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第771号 いやな時は歌っちゃおう♪

こんばんは。パピーいしがみです。

この頃あついですね~(^^)そろそろ梅雨明け・・・という場所がちらほらあるようです。一緒に、そろそろ夏休みが始まる・・・という声も聞こえます。

そうか~(^^)もう今日は7月20日ですものね。今年、幼稚園や保育園に行き始めたお子さん達の、「幼稚園(保育園)に行きたくない」という姿も少なくなってきたのかな?と思いますが、

今年「保育園に行きたくない」を、こんな風に対処しました♪というメールを頂きました。

それがとってもユニークな方法だったので、ご紹介したいと思い ます。ご紹介してくださる方は“はなももさん”です。

でも、はなももさんの娘さんは、年少さんではありません。すでに保育園は年少で1年間、楽しんでいて、とっても大好きだった保育園だったのに、年中になってから「行きたくない」になったんですね。

なので、まずは、どういう理由で保育園に行きたくなくなってしまったのか、それについてお話しますね。はなももさんからは、こんな風にメールを頂いていました。

ここから・・・

(前略)他のお母さん方と娘の登園拒否問題を話した所、こんな話を聞きました。

娘の担任のA先生はあまりきめ細やかに園児 をみてくれるタイプではない。やることが雑。B子ちゃんをA先生はよく抱っこしているけど、C子ちゃんが抱っこして欲しいと言うと、無視された。

特定の子を依怙贔屓する。A先生に話しかけても無視された。年中になったんだから出来て当たり前という考えをもっている。保護者が聞いた事と違う答えが返ってくる。

娘が年少の時、同じクラスの子のお兄ちゃんやお姉ちゃんを、A先生が担任していたこともあり、どのようなタイプの先生か、他のお母さん方はA先生をよく知っている方が多くいます。

しかし、どんな先生であっても、いまさら先生を変えてもらえるわ けでもないし、その子と先生との相性もあるでしょうし、だからこそ、他のことで自信をつけて、自分から保育園へ行くと言えるようになって欲しかったのですが・・・

2日休んだことで、ほんの少し「お腹痛い」とは言わなくはなったものの、やはり朝はお腹が痛いというので、朝、できるだけ保育園の話はしないようにしています。

今も保育園へ行く時間になると、泣きながら部屋の隅に隠れたりします。

そんな毎日が続いていると、行きたくない原因がハッキリせず、対処しようがないだけに、私もイライラしてしまい、怒ってはいけないと分かっていながらも、つい怒ってしまいます 。

娘の性格からして、このままでは年中の一年間、ずっと朝泣き続けることになりかねません。

しかも、最近はお腹だけではなく、手や足の関節が常に痛いと言い出し、特に保育園に行く前に痛くなるようで、毎朝両手両足の関節にシップを貼って痛みをしのいでいます。(手足の痛みについては、病院で成長痛と診断されています)

1週間後に個別懇談があるのですが、一体何をどう話、先生に対処してもらえばいいかわかりません。

娘に対してもどう対応したらいいのか・・・娘が楽しく保育園に行けるようにするには、どうしたらいいのでしょう?

また、担任の先生には 、どう娘と関わっていってもらえばいいのでしょう?それには、私が出来る事はなんでしょう?

パピーさん、どんな些細なアドバイスでもいいです、また厳しいご意見も受け入れるつもりです。お忙しいとは思いますが、返信お待ちしております。

ここまで・・・

こういう事って、決して少なくありません。先生も人間ですから、失敗をしながら成長していきます。

特に、キャリアが短い若い先生は、先生といえども、学校を卒業したばかりだったり、学びが少なかったりします。

でも、だからと言って、先生の成長のために、自分の子どもを犠牲に差し出したくは有りません。なので、私は こんな風にお返事しました。

ここから・・・

はなももさん、こんにちは。パピーいしがみです。メール拝見しました。

メールを読んで、最初に思ったのは、この件「保育園行きたくない」については、先生には相談されたのかな?という疑問でした。

先生の対処を見ると、問題が起きても不思議はありません。

家庭でのお母さんと同じように、保育園では先生が「ママ」がわりなんですね。お母さんに嫌われたくないのと同じように、先生にも好きでいて欲しいのです。

あれだけ保育園が好きだった子ですから、先生に対しても好意的な気持ちを持っていたでしょうし、その好意的な気持ちが踏みにじられたら・・・やはりそれは、かなり傷つくとも思います。

それで・・・結論をお話ししたいのですが、はなももさんは、今の保育園を変わる事はできますか?(他の保育園でも受け入れてくる余裕はあるでしょうか)

はなももさんは、“どんな先生であっても、いまさら先生を変えてもらえるわけでもないし、その子と先生との相性もあるでしょうし、”と書かれていましたが、

確かに小学校に入ったら、先生を変えてもらう事はできません。が、幼児の時には先生を選ぶことはできます。(園を変わることです)

私は、子供にとって最も重要な時期であるからこそ、園を選んで欲しいと思うのですね。また、先生によって子供をつぶされてしまう前に、そこから守ってあげる必要があるとも思っています。

もちろん、それは最終的な結論になるのですが、「先生を変えられない」ではない、という事。子供が悪いのではない、という事。

それを考えてもらったら、「最終的な手段はいろいろ ある」とまず、考え方を変えて欲しいのですね。もちろん、すぐにそれをしてほしい、という事ではありません。

が、先生に言っても、その先生に改善の余地がない、としたら、次は園長先生に話してみてください。(園長先生は、今の担任を選んだ責任もありますから)もし、その園長先生も「それはできない」と言うようでしたら、園を変えることを考える必要がありそうです。

私は、泣き寝入りして欲しくないと思います。

それは、子供を守ることでもあり、今の先生に「今のままではいけないよ」と教えることでもあります。私はそんな風に感じましたが、いかがでしょうか?

ここま で・・・

そのメールの後、はなももさんの、努力が始まります。そして、先日、結果をご報告くださいました。

ここから・・・

パピーさん、こんにちは。以前は保育園の件で相談メールをし、早くにお返事を頂きありがとうございます。

あれから、個別懇談で担任ともう一度話をする機会があり、その際園長も一緒に話し合いの場にいてくださり、そのご報告を先にさせていただきます。

娘の登園拒否を園長も気にしてくださっていて「保育園にどのように対応して欲しいですか?」「担任に言いにくい事があれば、私に直接言いに来てください」など、親身になって話を聞いてくださ いました。

パピーさんのメールに、『泣き寝入りはよくない』と書いてあるのを読んだ時、娘がもう一度自分から保育園に行く!と言ってくれるようになるまで、何度でも担任と話をしていこうと思いました。

パピーさんのメールを読んで、転園も考えましたが、もし私が体調を崩した等、おばあちゃんに送り迎えをお願いした場合、自転車しか乗れない為、他の保育園では難しくなります。

保育園は私の家とおばあちゃんの家との丁度中間にあり、お互いの家から歩いて五分ほどでいけるのです。

私一人で考えていると、なかなか出口が見えてこなかったのですが、パピーさん に聞いてもらって娘の為に出来る事、考えられる事を保育園側にも要望しながら、解決に向けていろんな方向で考えて行動していこうと思いました。

そして、懇談の後、連絡帳にこのように先生にお願いをしました。

「娘が今一番がんばっていることは、イヤと言いながらも保育園に行っている事なので、娘が保育園に来たら、がんばって行っている事を褒めてあげてください」と。

すると、担任の先生だけでなく、担任の先生がお休みの時の代わりの先生や園長、主任の先生など、朝、娘に会った先生はみなさん、娘が保育園に来た事を褒めてくださるようになりました。

その後 、私もなにか他に考え方や対応を変えなければと思い「保育園イヤ!」と言っている娘に、靴を履かせながら

私「保育園がイヤならイヤって言っていいよ」
娘「イヤ、イヤ、イヤ」

私「もっと言ったら?イヤ、イヤ、イヤ」
娘「イヤ、イヤ」

車に乗った後も
娘「保育園イヤ」
私「もっと言っていいよ、イヤ、イヤ、イヤ」

娘「イヤ、イヤ、イヤ」
私「じゃ、イヤなのを歌にでもする? イヤ、イヤ、イヤだ?」(キラキラ星のメロディーで)

娘は私の歌にちょっと笑っていました。保育園に駐車場に着くと・・・
娘「保育園イヤ」
私「じゃ、また歌う? イヤ、イヤ、イ ヤだ?(キラキラ星のメロディーで)ほら、一緒に歌お」

一緒には歌ってくれなかったけど、娘は楽しそうに笑っていました。

最近は「保育園がイヤ」なのが「トイレに行きたい」という症状にでているらしく。家で済まして出てきているのもかかわらず保育園の玄関に行くと、娘は「おしっこ」と言ってトイレに行きましたが、私の所へ戻ってきたら「おしっこ出なかった」と。

抱っこをせがむ娘を抱っこして教室への階段を登りながら
私「いっぱいおしっこ出したかった?じゃじゃじゃーって」私の言葉に笑顔の娘にもう一度「じゃじゃじゃーって」教室に着くまでそのような会話を続け ていました。

そして、次の日もまた同じように「イヤならいっぱいイヤって言っていいよ」と、一緒にイヤって言ってみたり、歌にしてみたりしたところ2日目の夜、寝かしつけの時、娘は「○○、保育園に泣かんと行ける」と言ってくれました。

私はその言葉にびっくりして私「泣かんと行けるの?」
娘「今日だって泣いてなかったやろ?抱っこしてもらってただけやろ」
私「そうやな」
娘「でもA先生(娘の担任)やったら泣かんといけるけど、A先生じゃなかったら泣く」

その言葉の宣言通り泣かずに保育園に行けたんです。朝、「保育園に行こ」と言うと、自分から靴を履いて、しかも「歩いて行く!」と保育園まで歩いて行ったんです。

教室に着くと、担任のA先生の顔を見たとたん、とってもニコニコしながら教室に入って行き、笑顔で私にバイバイと言ってくれました。

その日から娘は保育園に泣かずに行っています。その様子を見て、私は「保育園に行きたくない」という事を、私に共感して欲しかったのかも?と思いました。

今までは、娘が保育園に行きたくないと言うと、「なんで行きたくないの?」「何が嫌?」「どうしたら泣かずに行けるようになる?」とにかく理由が知りたくて、聞いていたこの言葉は、

娘にしたら、保育園に行きたくないのを、責められている気分だったのかもしれません。子供が嫌だと思っていることを、親が同じように深刻にならず、みずから笑い飛ばしてあげられるのが大事なんだ♪と思いました。

担任の先生じゃないとまだ不安な気持ちがあるのか、泣くと言っているので、まだ完全によくなった訳ではないのですが少しづつ前に進めればいいかなぁって思っています。

この一ヶ月、他のことでも、沢山褒めるように意識していたせいか他にも娘の変化があったんですよ。

泣き出すと30分や1時間平気で泣き続けていた娘が気持ちを切り替えて泣き止むのがはやくなりました。

前はあまりに泣き続ける娘にイライラして「いい加減泣き止みなよ!」と怒鳴ったりしていたのですが、最近は5分もすると、落ち着きを取り戻して、泣くのが収まったり、受講してから沢山のいい事が舞い降りてきています。

しかし、まだ受講して一ヶ月、感情に任せて怒鳴り散らしたりすることも多々あり・・・、子供達に対して申し訳ない気持ちになり、落ち込んで涙する日も。

だけど、講座の効果が一ヶ月でこんなに沢山あるんだからパピーさんが言われるように、ゆっくり、そして確実に前に進んでいけば、一年後に私は必ず幸せなお母さんになれる!そう思っています。(中略)

沢山報告したいことがありすぎて、長文になってしまい、申し訳ありません。

ここまで・・・

どうでしょう?はなももさんの「保育園いや」への対処。はなももさんも“とにかく理由が知りたくて、聞いていたこの言葉は、娘にしたら、保育園に行きたくないのを、責められている気分だったのかもしれません。

子供が嫌だと思っていることを、親が同じように深刻にならず、みずから笑い飛ばしてあげられるのが大事なんだ♪と思いました。”と言われていましたが、それが上手に具現化されていましたね(^^)

何か問題があると、私達はどうしても、「問題を解決したい」と思い、必死になってしまいますが、

「そんな事はよくあるよ~」「いやな事だってあるよね~(^^)」「いやだったら、歌っちゃおう♪」なんて、すごくおおらかでいいな~と思いました。

又、そんなお母さんを見て、おもわず本人も笑っちゃった・・・なんて。「あ~、安心できているんだな~」って思いました。

トイレでの「いっぱいおしっこ出したかった?じゃじゃじゃーって」も、面白い表現ですよね♪私も、頂いたメールを読んでいて、思わず、笑顔になっていました(^^)他にも「褒める」の効果はいろいろあったみたいですね。

“泣き出すと30分や1時間平気で泣き続けていた娘が、気持ちを切り替えて泣き止むのがはやくなりました。”ともありましたものね。

本当は、習い始めたピアノ教室に興味を持たず、「ピアノ教室に行きたくない」状態だったのが、今は、とっても楽しそうに、一生懸命に練習するようになった・・・というご報告も紹介したかったのですが、紙面の都合で、今回はカットさせて頂きました。すみません。

はなももさん、素敵なご報告、ありがとうございました。保育園の件では、よく頑張ってくださいましたね。今回、ここで乗り越えられたこと。本当に良かったと思いますよ♪これからもどうぞ「認める」「褒める」「包む」を続けてくださいね♪

 

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