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第881号 食が細い子

こんばんは。パピーいしがみです。

今日のメルマガは「食が細い子」としました。きっと多くのお母さんが、お子さんの“食の細さ”に頭を悩ましているのではないかな?と思います

その理由の多くは、「ご飯を食べずにお菓子ばかり食べる」や、「なかなか外遊び(運動)をしない」などがありますが、もしかしたら、

食事に対して抵抗を感じてしまう、という事もあります。特に、偏食(すききらい)があったり、食べるものが偏っていると、「バランスよくしっかり食べて欲しい」と思って、親としては、躍起になってしまいます。

又、子供にとって、それがプレッシャーになったり、(バランスの良い食事は、キライなものが入っていたりして)なかなか食が進まず、「もういらない」となったりします。

今日、ご紹介するキャンベルさんも、食が細くなった娘さん(3歳)に対して、「バランスよくしっかり食べて欲しい」と頑張っちゃったみたいです。

頑張りすぎて・・・娘さんは、さらに食が細くなってしまいました。でも、今は、かなりもりもり食べてくれているみたいです。

では、どんなご相談をいただいていたのか?ご紹介しますね。

ここから・・・・

相談内容は、娘の食事に関してなのです。

最近、お菓子を要求して食事をきちんと取らないことが増えてきました。そんな折、胃腸炎にかかり血液検査をしたところ、一時的に軽い貧血になっていることが分かりました。

(診断されたわけではなく、自分でネットで調べてしまいました)

血液検査は救急病院でしましたので、かかりつけ医に相談したところ、ちょっと食事気を付けてみて、9月くらいに検査してみようかと言われました。

もうお察しかとは思いますが、私はとても心配性&生真面目なのです・・・。もう貧血が頭から離れず、娘が食べづらいであろう貧血に効くものなどを食べるように薦めはじめ、

それが伝わったのか今まで食べていたものもあまり食べなくなったり、「ご飯はいらない」などと言い始めました。

それにブチ切れてしまい、怒鳴ってしまう日が1週間くらい続きました。

これではいけない、残してもいいんだよ、と頭ではわかっていても抑えられず、娘はご飯の時に暗い顔をするようになってしまいました。

特に朝、食べません。以前は食パン一枚と卵、野菜は食べていたのに、今では食パン4分の一とフルーツを少し。「もうお腹痛いからいらない・・・」と言われます。

それでも、朝私と仲良く過ごせるとそこそこの量を食べるのですが、遊んでて食事への気持ちの切り替えができなくて「食べさせて~」とか「遊びながら食べたい~」などと言われると、

ムカッと来てしまい、そのため息や口調で察するのでしょうね、「もう食べられない・・・」と言い始めます。

パピーさんの経歴で、お父様が厳しくて食事ができなかったのを読んで、ハッとしました><

実は私自身が幼少のころとても食が細く、給食が食べられなくて登校拒否をしてしまい、その精神的不安定を中学まで引きずった経験があります。

母に無理やり食べさせられた記憶はないのですが、母は私が赤ちゃんの時から食べなくてとても困ったと言っていました。

ですので覚えてないだけで強制させられたことがもしかしたらあるのかもしれません。

とにかく、この食事の件から派生して、いろんなことで娘にイライラし、怒鳴ったり拒絶したりすることが増えてきてしまいました。

これではいけない、と思っているのですが、あまりに食べないとなんで??!!と怒りがわいてきてしまうのです。

幼稚園には元気に行ってはいますが、今朝は「今日はお弁当?」と聞かれ、「そうだよ」と言ったら、「全部食べないほうがいいよね~」と言われ、心がざわっとして、「どっちでもいいよ」と投げやりに言ってしまいました。

そのあとエレベーターでは「無理して食べなくていいんだよ 、好きなものだけ食べなね」と言ったら「うん!」と言っていました。

また全体的に赤ちゃん返り、ママ一緒に遊んで!が激しくて、ついついイライラしてしまうことが増えてきています。完全にドツボにはまってます。抜けられなくてすごく苦しいです。

貧血が頭になかにあって「食べさせないと!」「自分みたいな食が細い子になってほしくない!」とすごく思ってしまって・・・。

前までは食事の時間は楽しかったのに、今ではお互い苦痛で、食事だけでなくいろんなところに弊害が出てしまっています。

パピーさん、私はどうすればいいのでしょうか。どうしてこういうほんの些細なこと(貧血、しかも診断されたわけ じゃないのに)で娘に完璧を望んでしまうのでしょう・・・

ありのままを受け入れたいのに、とても苦しいです。どんなお叱りでも結構です。娘の心を壊したくありません。どうかよろしくお願いいたします。

ここまで・・・

どなたでもそうだと思いますが、子供がご飯を食べないと、とても心配になりますよね。

体調を考えると食事のバランスもよくして、何とかしっかり食べて欲しい・・・と思います。

そして、その両方(しっかり食べる事と、好き嫌いなく食べること)を要求してしまいます。

が、両方を満たすのは、とても難しいので、食が細くなってしまった子供には、まずは、好きなもので良いから、沢山食べれるようにしてほしいんです。

(もちろん、不安やプレッシャーは食欲を減退させるので、安心できる雰囲気も大事です)そこで、私はこんなお返事をしました。

ここから・・・

キャンベルさん、こんにちは。パピーいしがみです。

メール、拝見しました。今回、食事の件で、ご相談でしたね。

ただ・・・“もうお察しかとは思いますが、私はとても心配性&生真面目なのです・・・。”と書かれてもありましたが、

どうやら、それに加えて、“ご自分の計画通りに事を運びたい”というお気持ちが強くないですか?

まじめな方は、どうしてもご自分で計画を作り、(もちろん子供は、計画に従うわけも無いので)壊された計画に腹を立てて、さらに問題を大きくしてしまいます。

今回の問題は「お菓子を要求して食事をきちんとらない」事でしたね。でしたら、お菓子を止めてしまえばよい、ただ、それだけなんですね。

ですが、そこに貧血に効く食事を云々・・・これっていらなかったのです。結果的に、さらに食が細くなってしまったみたいです。

特に食事って、デリケートなものなので、幼少期は食事に対して嫌悪感を持たせない、ただそれだけで充分なんです。

今年、年少さんとして、幼稚園に入った・・・となると、それだけでもストレスがあるのですから、それに加えて食事で叱られて・・・となれば、食事への嫌悪感はさらに強くなっていくと思います。

とは言っても、もう過去の事なので、今後は気をつけてもらうとして、今後の事ですが、
まず、一時は、バランスが偏ってもいいですから、好きなもの、好んで食べるものを多目にしてください。(バランスが偏っても、幼少期に問題は表れません)

野菜があまり好きではなかったら、ちょっぴりで結構です。それよりも、「おいしい」って食べる事。そして、胃袋を大きくする事を考えるようにしてください。

バランスの良い食事・・・って考えると、どうしたって子供にとっては「おいしくなさそう」と思います。おいしくなさそうな食事は、食事への嫌悪感を抱かせます。

何より、それが最も良くないのです。あれも、これも・・・と考えるのではなく、食事を「おいしい」と食べる事、ただそれだけで結構です。

又、赤ちゃん返りで「食べさせて」があった時も、時々はやってあげてください。(要求が叶えられて安心します)あと、少し、甘目にしてみるのも良いと思います。

確かに甘いものの取りすぎは良くない、のですが、お菓子が好きな子なら、お菓子をやめて、その分、食事を甘めにしたり、きな粉などのような「甘いふりかけ」などを作ることで、元気よく食べる事もあります。

そして・・・“実は私自身が幼少のころとても食が細く、給食が食べられなくて登校拒否をしてしまい、その精神的不安定を中学まで引きずった経験があります。”とありましたね。

だから、自分みたいな食が細い子になってほしくない!と思ってしまい、計画を作ってしまうのだと思いますが、「自分がそうだったから子供にはならないように・・・」ではなく、

「自分もそうだったから、子供もそうなりやすいんだ」と考えて欲しいのです。

だから、キャンベルさん が、する事は、ただ一つ。「食に嫌悪感を持たせない」ただ、それだけを考えてやってみてください。

バランスや、量など、今は考えないでくださいね。もちろん、食事を食べないのに、お菓子は×です。ただ「おなかすいた」と言うのなら、おにぎりや、何かをはさんだパンなどは、OKです。頑張ってくださいね♪

ここまで・・・

私がお返事した“ご自分の計画通りに事を運びたい”というお気持ちが強くないですか?は、どうやらキャンベルさんも気になっておられた事のようでした。

お返事には、こうありました。

“ご自分の計画通りに事を運びたい”もうここで胸が締め付けられて、涙が止まりませんでした。

そうなのです。いつも主人にも注意されているのに、またやっていた。。。そして気が付いてなかった!!というショックでショックで・・。

娘そのものを認めようとしているのに、無意識に思い通りに動かそうとしていて、それに気がついてもいなかったというのが本当に、心にズドンと 響きました。

本当に指摘していただいて目が覚め、感謝でいっぱいです。今回のパピーさんのご指摘、本当に心に沁み、すぐに娘との関係が改善するものではありませんが必ず努力します。

楽しいと思える時間、空間づくりをがんばります。娘が食事がまた楽しいと思える日が来ますように・・。 講座もがんばっていきます。これからもよろしくお願いいたします。

とお返事を頂きました。その後、キャンベルさんは「楽しいと思える時間、空間づくり」を意識してくださいまして、こんなメールを頂いたのです。

ここから・・・

パピーさん、おはようございます。

先日、食事の件で相談させていただきました、キャンベルです。その後少し変化がありましたのでご報告いたします。

あれから、パピーさんにアドバイスいただきましたように、食事の時間を楽しむようにしたり、ちょっとしたことを見つけて褒めたり認めたりすることを続けました。

それから、私自身きちんときちんと!!ってすごく思っていたので、誰に強要されてるわけじゃないんだから、たまには手を抜いていいやと楽にかまえ、

部屋が散らかっていても娘とゴロゴロしながらプリン食べたりしちゃいました。

それをしばらく続けていた ら、ある晩、娘が言い出したのです。「あのね、ママね、あのね、幼稚園がんばらなくてもいい?」と。

私はまたてっきりお弁当のことを言ってるのかと思ってたのですが、特に聞き出さず「もちろんいいんだよ。」と言って寝かしました。

そしたら次の日の朝、実は仲良しのお友達がいつもおこりんぼで、幼稚園で泣いたりしてることを言い始めたんです。

もしかして食が細くなっていた最初の原因はこういうことでもあったのか!とびっくりして、「それは辛かったね~わかるよ~○○ちゃんはちょっとお姉さんタイプだもんねぇ」なんて言ったんです。

そして幼稚園から帰宅したら、「今日は ○○ちゃん優しかった!」とか言っていて、ママあのね~△△ちゃんはこんなんで、◇◇先生はあんなんで・・・とたくさん園のお話をしてくれるようになってきたんです。

今朝、さらにびっくりすることがありまして、朝ごはんにフレンチトーストを準備していたのですが、シャケフレークご飯がいいというので、

「もちろんいいよ^^」と出したら、おかわり!!と!。もうびっくりです。「たくさん食べるんだ!」とか言って、頼んでもいないのに片付けもしてくれるようになり、見違えるようになりました。

さすがに朝玄関を出るとちょっと不安そうにはしていましたが、徐々に良い方向に向かっているようです。

きっと園で辛いことがあったのに、私があまりにピリピリしていて言えなかったのでしょうね。そしてどんどん食べない方向に追い詰められてしまったのでしょう。

私が変わると娘も変わる。これからもいろんな波にもまれるでしょうが、温かく寄り添い、安心できる家庭を作っていきたいと思います。

また相談させてください。本当にありがとうございました。育児、楽しめそうです!!

ここまで・・・

キャンベルさん、まじめなお母さんですから、「部屋が散らかっていても娘とゴロゴロしながらプリン食べちゃう」なんて、今までなさらなかったと思います。

でも私は、「あ、それイイナ~」って思ったんですね。だって、ものすごくゆるいでしょう(^^)ホワ~ッとしてますよね。

多分、娘さんもそんな雰囲気を感じてくれたと思うのです。でも、そこから、幼稚園の不安や様子もしゃべってくれるようになった、とありましたね。

お母さんの雰囲気がやわらかくなったのを感じて、何でも話せるようになったんですね♪よかった~(^^)

その後、約2ヶ月が経過して、「このごろ、娘さんの様子はどうですか?」と聞いてみました。そうしたらこんなお返事を頂きました。

ここから・・・

娘の食事の件ですが、朝は相変わらずあまり食べませんが、昼と夜はしっかり食べるようになりました。

調子が良いと全部自分でもりもり食べておかわりすることもあります^^野菜もしっかり食べてます。

八百屋さんで買うときに、八百屋のお姉さんと「食べる」と約束したりしていて、(勝手に娘が約束してます)がんばるんだ!と、得意げにやってます。

夏休みに入ってからは、食事を嫌がったりすることはほとんどなくなりました。

先日旅行に行ったら、魚釣りをして食べたんですが、それが自分で釣ったからかびっくりするくらい食べて、普段の倍くらい食べたんじゃないでしょうか。ちょっとずついろんな自信をつけているようです。

あれから私自身振り返って、いろいろ自分の過去も考えると、とても過干渉に育ち、いろんな意味であまり失敗をさせてもらってないなと気が付きました。

私の母は、今でも私にかなり過干渉です。孫に対してもしかりです。そして心配性です。だったら、私も娘と一緒に失敗してみよう。

食事の件だけでなく、幼稚園の人間関係、これからの成長、たくさんの挫折とつらい経験を娘と一緒に怖がらずにやってみようと思ったのです。

娘に対してはあれこれ言わずに見守り、できたときにできたね、と認めてあげ、あとは短期的に見ないで長期的に見守り、毎日の笑顔を大事にしていきたいと思っています。

そして・・・色々がんばらない。娘を、現実をどうにかしようとしない。食べないことをどうにかしようとしない。

どうがんばったって自分じゃないから、娘をどうにかするより、自分が楽しむ。楽する。

こうしたらなんとびっくり!!娘、お昼にお寿司5巻も食べ、桃半分、ぶどうたっぷり食べました。そして機嫌よくニコニコ(*^^*)です。

どうにかしようより、なんとかなるさ。これに尽きたかもしれませんね(笑)

ここまで・・・

娘さんの「食が細い」と言う悩みから、キャンベルさんの考え方や、今後の姿勢まで、ご自分の中でも、しっかりした一本の軸が見えてきたみたいです。

当初“とにかく、この食事の件から派生して、いろんなことで娘にイライラし、怒鳴ったり拒絶したりすることが増えてきてしまいました。完全にドツボにはまってます。

抜けられなくてすごく苦しいです。貧血が頭になかにあって「食べさせないと!」「自分みたいな食が細い子になってほしくない!」とすごく思ってしまって・・・。

前までは食事の時間は楽しかったのに、今ではお互い苦痛で、食事だけでなくいろんなところに弊害が出てしまっています。”とあった問題もすっかり解決して、

お母さんと子供の良い関係が回復できたみたいです。キャンベルさん、貴重なご報告、そして、メルマガ掲載のご許可、ありがとうございました。
 
 
 

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