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第903号 チャレンジ

こんばんは。パピーいしがみです。寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか?インフルエンザがはやりだしているようですので、どうぞお気を付けくださいね♪

さて、今日のメルマガは、たまさんからのご相談を紹介したいと思います。

たまさんのお子さんは、幼稚園の年少さんです。幼稚園に入ると、いろんなイベントがありますね。運動会や劇、音楽発表会など・・・。

みんなが同じことをする運動会であれば、ただ「頑張れ~♪」と応援できますが、劇で重要な役を任されたり、居残りをしてまで練習をさせられたりすると、子供も注意されることが増えたり、そのせいで不安定になったりして親は不安になりますね。

たまさんの場合も、息子さんが音楽発表会で、やったことのない楽器の担当に選ばれて、みんなとは違うメニューで練習をしたり、ダメ出しをされているところを見て、とても不安になってしまったようです。

子供にとってのチャレンジは、とても良い事ですし、それを乗り越えた時は大きな達成感がありますが、チャレンジが大きすぎてしまうと、とても苦しく辛い。

親だって子供のそんな姿を見ているのは心配ですよね。たまさんからはこんな風にご相談を頂きました。

ここから・・・

今回、ご相談したいのは、11月に保育園で開催される音楽発表会についてです。息子の通う保育園では、毎年11月に音楽発表会があります。

昨年はお遊戯と歌、カスタネットをみんなで叩いていました。しかし、今年は年少になったこともあり、レベルアップして、みんなでピアニカをやるようです。

さらに、クラスの中で2~3人選ばれた子が、ピアニカではなく大太鼓や木琴を担当し、なんと息子は木琴の担当に選ばれました。

選ばれた子をみると、みんな保育参観でも先生の話を聞いて、ハキハキできる子が多い印象でした。とても名誉なことで、息子も毎日頑張って練習しています。

曲は子どもにしては難しめのもので、実際に弾くメロディの部分は大人でも結構むずかしいのでは?と思うようなものです。息子ももちろん、まだスラスラとは弾けません。

練習始めの頃は、お迎えに行くと「もーやだよ。この保育園。練習ばっかり」と言っていましたが、最近ではお家に帰ってからも、リズムを口ずさんだり、家にあるおもちゃの鉄琴で「ママ。聞いてて!」と、得意げに弾いてくれます。

帰りに教えてくれる先生に「バイバーイ!明日も頑張ろうね!」と自分から挨拶までしています!

ここまで書いて自分自身でも、一体何が問題なんだろう?と思うのですが、私自身が、何かとても心配なのです。

保育園では30分以上の練習を立ちっぱなしで、1日多い時は2~3回、しかも、他の子たちは外で自由に遊んだり、ビデオを見たりしている時間に行います。

息子は外での自由遊びやビデオが大好きで、毎日楽しみにしていたのを知っています。それでも、今では毎日の練習をとても頑張って、しかも楽しそうにしているのです。

先生からも「難しいけれどとても頑張っていますよ」とか「一回聞いたらすぐに覚えちゃうんです」など言ってもらえました。とても、すごい事です。本当に頑張っています。

なのに、どうして心から一緒に頑張ろう!という気持ちになれないのか不思議です。冷静に考えて、息子にしてあげられる事は、しているつもりです。

もちろん褒めたり、抱きしめたり、話を聞いたり、息子の奏でる音楽に乗って見たり。

疲れていそうな時は着替えなどは要求がある時は、いつもより多く手伝ったりしています。でも、自分の親としての態度がこれでいいのか心配になります。

これまで、一緒に頑張ってきた、成長してきたから、自分の及ばないところで、息子が先生たちと関係を作って頑張っている、それが少し寂しいのかもしれません。

それか、一度練習をこっそり覗いた時に、息子が何度もなおされたり、集中できていないところを見たからかもしれません。

笑顔もいっぱいの息子ですが、もちろん以前相談した朝の抱っこは毎日ですし、以前よりもしがみついて、朝クラスの前で離れるのも時間がかかるようになりました。

時々あった爪噛みの頻度も増えている気がします。息子が他のところで頑張っている、それはとても嬉しいのですが、心から応援できていないと思います。

息子が楽しいと言って、頑張っているのだからそれ以上は心配することはないと頭ではわかっているのですが。過保護なのでしょうか。

もっとスッキリと、前向きな気持ちで応援したいでのですが、どのようにしたらいいのかわかりません。何か、アドバイスいただけたらありがたいです。

ここまで・・・

とこのような内容でした。楽しみにしていた自由遊びやビデオ鑑賞。他の子達が自由に遊んだりのびのびしている時間に、発表会の練習をさせられ、それも何度も・・・

となると、親としては心配になりますよね。ですからこんな風にお返事をさせて頂きました。

ここから・・・

たまさん、おはようございます。パピーいしがみです。メール拝見しました。

今回のご相談は、11月の音楽発表会についてですね。ですが、どうも何か具体的な問題があるのではなく、漠然とした不安のようですね。

“書いて自分自身でも、一体何が問題なんだろうと思うのですが、私自身が、何かとても心配なのです。どうして心から一緒に頑張ろうという気持ちになれないのか不思議です。

これまで、一緒に頑張ってきた、成長してきたから、自分の及ばないところで、息子が先生たちと関係を作って頑張っている、それが少し寂しいのかもしれません。

それか、一度練習をこっそり覗いた時に、息子が何度もなおされたり、集中できていないところを見たからかもしれません。”

はい、メールを読んだ中では、たまさんからの相談が、明確にはわからないのですが、「いつもとは違っている姿に違和感を感じる」ということではないでしょうか?

私たちは、無意識に子供たちに「かわいい今のままでいてほしい」と思っています。「今」が良いので、成長したり変化したりすることが、期待半分、不安半分・・・・となります。

多分、たまさんが感じているのは、そういうことでは?と思うのですね。

もちろん、当日、ちゃんとできるだろうか?という心配もあるでしょうし、他の子が遊んでいる時さえも練習をさせられて、本当はつらいのに我慢しているんじゃないか?という不安もあるかもしれません。

ですが、私は今の息子さんは、新しい一面を成長させるための準備をしているところ、だと思いますよ。

親としては、いろんな不安があると思いますが、子供が自分からチャレンジしているのですから、それを見守ってあげることが大事だと思います。

ジャンプするときは誰でも一回しゃがみます。

“以前よりもしがみついて朝クラスの前で離れるのも時間がかかるようになりました。時々あった爪噛みの頻度も増えている気がします。”などのように、少し心配な部分も見えるようですが、

それがマイナスに向かっていることなのではなく、飛び上がるための準備だと思って、(心配だとは思いますが)自分の心配より、子供の成長を優先してくださいね♪

不安もあるでしょうが、是非、温かい目で見守り、応援してあげてください。

ここまで・・・

このようにお返事したのが昨年の10月。年が明けて今年、1月初旬にご報告を頂きました。

ここから・・・

ぱぴーさん、あけましておめでとうございます。

先日、相談させていただいた件ですが、遅くなりましたが報告させてくだい。お忙しいと思いますので、お時間のあるときにお読みいただければ幸いです。

まず、先日は曖昧な相談で、「もっと子ども主体で考えなさい」と、きつくお叱りを頂くことも覚悟していましたが、私の気持ちも認めた上で助言くださりありがとうございました。

特に、「ジャンプするときは誰でも一回しゃがみます」「今の息子さんは新しい一面を成長させるための準備をしているところ、だと思いますよ。」と言われ、腑に落ちたのと共に、

息子は新しいことにチャレンジしている。マイナス面が出てきても、頑張っている、これで大丈夫。と思うことができました。

先日、発表会が終わり、前日から息子の大好きな父方の祖母が泊まりにきて当日は私の母と、私、夫、義母の四人で発表会を見に行きました。

数日前から毎日リハーサルをしていて、朝の送迎の時に「酔った・・・気持ち悪い」となり、保育園に着いてから、しばらく布団で横になる時間を先生に頂きました。

少し休むと回復し、リハーサルも参加できたようで、帰りにはニコニコでした。

同じ事が本番の前日、前々日とありました。心配でしたが、ぱぴーさんに助言を頂いていたので、その様子をみても過度に不安になることはなく、

『ダメだったらその時は包んであげよう』と思う反面、『この様子なら、たぶん大丈夫』とも思えるようになっていました。

発表会の当日は、気持ち悪くなることも想定していたのですが、朝からとても元気で、本番中も私や祖母を見つけては手を振ったり、いつも通りの息子でした。

合奏も、難しい所も最後までやり遂げ、その真剣な姿に胸が熱くなりました。苦手な歌も小さい口ながら、頑張って歌っていました。

得意のお遊戯では、誰よりも張り切って楽しそうにノリノリで踊っていました。

いつもフニャ~と甘えている息子がビシッと立っているので、一瞬どこにいるのかわからないほどでした。

終わった後も「疲れた」とも言わず、家に帰ってからも自分のビデオを見ながら、合奏や踊りを「もう一回やってあげる!」と披露してくれました。

もちろん、祖母達にも大いに褒められ、私たち夫婦も頑張ってきたことを沢山褒めました。

一つ下の学年の子達の発表も見たのですが、去年は息子もこうだったな~と思い、たった一年でのすごい成長を嬉しく思うと同時に、信じられないような思いでした。

私たち夫婦は、どちらかというと面倒臭がりで、「大変なことは無理しなくてもいいんじゃない?」という考えを持っていると思います。

だから、息子自身が望まなければ、あえて新しいことを挑戦させたりはしていませんでした。なので、合奏の木琴に選ばれた時には、嬉しいのと同時に不安が大きかったのだと思います。

まだ、この年齢では早いのではないか。本人がやりたいと言ったわけではないのに、どうして毎日毎日他の子が遊んでいる中で、厳しい練習を受けなければならないのか。

家では、遊びたいという意志が強く、家族に合わせて買い物に行くのも嫌がるような子なので、余計に?無理やりではないか??という思いがありました。

ですが、終わってみると、息子の一回り大きくなった姿をみることができました。息子自身も甘えん坊は変わらずですが、少し自信がついたように感じます。

パピーさんの講座で、どんどん新しいことを挑戦させて自信をつけてもらう事が大切だと学んでいて、息子の今回の姿をみても、チャレンジをすることの大切さを感じています。

私自身が過保護で心配性の母親に育てられたこともあり、息子に新しいチャレンジをさせることを、実際に行動に移すことが、私自身とても苦手です。

今、通っている保育園は、新しいチャレンジをさせてくれたのだと、いまは先生方に感謝しています。

年末に体調を崩し、講座がかなり遅れていますが、頭に入れるだけでなく、何度も読んで、行動に移せるようになりたいです。とても難しく感じますが、前向きにがんばります!

長くなりましたが、今年一年がぱぴーさんにとってステキな一年になりなりますようお祈り申し上げます。

ここまで・・・

“まだ、この年齢では早いのではないか。本人がやりたいと言ったわけではないのに、どうして毎日毎日他の子が遊んでいる中で、厳しい練習を受けなければならないのか。

家では、遊びたいという意志が強く、家族に合わせて買い物に行くのも嫌がるような子なので、余計に?無理やりではないか??という思いがありました。”とありましたね。

その気持ち、すごくよくわかります。でも、保育園や幼稚園がすばらしいのは、「別の目で見ることでその子の能力を見極めてくれる」「新しいチャンスにチャレンジさせてくれる」という事でもあると思うのですね。

親が感じている子供のイメージと、保育士さんが感じている子供のイメージとは違います。

多分、保育士さんとしては、「たまさんの息子さんだったらきっとやってくれる♪」という思いがあって選んでくれたのだと思いますし、事実、結果的にはしっかりやりきってくれました。

今回の実績は、息子さんにとって自信になったようですし、たまさんにとっても「チャレンジの大切さ」を、身を持って感じてくださったご経験になったようです(^^)

いつもいつも大きなチャレンジをする必要はありませんし、次から次へと新しい挑戦をさせると「うんざり」になってしまうので、注意が必要ですが、

是非、これからも「できた♪」を経験できる、小さなチャレンジをさせてあげてください(^^)その「達成感」「満足感」一つ一つが、「僕って、良いかも?」という自信につながりますからね♪

たまさん、貴重なご報告、そしてメルマガ掲載へのご許可をありがとうございました。
 
 

 
 
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