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第76号 いじめは“絶対に”なくならない!

今日はちょっとリアルなお話をします。

9月23日の新聞はお読みになりましたか?

静岡新聞には「小学生の校内暴力最多」とありました。

いつも今頃、公立の小・中・高校の問題行動調査について

昨年1年間の調査結果が発表されるのですが、

平成16年度に起きた校内暴力(いじめや器物損壊など)

は過去最高といわれた平成15年度を上回るという結果が

発表されました。

私が小さい頃(まだドルが360円だった時代)でも

いじめはありました。

私の子供が小さい頃(テレビゲームの出始めの頃)も

変わらずいじめがありました。

そして、今、これほど「いじめ」が社会的に問題になっているのにも

かかわらず、その件数は減るどころか逆に増加しています。

そうなんです。

いじめはなくならないのです。

なぜなら、『種の保存』を本能に持つ私達の持って生まれた性だからです。

そして、今のいじめは私たちの小さかった頃とは比べ物にならないほど

多く発生し、その上、低年齢化しています。

ココであなたに衝撃的な事実をお話しなければなりません。

それは、

『あなたのお子さんも必ず、その時期に差し掛かる』

という事です。

私達はその現実から目をそらしてはいけません。

これから必ず発生する事がわかっているのですから、

「手遅れ」になる前に対処をしておかなければならないのです。

以下に、その文部科学省の調査結果の記事をご報告いたしますね。

ココから・・・・・・・・・・・・・・

小学生の間に暴力が広がっている実態が二十二日、文部科学省の調査で

明らかになった。何が小学生を暴力に向かわせるのか。

「ストレスを抱えている」「話したくても誰も聞いてくれないと荒れる」

と話す教育関係者は多い。

2004年度の小学生の暴力が全国最多だった大阪府。3年前、ある

公立小学校には学級崩壊の嵐が吹き荒れた。六年の女子はいきなり担任

の女性教師のひざを蹴り上げた。男子は友達に椅子を投げつけ、机を

ひっくり返した。担任の相談に乗った養護教諭は振り返る。

「ああなると遅い」

教師達は「教師と子供や、子供同士の人間関係が築けていなかった。

子供達も悩んでいる」と反省。積極的に児童の話を聞き、イライラした

時の自画像と気持ちを書かせるなど心の壁を外す努力を続けた。

「嫌なのに無理にピアノを習いに行かされる」。

ぽつりぽつりと子供達が話し、学校はようやく落ち着きを取り戻した。

小学生が荒れる背景について、学校や児童相談所は

「中学受験が近づくと荒れが目立つ」「親の経済状態が悪くなり、面倒を

見てもらえずに荒れる子もいる」とさまざまなストレスを指摘する。

多忙やプライバシーの配慮を理由に家庭訪問しない教師が増え、学校は

家庭の事情が分かりにくくなった。親も教師を「指導力が無い」と

信頼しない。

相互不信の中で子供が置き去りにされていると見るのは東京都内の

児童相談所関係者。

「親も教師も忙しくて子供の話を聞かない。みんなに広まるのが怖くて

話せないからストレスがたまる」

非行に悩む親が励ましあう「非行」と向き合う親たちの会(東京)の

春野すみれ事務局長は「問題を抱えた子に聞くと、表面化したのは中学

でも、一番苦しかったのは親の言うとおりにするしかない小学校だった

という。「あのころもっと話を聞いて欲しかった、という子は多い」

と話している。

文部科学省の調査では、児童・生徒が起こした暴力行為を以下のように

分けている。

1、対教師

2、生徒間

3、教師や生徒以外の対人(校外暴力)

4、学校設備などの器物損壊

結果は

『2、生徒間』が最多で、

『器物損壊』、

『対教師への暴力』が続いている

又、増加率は

1、対教師は32.8%増

2、生徒間は16.2%増

3、校外暴力は18.6%増

4、器物損壊は14.0%増

(いずれも小学生)

ココまで・・・・・・・・・・・・・・

ちょっと記事の内容について触れますが、

学校内で発生した事が多いので、あたかも「学校の責任」

「先生の責任」のように書かれているように見受けられますし、

この手の問題について

「国はどういう対処をするんだ?」

「学校としてどのように考えているんだ?」

という議論が多くされています。

又、多くの方が当然の様にそう考えています。

誰が悪い? 何が原因? どうしてくれる? なんてことよりも

一番の被害者は当事者である「子供」なのであり、

そして心を痛めるのは「お母さん」なのです。

私達はそれを忘れがちなんですね。

いじめについては、過去にもこのメルマガで紹介していますし、

テキスト中でもお話しています。

私たちの周りで起るいじめは『絶対になくならない』

だから、あなたの子供さんも『必ずそこを通り抜けなければならない』

のだとお話しています。

どんなにいい子に育てても、どんなに品行法制に育てても

「人に悪影響を受ける」又は「他人からつぶされる」という

可能性がある事を認識していなければならないとお話しています。

それを潜り抜けるには、

「自ら切り開く」能力を育てなければならないのです。

いじめは「興味」から始まり、「接触」そして「からかい」となります。

その「からかい」がエスカレートしたものが「いじめ」です。

可愛い女の子がいると、男の子がちょっかいを出すのと同じです。

誰かが誰かに興味をもてば、必ずそこには接触があるように

コミニュケーションの一つである「接触」が

相手の反応によって「からかい」となります。

それがエスカレートして「いじめ」となるのです。

しかし、その「いじめ」が本質化する前、「からかい」の段階で

毅然とした態度が取れれば、エスカレートする事は防げるのです。

これは、私の3人の子供、

そして武道や書道を教えた子供達を見て

私自身が確信している事です。

「からかい」の段階で『毅然とした態度と取る』という事は

「我慢すること」では決してありません。

「我慢」をしていると「からかい」はエスカレートします。

『毅然とした態度を取る』という事は「自分は嫌なんだ」と

意思表示をすることなのです。

そこには大きな『勇気』が必要です。

「自分の意思をはっきり伝える」勇気は『自信』が無い子には

できないのです。

その自信をつける元となるのが

「認める」「褒める」「包む」なのです。

 

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