第765号 包むにはどうしたらいいんだろう?
こんばんは。パピーいしがみです。
いよいよ梅雨入りですね。「暑い~」と思ったのもつかの間、このごろはちょっと寒くもありますね。風邪を引いている人もおられるようなので、どうぞ、お気をつけ下さいね。
さてさて、今日、ご紹介させて頂くのはミワさんです。ミワさんからは、先日、こんな風にメールを頂きました。
“「子ども」だけでなく「自分」に目を向ける時間を増やすようになったからなのか、私はどんなお母さんになりたいのか?とたびたび考えているからなのか、気づけば最近子どもにイライラをぶつけるとか気分で怒ってしまうみたいなことがしばらくない、とさっき気づきました。
そしてこどもの可愛さや自分の愛情の深さもなんだか増して来たような気がします。これって幸せなお母さんにますます近づいているってことですよね(^^)もっともっと幸せになりますよ!!”
お~、頼もしいお言葉。でも、ミワさんが、そんな風に感じるようになったのは、あるエピソードも関係しているようです。
とってもほほえましいお話しなので、紹介させて頂きますね♪
ここから・・・
私には、5歳の娘と2歳の息子がいます。講座をはじめたときは娘は幼稚園の年中さんの終盤でした。
2月頃、「半歩先に物事ができるようになれば、自信がつく上に一目置かれる」ということを学びました。そうだな、そうしたいな、という感想を持ちました。
というのも私自身はスポーツや勉強が割と得意で、半歩先を歩いていたタイプだったので、実感としてよく理解できていたのです。
しかし、娘はちょっとゆっくりタイプ。首がすわるのも、寝返りも、いろんな成長が同月齢の子と比べて遅めで、私は娘が赤ちゃんの頃ずいぶん周りと比べて焦ってきたものでした。
「あの子はもうできているのにうちの子は?何がいけないんだろう?」ってイライラしていました。
そのうち、他の子からしばらく遅れたとしても、できるようになって行く姿を見たり、自分が入院して娘と会えない時期があったり、いろんな情報を得たりしながら
「こんなに元気でいてくれるだけでありがたい、少しゆっくり目が娘のペースなんだから焦らなくても大丈夫」と思うに至りました。
そう思ってからはだいぶ心が楽になっていたし、少しゆっくりさんだから、もしかして傷つくことがあってもフォローしてあげようと思っておりました。
年中のころの娘は、みんなが元気いっぱい園庭で遊んでいても、ひとりで教室で折り紙に没頭しているような感じで、鉄棒やのぼり棒が上手な子をみると「○○ちゃんは上手なんだよ、すごいねー!」とにこにこ。全く悔しそうでもありません。
「やってみる?」と声を掛けても「さかさまになるのがこわいからいいよ」と言ったような感じでした。
そうはいっても講座をはじめていた私は、少しずつですが幼稚園の降園後にいっしょにつきあって遊び、少しでも鉄棒などで本人がやろうとしていること(ただぶら下がるとか低い鉄棒に座るとか)ができると喜び合う時間を増やして行けていたような気がします。
年中が終わり、春休みになりました。長い休みなのでいつもの日常ではできない経験をしてもらいたいと思い(さらに、ずーっと家にいて暇を持て余すよりは予定あがった方が親子ともども有意義かなと思い)、以前いとこの紹介で体験したことのある体操教室の春期短期講座に通ってみることにしました。
跳び箱 → 鉄棒 → 縄跳び、とそれぞれ1時間ずつで、一日3時間×4日間(連続)と、結構ハードです。
娘は「とびばことなわとびはやりたい」と言っていたのですが、鉄棒はちょっと渋っていました。だからといって鉄棒をやらないと、跳び箱と縄跳びの間に一時間空白ができてしまい、
手のかかる2歳児を連れている私としてはちょっと都合が悪く...「鉄棒もできたらとってもたのしいよ!」と無理矢理(笑)説得してやらせることにしたのです。
初日の朝、送って行ったところ、体操教室のまえで自転車の後ろ座席に座った娘がちょっと不安そうな顔をして「おなかがいたいからやめようかな」と言いました。
私は内心「えー?ここまで来て?!勘弁して!!(仮病??)」と思いました。家を出るときは元気だったし、特に体調が悪い訳でもなかったのです。
これまでの私だったら「え?なんで?さっき元気だったじゃん、もう行くって決めたんだからいくよ!」位の感じで娘を自転車から強引に降ろして連れて行くわけですが、そのとき講座を思い出しました。
「包むにはどうしたらいいんだろう?」
笑顔を作って「もしかしてちょっとこわい?しんぱいなの?」ときいてみると「・・・うん」とうつむく娘。私は次の瞬間ぎゅーっと抱きしめて「そっか・・・。でも○ちゃんは大丈夫だよ!きっとたのしいよ!先生もやさしいよ!」と言いました。
すると娘も笑顔に。「うん!」と元気になって自転車を降りたのです。
4日間、できる限り練習風景をのぞき、すこし上達したり、先生に褒められたところは帰るときに必ず褒めました。
家でも、思い出しては「だんだん上手になって来たね!お母さん毎日びっくりしちゃうよ」「先生も○ちゃんが上手にできてるところをみて「おてほんやって」って言っていたね、さすがだね」と褒め続けました。
3日目まではそれでもやはり「てつぼうはちょっとにがてなんだよ」と言っていた娘。お腹に青あざもできて少し痛そうにしていました。
しかし、4日目(最終日)、練習を見に行くとキャーキャー笑いながら先生にぐるぐるまわされていて...どうやら逆さまになる恐怖から解放され、鉄棒の楽しさがわかったようなのです。
親の私といっしょだと「やめる!」とか「こわい!」とか言って半泣きになったりすると思うのですが、先生と他のお友達がいる環境でそういう訳にも行かず、
さらに先生の介助(さすが体操の先生、という感じで私では危なくてできなそうな感じでした)を受けて、思いっきり逆さまでぶらぶら、ぐるぐるしていました。
その日から毎日毎日、家の室内にある小さな鉄棒や、新学期が始まってからは幼稚園の鉄棒で、一日何度も何度も楽しそうに逆上がりの練習をする娘の姿がありました。
懸垂状態になっては力つき・・・また懸垂状態に。「てつだってー」とたびたび呼ばれ、手助けもしました。
そんな日々の中、懸垂から逆上がり3/4回転まで(まだ体をさいごまで起こせませんが)、クラスの女の子で誰よりも早くできるようになったのです。
これには驚くやら感激するやら!大逆転、といったら表現はおかしいかもしれませんが、そんな感じの思いがしました。
年長になるタイミングということもあって「もう年長になるから○もやってみる」といったように、いろんなことにチャレンジする意欲も目覚ましく、日々の成長に感動の4月を過ごしました。
こんなこともありました。「もう年長だから、お母さん、ピーマンとなすのおりょうり食べたいの。つくって」と言い出しました。
ピーマンは割と食べられるのですが、なすはこれまで嫌いで食べられなかったのです。
どうかな?と思いつつ、作ってみると...微妙な顔をして無理矢理「わー、おいしそう」と言いました(笑)そして、お皿に盛られた分すべてを食べきったのです。
これにも感激して「すごい!すごいよ!さすが年長さん!!」と褒めていたら、なんと、思いがけない相乗効果が!
ピーマンもなすも嫌いで食べられなかった2歳半の弟が自分も褒められたいばかりにもりもり食べ始めました(^^)もちろん弟も思いっきり褒めて、三人でギューしてハイタッチしました。
5月に入り、先日、「今日、さかあがり、起きられるようになった!」と。みると完全に逆上がりをマスターした姿がありました。
同じ日に何人かいっしょにできるようになったと先生が言っていましたので「クラスの女の子のなかで第一陣」でできるようになった、ということです。もちろんべた褒めです。
誰よりも練習している姿を見ていたので私も本当に嬉しくて二人で抱き合って涙ぐんでしまいました。
幼稚園でも他の子ができるように背中を押して手伝ってあげたりしているようです。
という訳で、長くなりましたが、途中経過のご報告でした。これからもいろんな場面で実践して行けるよう、勉強を続けたいと思います。
ここまで・・・
娘さんは、ちょっとゆっくりタイプ。友達が頑張っていたり、できるのを見ても、「悔しい」というより「○○ちゃん、すごいんだよ♪」という感じだったとありましたね。
若い頃から、勉強も運動も、半歩先に行っていた、ミワさんとしては、少しイライラ・・・ともあったように、ちょっと焦りもあったようです。
でも・・・親が焦ったり、何かをさせようとするのではなく、子供のペース、子供のスピードに合わそうとされたんですね。でも、これこそが「包む」なんです。
私は「包む」を「安心できる環境に整える」とよく言いますね。
上手い言い方ができなくて、抽象的でわかりにくいと思うのですが、できない事や、初めてのチャレンジ。恐いな~って思うこと。それらは、私達にだってありますよね。
でも、無理やり背中を押すのではなく、子供のスピード、子供のペースにあわせてあげる。
それを言葉で表したら「そうだよね。その気持ち分かるな~」のような“共感する”になるかと思います。
共感してもらうと、私達は「安心」しますよね♪「包むにはどうしたらいいんだろう?」良い感じで、考えてくださったと思います。
でもすごいよね♪自信が芽生えると、どんどん変わってきますね(^^)
“「もう年長だから、お母さん、ピーマンとなすのおりょうり食べたいの。つくって」と言い出しました。どうかな?と思いつつ、作ってみると...微妙な顔をして無理矢理「わー、おいしそう」と言いました(笑)そして、お皿に盛られた分すべてを食べきったのです。
これにも感激して「すごい!すごいよ!さすが年長さん!!」と褒めていたら、なんと、思いがけない相乗効果が!ピーマンもなすも嫌いで食べられなかった2歳半の弟が自分も褒められたいばかりにもりもり食べ始めました(^^)もちろん弟も思いっきり褒めて、三人でギューしてハイタッチしました。”
お~すばらしい。お姉ちゃんの善循環が、周りに波及し始めました(^^)今の気持ちを、ミワさんは、こんな風に言っておられました。
ここから・・・
先ほど書いた以下のこと“「子ども」だけでなく「自分」に目を向ける時間を増やすようになったからなのか、私はどんなお母さんになりたいのか?とたびたび考えているからなのか、
気づけば最近子どもにイライラをぶつけるとか気分で怒ってしまうみたいなことがしばらくない、とさっき気づきました。”について、また考えていたところ、もしかしたらこういうことなのかな?と気づいたのでまたメールしてしまいました。
1.「子ども」のことを考えて、「子ども」がどうあるべきか、どうするべきか、に目を向けているときの私。
→ 自然と他人を変えようとするYouメッセージのマインドになっていました。
2.「自分」に目を向けて、子どものために「自分」は何をしてあげたいか、どんなお母さんになりたいのか、に目を向けている時の私
→ 自分を変えようとしているので、他人(子ども)に対してイライラしない
→ だから気分で怒ってしまったりイライラをぶつけることがなくなってくる
この二つは似ているんですが、やっぱり自分の中では明確に違います。勝手に目から鱗!なんだか後者のマインドでいられる時間を長くして行けば、うまく行きそうな気がしてきました(^^)引き続き、幸せなお母さんを目指します!
ここまで・・・
ミワさん、素敵なご報告、ありがとうございます。引き続き(^^)幸せなお母さん目指して、頑張ってくださいね♪
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