き!なのです。

楽しいご報告ありがとうございました。

 

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