第851号 小さい頃のお母さんはダメダメで良い
こんばんは。パピーいしがみです。
先週は寒かったですね~。富士山も真っ白になりました。
さて、今日、お届けするメルマガは、「小さい頃のお母さんはダメダメで良い」としました。
もーママさんから、とても興味深いご報告を頂いたので、そのご紹介をさせていただこうと思います。まずは、昨年の6月ごろ、こんなメールを頂いていました。
ココから・・・
もうすぐ7歳になる小学一年生になる娘と、学校まで現在母子登校をしています。4月までは普通に他の子達と同じように集団登校、友達と下校していました。
4月の中旬からある特定のお友達と毎日喧嘩して帰ってきて、しばらくすると頻尿や行き渋り、夜驚が起こったため、下校の様子を見に行ったりしましたが、結局相手のお子さんのこともあり、別の子と下校させるなどで安定していきました。
ですがそのお友達から執着やちょっかい、無視されたり、あっかんべーをされつづけるなど、娘にとって理解不能の行動が続いたことにより疲弊してしまい、
朝の支度が自分ではできなくなったり、寝る前の極度の頻尿、朝の集団登校ができなくなりました。
最悪の時期は脱してはいるのですが、まだ娘は自己肯定感が低いままなので、急にワガママを言い出したり、ダメとわかっていることをしたり、
お友達のママの前で私に唾を吐きかけたり、機嫌が悪いと叩いたり、私のせいにしたりキツくあたります。色々ともう切れそうになります。面倒だなと思ってしまいます。
私が外面がいいのを知ってか外でよくわからないワガママをよくやられます。ダメな母親だなーと最近落ち込むばかりです。
きっかけは何にしろ、娘と私の問題なのかなあと思っています。私しか全てを出せない、私しか完全に安心できないのはわかっています。
だからこそ私に辛くあたる娘にイライラしたり悲しくなります。靴下がきつい、靴が痛い、足が怪我して痛いなど、朝は大した理由でもないことを理由に行きたくないと話します。
朝は気分が乗らないから集団登校は嫌だ!ママとしばらく行く!といいます。このままでいいのか?私の対応が悪いのか?
過保護なのでは?と言われても娘が母子登校を望む以上対応してやるのがいいのかなとも思っています。
いろんな本を読んで試す事でブレた育児になっているのでしょうか?もうよくわからなくなりこの講座にたどり着きました。
ココまで・・・
このメールの後、娘さん自身に何らかの傾向があるかもしれない・・・と、娘さんの生まれてからの様子なども詳しくお聞きしてみたのですが、
娘さんにはちょっと「不安になりやすい傾向」と「許容範囲の狭さ」があったようです。
その不安傾向や、許容範囲の狭い部分に、環境の変化、新しい土地での、友達(最初に仲良くなった子)との関係で、さらに不安が強くなってしまって、自分の許容範囲を超えてしまった・・・という事のようです。
そうなった時、お願いしたいのは、まず、その原因となった子とあまり関わらないようにする(子供の不安を取り除く)事や、頭ごなしの叱責や小言など、家庭での否定をできるだけ減らすこと。
そしてできれば肯定を増やして「安心」を取り戻してもらうことなんですね。
ですが、今まで問題なかったのに・・・と考えると、どうしてもご自分の姿勢を改めることが、難しかったりするんですね。そのあたり、もーママさんもお悩みにになっていたようです。
でも、それが・・・今年に入って、こんなメールを頂きました。
ここから・・・
パピーさんお久しぶりです。昨年5月から娘の母子登校で悩んでいて昨年11月に、ようやくそれが解消されました。
ご報告がずいぶん遅れてしまいました。母子登校をしていた時期は鬱かな?と思うほど母子ともに心身疲れていましたが、今はニコニコ毎日楽しく過ごせています。
夏休み明けは集団登校できたのですが、3日後には母子登校、それから毎日教室まで付き添いました。
集団登校は途中までできても抜けてしまったり、行きたくないと渋ったり。一進一退。夏休み帰省では情緒が不安定で(素直に甘えたりワガママを言えず癇癪していたために)
義母に「この子はおかしい」とまで言われ本当に悔しかったし、私にできることは何かと深く考えさせられました。
何とかしたい、とゆう考えでまた色んな本を読んで試したり、「子供を見守る」という姿勢に変わるまでずいぶん時間がかかってしまいました。
結局自分で解決しないと意味がないんですよね。「この子のために」としていたり言っていたことは小言や過干渉だったのかもしれないです。
これを気づいていてもなかなか癖みたいなものが、治せないママも多いと思います。
“周りの目や声よりもこの子が大事なんだ、自信や勇気を持つ手助けをしよう”と本気でおもい、子供の前でマイナスな事を言わないようにしたり、楽しくできる心がけと、子供のいいところ、頑張ったことをカレンダーに毎日書きました。
パピーさんに夏休みになって「いいところを書くのをやめた」と伝えたところ、せっかく上向きになってきたのに元の木阿弥・・・になる可能性が高いですよ。とメールでおっしゃっていました。
すぐに良いところを毎日書くのを再開すると、また少しずつ上向きに本当になっていったんです。
だからもう、迷わず焦らず信じてみよう、パピーさん、子供、私自身を!と決心できました。
転勤で引っ越しした慣れない土地。一歳の子の育児をしてはいますが主婦の私でも大変。外で頑張っているパパや子供はもっと大変なはず、「たくさん甘えさせてあげよう!」そう決めて、おんぶや抱っこ、たくさんお喋りもしました。
始めは、私の心と態度がチグハグな感じもあったのですが、心から「可愛いなぁ」「愛しいな」と、抱きしめられようになってきました!
相変わらず生意気な時もありますが、今では娘が素直に甘えたり、素直にワガママを言うようになって、子供らしくて可愛いと感じています。
喧嘩してもぷぅって膨れた顔に笑ってしまったり(^^)なんだか見えかたが不思議と違うのです。
前はわからないような意地悪?を一歳半の弟にしていて気になっていたんです。でも、今は優しいお姉さんです。
もちろん派手なイタズラをされたら怒ったりしますが結局可愛いので「仕方ないなー」って許しちゃうようです。2人姉弟仲良くする時間が増えて微笑ましい毎日です。
娘は慎重で人見知り、几帳面で真面目、神経質で不安がり。そう思ってました。でも、人見知りな分仲良くなると本当に友達思いで優しい行動に他のママに感謝されることもあります。
それによく人を見ています。トラブルがあった子とは今は仲良しです。
ピアノも全然練習せずハラハラ内心していましたが、発表会が近づいて真面目に練習し、本番は堂々と緊張せず弾いてました。
レッスン前になると練習や宿題言われなくてもしているようになったり、発表会が終わってからは「来年はもっと難しい曲にするわー」と、頼もしい一面にもびっくりです。
習い事がない日は毎日友達と夕飯まで遊びに行きますが、宿題は夜、真面目にちゃんとやってます。
整理整頓はする時はピシッとしてくれますし、忘れものないか気になる時は朝自分で確認したりしています。毎日カレンダーに色々と書きこむために娘を見てきましたが、長所短所は表裏一体。まさにこれを痛感しました。
良いところを発見した中で、もともと出来ていた事も見逃していたんだと気づきました。
それから子供が何か失敗した時、「ママもよくあるからよう言わんわー」って、笑って済ませるようになったんです。前なら小言確実でした。
途中までしか集団登校できなかった10月頃、私の幼い時のビデオが入ったDVDを発見し見てみました。
すると一年生になったばかりの私がいました。ア然としました!「ピアノ面倒くさいしー」と口答えする様子や、すぐにピアノをやめて犬と遊び出したり、一番びっくりなのは自分のことを僕と呼んでいました(笑)
保育園から小学校にあがったばかりの私は「親にかまってもらいたい!」といった様子で自分で失笑です。
ピアノの発表会や他のまともな?映像もあったので、なんとか気持ちも落ち着きましたが衝撃でした。
娘に見せたら「今より全然可愛くないな」「何で僕なん?」など突っ込みどころ満載だった様子。「私はこんなんでもママくらいには育つで大丈夫やな」「あんたのがよっぽどちゃんとしてたわー!」と笑うしかなかったです!
娘は、「親も小さい時があって、出来ないことや成長があるんだ」と感じたようで、「ママよりピアノ上手になりたい、可愛くなりたい」「勉強も頑張ろう」と思ったみたいです。
なんだか恥ずかしい過去を見せてしまいましたが、結果は気持ちも楽になったようでよかったです(^^)
気持ちを前に向けるのに、未来をイメージするってすごく大事だなって思います。前は心配が多かったですが、この子はどんな子に育つだろう?って今はとても楽しみです。
気がかりも、まあそのうち大丈夫か?って楽観的になりました。パピーさんのテキストを今再び見ると書いてあって。なんであの時わかった気がしてもできなかったんだろう?良くなってきたからと読まずにいました。
また母子登校がはじまり読み返しては頑張ろうと、気持ちを新たにしていました。
パピーさんに報告したいことがたくさんあり、まとまりのない長いメールになってしまいました。最後まで読んで頂きありがとうございますm(__)mじっくり勉強していきたいと思いますのでこれからもよろしくお願いしますm(__)m
ココまで・・・
もーママさん、ご報告ありがとうございました。不安定だった娘さんの様子が、すごく落ち着いて、明るく、積極的になったみたいで、私もとても嬉しいです。
一つ、もーママさんのメールの中に、
“パピーさんに夏休みになって「いいところを書くのをやめた」と伝えたところ、 せっかく上向きになってきたのに元の木阿弥・・・になる可能性が高いですよ。とメールでおっしゃっていました。
すぐに良いところを毎日書くのを再開すると、また少しずつ上向きに本当になっていったんです。”と書かれている部分がありましたね。
これって、実は、もーママさんが、娘さんの良いところを気づいたらカレンダーに書く、子供が何かを頑張ったらそれをカレンダーに記入する、という事を続けておられたんですね。
ですが、夏休みに入って、娘さんが落ち着いてきたので、それをやめてみる・・・と言われたのです。
ですが、せっかく良い方向に向き始めたのに、それをやめてしまうことを私はお薦めしません。ですから「やめたらせっかくの積み上げも元の木阿弥ですよ」「続けるようになさってくださいね」とお願いしたのでした。
でも、カレンダーだけでなく、他の事もその「続けた」価値があったようです。それと・・・面白いな~♪と思ったのが、お母さんの1年生の時のビデオが出てきた、その娘さんのリアクションです。
もーママさんは、恥ずかしかったみたいですが、子供はものすごく自信になったみたいです。
“娘に見せたら「今より全然可愛くないな」「何で僕なん?」など突っ込みどころ満載だった様子。「私はこんなんでもママくらいには育つで大丈夫やな」「あんたのがよっぽどちゃんとしてたわー!」と笑うしかなかったです!
娘は、「親も小さい時があって、出来ないことや成長があるんだ」と感じたようで、「ママよりピアノ上手になりたい、可愛くなりたい」「勉強も頑張ろう」と思ったみたいです。”
とありましたが、これってすごく大事なことなんです。私たちって、どうしても「親として」子供を叱ったり、小言を言ったり、指示や命令をしてしまいますが、
でも、実際のところ、子供と同じ時期は、そんなに変わらなかった(^^)・・・と思うのです。
なかなかその当時の様子を見せることは難しいすが、「こうしなさい、ああしなさい」「これがだめ、あれがだめ」と言うより、
「あなたは、私の○歳の時より、ずっと素晴らしい」「私は、こんなんだったんだよ~♪」と言ってあげる方が、ずっとずっと子供は安心し、「もっと頑張ろう!」って思うのです。
もーママさんとしては「恥ずかしい」映像だったかもしれません。
でも“「今より全然可愛くないな」「私はこんなんでもママくらいには育つで大丈夫やな」”という言葉からも感じるように、
「あ、私でも大丈夫なんだ♪」という自信というか、安心感というか、娘さんが感じているのがよくわかります。
もちろん、もーママさんが、そこまで積み上げてくださったのは言うまでもありません。ですが、子供に必要なのは「完璧なお母さん」ではないんですね。「お母さんが立派だから子供がすくすく育つ」ではないんです。
今回、このメルマガを是非、みなさんにご紹介したい、と思ったのは、そこを感じて欲しかったからなんですね。
「完璧なお母さん」でなくて構いません。「沢山失敗をしてきたお母さん」でいいのです。ありのままの私達で良いんですね(^^)
是非、それをお伝えしたい♪と思いました。もーママさん、貴重なご報告、そして、メルマガ掲載のご許可、ありがとうございました。
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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