第875号 どうやったら、こんな良い子に?
こんばんは。パピーいしがみです。暑くなりましたね~。先週は私の住む静岡県のある地域で38.4度を記録した・・・とニュースで言っていました。
熱中症の報告も増えているようですから、どうぞ気をつけてお過ごし下さいね♪
さて、先日、約10年前に勉強を始めてくださった会員さんから、近況のご報告を頂きました。私は、一度、関係ができた方とはずっと付き合いたい、と思っていますので、昔からの会員さんからのご報告は、と~っても嬉しいです。
そのご報告を頂いた会員さんとはanyoさん。その当時、幼稚園(4歳)だった娘さんは、もう中学3年生になったそうです。
10年一昔(ひとむかし)とは言いますが、そのご報告を頂いて、とても懐かしかったと共に、すごく上手に子育てをされてきたんだな~って、思いました。早速、ご紹介しますね。
ここから・・・
パピーさんへ
大変ご無沙汰をしております。
覚えていらっしゃるでしょうか。。。バックナンバー「高いつり橋の上での一歩」のanyoです。
その節は子育てのこと、また主人のことまでご相談させていただきたくさんの温かいメッセージをありがとうございました。
今まで、いつもどんな時もパピーさんの教えはずっと心の中にあり、何かあるたびに励まされ、勇気づけられ乗り越えてきました。感謝の気持ちでいっぱいです(#^^#)
講座を受けていたあの当時、幼稚園に行っていた娘は現在中3の受験生。下の子も小学5年生にまで成長しました。
娘は思春期にも関わらずいつもニコニコ穏やかなのでママ友や先生方には「○○ちゃんを見てると癒されるわ~!」「いつも笑っててかわいいな~!」と褒めていただき、
「あんなに恥ずかしがりやだった○○ちゃんがこの前生徒会の応援演説やってたって聞いてびっくりしたよ!」と、娘の成長をいっしょに喜んでくれる友人。
担任の先生には「どうやったらこんないい子に育つんですか?」と聞かれ嬉しくなっちゃう今日この頃です(#^^#)
思春期の中学生女子は友達関係もいろいろあって大変そうですが、どんなことにもくじけず前向きに乗り越えていく娘が誇らしく、いとおしくて仕方ありません(≧▽≦)
また、息子は現在少年野球をやっているんですが、キャッチャーで4番バッターという重要な役目を任せられ、頑張っているのですが、これが山あり谷ありで・・・(^-^;
あるときから打ててたのが打てなくなったり、打てないからと毎日の素振りの回数を増やしてコツコツ自主練をしてがんばっても、それでもうまくいかなかったり・・・
うまくいくときよりもうまくいかないことが多く、なんでだろう?と悩むことも多々ありますが、どんなにうまくいかなくても悔しい思いはしますが諦めることなくうまくいくことを信じて、毎日前向きに取り組むことができています。
これも、パピーさんの講座での学びが心の底に定着しているのでぶれることなく息子を信じ励ますことができるからだ、と感謝しております。
「自分の周りで起こるすべての事柄は必要にして善である。」特にこの言葉が何よりも強く私たち家族を支えてくれています。今は苦しくても自分にとって大切なことだから頑張って乗り切ろう!って前向きに思えるんです☆
そんな与えられた試練を乗り越えるたびに、大きく成長する子どもたちをみて幸せをかみしめています。
昨日、娘が私の本棚から“幸せなお母さんになるためのステップ1”の冊子を見つけて「これ読んでもいい?」というので「いいよ!」というと、勉強の合間に最初の方だけですが読んでいました(^^)
常々パピーさんに近況報告ができればなぁと思っていたのですが、その娘の行動によってこのタイミングで、1度ご連絡をさせていただこうと思ったんです。
お忙しいところ、長々と自慢話(笑)をお聞かせしてすみません。どうかお体ご自愛くださいませ。
ここまで・・・
anyoさん、ご報告、ありがとうございます。子供達の自慢話。とても嬉しいです(^^)。もっともっと聞かせて欲しいです。
息子さん、4番バッターなんですね♪頼もしいですね~(^^)そして、娘さんも、とても「今」を楽しんでくれているようです。生徒会の応援演説ですか?すばらしいです♪
と・・・この内容をご覧になって、このメルマガをお読みの皆さんは、「きっとanyoさんのお子さんだったからでしょう・・・」と思われたでしょうか?
実は、幼稚園時代、anyoさんのお子さんは、(anyoさんがおっしゃるには)“癇癪がひどく内弁慶で極端な恥ずかしがり屋さん”だったんですね。発表会や運動会も、固まって動けなくなったり、声が出なくなったり・・・
“近所の人から「○○ちゃんこんにちは」とか「いってらっしゃい」とか直接声をかけられても固まってしまいます。親戚のおばちゃんからお菓子やおもちゃ、お小遣いなどをいただいたときも同様に固まってしまって声が出てこないんです。
これは「恥ずかしがりやだからと許していい問題ではない!」そう思い、その度に話してきたのですが一向によくなりません”というお悩みを抱いておられるほどだったんです。
その時のことを、「高いつり橋の上での一歩」という題のメルマガでも、紹介していますが、ちょっと私のお返事を含めて、ご紹介しますね。
anyoさんは、こんな風に言われていました。(ちょっと重複しています)
“近所の人から「○○ちゃんこんにちは」とか「いってらっしゃい」とか直接声をかけられても固まってしまいます。親戚のおばちゃんからお菓子やおもちゃ、お小遣いなどをいただいたときも同様に固まってしまって声が出てこないんです。
これは、「恥ずかしがりやだからと許していい問題ではない!」そう思い、その度に話してきたのですが一向によくなりません。家族やなれた人との間では挨拶も出来ていると思うのですが、なれない人が相手だとだめなんです。
言わなきゃという気持ちはあるようなのですが声が出てこないんです。挨拶が出来たときには褒めて、挨拶を返すことが出来なかったときには「相手の人がさびしいよね」と話し合ったり、頑張っているつもりなのですがこのままでいいのか分からなくなってきました。”
それに対して、私はこんなお返事をしています。
ここから・・・
anyoさん、こんにちは。パピーいしがみです。
家庭内の挨拶について、徹底・・・、とあったので、ちょっと待って・・・、と今日はお返事させて頂きます。
先ず、恥ずかしがりや、挨拶が出来ない。というのは、今の段階では「いけない」事ではない、と私は思います。
もちろん出来ないよりはできる方がいいのですが、挨拶をさせるが為に、言葉が出なくなっては本末転倒だからです。
「挨拶しなさい」と強制させる事は、余計に口が重くなってしまう原因になります。今は、なんでもしゃべれるようになってもらうのが一番重要なんだと思います。
もし、ご自宅でちゃんとしゃべる事ができるのなら、まずは、それで結構だと思うのです。こんな文面がありましたね。
“また、この恥ずかしがり屋の性格は普段の生活でも出来ないことが多くて困ってます。近所の人から「○○ちゃんこんにちは」とか「いってらっしゃい」とか直接声をかけられても固まってしまいます。
親戚のおばちゃんからお菓子やおもちゃ、お小遣いなどをいただいたときも同様に固まってしまって声が出てこないんです。これは、恥ずかしがりやだからと許していい問題ではない!
そう思い、その度に話してきたのですが一向によくなりません。家族やなれた人との間では挨拶も出来ていると思うのですが、なれない人が相手だとだめなんです。
言わなきゃという気持ちはあるようなのですが声が出てこないんです。挨拶が出来たときには褒めて、挨拶を返すことが出来なかったときには相手の人がさびしいよねと話し合ったり、頑張っているつもりなのですがこのままでいいのか分からなくなってきました。”って。
挨拶が出来ないので、お母さんとしては、何とかしたいと頑張っておられるのですね。よく分かります。でも、そのお気持ち、あせり、不安が子供さんに伝わっているかもしれませんよ。
「こう言われたら、なんていうんだっけ?」「ええと、ええと・・・」「あ、又、いえないかもしれない」「こまった、どうしよう・・」「やっぱり、いえない・・・、言葉がでない・・・」となっているような気がするのですね。
すごくプレッシャーを感じて、不安がっているような気がするのです。
それなら、私達がそんな時、親に何と言ってもらえたら嬉しいでしょうか?
わたしならこうですね。「大丈夫、今は、言えなくても、そのうち、きっと言えるようになるから」私だったら、そう言ってもらうと、とっても安心します。
ちょっと関係ないようですが、私にあった昔の話を聞いてください。私と父の関係はご存知ですよね。私の父は、食事を残す事を極端に嫌う人でした。
一緒に食事をしていて、ご飯茶碗に少量でも残っていようものなら、「ちゃんと食べろ!」鬼のような目で睨みつけて、命令をしたのです。私は、食事の時間が恐ろしかったです。
又、食べれないんじゃないか?又、睨みつけられるんじゃないか?そして起きたのが、拒食症でした。(今でも、人と食事をする時に、残すと失礼かな?と思う時があり、そう思った瞬間、急に食欲をなくし、必ず残してしまうのです)私は、全て同じだと思うのです。
完食を強制すれば、食事自体ができなくなる。挨拶を強制すれば、しゃべる事自体ができなくなる、そんな気がするのです。
もちろん、anyoさんが挨拶を強制することはないでしょうが、あまり徹底するのはどうかな?と思うのです。(後略)
そして、メルマガではこう付け加えました。
私達が子供達に「必要だ」と思っていること。「こうして欲しい」と思っていること。人前での挨拶や、食事のマナー、積極性、もしくは、学校に行けなくなっちゃった、など・・・
これらは、本人達も、「なんとかしなくちゃな?」って思っています。でも、なかなか思い通りにならない、もどかしい気もちも持っているんです。
私達でさえ、「なんとかしなくちゃ・・・、でも出来ないんだ・・・」そんな時がありますし、そんな時、とっても不安ですよね。同じように子供達もとっても不安なのです。
そんな不安の時に、「こうしようね」とか「もうちょっとがんばろうね」と言われると、もっともっと不安になっちゃうんです。(私達も、身に覚えがありますよね(笑))
それが強い強制の言葉ならなおさらですが、優しい言葉でもそう感じちゃうんですね。「できるかな?」「また、できないかもしれない」「できないとお母さんが悲しそうな顔するし・・・」「なんとかしなくちゃ・・・」「でも、あ・あ・又・・・出来ないかも・・・」
いつもいつも不安で、本当は、普段歩いているような「低い階段」が「高い高いつり橋」の上にいるような感覚になっちゃうんですね。足がすくんじゃって、その『一歩』が出ないんです。
でも、その『一歩』が踏み出せると、「高い高いつり橋だ」と思っていたのが、「なーんだ、低い階段じゃん」って分かるんですね。
一歩が踏み出せると、すぐ次の足も踏み出せるのと同じように、次々と簡単にクリアーできるんです。だから、私達の態度としては、「ぜーんぜん、問題ないよ」「すぐに出来るようになるからね」って、ドーンと構えて、不安な気持ちを笑い飛ばして欲しいのですね。
気もちが楽になった時、緊張から解き放たれた時、子供達は、ふと、言えるようになります。その時に、間髪要れず、大げさに褒めるんですね。「すごーい、言えたね。ね~。お母さんの言ったとおりでしょ(笑顔)。
あなたは、出来る子なんだよ。偉かったね。」って。
ここまで・・・
その時、anyoさんは、すぐに気付いて、修正をしてくださり、こんなお返事を下さいました。
ここから・・・
パピーさんの言葉が心に突き刺さりました。外で挨拶が出来ないことに対して娘が不安になっているだろうなんて全く考えていませんでした。
もちろん強制してとか、プレッシャーを与えてなんて、考えていたわけではないんです。私自身が適当にやり過ごしていたような気がして、「私自身の挨拶を徹底しよう」という気持ちでいたのですが
もしかしたら、無言のプレッシャーを与えていたかもしれません。パピーさんに出会うまでの私は、娘に対して強制ばかりしていて、挨拶に関しても、その度に出来なかったことを攻め立てていました。
パピーさんからのメールを読んで体の力が抜けていくのを感じました。今度は私が娘の肩の力を抜いてあげられるよう気を付けたいと思います。
ここまで・・・
そんな様子の娘さんだったからこそ、頂いた内容がとても嬉しかったんです。
“娘は思春期にも関わらずいつもニコニコ穏やかなので、ママ友や先生方には「○○ちゃんを見てると癒されるわ~!」「いつも笑っててかわいいな~!」と褒めていただき、
「あんなに恥ずかしがりやだった○○ちゃんがこの前生徒会の応援演説やってたって聞いてびっくりしたよ!」と、娘の成長をいっしょに喜んでくれる友人。
担任の先生には「どうやったらこんないい子に育つんですか?」と聞かれ嬉しくなっちゃう今日この頃です(#^^#)思春期の中学生女子は友達関係もいろいろあって大変そうですが、
どんなことにもくじけず前向きに乗り越えていく娘が誇らしく、いとおしくて仕方ありません(≧▽≦)”
とあって、私はことさら嬉しく感じたんですね。
娘さんが、いつもニコニコ穏やかで笑っていられる、としたら、家庭自体が「にこやか」「穏やか」な環境にあるんだろうな~。人前で堂々と話せるって、きっと自信がついたんだな~♪肝が据わっていて度胸があるんだな~!って感じます。
特に“どうやったらこんないい子に育つんですか?”は、私も、子供達の担任の先生に言われて、本当に嬉しかった言葉です。是非、沢山のお母さんに、“どうやったらこんないい子に育つんですか?”って言われてもらいたい!!その喜びを、感動を、経験して欲しい!!
そう思ったことが、この仕事を始めるきっかけの一つでした。だから私の喜びも“ひとしお♪”だったのです(^^)
子供達は、10年以上のスパンを掛けて成長します。今、起きている問題を解決する事だけが必要なのではありません。また、今、問題が起きていないことが良いのではありません。
まだまだ終わらない子育て。この先、何があるかは分かりません。その中で「嬉しいな~♪」って思えることがどれだけあるか?それが、子供の為にも、親の為にも貴重な経験になります。
anyoさん、ステキなご報告、ありがとうございます。又、時々、自慢話(^^)を聞かせてくださいね♪今回は、メルマガへの掲載のご許可、ありがとうございました。
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