第894号 子供に癒される
こんばんは。パピーいしがみです。
以前から、何度か、私たち(親)から見た親(おじいちゃんおばあちゃん)についてのメルマガをお送りしました。
883号では、実母さんであっても、ご自分にとってマイナスになるのなら距離をとってくださいね。というお話。
そして892号では、娘さんに小言ばかり言っていて、距離を置かれてしまった実母さんへのお話。
どちらも反響が多くて、やはり、私たちは「子育て」だけでなく、親からの「育てられ方」が今の子育てに影響し、また、子供さんにも影響が出ているんだな・・・と感じました。
ですが、まだまだ、子育てには素晴らしい面があるんです。それは「子供から沢山の事を与えてもらえる」ということなんです。
よく私は「家族は一番小さなチーム」とお話しします。
家庭外でいやなことがあっても家庭内で良い状態であれば、家庭内で癒されて、外で起きている苦しい事にも対応できるし、
もし、外で辛いことがあっても家庭に戻れば、元気になれる・・・「家庭」ってそんな場所でもあるんですね。(それは子供だけでなく大人も同じです)
そんな報告をくださったのはスズさんです。スズさんもいろんな相談をしてくださったのですが、その相談の中で、こんなご報告がありました。
それが、すごく「イイ感じだな~」「みなさんにお知らせしたい」と思ったので、今回のメルマガ掲載のご許可を頂いたのですね。スズさんの報告にはこうありました。
ここから・・・
まず・・・息子の件ですが、先日、ちょっとした夫婦喧嘩がありました。たいしたことではないのに、だんだんヒートアップしてしまって・・とまらなくなってしまったんです。
そしたら、息子が私のそばにきて「ママ、もうやめたほうがいいよ。そういうときは少し黙ったほうがいいんだよ」と言ってくれて。その言葉で少し落ち着けたんです。
そして「そうだね」といって。少し黙りました。そしたら少しして、息子が「少し落ち着いた?イライラしたら、少し黙ると落ち着くんだよ」と教えてくれたんです。
ちょっと大人すぎ?と思いますが。私がイライラしているのをみているのが嫌だったのですよね。なんとかしなくちゃと思って。間に入ってくれて、そんな風に声をかけてくれて。
「なんてすごいの!」と思ってしまいました。息子はとても明るくて優しくて、ちょっと甘えん坊ですが。私はもったいないくらいの凄い子です。
そして、娘の事ですが、娘に私の子供時代の話を約1~2か月前にする機会がありました。ふとんに入って、なぜその話になったかは覚えていませんが、息子も寝ていて。
パパはまだふとんに入っていなかったので二人で話していました。“ママは長女だから寂しい思いをいっぱいした”という話です。
Mちゃん(私の妹)とK君のパパ(私の弟)が、ママのお母さんに遊んでもらっていたから、ママも「私も遊んで」と言ったら、
「お前はお姉ちゃんなんだからあっちにいっていなさい」って言われたこと。悲しかったけど、我慢してこたつに入って、泣きながらテレビをみていたことがあったこと。
他にも、母の日に一生懸命プレゼントを作って持っていったのに、「忙しいからあっちいってなさい!」と言われたこと。
お母さんが喜んでくれると思って一生懸命に作ったから、とっても悲しくて・・・でも我慢して別の部屋で泣いていた事。そんな話をしたんです。
そしたら、娘が、涙目になって私をぎゅっと抱きしめて「ママ、そんなつらい思いしたのに、よくがんばったね」と言ってくれたんです。
とってもとっても嬉しくて、私も涙がでてきてしまいました。私の辛かった気持ちを一番わかってくれたのは娘でした。
主人にも話したことがありました。理解はしてくれました。友達にも話したことがありました。わかってはくれました。
でも、涙をためて、私の気持ちになって、抱きしめて、「つらかったね」といってくれたのは娘が初めてでした。
私の子供の時の心が初めて受け止めてもらった感覚でした。自分の娘に癒してもらえるなんて思ってもみませんでした。
ここまで・・・
親は「子供の模範でいたい」とは思いますが、完ぺきではありません。親だって「人」です。失敗することはもちろんあります。
そんな時、子供がちょっと癒してくれたり、力をくれたり、私たちを「守ってくれる」ということがよくあります。
息子さんの「ママ、もうやめたほうがいいよ。そういうときは少し黙ったほうがいいんだよ」の言葉。
そして、娘さんの涙をためて、私の気持ちになって、抱きしめて、「つらかったね」といってくれた事。
特に、スズさんの子供の時の心が、ご自分の娘さんに“初めて”癒してもらえた、と感じた事。私はとても貴重な機会だったな~と思ったのですね。
そんな息子さん、娘さんに癒してもらって、スズさんにも、こんな変化が芽生えてきました。
ここから・・・
私は、いっぱいいっぱいで、娘には特に怒ってしまっていたと思います。そして夫婦喧嘩なども娘の前でもたくさんして、悲しい気持ちにもさせてきたと思います。
でも、こんなふうに、人の心を理解しようとしてくれる娘がいてくれてまた、冷静に諭してくれる息子がいて、私は本当に幸せ者だと思います。
小さいときにたくさん怒ってしまったことは反省し、これからは良き理解者と応援団として、娘や息子の笑顔がたくさん見れるように接していきたいと思います。
あの頃のことを思い出すと胸が苦しくなるくらい、ひどいことをしたと思っています。あの頃に戻って償うことはできないけど。
でもできることなら、あの頃に戻って謝りたいし、抱きしめてあげたい、こうしてあげたい・・あ~してあげたい・・そんな思いはいっぱいあります。
戻れたらいいのですけどね・・。でも、戻れないからこそ、これから、娘の気持ちをいっぱい肯定して、応援していきたいと思います。
ここまで・・・
どうやらかつてはスズさんも、お母さんのように、娘さんにはつらく当たっていたのかな?
また、もしかしたら「親は子供に教える立場だから」というお気持ちがあったのかもしれません。
ですが、子供も「家庭」という名のチームの一人です。
もちろん、あまりにも小さいお子さんには、親の身の上相談などできませんし、すべきではありません。ですが、子供は必ず大きくなってきます。
そうなると、必ず自分の考えを持ち、「親と子」という関係だけでなく、「人と人」という関係に変化していきます。
その時、今まで「子供」だと思っていた子が、私たちを守ってくれる人になってくれたりするんですね。
親は常に上の立場にいるのではなく、子供たちがいることで、家庭が成り立ち、私たちも助けてもらうことがあるって事。
私たちはただ親でいるだけではないんですよ♪ってこと。今回のメルマガでお伝えできたらな~(^^)と思います。
スズさん、貴重なご報告、メルマガへの紹介のご許可もありがとうございました。
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