第782号 やるの?やらないの?
こんばんは。パピーいしがみです。今日は、習い事に関してのお話しをさせて頂こうと思います。
今、ほとんどの子供達が習い事をしていると思います。家族との時間、友達との時間さえも削って・・・まで習い事をすることは無いのですが、習い事って、習う内容以外のメリットも沢山あります。
でも、子ども自身に、あまり積極性が見られなかったり、楽しそうじゃなかったりしたら、「意味があるのかな?」「無駄なんじゃないかな?」って思うこともありますよね。
「いやなら辞めれば?」って聞くと「やる!」って言うし・・・。習い事に関しては、疑問や悩みも多いかと思います。今日、御紹介するななさんも、そんな疑問をお持ちでした。続けるべきか、辞めるべきか・・・。こんな御相談を頂いていました。
ココから・・・
パピーさん、はじめまして。ななと申します。私には小学校3年生と2年生の女の子がいます。パピーさんに出会ったきっかけは、上の子と私がすぐにぶつかってしまい、どうしてなんだろう?と思いネットで調べたら「9歳の壁」という言葉を知りました。
上の子は喜怒哀楽が激しくて特に怒るという感情が最も強く出ます。3年生になってからそれが目立つようになり私はそれが毎日のストレスに・・・娘が怒れば私も怒る?それはそれは苦しい日々でした。
上の子と私は気が合わないなと思ってみたりどうしてもっと優しい子になれないのかな?といつも思っていました。
それに親として、もっと私が厳しい態度で接していないからなのかな・・・と。初めての育児に迷い壁にぶつかり散々悩んでいたところでした。
それでネットでパピーさんの教材を知り、勉強したいと主人に頼んだら賛成してくれたんです。主人も理解ある人なので今二人で勉強を始め実践中です。
第1章から私は衝撃を受けてしまいました。命のバトン の意味を初めて知りました。今の現実が「奇跡的なこと」を教えてもらいました。目の前にいる二人の娘は私にとって奇跡です。それこそが育児の原点だったんですね。
主人と改めて二人の娘を授けてもらったことに感謝して「大事に育てていこうね」って確認する事ができました。そんな風に過ごしていくと不思議な事がたくさん起きてきました。
上の子が怒り出しても私が腹を立てなくなったんです。下の子と言い争いになってもイライラしなくなったんです。自分でも「なぜ?どうして??」と不思議でなりません。ここ数日は怒り出してもすぐにおさまるし、ケンカになってもいつの間にか二人で笑い合ってます。
でも私は何にもしてないんですよ!!ただ、「認める」「褒める」「包む」を意識したんです。たったそれだけです。本当に不思議なことだらけ・・・自分の見方が変わったら、こんなに変わるんだと実感しました。
それからここ最近で一番変わったなと思った事は上の子が私にたくさん甘えるようになりました。学校に行く前は私と一緒に学校に行きたい!!と言ってみたり・・・行く直前には抱きついて別れをするのが大変なほどです。
「ママが大好き」とたくさん言ってくれるようにもなりました。私はパピーさんに出会って間違った考えを改め直す事ができました。上の子がこんな風に変わったのはパピーさんの教えがあったからです。パピーさん、本当にありがとうございます。
そして今、どうしても分からなくて聞きたい事があります。「大人は、子どもの元気な顔を見るためにお金を稼ぐのが仕事。子どもは、毎日遊んで明るく元気で過ごすのが仕事なんだよ。」パピーさんの言葉を聞いて私は迷い始めました。
実は私は子供達に体力と精神的強さをつけさせたくて上の子は3歳から、下の子は2歳からスイミングに通っています。二人共、泳ぐのは嫌いじゃないんですが、去年から選手育成コースになったので、週4回スイミングに通い、フリーで遊べる日は木曜日しかありま せん。
育成コースに行きたいと言ったのは本人の意志なので強制ではないですが友達と遊べないのが辛いみたいです。でも私の中で月謝もそれなりに払っているし、タイムもどんどん縮んできていて、「キック力をつけるには3年生まで」とコーチに言われると今頑張っておかないと・・・かなと。
でもパピーさんの子育てを聞いていると、お子さん達は何にも縛られずのびのびと過ごしていた、とあるので私の考えは違うかな?と思ったのです。学校のお友達に聞いても習い事は2~3つはやっていますね。
私にとっての水泳は心肺機能を高め、脳にも良い影響を与えると信じて習わせてい ますが、イヤイヤではないけれど自発的な感じはしないです。
子供達に以前、そんなに大変ならスイミング辞めてもいいんだよと言った事もあります。でも辞めたくはない!!と言っています。だから私は迷っています。パピーさん!!どうか良いアドバイスを頂けないでしょうか?
ココまで・・・
“育成コースに行きたいと言ったのは本人の意志。強制ではないけれど友達と遊べないのが辛いみたい・・・。月謝もそれなりに払ってる・・・イヤイヤではないけれど自発的な感じはしない・・・”
そうですよね~(^^)親としては、やるならもっと、愚痴を言わず、一生懸命取り組んでほしい、って思います。でも、ちょっと見方を変えて欲しいな、と思って、こんな風にお返事しました。
ココから・・・
ななさん、おはようございます。パピーいしがみです。メール拝見しました。
(中略)
まず、ななさんのご質問の内容なのですが、今の、スイミングの選手コースは、子供にとって、プラスなのか、マイナスなのか、解らない。
子供は遊ぶ時間が無い、というし、でも、コーチからは「キック力をつけるには3年生まで」と言われているので、続けていいのか、やめるべきか、悩んでいる・・・という事かと思います。
なので、ちょっとこの悩みを整理してみますね。まず、スイミングを始めた目的は、「体力と精神的強さをつけさせたい」という事でしたね。そして3歳と2歳から始めたんですね。
きっと娘さんたちも頑張ってくださって、どんどん級も 上がっていったと思います。
そして、今、選手育成コースになったので、週に4回、練習に行っているようです。その選択は親がしたのではなく、子どもが「やる」と自ら言ったようですね。そして、親は、その気持ちに応えるべく、月謝も(ちょっと高くなったのかな?)も払い、協力もし、そしてその成果も現れてきたみたいです。
でも、娘さんは、「遊ぶ時間が減ってしまった」と言ったり、あまり積極的に参加している風でもない・・・とお感じのようですね。
ななさんとしては「嫌ならやめていいんだよ」と言われているようですが、本人は「やめる」ではなく、「やる」と言 い、でも一生懸命でもない。親としては「そんなことなら・・・」とお考えで、今回のお悩みとなった・・・という事でよろしいかと思います。
まず、ここでとても大事なことなのですが、当初の目的「体力と精神的強さをつけさせたい」これは、もうすでに叶えられましたよね。
でも、ななさんの目的は、今は変わってしまっているように感じます。そこにはこうありました。
“キック力をつけるには3年生までとコーチに言われると今頑張っておかないと・・・かなと。”これは、タイムをさらに縮め、良い成績を出す為・・・ですよね。
水泳でオリンピックに出る!ような目標があるのなら別ですが、スポーツは沢山あるし、別に水泳にこだわらなくてもいいですよね?確かに水泳は、心配機能を高めます。(脳にも良い影響を与えるかどうかは?です)
なので、高まった心肺機能を陸上競技にだって生かせます。でも、ななさんがジレンマを感じているのは、自分が「やりたい」と選んだ選手育成コースで、親も高い月謝を払って、協力もしてあげているのに、自発性が無い、休みが少ない、遊べないと愚痴る、その姿に不満を感じているのだと思います。
そこには「これだけやってあげているのに」という気持ちがあるのでは?と感じます。特に、習いごとを始めるにあたり、多くの方が「子どもが自分からやりたいと言った」のに・・・と言われるのですが、
子供からすれば、選択肢は沢山無いし、その選択が将来どうなるか?など、分かるはずも無く、その時の流れや雰囲気、もしくはノリや興味で「やる」「やりたい」と言い出すことがほとんどです。
なので、その子供の言動に「責任を取れ」的な、考え方をするのはやめてあげて欲しいのですね。
子どもが習い事をしているのは、親の希望があったから。親がやってほしい、と思っていることを、子どもが頑張ってくれたから、今があります。
でも、当初の親の希望が叶えられた、目的が達せられたのなら、それ以上の要求をする事はやめて欲しいのですね。ですから、もし、今、お悩みならば、一度、娘さんと話し合ってみたらどうでしょう?
例えば、お母さん達は、体が丈夫になってほしいから、あなた方をスイミングに入れて、あなた方は、とてもがんばって、選手育成コースにまで選ばれた。それは、お母さん達にはとても嬉しかったけど、でも、もう十分に頑張ってくれたから、後は、あなた方に任せたい。
選手コースだと、遊ぶ時間もなくなっちゃうし、練習は厳しいと思う。でも、頑張る姿はかっこいいし、できたら、続けて欲しいと思うけど、もし「もうこのくらいでいいかな?」「別のスポーツもやってみたいな?」と思うのなら、それもかまわないんだよ。のようにです。
ただ、子供に任せるのなら「やめる」と言うまで続けさせて欲しいし、続けているのなら、イヤイヤだろうが、文句を言おうが、それをとがめないで欲しいのです。
少なくとも、継続していれば、そこに集う友達との関係もありますし、先輩・後輩の人間関係、大人のコーチとのふれあいなど、そのスポーツ だけに留まらず、プラスになる事は多いです。「続ける」ただそれだけでも、沢山のメリットがある、と私は思いますよ(^^)
習い事で大事なのは、「何の為に始めたのか」を明確にしておくことです。そして、その目的を変えないことです。特に成績が出る習い事の場合、親がその成績を気にして「もっともっと」となる場合があります。
そうなると、当初の目的が変わり、子供達の姿勢など、全く関係ないことに感情的になって、「いやならやめろ!(やるなら一生懸命やれ!)」になってしまう傾向があるので、そこは注意が必要なんですね。
続けるもよし、やめるもよし 、少し、子供達に判断を委ねたらいかがでしょう?でも、私は「イヤイヤでなければ」続けて欲しいな~とは思います(^^)
ココまで・・・
この後、ななさんからは実際に子供達に話をして、どうなったか?をご報告いただいたのですが、ちょっと長くなってしまうので、この続きは又、次回。とさせていただきます。
でも・・・上の子とぶつかることが多くなって、「気が合わない」とか「どうしてもっと優しい子になれないのかな?」と悩んでいたのに・・・まずは、ななさんの気持ちが変わってきて、上の子が怒り出しても私が腹を立てなくなった。下の子と言い争いになってもイライラしなくなった。とありましたね。
そして今では・・・
“上の子が私にたくさん甘えるようになりました。学校に行く前は私と一緒に学校に行きたい!!と言ってみたり・・・行く直前には抱きついて別れをするのが大変なほどです。「ママが大好き」とたくさん言ってくれるようにもなりました。”とも書かれていましたね。いいね~♪私も自分の事のように嬉しいです(^^)
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号数 | 内容 | オススメ度 |
---|---|---|
181 | ■ 見返りを求めたら・・・「褒める」じゃない! | ★★★ |
472 | ■ “きっかけ”と“やる気” | ★★★ |
730 | ■ 相性が悪い? | ★★★★★ |
783 | ■ やるの?やらないの?2 | ★★★★★ |