第887号 子供の不安に寄り添う
こんばんは。パピーいしがみです。いよいよ10月に入りましたね。どうやらあちこちで運動会が行われているようです。ご家族で楽しい思い出を作ってくれたら嬉しいです(^^)
さて今日は、はっぴーこゆまさんのことをお話したいな~と思っています。はっぴーこゆまさんは、今から1年半ほど前に、勉強を始めてくださった会員さんです。
当時、はっぴーこゆまさんは、3人目のお子さんを妊娠されており、お兄ちゃんは、年中さんで、かなり荒れている状態でした。例えば・・・
“子ども達、特に長男は、朝と幼稚園から帰ってきたら、必ず乱暴な言葉使いや理不尽な要求をします。今朝は「おい、おしっこ!一緒に来るな!」それで行かないと、「トイレに連れていけ!」や、「早く!着替えさせろ!」と乱暴な物言いをしたり。
私が先に着替えると、「お母さんは先に着替えるな。○○ちゃん(自分)から。パジャマにまた着替えなおせ」と理不尽な要求をし、私は、落ちついて、「もう着替えたから、パジャマにはならない」ということを伝えると、
長男手作りのおみくじ(妖怪ウォッチの紙を切り抜いて箱に入れたもの)を逆さまにして中身を全部出し「お母さんのせいでこうなった!お母さんが全部中身を元に戻せ!」などなど・・・”
はっぴーこゆまさんもイライラして、そのイライラを長男さんにぶつけ、どんどん悪循環に陥っていく・・・という状態だったようです。
そして溜まった長男さんの「お母さんは僕の事が嫌いなんだ!」という思い。はっぴーこゆまさんも「これじゃ、いけない」と頑張ってくださいました。
当時のはっぴーこゆまさんからのメールには、“まずは、相手を認めること。そうすると、自分も認められる。注意するときも、まずはいいところを見つけて褒めてから。言い方もかえる。
お兄ちゃんの役割をほめる。などいろいろ工夫してみると、子どもってこんなに柔軟なんですねぇ。みるみるうちに朝のグズリはなくなりました。ただ、幼稚園から帰ってきたあとは疲れもあるのか、弟とのけんかなどで機嫌を損ねると荒れてしまいます。”
と頂いていましたが、よくなったり、悪くなったり、を繰り返しながら1年半。先日、こんなメールを頂きました。
ここから・・・
パピーさん、ご無沙汰しております。はっぴーこゆまです。いよいよ最後のフォローメールが届きました。感無量です(^^)
長男が年中の12月に勉強を始め、長女が産まれ、次男が入院したりと途中お休みしたりで1年半かけてゆっくりテキストの勉強を終えることができました。
毎日イライラ、笑顔なんて程遠い、なんとか毎日をこなすので精一杯だった日々が嘘の様です。今では、3人の子ども達がそれぞれとても可愛く、いとおしくて(^^)
最初は形だけだった笑顔も自然と出るようになりました。いろいろなことを自分で考え、失敗しては工夫し、発見し、成功を繰り返し経験し、とても自信がついてきました♪
イライラの原因を突き止め、他人と比較したり、落ち込んで、子ども達にもきつくなることが分かったので、(子供達の)ほめ日記を始めました。
今では家族全員分を書いて、子ども達には夜寝る前に絵本と一緒に読み聞かせています。子ども達も、何か頑張ったことがあると、「ほめ日記に書いといて!」と言うようになりました。
おかげで子ども達は、お友達と遊んでいる時もお友達を褒めたり、他人の良いところを探すのが上手になっています(^^)
ここまで・・・
お兄ちゃんも、一時の荒れた状態が改善できて、本当によかったです。ただ実は、今年の4月にトラブルがあったのです。
今年の4月。お兄ちゃんが小学校に入学した時、登校2・3日目から「学校に行きたくない!」と言い出しました。その時、こんな状態だったそうです。
ここから・・・
卒園式の練習のころから友達と離れるのが分かってか頻尿になり、入学式後、2・3日経って学校行きたくない!と言うようになりました。
話を聞いてみると、“幼稚園は自由に工作を作る時間があったりしたけど、小学校はずっと椅子に座ってお話しきくから大変!幼稚園がいい!小学校があんなにつまらなくて大変だと思わなかった!お母さんと離れるのが嫌!
幼稚園は朝バス停までお母さんが来てくれて、バスの中はお友達がいたから寂しくなかったけど、小学校は自分1人で歩いていくのが嫌!学校に着くと、お友達に見えないとこでお母さんのこと思い出して一人で泣いてる。
先生にあれしろ、これしろいっぱい言われて頭の中ぐちゃぐちゃ。パニックになる!もう学校絶対行かない!明日から毎日お休みする紙(欠席届)出してきて!”といった感じです。
帰宅後は、とっても元気です。が、翌朝になると不安がピークになり怒りだしてます。「休みたい!」と初めて言ったときは、想定してなくて、次男の幼稚園のバスの時間、長女が風邪気味でぐずぐずしてたのもあってつい怒ってしまい反省・・・。
長男が帰宅後ちゃんと謝って、ゆっくり話を聞き、お話ししました。「不安な気持ちをたくさんお母さんにお話ししてくれて嬉しいよ」「不安なときはいつもお母さんが味方だよ」「○○ちゃんがこうして学校から帰ってきて一緒にいれて幸せよ」と。
でも、やっぱり不安で夜になると「明日学校行かない!」朝になれば「学校行きたくない!」と暴れる長男に、「お母さんと教室まで行くなら行ける?」と聞くと、「それなら行ける!」との返事。
担任の先生に相談すると、「教室まで来ていただいて、落ち着くまで授業みていただいてかまないですよ」「学校はいつでも開放してますので、朝だけでなく昼間ふらっと見にきて頂いてもかまいません」と言っていただけました。
それから毎日教室まで行き、次男の幼稚園バスの時間までの間、長男が「お母さんもういいよ」と声をかけるまでいてあげています。
ここまで・・・
環境が変わることで不安になる、という事は良くあります。特に幼稚園から小学校に上がる時、その不安は大きいです。
でも、はっぴーこゆまさん、その不安にちゃんと寄り添って、子供の気持ちを聞いてくださっていますね。
又、はっぴーこゆまさんは「出来なかったら細分化」を思い出し、こんな風にされました。
ここから・・・
出来なかったら細分化。「おかあさんと離れると泣きたくなる!1日中一緒にいて!」とは言っても、おかあさんも家事に次男の幼稚園送迎、長女の面倒があるので「それは無理だわ。おかあさんと一緒にちょっとずつ頑張ろう」ということで、
“一人で学校行けるぞ大作戦”でステップを5つに分けました。
ステップ1 朝8時10分のチャイムまで一緒にいる(この時間には学校を出ないと次男の幼稚園バスの時間に間に合わない)ステップ2 教室での朝の支度が終わるまで。
ステップ3 教室まで。ステップ4 靴箱まで。ステップ5 校門まで。ステージクリア 家の玄関で「行ってきます」。※子供の意志を尊重する。
長男に“この時間までなら一緒にいられる”ということを伝え、毎日長男のタイミングで「よしっ、今おかあさんとバイバイしよう」と別れてました。
意を決してバイバイしても、私の姿が見えなくなるまで校舎の影から「おかーさーんバイバーイ」と手を振る長男。とってもいとおしかったです。
やってみせ、言ってみさせてさせてみて・・・。私自身、子供が初めての小学校。ドキドキ慣れていません。そこで、担任の先生と積極的にお話ししたり、クラスの子供と話したり。
人懐っこい子はどんどん話かけてくれるので、たくさん話して自分が子供達と仲良くなり、学校に慣れるようにしました。もともと小さい頃から人見知りがなく、人懐っこい長男は、あっという間にお友達が増えていき、下校中お友達とゲラゲラ笑って帰ってくるようになりました。
そして、どんどんお友達も増えていき、学校にも慣れてきた5月。1週間毎に(とくに金曜日になると)自分からバイバイするタイミングが短くなり、目標もステップアップしていき
(その都度ものすごい嬉しくて褒めました!)
5月25日、「おかあさん、今日は玄関でいいよ(^^)」と目標クリアできました!
正直、毎日付き添う中で「他の子は一人で行ってるのに・・・」と比べてしまったり、廊下や校庭で見守ってる間、「なにやってるんだろう」という目で見られたり、「またきてるー」とちょっと茶化す子もいたりして恥ずかしくイライラしてしまうこともありました。
でも、今、長男は必死に学校に行こうと頑張ろうとしていて、でも不安で仕方なくて「お母さんと一緒なら頑張れる!」と言ってくれているのを一番に考えるようにしました。
自発的に、楽しく♪学校に行くようになった長男は、「毎日学校が楽しい!」「授業も全部好き!勉強も得意だよ!」と張り切っています。
ここまで・・・
なるほど・・・はっぴーこゆまさん、他の子と比べたり、人の目が気になったりして、しばらくは辛い思いをされたようですが、それでも頑張って長男さんのことを応援してくださったんですね。
特に長男さんの「学校に行きたくない」は、学校がいやなのではなく、お母さんと分かれる不安、新しい場所や友達がいないことへの不安が強かったようです。
そこで、いやな顔せず付き合ってくれたはっぴーこゆまさん。それが長男さんの不安を取り除いてくれていったようです。夏休みを過ぎて、どうだったかな?とお聞きしてみました。そうしたら、こんな風にお返事を頂きました。
ここから・・・
長男は、夏休みに入ってすぐ、「学校ないとつまんなーい」と言い、宿題のドリルはスゴイ集中力で2日で終わらせてしまいました。せっかちの私もびっくり追い付けないスピードでした。
夏休み中もプール解放の日は毎日学校に行って思いっきり動き回っていました。夏休み明けは、始業式前日まで家族旅行に行っていて夏休み気分が抜けず、家族の中で一番早く夏休みが終わることもあって朝、少しぐずり気味でした。
でも、私の中で「この子は、自分自身で学校に行くと決めて行けた子だ!無理強いしなくても、絶対自分で行く!と決められる!」と思っていたので、
「長い休みの後の学校は嫌だよねー。お母さんも今お仕事ながーく休んでる(育休中)けど、いくことになったらすごーくいやだもん。」とだけ話して、今日学校に行くか行かないか、どうするかは話さず待っていました。
すると、行く時間が迫ると一人でせっせと仕度を始めたので、「お母さんに手伝えることあったら言ってね。」と言って、ハンカチとティッシュを入れる手伝いをして、玄関で見送りました。
よく頑張ったね!と言葉で言うと反発することもあるので、黙ってニコニコ笑顔で、頭なでなでして見送りました。
ここまで・・・
よかった(^^)。登校しぶりの後の長期休み明けが、一つのハードルですが、そこが上手に乗り越えられたので、もう大丈夫だと思います。
はっぴーこゆまさんも、急かしたり、叱ったりせず、子供が動き出すのを待って、とても上手に対応されていましたね。あ、そうそう。その後のはっぴーこゆまさんのメールです。
ここから・・・
主人には、いろいろあってまだこの勉強をしているのは言っていません。しかし、気持ちや雰囲気は伝わるようで、私が子供達を認め、褒めたりしていると、主人も自然と褒めてくれたり。
先日は、夕食の時、子供達に「みんなかわいいなぁ。本当に産まれてきてくれてありがとうなぁ」と主人が自分から言ってくれていました。
それを聞いて、子供達と一緒に「嬉しいねー。お父ちゃんがお父ちゃんで幸せだねえ♪」とニコニコ(^^)。
まだまだ日々反省、失敗していることも多いですが、その都度「今度はこうしよう!」と前向きに考えられる自分が出てきました!。
毎日、嫌々こなしていた日々ではなく、楽しくて楽しくて!親が楽しく毎日を過ごしていれば、子供達も楽しいだろうなぁ、いいお手本になれるよう頑張ろー!と思っています。
ここまで・・・
いいですね~(^^)ご主人もふと言葉になったんでしょうね。「みんなかわいいなぁ。本当に産まれてきてくれてありがとうなぁ」家の中がとってもいい雰囲気なのを感じます。
はっぴーこゆまさん、ステキなご報告、ありがとうございました(^^)
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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