第811号 食わず嫌いの克服
こんばんは。パピーいしがみです。
お子さんが、食べず嫌い、偏食で困っている・・・というお母さんは、とても多くいらっしゃいます。
でも、無理やり食べさせれば、トラウマのようになってしまうかもしれないし、かといって、ひどい偏食を放っておくわけにも行かないし・・・どうすればいいんだろう?って思いますよね。
今日は、そんな「偏食」「好き嫌い」「食わず嫌い」で困っていた、ほんのりさんと、お子さんのケースをご紹介したいと思います。
ほんのりさんは、ずっと上の子の「好き嫌い」で困っておられ、あるとき、幼稚園からこんな指摘があったようです。
ココから・・・
始めに担任の先生に「今日の給食を見てください。このようにほとんど食べていません。家では何を食べていますか?」と聞かれ、
私は、「今は食べられるものを食べていて、魚やフルーツなど…私も悩んで相談していて、以前は作ったものを食べなくて、怒りすぎてあとで後悔したりがあったので、今は食べることに嫌なイメージをもたないよう無理やりはしていない」ということをお話しました。
どこに相談してますか?お芋掘りのお芋はどうでしたか?(スイートポテトを一緒に作ったのですが、美味しくないと食べませんでした)など聞かれ、相談されているのであれば…といったん終わったのですが、
その後、遅れて、副担任の先生がきて、こうお話がありました。「他の子もがんばって食べてる中、○○ちゃんだけ特別扱いできないし、
給食を少しだけ食べるようにうながすと、いつも大泣きで、変な味がすると言ったり、食べないならこれどうするの?と聞くと「捨てる」というのでびっくりしました。
幼稚園では泣いて食べないと言っても終しまいにならないので、どうにか一口だけ食べている。家でも頑張って、これを食べないとデザートをあげないよ。とか言って一口ずつでも食べるようにしてください。
今は成長期で体や成長の面からいっても心配だし、小学校に入ったらもっとつらい思いをします。」
先生のおっしゃることはもっともだと思います。幼稚園の給食では、かなり迷惑をかけてるのだなぁとも感じました。
給食のメニューはほとんど食べられないと思います。娘は給食の日は幼稚園に行きたくないと最近は毎回言っていました。
ココまで・・・
このメールを頂く前に、私は、食べれるもの、食べれないものをお聞きして、食べれないものや食わず嫌いは確かにあるけれど、食べれるものはしっかり食べているので、しばらくは、食べれる物をしっかり食べて、食事に嫌悪感や、不安感を抱かせないことです。
(今は、食べられないものが入っていないか?疑心暗鬼で、確認して食べていると思います)
そして食べるものに不安がなくなってから、少しずつ克服を考えるといいと思います。とお返事してありました。
が、幼稚園では「ほとんど食べない」とあったので、いくつかの項目をお聞きしました。そのご回答を読んでの、私のお返事です。
ココから・・・
ほんのりさん、こんにちは。パピーいしがみです。メール拝見しました。
“パピーさんのご質問にあった「しっかり食べれる」はできていると思います。食べられる食事であれば食欲旺盛です。”
そうですか~(^^)それは嬉しいです。
そして・・・
“運動については体を動かすことが好きなので動いているほうだと思います。幼稚園後に私が外に遊びに連れ出すことはできていないのですが、幼稚園のバス停ではかけっこしたりしますし、家でも踊ったりしています。
日曜日は寒くなる前までは、遠くの大きい公園に主人に連れて行ってもらって遊んでいました。”
はい。こちらもオッケーですね。実は、好き嫌いがある子の場合、私がお聞きする事が3つあります。
1つ目は、おやつや甘いものの取りすぎは無いか?2つ目に、運動はちゃんとしているか?3つ目に、食べる努力はしているか?です。
でも、その前に、小食だったら、どんなに食べさせようとしても無理なので、まず、しっかり食べれること。(胃袋が大きくなっていて「お腹がすく」という感覚が分かる必要があります)
その為に「しっかり食べているか?」をお聞きしました。
お返事からすると、大前提の「しっかり食べているか?」と2つ目の「運動」はオッケーですね。では「おやつや甘いものの取りすぎは無いか?」ですが、そのお返事は
“お菓子を食べ過ぎてご飯を食べないということはないので、もっともっととうるさいとつい、言われるままあげてしまうことがありました。好き嫌いを克服しようとするなら、これじゃダメですね。”でしたね。
はい、甘いものはカロリーが高く、それだけで十分な熱量を確保できます。それは「それ以上食べる必要がない」と感じさせてしまいます。
甘いものを食べていれば、好きなもの以外は食べなくなります。なので、ご飯まで、ちゃんと待たせることが大事ですね。
又、おやつも、できるだけ市販でないもので、甘さを抑えた「補助食品」として考えてください。
又、“幼稚園の給食の時はほとんど食べられないので、お腹が空くらしく、家に帰ってからおやつをあげてもまったく足りず、焼おにぎりやパンをあげています。”これも、出来たら一度、幼稚園で食べれなかったの物を持って帰り、
「そんなにお腹が減ったら、これを食べてごらん」「もしかしたら、食べれるかもしれないよ」とあげてみてください。「お腹すいた、何でも良いから食べたい!」という時が最大のチャンスです。
食欲こそが、最大の調味料ですので、そこで食べれたりしたら、これはもう大金星です。もし、そこで残した昼食が食べれなくても、間食として与える食事は「好きなもの」よりも、「ちょっと苦手なもの」ぐらいが良いと思います。
今まで敬遠していたのもの「食欲」という調味料で、おいしい、と思えるかもしれませんからね。(そこで、好きなものを与えると、わざわざキライなものを食べる必要がないとさらに学びます)
そして、3番目の「食べる努力」ですが、甘いものをあげすぎないで、運動をしっかりして、お腹が減っている状態であれば、キライなものでも、ほんのちょっとなら「食べても良い」という状態になっています。
なので、その状態を作っておいて、ほんのちょっとの努力をさせるのですね。
“2学期になって、幼稚園で食べられないものでも一口頑張っていたことで免疫がついたのか、先生が私に好き嫌いのことを注意したのを隣で聞いていて、がんばらなきゃと思ったのか、時間はかかるけれど最終的に一口食べられるようになりました。
主人も協力してくれて、主人が帰ってきたら主人と交代して、そこで一緒に食べようと言って一口食べることもあります。思っていたより大丈夫だったのか、そのあと促すとあと2口食べたこともありました♪”
とあったように、幼稚園では、単独で「食べる努力」をして下さっていたようですが、これが家庭でも「食べたくなる環境」(甘いものをしぼる、お腹がへった状態を作る)をすることで、さらに食べれるレパートリーは増えていくと思います。
一時保育の時のように、たった一個、たった一口、でも良いので、食べる努力をするようにしてみてください。もちろんきちんと食べることができたら、褒めてあげてくださいね。
たった一個、たった一口・・・頑張ってみて、その成果を、又教えてくださいね(^^)
ココまで・・・
その後、お菓子のことや、「たった一個、たった一口」も大変だったようですが、ほんのりさんは、頑張ってくださいました。そして、約3ヵ月後・・・こんなメールをいただいたのです。
ココから・・・
パピーさん こんにちは(^-^)ほんのりです。
アドバイスを頂いていた長女の食べ物の好き嫌いについて、報告させていただきます!最近の長女との会話です。
娘「年少の時、給食2回、全部食べたもんね~♪」
私「そうだね♪年中になったら、もっと食べられるかな?」
娘「うん。10、20、46回食べる!」
パピーさんに相談したのは冬休みでした。冬休み中、おかしをやめ、必ず1品挑戦するものを用意して、必ず一口食べさせることを頑張らせました。
本人は「食べないといけないんだ」という気持ちは、はやいうちから持ってくれたのですが、一口を口に入れるのがどうしても抵抗があるみたいで、口の直前までは持っていくのに入れられない。という時間がとても長くて、はじめは大変でした。
それがだんだんと時間が短くなり、食べたら美味しかったものもありで、急激に増えた訳ではありませんが、以前の頃を振り返るとたくさん食べられるようになりました。
肉類が好きになりました!牛丼、しょうが焼き、とんかつ、ウインナー、チキンナゲットが食べられるようになりました。
野菜は少し苦手ですが、ホウレン草のごま和え、こまつなのごま和え、トマト、にんじんは食べられるようになりました。
苦手な野菜も一口は食べられるようになりました。ちくわ、かにかまが食べられるようになりました。以前は、このまま食べず嫌いで、ほどんどの食材を口に入れずに育っちゃったら、ずっと食べられないのではないかという不安があったのですが、
今は、少し苦手なものが多いけど、徐々に克服していけると思える感じです♪幼稚園の給食も3学期中に2回、全部食べられたのです(週に2回が給食です)パピーさんありがとうございました!!
他にこんなことがありました。パピーさんからのアドバイスで頂いた、幼稚園の給食を持ち帰ったらというのを幼稚園にお願いしようと思い、冬休み期間中の取り組みと娘の性格、給食持ち帰りが可能であればお願いしたい旨をお手紙にしたのですが、
後日、園長先生から直接会って話したいと言われました。話の内容は「だんだんと好き嫌いはなくなっていくから心配しなくていい。食事中の雰囲気を大事にして」ということでした。
私の手紙を読んで、園長先生は私をギスギスしたすごい頑張りすぎの余裕かない人と思われたそうです(^_^;)
会って話してみたら、そうではなかったと思って頂けたようですが…(^_^;)園長先生の考えは一番はじめにパピーさんから頂いたメールの「安心感を大切に」と同じでした。
幼稚園の給食で好き嫌いで迷惑をかけるのは気にしなくていい、と言ってくださいました。でも、園長先生とお話した時には、娘の好き嫌い克服に良い兆しがでていたので、「このまま頑張ります」とお話しました。
残念ながら給食の持ち帰りは無理という話でしたが、他にも園長先生の熱い子育て論を聞けたので、ドキドキしましたが、良い経験でした(^_^)
文字で伝えるって難しいですね。私の文章、読みづらいですよね。パピーさん、すみません(T-T)
メールのやりとりだけで、悩める多くのおかあさんたちに適切なアドバイスをくれるパピーさんはほんとにすごいです。パピーさん本当にありがとうこざいました。
P.S
パピーさん、2人の子供達が大好きで幸せと思える瞬間がたくさんあります。
ココまで・・・
最後に書かれていた「2人の子供達が大好きで幸せと思える瞬間がたくさんあります」の言葉。これが聞けて本当に良かったな~と思いました。
ほんのりさんから頂いた一番最初のメールが、この好き嫌いが原因で、イライラしたり、怒ってしまったり、笑顔を失い、関係が悪化しそう・・・という内容だったからです。
食わず嫌いも、かなり改善していますよね~(^^)
以前頂いていた、「食べられないリスト」は、野菜全般(オクラと味噌汁の大根以外のもの)、唐揚げ以外の肉、玉子料理、ハム、ソーセージ、ハンバーグ、いも類、オムライス、お好み焼き、 かまぼこ、ひじき、すし、エビフライ、天ぷら…
でしたから、かなり食べれるものが増えていますし、きっとそれを、ほんのりさんは、ちゃんと褒めてくださったのでしょう。
食べることに抵抗を感じるよりも、「もっと食べれるようになるぞ!」というやる気すら感じます。
“娘「年少の時、給食2回、全部食べたもんね~♪」 私「そうだね♪年中になったら、もっと食べられるかな?」娘「うん。10、20、46回食べる!」”
いいですね~(^^)とってもいい感じです。これからも、少しずつ、食わず嫌いの克服、続けていってくださいね♪
それと、もう一つ。若い担任の先生や、副担任の先生は厳しかったですが、園長先生がちゃんと理解してくださる方でよかったです。
“残念ながら給食の持ち帰りは無理という話でしたが、他にも園長先生の熱い子育て論を聞けたので、ドキドキしましたが、良い経験でした(^_^)”ともありましたが、
この“園長先生が「熱い子育て論」をお持ち”が、とてもとても大切なんです。ご自分の信念は、長年の経験と、勉強と、実績で培ったもの、と思います。
そういう方が、たった一通の手紙から、心配してくださって、「お母さんとお話をしたい」と言ってくださる。私は「良い幼稚園をお選びになったな~」と感じました。
これからも、きっと、いつでも園長先生は、小さな相談でも乗ってくれると思いますよ(^^)幼稚園は、第二の我が家ですからね。報告・連絡・相談をしながら、子供達に楽しい園生活を送らせてあげてくださいね♪貴重なご報告、ありがとうございました。
ご興味がありましたら、ご覧ください。
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