第836号 やる気の重要性 2
こんばんは。パピーいしがみです。
今日は前回の続きになります。昨年まで、「運動会なんてやりたくない」「運動会なんて行きたくない」って、かなりごねていたお子さんが、
1年で、とても楽しく運動会に参加できた。そこには何があったのか?をお話しするのでした。
ちなみに、今回、ご報告を頂いたあーちゃんさんのお悩みは、長男さんの、やる気が無い、積極性に掛ける、「どうせ」と口癖を言う、いじける、すねる・・・ということでした。
子供への接し方を変えて1年間で、それらの悩みは解消できたようです。
ココから・・・
パピーさん、ご無沙汰しています。あーちゃんです。
パピーさんが言ってくださったように、長男への私や夫の接し方を変えたら、長男はみるみる明るくなり、元気になって、今まであれだけ悩んでいた「どうせ」の口癖も、いじけも、すねることも、今は全くありません。
やはり、子供の問題は親にあるんですね。パピーさんの勉強を始めて本当によかったです。
それで・・・パピーさんから、「どんな事を努力されたのか教えて下さい♪」とメールを頂いたので、ちょっと恥ずかしいですが、まとめてみました。
でも、私にとって、変化のきっかけ。一番大きかったのは、パピーさんから頂いたお返事でした。
高校時代。自分も苦しいときがありました。その時の先生の言葉や、とことん聞いてくれた友達の存在。
それを思い出したときに、「厳しく接するだけじゃあ、やる気を失わせてしまう」「私は自分でも経験しているのに・・・」と、しばらく落ち込みました。
が、それが私の考え方を大きく変えました。私の心の変化。やはり、これが一番大きかったです。
パピーさんが「方法ではない、考え方です」と言われている意味がストンと腑に落ちた瞬間でした。
それに・・・今まで読んでいたはずのメルマガ、「選手の時とコーチの時」も、もう一度、読みました。以前は、そうそう。そうなんだよね~♪と軽く共感するだけだったのですが、
今回、実際に経験をしてみて、「そうだ、私も選手ではなく、コーチの側なんだ」と、相手の気持ちを考えながら接する必要がある立場だと、ひしひしと感じました。
それで・・・私が何をやったか?と言いますと、(これも、パピーさんから言われたことですが)長男が、赤ちゃんの頃からできるようになったことを、年齢別にノートに書き出してみました。
順番に書き出してみると、たくさん乗り越えてきたことがあったことが分かったし、いろんなことが平均よりも早かった、という事に気づきました。
歩き出したのは8ヶ月。オムツが取れたのが2歳3ヶ月。3歳では、もう親との会話だってできていました。3歳半で自転車の補助輪を外すことができたり、保育園でも、とても活発で優秀だ、と言われていたのです。
そんな子がどうして、やる気を失い、いじけ、「どうせ×××・・・」と言い、チャレンジもせず、最初からできない、と言うようになったのか・・・。それは紛れもなく私のせいでした。
“活発で優秀”と言われたことで私は、「もっともっと」と長男にいろいろ要求するようになりました。
何かイベントがあったり、保育園でのブームが来ると、「できるようになったの?」「まだできないの?」「○○君はもうできるんでしょ?」「頑張ればできるんだよ!」「頑張ろうと言う気持ちが無いからダメなんだよ!」
のように、いつも長男の尻を叩くようになってしまったのです。サッカーがはやってくると、子供を公園に連れて行って練習をさせました。
それも子供にとっては苦痛だったようです。「もう疲れた」とか「頑張りたくない」なんて言おうものなら、帰りの車の中は、罵詈雑言の嵐です。
うんていで最後まで行けた、という子がいれば、また、子供の気持ちを考えず練習をさせました。弱音を吐けば「男らしくない」とか「根性無し!」とか。私は、子供が泣いて謝るまで怒り続けたのでした。
ですが、パピーさんのテキストにも書いてありましたね。子供が興味を持つようにすること。「楽しい」と思うところでやめること。「又、やりたい」という気持ちを持たせて終わること。
私は、そんなことお構いなしでした。いつも、私が満足するまで練習をさせ、私が満足する前に、子供が弱音を吐くと叱りつける。これでは「楽しい」なんて思いませんよね。
当然「又、やりたい」などとは思いません。でも、私は、それをねちねちぐちぐちと言い続け、いやがる長男の腕を引っ張り、尻を叩いてでもやらせたのでした。
それは、運動だけでなく、学習についても同じです。遊びに来た友達が「僕、自分の名前が書けるよ」と、ひらがなで立派な字を書いたのを見て、「長男にもやらせないと・・・」と無理やり書き取りをさせました。
案の定、長男は、字を書くことも大嫌いになりました。
パピーさんに「1年かけて修正しましょう」と言われた、その意味がよく分かりました。なぜなら、テキストに全て書いてあったからです。
パピーさんは、私に、間違っていることを気づかせて、段階的に学びながら、正しいやり方で、実践し経験を増やしていきなさい、とおっしゃりたかったんだな・・・と。
強制・命令・指摘・小言・・・・否定の言葉は、本当に子供をダメにしてしまいますね。あ、脱線してすみません。
長男が出来るようになったことを年齢別に書き出して、次に意識したのは(これもパピーさんが言われている)「子供を他の子と比べず、伸びしろを褒める」でした。
私が、長男を叱ってしまうのは、自分が良く思われたい、「子供を第三者に褒めてもらいたい」という、自分の満足を得たいが為でした。ですが、それは間違っていますよね。
(「当然です」と言われそうです)でも、それまでの私はそこに気づけませんでした。ですが、子育ては、子供が本来持っている力を伸ばすことで、親の満足の為ではないのですから、他の子と比べてどうこうではなく、
「前は□□だったけど、今は○○になったじゃん」「すごいじゃん、がんばってるじゃん」のように、子供の過去と今を比べ、長男の伸びしろを認め、褒めるようにしました。
これもパピーさんが言われていることで、あえて書くのも恥ずかしいのですが、この「伸びしろを褒める」は、やはり効果てきめんで、長男は、「やっぱりそう?そうだよね?」(とびっきりの笑顔)
「俺、ちょっと上手になってるよね?自分でも分かってたんだ」のように、素直に喜んでくれました。その顔はキラキラと輝いていました。
それと、先ほどもちょっとお話しましたが、私主導でやっていたスパルタの練習も、私の満足ではなく、長男の姿勢や、やる気によって、無理やりやらせるのをやめたり、
何か別な事に興味が移ったら、すぐに休憩を挟むなど、長男のペースに合わせました。でも、考えてみると、私がやった事は、特別な事ではなく、全部テキストに書かれていること。パピーさんが言われていることばかりです。
ですが、そのおかげで、長男のいじけや「どうせ××」の口癖は、意識して3ヶ月ぐらいで、全くなくなりました。保育園でも、とても明るくなって、弱いものイジメをしなくなった、
(弱いものイジメがあったことも知りませんでした)とか、先生の話をまっすぐにちゃんと聞いてくれます、など、褒められることが増えてきたのです。
いまさらながらに思いますが、パピーさん、親の姿勢って本当に大事ですね。こんなに急激に子供に影響を与える、という事を考えると、本当に気をつけて接する必要があるんだな・・・と、今では、痛いほど良く分かります。
そして、今年の運動会です。今年は、最年長という事もあって、運動会が始まる前の、鼓笛演奏や、挨拶なども年長さんが担当するのですが、
「俺、あんまり上手じゃないんだ」と言いながらも、きちんと鼓笛演奏もして、お客さんからの拍手を浴びていました。多分、去年までの長男だったら「いやだいやだ」、「どうせできない」と逃げ回り、投げ出していたと思います。
パピーさんは、“やる気さえ芽生えたら、運動神経の良いお二人の息子さんです。きっと目を見張るような活躍をしてくれると思いますよ♪”と言ってくださった長男ですが、
(あまり飛びぬけての活躍はなかったのですが)一生懸命に運動会に参加したこと。真剣に頑張ったこと。みんなの応援もしっかりできて、熱中していた事。
こういう姿を、今までほとんど見たことが無かったので、本当に、感動し、とても楽しい1日でした。ちなみにパピーさん、教えて頂いたやり方で、ひらがなも一緒にやってみました。
長男は、どんどん上手になって、今では、絵本もすらすら読めるようになりましたよ(^^)母は、「すごいね~」ってニコニコしながら言っているだけです。
ココまで・・・
あーちゃんさん、貴重なお話をありがとうございます。私が「メルマガで紹介したいので・・・」とお返事したので、言いにくかったであろう、ご自分の失敗や、心の奥底に隠しておきたかった気持ちまで、赤裸々にお話くださって、本当にありがとうございます。
その潔さが、やっぱりスポーツマンだな~、と感じます。あーちゃんさん、こう言われていましたね。
“強制・命令・指摘・小言・・・否定の言葉は、本当に子供をダメにしてしまいますね。私が、長男を叱ってしまうのは、自分が良く思われたい、「子供を第三者に褒めてもらいたい」という、自分の満足を得たいが為でした。
ですが、それは間違っていますよね。でも、それまでの私はそこに気づけませんでした。ですが子育ては、子供が本来持っている力を伸ばすことで、親の満足の為ではないのですから・・・”
はい、本当にその通りです。ですが、そこをちゃんと見つめてくださった、あーちゃんさんに敬意を表します(^^)。そして、その後の、切り返しもすばらしかったと思います。
でも、今、とても良い感じのようですね(^^)
“ちなみにパピーさん、教えて頂いたやり方で、ひらがなも一緒にやってみました。長男は、どんどん上手になって、今では、絵本もすらすら読めるようになりましたよ(^^)母は、「すごいね~」ってニコニコしながら言っているだけです。”
お~、すばらしい(^^)子供の力は、どんどん伸び続けます。今、あーちゃんさんが、気づいた事。続けてくださることで、子供の力がどんどん高まりますからね。
これからも、今のこの感じ、お続けくださいね♪今回は、貴重なご報告、そしてメルマガ掲載のご許可、ありがとうございました(^^)
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