第808号 堅い扉が開く時
こんばんは。パピーいしがみです。
平成27年度が始まって、初めてのメルマガですね♪まだ春休み中で実際には始まっていない?かもしれませんが、子供も(もちろん親も)ちょっとどきどき(^^)で、不安定な時期かと思います。
我が家といえば、今年、末娘が学校を卒業し、3人の子供達、全員が社会人になり、それぞれ独立しました。家には老夫婦?2人が残り、新たな生活が始まっています。
なんとか全員が自立できてほっとしています(^^)。
これからは、夫婦2人で、ゆっくり旅行・・・は、難しいですが、「時々、近くの美味しいものを食べに行きたいな~♪」「その為には、健康でいなくては!」と、体調管理に心がけていこうと思っています(^^)
さて、久々に会員さんからのご報告をご紹介したいと思います。
年度替わりの時期に勉強を始められる方は比較的多くて、又、昨年の4月に消費税が上がったこともあり、3月末から4月に掛けて、1年間頑張ってきたご報告を頂いています。
その中で、とても良い「気付き」のご報告があったので、ご紹介したいと思います。(今日はちょっと深いかも?(^^)です)こんなメールでした。
ココから・・・
パピーさま、いつもありがとうございます。昨年の4月、消費税が上がる前に駆け込みで申し込みました、ムーンリバーです。
いつか勉強しなきゃ!と思いながら、なかなか踏ん切りがつかずに、もう少し、もう少し、と先延ばしにしていたのですが、増税がきっかけで「エイッ」って申し込みました。
飽きっぽい私にできるかな~?そもそも勉強する時間があるかな~?子供達は素直に反応してくれるかしら?なんて心配は山積みでしたが、1年たって、正直「本当にあの時、決断してよかった♪」と思っています。
いえ「もう少し、前から始めたらよかった」とも感じています。
通信講座は、いろいろやりましたが、今まで最後まで続けたことの無かった私も、フォローメールのおかげで、ちゃんと終わりまでこれましたし(これは初めての経験で感動でした)
勉強と言っても、通勤途中でスマホを開くだけで読めちゃうし、感想もスマホのアプリに書いていましたので、1年たって読み返してみると「私、頑張ったな~」って、とても充実感があります。
それに・・・パピーさん、子供達、本当に変わったんですよ(^^)
メルマガだけを読んでいる時も「認める」「褒める」「包む」の大事さは分かっているつもりでしたが、勉強をすることで、パピーさんがよく言われていた「方法ではなく考え方ですよ」の意味が分かってきました。
一番、衝撃的だったのが、パピーさんに相談し、そのお返事として頂いたメールで、私の考える「よい事」と「悪いこと」が、全然ピントが外れていたことです。
ピントが外れていたのに、外れていることに気付かなかった。
自分自身では、子育ての本も沢山読んできていたし、自分のピントがずれている、って分かったときはショックでした(TT)
私の考え方はいつも今しか見ていないで、パピーさんの考え方には、必ず時間軸があって、子育てを長いスパンで考えての「今」を見ておられたことでした。
ピントが外れている私の質問は、パピーさんからすると、「この人、何言ってるの?」とお感じになったかもしれませんが、そんな私に呆れもせず、丁寧に説明してくださって、本当にありがとうございました。
その“長いスパンで考えての「今」”を考えるようになったら、パピーさんがメルマガで言われている事がとても理解できるようになったし、世間的に「いけない」と言われていることであっても、
周りの目や声におろおろして、子供を頭ごなしに叱ったり、いう事を聞け!と強制する事がなくなりましたし、
意地悪をしてしまったり、他の子に迷惑を掛けたりした時も、「あなたはどう思う?」「どうしてやっちゃったのかな?」と子供の考えや気持ちを聞く事ができるようになりました。
そうすると子供は反発もしないし、すごく素直になるんですね。目の前にあった堅く閉ざされた扉がパ~ッと開けたみたいです。
今まで、自分がどれだけ偏った考えで、強制していたか?子供を動かそうとしていたか、という事も分かりました。私って固定観念が強くて傲慢なんだな・・・と。
夫とのこともそうでした。「もしかして、夫へもその固定観念が強くてうまくいかないのかな?」と考えてみると、私は“当然こうすべき”とか“○○して当たり前”のような考え方が強く、
夫の気持ちや考えを聞くことも無く、いつも、怒りをぶつけているだけでした。
あまり口数の多い人ではないので、それをいいことに、私が言いたいことをバンバン言っていました。夫は、きっとわずらわしかったと思います。
帰りが遅かったのも、「家に帰りたくない」という気持ちがあったのだと思います。
友達に「夫婦での会話がほとんど無いんだよね」と相談すると「どこの家でも、そうだよ。仲良し夫婦なんていないよ」なんて言われて、そうだよね・・・と口では言いながら、
「でも、これって良い状態ではないよな・・・」と悶々としていましたが、パピーさんの「ご主人の気持ちを聞いてみて」と言われて、それをするようになってから、
あ、この人はこんな風に考えていたんだ・・・と分かって、長い間冷戦状態だった夫婦の仲も変化して、今では(ラブラブとは言いませんが)、笑顔で挨拶をして、普通に会話ができるようになっています。
もしかしたら、子供達が良くなったのは、それがあるのかもしれません。
パピーさんが、夫婦仲はとても大事、っておっしゃっていましたものね♪“あなたはどう思う?と聞いてみる”これは、私にとって目から鱗のアドバイスでした。
お礼のつもりだけでしたが、長くなってすみません。とにかく今、私は「幸せなお母さん」に一歩一歩進んでいます。
これからも、続けて行きたいと思っていますので、フォローメールの再送をお願いします♪
昨年は「幸せなお母さん」なんて、私には無理だろうな、と思っていましたが、この頃、毎日がなんだか楽しいです。家庭内にも笑い声が響いています。
夫や子供達が、楽しそうにじゃれている姿を見て、「あ~、これって幸せなことなんだな~」って、しみじみ感じています。
去年の今頃は、こんな日が来るなんて考えられませんでした。パピーさん、これからもよろしくお願いします。
ココまで・・・
さて、このご報告のメールを読んだだけですと、具体的に何がきっかけでどう変化したか、という事が分かりにくいと思いますが、多分、皆さんが読んでいて、一番気になったのは、
“私の考える「よい事」と「悪いこと」が、ピントが外れていたのに、外れていることに気付かなかった。自分自身では、子育ての本も沢山読んできていたし、自分のピントがずれている、って分かったときはショックでした(TT
)私の考え方はいつも今しか見ていないで、パピーさんの考え方には、必ず時間軸があって、子育てを長いスパンで考えての「今」を見ておられたことでした。”の部分だと思います。
ムーンリバーさんは、「ピントが外れていた」「こんな私に・・・」と書いておられましたが、多分、時間軸の件は、ほとんどの方が、あまり考えていないことだと思います。
他の育児書にも、あまり書いてあるのを見たことが無いので、やはり多くの方が「えっ?そうなの?」って感じるようです。
でも、私達は成長する子供達を育てているので、「今」がずっと続くわけではないのですね。とすると、今だけを見るのではなく、先を見据えての、今の対処が必要になるのです。
例えば、よく「人に迷惑を掛けてはいけない」と、子供を叱るお母さんがいますが、私は、迷惑を掛けずに成長する子供っていないと思うのです。
あえて「迷惑を掛けなさい」とは言いませんが、迷惑をかけたら「謝る」ことを教えることができますよね?親が頭をさげて、それを子供に見せることができます。
子供は親のそんな姿を見て、「謝るときにはこんな風にするんだな」って学ぶのですね。
「迷惑を掛ける」は、みんなが通る道で、そこには必ず「学ぶべきことがある」のですから、悪いことではない、というより必要なことなんですね。
同じように、善悪をわきまえる為には、「善」だけではなく「悪」も知らなければなりません。どちらも知って、自分でどちらを選ぶのか?それが「判断」になります。
こういう事っていくつもあります。「やさしくあってほしい」と思うお母さんは、沢山います。でも、「やさしさ」だけを善しとして、争いや戦いを否定すると、
自分を主張できない、いやなことはいやと言えない・・・いえ、それだけでなく、大切な人や物を守れない・・・という事になりかねません。
具体的に言えば・・・誰かから、嫌なことをしろ(例:あいつをイジメてこい)と命令されて、そんなのしたくないのに「いやだ」って言えず断れなかったり、
自分自身が嫌がらせを受けたり、イジメられたりしたときも、されるがままで、自分の身を守ることができなかったり、
恋人や、妻、子供が危険にさらされているとき、大事な人が誰かに攻撃されようとしているとき、相手と戦うこともせず自分だけ逃げ、一人身の安全を確保する・・・
そんな風なら、それはもう「優しさ」ではなく「弱さ」でしかないのですね。本当に「優しさ」を発揮するためには、相手と戦う「強さ」も必要なのです。
このように、大人になるために必要な沢山のことを知る、学ぶ、事が子育てにおいて大事なことで、決して「正しいことだけをしていればよい」のではないのですね。
イタズラもし、失敗もし、人にも迷惑を掛けて、でも、それを自分の糧として成長してほしいのです。
温室で、ただ伸びるだけのもやしではなく、寒い冬を超えて、しっかり根をはり、たくましく咲くタンポポになってほしいんですね。
良い事も悪いことも知る、という意味で、その対比にあるものは、いくつもあります。
善と悪、優しさと強さ、成功と失敗、嬉しさと苦しさ、安らぎと苛立ち、賞賛と嫉妬、柔和と乱暴、従順と強情・・・。
一見すると、「善・優しさ・喜び・成功・嬉しさ・安らぎ・賞賛・柔和・従順」は、子供達に身に着けてほしいけど、「悪・強さ・失敗・苦しさ・苛立ち・嫉妬・乱暴・強情」は、叱りたくなってしまうと思います。
でも(くどいようですが)良い事だけを教えても、意味が無いのですね。
理解するためには両方必要なのです。プラスとマイナスもあって、電気がつく様に、プラスにも、マイナスも同じだけの価値があるのです。
両方知って“子供自身”が「善・優しさ・喜び・成功・嬉しさ・安らぎ・賞賛・柔和・従順」を選べるようになってほしいのですね。
でも、それは「今すぐに」ではなく、「大人として社会に出るまでに」で良いのです。
ムーンリバーさんは、そこを理解してくださって、プラスのことが起きたら、それを賞賛し、マイナスのことが起きた時には、頭ごなしに叱ったり、「こうしろ!」と怒るのではなく、その時の(子供の)気持ちを聞くようにしてくださいました。
自分だけではなく、子供に聞く、ご主人に聞くようにして、初めて、子供には子供の考えがあり、ご主人にはご主人の考えがあって、「自分とはちょっと違っているけど、そういう考えもあるんだ」と気付いたのです。
そして、そこから変化が起きていったのですね(^^)
ムーンリバーさんは、“偏った考えで、私って固定観念が強くて傲慢・・・”と書かれていましたが、人の気持ちを聞き、相手の考えを認められれば、もうそれは、偏ってもいないし傲慢でもありません。
何より、そこに「気付けた」とことで、“目の前にあった堅く閉ざされた扉がパ~ッと開けたみたいです。”というお気持ちになれたのですね。
でも・・・うれしいな~(^^)お子さんのことも、ご主人のことも、良い方向に向かっているようです♪
“この頃、毎日がなんだか楽しいです。家庭内にも笑い声が響いています。夫や子供達が、楽しそうにじゃれている姿を見て、「あ~、これって幸せなことなんだな~」って、しみじみ感じています。去年の今頃は、こんな日が来るなんて考えられませんでした。”
はい、それを聞いて、私もとても嬉しいです(^^)どうぞ、これからも、お続けいただいて、楽しい毎日をお過ごしくださいね♪メルマガへの掲載のご許可も、ありがとうございました。
ご興味がありましたら、ご覧ください。
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