第766号 お手伝いをさせてあげて♪
こんばんは。パピーいしがみです。
暑くなってきましたね~♪先週は、北海道で35度だったとか・・・。それでもまだ朝晩は涼しいですが、これからさらに暑くなるんですよね♪体調管理には気をつけないと・・・(^^)
そうそう。以前、お知らせした「褒め日記」、皆さん、試してくださっているようで、「自分を褒めるってすごく大事なんですね♪」とか、「毎朝の日課で、1日が気持ちよく始められます」とのご報告を頂いています。
うれしいな~(^^)どうぞ、上手に使ってもらって、心を整える一助になさって下さ いね。
さて、今日のメルマガは「お手伝い」についてです。実は、この「お手伝い」って、子供の自尊心を高めるには、「認める」「褒める」と同じぐらい良い効果があるのです。
ただ、1つとっても大事なポイントがあるのです。それでは、teccotさんからのメールを紹介しますね。
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パピーさん、teccotです。こんにちは。いつも、フォローメール、メルマガ、ブログで助かっています♪先日は、ご相談へのお返事、ありがとうございます。
お手伝いの意味って、パピーさんにお聞きして、始めて分かりました。そうですよね。「お手伝い」とあるように、そこにある行為は「 労働」ではなく「手伝い」なんですね。
私はすぐに「○○すべき」となってしまうので、パピーさんの言われる強制労働になってしまっていたのだと思います。「強制労働」って、いやな言葉ですよね。
ですが、パピーさんが言われたように、「やってくれたら助かるな」という気持ちで接したら、子供たちの動きは全然違って、楽しくできましたし、その後の時間もとてもスムーズでした。(私もイライラしなかったです)
パピーさんはよく「方法じゃないですよ。考え方ですよ」とおっしゃっていますが、本当にそうだな~って思います。これからも、貴重なお話し聞かせてくださいね♪今回も、 とても勉強になりました(^^)
ここまで・・・
このお便りからは、teccotさんの「お手伝い」に対しての考え方が変わったことで、子供たちの姿勢もかわったし、teccotさんの感情にも変化があった。という事が分かります。
じゃあ、teccotさんは、もともと、どんな考え方だったのか、その時のメールをご紹介します。
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パピーさん、teccotです。忙しいところ申し訳ないのですが、少しご相談をさせて頂いてよろしいでしょうか?
どうも私はイライラが止まらず、子供たちからも「怒ってばっかり」といわれるし、それを治したくて勉強を始めたのですが、なかなか改善しないのです。
「認める」「褒める」はしているつもりですが、子供たちは、思うように動きません。もともと私は、子供たちを強制や恐怖で動かしている所があって、「早く、○○しろ!」「××しないと××だぞ!」って、かなり乱暴な言葉を使っていました。
今も、子供たちの動きが鈍かったり、いやいややっている、そのそぶりを見ると、イラッとしてしまい、その乱暴な言葉が出ることがあります。
・・・中略・・・
私も働いているので、子供たちにも手伝いをさせていますが、「めんどくせーなー」と言われたり、イヤイヤだらだらやっていたり、本当に嫌そうな顔で 「チッ」っと舌打ちまでされます。
そうすると、私は頭に血が上り、頭を叩いてしまったり、「どんどんやれ!」と怒鳴ったり、「もういい!」と拒否したりしてしまいます。
冷静になれば「しまったな~」「また怒っちゃった」と後悔です。私のこの性格って、直らないのでしょうか?
ここまで・・・
teccotさんのお子さんは、小学校2年生と、年長さん。2人とも男の子だそうです。長男さんが小学校1年生の時の夏休みの宿題で「お手伝い」があって、その時に、とても頑張ってくれたので、それからも続けているのだそうです。
と言う事は、かれこれ半年以上も、お手伝いしてくれて いる、って事なんですね。
主に、お兄ちゃんは、朝の玄関の掃き掃除とゴミだし。弟さんは、ポストから新聞を取ってくることと、配膳なのだそうです。なので、私はこんな風にお返事しました。
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teccotさん、こんにちは。パピーいしがみです。メール拝見しました(^^)ちょっと悩んでおられるようですね♪
でもね~♪teccotさん、私はメールを拝見して、すごくびっくりしました。今時、玄関の掃き掃除やゴミ出しをしてくれる子なんて、本当に少ないと思います。
子供たち、本当に良くやってくれていますよ♪
このお手伝いは、夏休みの宿題から・・・と いう事なので、お兄ちゃんは、1年生の夏休みから始めてくれたんですね。その時、teccotさんはきっと、沢山沢山褒めてくれたと思います。
でも・・・どうでしょう?いつの間にか、それが「当たり前」になっていませんでしたか?お手伝いって、子供の自尊心を高めるためには、とてもいいんです。
なぜなら「手伝う」事で「相手の役に立っている」と思えるし、相手に喜んでもらう事で、自分も嬉しくなるからです。喜びには「与えられる喜び」と「与える喜び」がある、と言う事は、以前、お話したかと思います。
「認める」「褒める」などは「与えられる喜び」ですが、「自分の存在や行動が人の役に 立っている」と感じる事は、まぎれもない「与える喜び」なんですね。
「与える喜び」を知った子は、自分のことばかりでなく、人に気持ちや、周りの雰囲気もよめるようになるんですね。
でも、そんなすばらしい「与える喜び」も、相手側が「当たり前」になってしまうと、そこに喜びを感じなくなってしまうのです。
例えば、誰かとても好感を感じている人の誕生日に、サプライズを企画して、いろいろ考え、周りにもお願いし、協力してもらって、自分の中では「大成功!」と思っても、
その人が全く喜んでくれなかったり、もしくは憮然とした顔で、「もっと、いい演出があったんじゃない?」なんて 言われたら、どうでしょう?はっきり言って「がっかり」ですよね?
そして「もう、この人にはサプライズなんてしてあげたくない」って思うのではないでしょうか?
そう。この気持ちは、お手伝いをしている側の人の感情でもあるのです。お手伝いをしようとしている人の気持ちは、「あなたの役に立ちたい」です。
でも、それを受けるこちら側が「それじゃあ足りない」とか、「もっともっと」でいると、せっかくの「役に立ちたい」を踏みにじってしまうことになるんですね。
せっかくの好意が「強制労働」になってしまうのです。「強制」されれば、当然ですが、不満が生まれます。
「できればやりたくない」と言う気持ち。「いつまでやらなくちゃならないの?」という思い。「いやだ、もうやめたい」「逃げ出したい」という感情を積み上げてしまうのです。
先ほど、私は、“今時、玄関の掃き掃除やゴミ出しをしてくれる子なんて、本当に少ないと思います。子供たち、本当に良くやってくれていますよ♪”といいましたね。
もしかしたら、teccotさんには、「そんなの当たり前」と思われているかもしれませんが、「当たり前」なのか、そうでないのか、是非、周りを見回して、もしくは、他のお母さん方に聞いてみて現状把握をしてみてください。
そして、もし、お手伝いをしていない子がほとんどで、teccotさんのお子さん達が「貴重な存在」だと分かったら、子供たちの労力をねぎらって、ご自分の喜びを伝えてあげてください。
また、子供たちの作業がマンネリしてしまっているようなら、時々、お手伝いの内容を変えてもいいかもしれません。1つ だけのことをやるよりも、いろいろやってもらった方が、家庭での作業を覚えてくれますからね♪
ここまで・・・
私は、teccotさんには「子供たちは決して怠慢ではないですよ」「teccotさん、周りを良く見て、子供たちの頑張りを、ちゃんと評価してくださいね」という気持ちで、上記のお返事をしたいんですね。
このお返事をして、数週間後、冒頭にご紹介したようなメールを頂きました。でも、そこには続きがありました。では続きをご紹介しますね。
ここから・・・
メールを拝見して・・・私は、頭を叩かれたような衝撃でした。はい、私は「当たり前」になっていました。
パピーさんは、“今時、玄関の掃き掃除やゴミ出しをしてくれる子なんて、本当に少ないと思います。子供たち、本当に良くやってくれていますよ♪
もしかしたら、teccotさんには、「そんなの当たり前」と思われているかもしれませんが、「当たり前」なのか、そうでないのか、是非、周りも見回して、もしくは、他のお母さん方に聞いてみて、現状把握をしてみてください。”
と書いてくださっていましたが、本当にそうでした。
ゴミを捨ててくれたり、玄関周りの掃除をする子供を見て、ご近所からは「teccotさんの子供さん、偉いわね~」って言われたり、子供も直接褒められたり、大人から挨拶されたりしていて、私も「これだけできる子供はいないよな~」って思っていました。(鼻が高かったです)
でも、恥ずかしながら、パピーさんのおっしゃるとおり、それに慣れてしまって「あたりまえ」感覚でいました。
いえ、それどころか、不満そうにやっているその姿や表情に、「せっかく、みんなに褒めてもらっているんだから、もっと積極的にや りなさい」とか、「挨拶ぐらい気持ちよく返しなさい」と思っていました。
でも、これって、本末転倒ですよね。私が褒められたいばっかりに、子供に強制していたんです。「当たり前からは、不満しか生まれない」以前、パピーさんに教えていただいた言葉ですが、何もわかっていなかったんですね。本当に反省しました。
メールを頂いて、ガーンとショックだったその晩、子供たちの好きな料理を沢山作りました。お兄ちゃんも、弟も喜んで、「どうしたの?今日は誰かの誕生日?」って聞いてきました。
このとき、パピーさんの言葉をかみ締めました。
“例えば、誰かとても好感を感じている人の誕生日に、サプライズを企画して、いろいろ考え、周りにもお願いし、協力してもらって、自分の中では「大成功!」と思っても、その人が全く喜んでくれなかったり、
もしくは憮然とした顔で、「もっと、いい演出があったんじゃない?」なんて言われたら、どうでしょう?はっきり言って「がっかり」ですよね?そして「もう、この人にはサプライズなんてしてあげたくない」って思うのではないでしょうか?”
はい、本当にそうです。子供たちは、私のサプライズに素直に喜んでくれました。私は、「これは、あなた達が今まで、お手伝いを頑張ってくれたお礼」
「お母さん、すごく嬉しかったんだ」「だから“こんなに嬉しかったんだよ~♪”の気持ちを、ごはんに表してみました~(^^)」って、言いました。
子供たちは、嬉しそうに、そして、おいしそうに食べてくれて、「そうか~、私が足りなかったのはこれだな~」もっと、私も「ありがとう」「うれしい」の気持ちを、表さなきゃいけないな~、って思いました。
ご飯を食べた後、お兄ちゃんが、「じゃあ、片付け手伝うよ」と言ってくれて、弟も「僕も♪」と言って二人とも、にこやかに、そして楽しく洗い物も、片付けも手伝ってくれました。
次の日からは、長男の「めんどくせーなー」の声も、イヤイヤだらだらの姿も、舌打ちもありません。私は、子供の「終わったよ~」の声に、「ありがとう」「たすかるよ♪」と返事をしています。
今回、パピーさんに相談してよかったです。
子供たちの、このすばらしい習慣ですから、一日でも長く続けてもらえるように、マンネリにならないように、時々、仕事内容を変え、時々、ご褒美パーティーをしながら、私は「ありがたい」 を忘れずに「嬉しい♪」を伝えていこうと思います。
ありがとうございました。どうぞ、また、悩んだら相談させてください♪親愛なるおとうさん、パピーさんへ
teccotより
ここまで・・・
いいですね~(^^)お母さんの気持ちが「当たり前」から「ありがたい」に変わった瞬間、子供たちの雰囲気もガラッと変わった感じがします。
まさに「方法ではない、考え方」の実例でした。
だれだって「誰かの役に立ちたい」と思っています。それを具現化してくれたのであれば、やはり「ありがとう」の言葉と、喜びを表して欲しいん ですね。
そうすると「役に立ちたい」と思ってくれた人は、また別の「役に立ちたい」を表してくれますから♪「与える喜び」を知った子は、「人の気持ち」を考える事ができる子になりますよ(^^)
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