第879号 三者面談
こんばんは。パピーいしがみです。8月になり、子供達も夏休みで、いろいろにぎやかだと思います。
今日のメルマガは、ちょっと遅くなってしまったのですが、夏休みに前に、三者面談を受けられたそのご報告を頂きました。
今まで、なかなかやんちゃで、お母さんも手を焼いていたみたいですが、嬉しい言葉を頂いたようですよ(^^)では、早速、紹介させて頂きますね♪
ここから・・・
パピーさん、こんばんは。いつもお世話になっています。ミルクアイスです。今日、夏休み前の面談に行ってきたのですが、パピーさんにご報告したくなってしまったので、長文ですがお読みいただけると嬉しいです。
私が、講座を勉強し始めたのは、昨年の秋でした。(あと3ヶ月ほどで1年になります)その時は、長男が弟とケンカばかり。わざと足を引っ掛けたり、遊んでいるおもちゃを取り上げたり。
又、学校でも友達に威張った態度をしたり、棒で叩いたり、女の子を泣かしたり・・・。私も朝から晩まで長男を怒っている状態で、なぜ長男はこんなになってしまったんだろう?と、ずっと悩んでいました。
特に私が許せないのは長男の「思いやりがない」事です。自分より小さい弟やクラスメートをいじめるような、そういう態度が許ませんでした。
家でそんな様子を見たり、学校の先生から連絡があったりするともう大変です。部屋の戸がビリビリするほど怒鳴りちらし、子供が泣いて謝るまで手を緩めませんでした。「なんで弱いものいじめするの!」と叩いた事もあります。(でも、長男の態度は変わりませんでした)
私も、いつも怒ってばかりいて、私自身も血圧が上がるのか、長男を叱った後には、気持ち悪くなってしまう事がよくありました。
それまではメルマガだけで充分だと思っていましたが、「もうだめだ、子育ての勉強をちゃんとしよう」「本当に困ったらパピーさんに相談したい」と思って、勉強をすることにしました。
すると、本当に不思議なのですが、毎日、朝、テキストを開いて10分間の時間を持つだけなのに、私自身が、穏やかになっていく気がしたのです。
あれだけ毎日怒鳴っていたのが、少しずつ「こんなに怒鳴らなくてもよかったかな?」と思ったり、私が怒りすぎるから子供が変わらないんだろうな・・・と思ったり。怒鳴って叱りつけるだけでなく、冷静に話すことも(少しですが)できるようになりました。
長男の様子も変わってきたように感じました。それまでは、長男の事なんて褒めるなんてできない!と思っていましたが、あるとき、こんな事があったのです。
家族で電車に乗って遊園地に行った時のことです。その時は、結構電車も混んでいたのですが、席に座りたい子供2人は、人ごみをすり抜け、ちゃっかり椅子に座っていました。(それを見ただけで私は、少しイラッとしました)
でも、二人でおとなしくしていたので、「まあ、いいか・・・」と時々様子を見るぐらいだったのですが、2駅過ぎたくらいから、長男が何やら立っている女性と話をしているのです。
なんだろう?と思ったら、長男が、その女性に席を譲ったんです。長男が次男の手を引いて、二人の席を空けて、その女性に「どうぞ」と言った様なのですね。その女性は妊婦さんのようで、小さいお子さんも抱えていました。
小学2年生と幼稚園の子に席を譲られて、とても恐縮していましたが、私はとても嬉しくちょっと感動でした。子供達は、又、人ごみを掻き分けて、私たちの方にやってきてこう言いました。
「赤ちゃん抱っこしている人がいたから席、替わってあげた」私は、驚いて、嬉しくて、ちょっと涙が出ました。そして「偉かったね~♪」と言って2人の頭をなでました。
本当は、もっともっと褒めてあげたかったのですが、すでに涙声になってしまっているのが恥ずかしくて、それ以上、言葉になりませんでした。席を譲った妊婦さんは、子供達を褒めている私たちに気付いて、笑顔で会釈してくれました。
子供達には手を振って、クチパクで「ありがとう」と、言ってくださっていました。私たちは先に電車を降りましたが、その方は、何度も会釈をし、子供達には笑顔で手を振り、子供達も(はずかしそうでしたが)手を振っていました。
長男がその時「おばさん、うれしかったかな?」と言いました。主人は「うれしかったさ~、見えなくなるまで手を振ってただろう?」「人に席を譲るって、なかなかできないよ」「でも、お前達は勇気があるよ」「小学校2年生と、年長さんでそれができるんだからすごいよ」
そうしたら長男が「前に、お母さんと電車に乗ってる時、お母さんが、赤ちゃんを抱っこしている人に席を替わってあげたからさ」「僕もやってみようかな?って思って・・・」なんと長男は、私のやった事を見ていてくれたのです。
テキストの中で、パピーさんが「躾なんていらない」「怒ってやらせなくても、親が後姿を見せるだけで良い」って書かれていた一文を思い出しました。又、涙が出てきました。
長男は、「僕も、初めて、席を替わってあげた」「でもすごくどきどきして、言うのやめようかな?って・・・」「でも、あんなに喜んでくれるんなら、良かった♪」と言っていましたが、とても充実した顔をしていました。
その時私は、まだ涙をこらえていたので、のどが痛くて言葉にできなかったのですが、膝を折って、目線をおなじぐらいにして、涙声で「お兄ちゃん、あなたは本当に偉かった」「お母さんは、こんなに嬉しかった事は無い」って何度も褒めて抱きしめました。
長男は「なんで泣いてるの?」というので、「嬉しすぎて涙が出ちゃったんだよ」と伝えました。それからです。私は、子供を(特に長男を)先入観なしに、良いところを見て、褒める事ができるようになりました。
今までは、「なんでこの子はこうなのよ?」「なんでこんなにトラブルばかり起こすの?」
と、色眼鏡で見ていたのですね。パピーさんが言われていた「先入観」、自分も持っていたんだな~、って猛省しました。
そうしたら、パピーさん、長男が劇的に変化し始めたのです。まず「お母さん、お手伝いする事無い?」って聞いてきました。今まで、どんなに「お手伝いをしなさい」と言っても、「やだ、やらない」「やりたくない」ばっかりだったのに、自分から言い出したなんて初めての事でした。
私は、驚いて、「うれしいな~」「何をやってくれるの?」と言いましたら、「何でもいいよ、お母さんが喜んでくれる事」と言うのです。「じゃあ、いっしょにお夕飯を作ってくれるかな?」と言ったら、「やるやる♪」と喜んで・・・。
その日は、てんぷらを考えていたのですが、急遽、カレーにしました(^^)ジャガイモを洗ったり、にんじんを切ったり、下の子も「僕もやる~」と言い出して、とても楽しい夕食作りでした。(時間はオーバーしましたが)もちろん、私は嬉しくって、何度も「うれしいな~」「たのしいな~」「手伝ってくれてありがとう」って、心の底からそう伝えていました。
そして子供は何度も「おかあさん、うれしい?」「そんなにうれしいの?」とニコニコしながら聞いてきます。その時、私思ったんです。「あ~これだ~」「私はこれを望んでいたんだ~」「パピーさ~ん、ありがとう~」って。
それからは、長男と私の関係が急速に良くなりました。今まで次男が甘えている時に、長男は遠巻きに見ていましたが、自分から遠慮なく甘えるようになりましたし、とくにかく弟とのケンカがすごく減りました。
弟をからかったり、ちょっかいを出したり、いじめたり・・・という事がとても減りました。1年生の時には結構あった学校からのクレームの電話も、2年生になってからは一度もありません。
そんな、以前では考えられない毎日を過ごしていて、夏休み前の懇談会がありました。担任は、1年生の時からお世話になっている先生ですが、1年生の時には、親も含めて注意を受けていましたから、「今度は何を怒られるんだろう?いやだな~」と、びくびくしながら、面談を受けました。
でも、去年は、ずっと叱られっぱなしだったこの先生から、こんな言葉を聞けたのです。「○○君、1年生の時から見させてもらっていますが、2年生になってぐんと成長しましたね。特に、思いやりがある子ですね。私は、勉強が出来る、運動ができる子よりも、この『思いやりがある』事が一番大事だと思っています。その思いやりを、○○君は、持っていますね」って。
私はびっくりしました。私が一番、長男に足りないと思っていた『思いやり』の気持ち。先生は、長男にそれを感じてくれていたのだそうです。どうやら、他のクラスメートからいやがらせをされていた子を、守ってあげたりしているようです。
どちらかと言うと厳しい方で、あまり褒めてくださる事の無い先生です。ですから、このお言葉を聞いた時には、本当にびっくりしました。そして、これって「認める」「褒める」「包む」のお陰だ!間違いない!って確信しました。
思えば、長男が妊婦さんに席を譲った時、(あれだけ、私が長男を褒めたのは初めてだと思いますが)その時に、長男の中で何かが芽生えてくれたのだと思います。それが長男をこれだけ変えたのだと思います。
もちろん、その後も、長男の事をしっかり褒めました。私は、なかなか自分の事を変えることができなくて、勉強を始める時も「私にできるかな?」「続くかな?」と心配でしたが、もう絶対に「叱る子育て」に戻ってはならない!と心に堅く決めています。
パピーさん、本当にありがとうございます。これからも勉強を続けます。又、ご報告させてくださいね。心から感謝申し上げます。
ここまで・・・
ミルクアイスさん、ステキなご報告、ありがとうございます。ミルクアイスさんのメールの中に、“思えば、長男が妊婦さんに席を譲った時、(あれだけ、私が長男を褒めたのは初めてだと思いますが)その時に、長男の中で何かが芽生えてくれたのだと思います。それが長男をこれだけ変えたのだと思います。”と書かれていましたね。
「芽生えた何か」それは“自信”だと思います。その一番大きな自信は、「僕は、お母さんに嫌われなんていなかった」という、自分の存在価値に対する自信だと思います。問題を起こす子や、トラブルが多い子は、どうしても叱られる事が増えてしまいます。
するとどんどん「どうせ自分なんて」と思ってしまうのですね。「どうせ自分なんて」という思い。それは、「どうせ、お母さんは、僕の事なんて嫌いなんだ」「お母さんは、僕なんていない方がいいって思っているに違いない」そういう思いです。自分の存在価値を否定してしまうのです。
根本にそれが強くはびこっていれば、なかなかその気持ちを払拭してあげるのは難しいのです。
でも、赤ちゃんを抱いている妊婦さんに席を譲ってあげた時、それを涙を流して喜んでくれるお母さんを見た。又、そこから、お母さんが褒めてくださるようになった・・・それで、お兄ちゃんの気持ちは大きく変わって行ったと思うのです。
“私は、なかなか自分の事を変えることができなくて、勉強を始める時も「私にできるかな?」「続くかな?」と心配でしたが、もう絶対に「叱る子育て」に戻ってはならない!と心に堅く決めています。”はい。せっかく掴んだこの「良い感じ」です。
これをずっと継続して頂くためにも、是非、頑張ってくださいね♪強い決意、とても頼もしいです♪応援していますよ(^^)メルマガ掲載のご許可、ありがとうございました。
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