第826号 現実を自分の目で
こんばんは。パピーいしがみです。
毎日、暑いですね~(^^)日本全国でもあちこちで異常に暑いみたいで、北海道が沖縄より暑かった、なんて日もありましたね。
多分、今が暑さの一番のピークだと思いますが、これから少しずつでも秋に向かっていって欲しいです。今年は、お盆が週中という事もあって、8日~16日まで夏休み♪という方も多いかもしれません。
どうぞ、体調に注意をされて、楽しい夏休みをお過ごしくださいね。
さて、今日、皆さんにご紹介させていただくのは、子供が夏休みになってすぐに、モチモチさんから頂いたメールです。
モチモチさんのお子さんは、今、小学校2年生の男の子です。
保育園の年長さんの頃から勉強を始めてくださったのですが、当時は、息子さんがだんだん無表情になっていく様子に違和感をお持ちでした。
実は、モチモチさんの息子さんは、保育園でもかなりイジメを受けていて、お母さんは、それに気付かずにいたのですね。
モチモチさんは、お仕事が忙しく、なかなか子供と触れ合う時間もありませんでした。息子さんは、小さい頃から賢く、素直で、我慢強く、お母さんも「この子は大丈夫」という自信が有ったそうです。
ですが、「この頃なんとなくおかしい。子どもは、しゃべろうとしないし、どうしたらいいのでしょうか?」とメールを頂きました。
ココから・・・
この度、勉強を始めさせていただきました○○と申します。今後モチモチと名乗らせて頂きますので、よろしくお願いします。(中略)
ご相談させていただきたいのは、一人息子のKの様子です。Kは、親ばかかもしれませんが、とても賢く明るく元気な子でした。
誰に対しても優しくできますし、先生からも「クラスのリーダーです」と言われるほどで、私は「1人っ子でも上手に育てている」と、とても鼻が高かったです。
ですが、年長になったぐらいから、なんだか様子がおかしいのです。何をするにも、やる気が無いように感じますし、保育園にいくのも、ぐずぐずダラダラしています。
「何かあったの?」と聞いても返事をしません。私も、忙しいのであまりかまってあげていませんが、前のように声をあげて笑うことがなくなりましたし、何か悩みを抱えているようにも感じます。こんな時、親としてどう接してあげたらいいでしょうか?
ココまで・・・
というご相談でした。
子供が、いつからか様子に変化が起きた。としたら、その時期に何かあった、と考えていただくことがとても重要です。
家庭内では、お母さんが妊娠をされたり、お父さんが転勤されたり、引越しや、身内に不幸があったり・・・など、分かりやすい理由があれば、その原因が掴めますが、
もし、家庭内に特に変化がないとしたら、他の何らかの理由を探してみて欲しいのですね。
モチモチさんの場合、家庭内で特に変化は無いようでしたので、保育園ではどうでしょうか?とお聞きしましたところ、保育園の先生にお聞きになって、「リーダーさんをお願いしてすごく頑張ってくれている」というお返事を頂いたのだそうです。
結果として、私には「特に問題は見当たらない」というお返事が返って来たのでした。私としては、“子供に問題が表れているとしたら、どこにも理由が無い、なんて事はありえない”と思って、いろいろお聞きしてみたところ、一つ、とても気になった部分がありました。
それは、モチモチさんが息子さんに常に言っていた「みんな仲良く(喧嘩しない)」と「イジメられている子がいたら守ってあげなさい」でした。
なんとなくそこに違和感を感じていたのですが、「特に問題は見当たらない」のお返事で、様子をみてもらっていました。
でも、どんどん息子さんが暗くなっていくようだったので、「もしかして、息子さん本人がイジメられているってことは無いですか?」とお聞きしましたが、モチモチさんからは、「息子にも聞いてみましたが、それは無いそうです・・・」というお返事だったのです。
原因が分からず、何週間か過ぎて、いよいよ息子さんは「保育園に行きたくない」と言いだして、理由を聞いても頑なに答えようとしないし、どうしたら良いのか?モチモチさんも本当にお困りでした。
なので、私は一つ提案をしました。
それは、一日、仕事を休んで、保育園の外から、子どもの様子を見る、ということです。私は、モチモチさんに「自分の目で確認する」事をお願いしたのですね。
そうしたら、事実が分かりました。保育園では先生から「仲の良い子数人で遊んでいますよ」と、報告を受けていたはずだったのに、
その数人で、仲良く遊んでいるように見せかけて、園庭の隅(先生から見えない所)に行って体当たりをしたり、膝蹴りをされたり、肩をど突かれたりして・・・
でも泣かずに下を向いて、されるがままの息子さんを発見したのです。きっとお母さんの理想どおりの自分でいようと、いやな事があっても、ぐっと我慢をしていたのだと思います。
「保育園児がこんな事をするなんて・・・」とモチモチさんは、思いもよらなかった光景に、足がすくんで、声も出せなかった、と言われていました。
また、わが子が親にも相談できず、ずっと我慢していたのかと思ったら、涙があふれて止まりませんでした・・・とも言われていました。
でも、私は「やっぱり、そうだったんだ」と思いました。そこで、まずお願いしたのは、保育園への報告でした。(保育園でもその事実をご存知なく非常にショックを受けておられました)
それと※ここが一番大事なのですが、お母さんの考え方を変えてもらうことです。
モチモチさんは、「みんな仲良く(喧嘩しない)」と「イジメられている子がいたら守ってあげなさい」が口癖でした。
でも人のことより、まずは自分のことなんです。
「みんな仲良く」なんていらないのです。いやな事があったら「いや!」とか「やめろ!」と言って良いんです。理不尽な事をされたら、仕返しをしても良いのです。
その「いやだ!」という気持ちを表すからこそ、相手はこちらを認めるのです。テキストの10章には「いじめは絶対なくならない」と書きました。
モチモチさんには、しっかり読んでいただいて、息子さんには、「お母さんの考えが間違っていた」「いやな事があったら、喧嘩をしても良い、やられたらやり返しても良い、困ったことがあったら何でも話をして」と言ってもらいました。
モチモチさんは、ご自分が子どもとの時間を持たなかったせいだ、と反省して、お仕事の量を減らし、早めに帰られるようにして、子どもとの会話を増やされました。
子どもは、保育園での集団イジメがなくなって、お母さんとの会話が増えて、次第に明るく、昔のように笑顔が増えてきました。
弱音を吐くことも、甘えることもできるようになって、友達とも喧嘩ができるようになったみたいです。そして、先日、こんなメールを頂きました。
ココから・・・
パピーさん、こんにちは。モチモチです。今、子供が友達と元気にプールに行きました。掃除も洗濯も終わって、ホッと一息ついたところ、「久しぶりに近況報告でも・・・」と書き始めました。
パピーさんのおかげで、今、息子はとても明るく元気になりました。
保育園・小学校1年生の時と比べると、もう別人です。私は、自分の理想を子どもに押し付けていたんですね。
今は、わがままも増えて、すごく子どもらしくなりました。いえ、子供のことだけでなく、家庭内でも笑顔があふれ、主人ともうまくいっていますし、今、人生一番の「幸せ」を感じています。
パピーさんのメソッドは子育てだけではなく、本当に「お母さんを幸せにする為」のものなんだな~と感じます。
でも、特に子育ては、親の姿勢や考え方が重要で、良くも悪くも、子供に多大な影響を与えるのだ、と、今になって、本当に強く思っています。
当時の私は、自分の未熟な考えを子供に押し付けて、それが問題を生じさせていることに全く気付かずにいました。
パピーさんは「初めてなんだから分からなくて当たり前」と、言ってくださいましたが、真実を知ることで、「私はずっと間違っていたんだ」と分かった時は、もう本当に消えてしまいたいぐらい落ち込みました。
ですが、もし勉強をしていなかったら、ずっと知らないままで、子どもはこんなに元気にならなかったでしょうし、ずっといじめられっ子だったと思います。
私の子育ての時期に、パピーさんに知り合えて、(子供や私の苦悩を取り払っていただいて)
本当によかったと思います。
パピーさんの講座を受ける上で、一番魅力的だったのは、パピーさんに直接、相談ができる、という事でした。
でも、多くの会員さんがおられるとお聞きしていましたし、一日何十通もの相談がある、とどこかで読みましたので、私は、できるだけ迷惑にならないように最小限で・・・と思ってはいたのですが、
初めてメールを送った時には、子供の生まれてからの事を詳しく聞いてくださったり、現状や、私の考え方や対応の仕方など、何度もメールでやり取りをしてくださって、
「一人一人にこんなに細かく接しておられたら、パピーさん、眠る暇はあるのかしら?お体は大丈夫かしら?」と心配になるほどでした。
ですが、そのおかげで、私は私の間違いにも気付けましたし、子供がこんなに明るく、元気に、積極的になってくれて、パピーさんには本当に感謝しています。ありがとうございます。
そうそう。今日、プールに行った友達というのが、当時のいじめっ子(T君)です。今では、大の仲良しで、対等に付き合っています。
先日も、大喧嘩をした!と怒って帰ってきましたが、すぐに次の日には一緒に遊んでいました。
あの時、「いやな事があったら、喧嘩をしても良い」「やられたらやり返しても良い」は、私としては抵抗があった言葉だったのですが、息子は、それを聞いて初めて安心できたみたいです。
親の覚悟って、本当に大事ですね。
今、考えると「みんな仲良く、喧嘩をしてはダメ」なんて、親の都合で、子どもの気持ちを無視していたな、と感じます。
三男坊のT君は、やんちゃで、乱暴なところがあって、私はT君のその乱暴なところが嫌だったのですが、1人っ子の息子が、これだけ強くなれたのはT君のおかげでも有り、
パピーさんの「親の固定観念は捨てましょう」の言葉は、常に私の座右の銘になっています。
暑い毎日が続きます。くれぐれも体調にお気をつけになって、悩めるお母さん方を救ってあげてくださいね♪
あ、このメールへのお返事は結構ですので読み流してください。また、時々、報告などをさせて頂きますので、お時間のあるときにでも、お読み頂けたら嬉しいです(^^)
ココまで・・・
メールを拝見して、モチモチさん、なんかすごく落ち着いておられるな~♪と感じました。
“今、人生一番の「幸せ」を感じています。”と書かれていましたので、さまざまな悩みが消えて、毎日が充実されているんだろうな~と思います。
息子さん、今、T君と仲良しなんですね♪対等に喧嘩もできるようです。
“息子はとても明るく元気になりました。保育園・小学校1年生の時と比べると、もう別人です。今は、わがままも増えて、すごく子どもらしくなりました。”
ともあって、本当によかったな~(^^)と私も胸をなでおろしています。今回は、メルマガ紹介へのご許可、ありがとうございました。
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号数 | 内容 | オススメ度 |
---|---|---|
192 | ■ いじめは絶対になくならない! | ★★★ |
240 | ■ いじめについて(補足1) | ★★★ |
241 | ■ いじめについて(補足2) | ★★★ |
654 | ■ 友達から「嫌い」と言われた子 | ★★★★★ |