第91号 これって脅し?
子供のイタズラや困った事をすると
止めさせる特効薬として、○○がくるよ~!って言ったりしますよね。
それって、どうなんでしょう?というご質問がありました。
そう。
確かに即効性があるんですが、いいのかなぁ?脅しているのかなぁ?
と思いますよね。
今日はそんなご質問に私の(子供の)体験を踏まえてお話します。
ココから・・・・・・・・・・・・
パピー石神 様
まずは本の出版おめでとうございます!
今からその本を手にする日を楽しみにしております。
少しずつ少しずつ「幸せなお母さん」にむかって
頑張っていますが、その後のご報告もなかなかメールできず
すいません。
メルマガも読んでは、納得したり、すぐに実践してみたり
テキストとともに勉強しています。
81章でもムーミンさんの義理のお母様に対する
「いきていてくれるだけでありがたい」の思いに
涙がでてきました。
私は義母を昨年11月に亡くしました。
結婚したときから理想の母親像として、明るく何でも
できるオシャレな母(気持ちのなかで義はついてません)が
自分の目標でした。
私にも2歳7ヵ月の娘がいるので、成長を見せたいし、
見たかっただろうと命日にはお墓に行きます。
ですから本当におばあちゃんが「生きてらっしゃる」ことが
羨ましいです。
どうぞ仲良くお過ごしください。 と思いました。
また前回の「食事の仕方」のお話で、私も娘の食事中に
席をたってウロウロしだす行動に困っていました。
そこで早速実践しました。
いつもは娘の右横に座っていたのを向かい合わせに座ると
視線が合い、娘も気が散らないようで
ずっと座って食べました。
視線があうと「おいしいね!」とニコッとしたり
食べている表情をみて「かわいい♪」と思えたり
とゆったりとした気持ちで食事ができました。
(食事とは本来こういうものですよね。)
大変参考になりました。
最後にちょっと気になっていることなのですが・・・・
2歳7ヶ月の娘はまだまだ難しい年頃で
やってはいけないことを注意しても聞かないことも
あります。
そんな時によく「悪いことすると○○がくるよー」なんて
いいますよね。子供が怖がることです。
効き目はあるのですが結局これは脅しになるのでしょうか?
またお忙しいところ質問になってしまいスミマセン。
ココまで・・・・・・・・・・・・
そして私はこのようにお返事しました。
ココから・・・・・・・・・・・・
こんばんは。あれ?おはようございます。かな?
パピーいしがみです。
メールを頂きながら、お返事が遅くなって
申し訳ございません。
執筆応援メール。そしてメルマガへのご感想。
ありがとうございます。
今回頂いた「参考になったよ」という言葉は
メルマガに紹介してくださった方の励みになりますので
このようなありがたいお返事を頂いた事。
是非メルマガに掲載させてください。
それから、「悪いことすると○○がくるよー」
という言葉。
『これは脅しになるのでしょうか?』
というご質問を頂きました。
良く言いますよね。
例えば、「もったいないお化けがでるぞ!」とか・・・
この方法、仰るように即効性はあるんです。
でも、理由が分からないんですよね。
ご心配のように『恐怖』がモチベーション
となるんです。
でもあまり頻繁にお使いにならない方がいいと思います。
私の体験をお話しましょうか?
妻の実家の近くに神社があるのですが、
そこの神社には「えん魔さま」が祀ってある(らしく)
「嘘をつく子供は、捕まって舌を抜かれるよ」
とまだ子供が幼稚園の年中の頃
おばあちゃんが話したそうなのです。
そして小学生に上がったある時、
「今日は縁日でいろんな屋台がでるから親戚の子供達も
一緒に誘って行こうね」
と言ったところ
「絶対に行かない」と言い出したのです。
理由を聞いても、答えもなく
ただ泣くばかり、そして「もう悪い事しないから・・・」
と泣きながら謝ったり・・・。
私も理由が分からず、「悪い事なんかしてないじゃん」
と言っても「いや、いや」の一点張り。
それを妻が実家の母に話したら、
「あ~。もしかして小さい頃、私が話した事を
覚えてたのかな?悪い事したっけね。」
と教えてくれたそうです。
その子は小さい頃、よく嘘をつく子でした。
だから、ものすごい恐怖を感じたのですね。
きっと不安にさいなまれたでしょう。
「舌を抜かれちゃうんだ。どうしよう?こわい~!」
と真剣に悩んだでしょう。
ありもしない恐怖におびえていたのかとおもうと
「悪い事をしたな」と申し訳なく思います。
結局、その神社には未だに一度も行った事がありません。
なので、本当にえん魔様が祀られているのかどうかは
さだかではないのです。
でも、その一件以来、
恐怖で縛るのは極力止めるようにしました。
キチンと説明することの重要性を再確認したのです。
なぜなら、その恐怖のモチベーションがあったのに
嘘の癖は治らなかったからです。
ですから、私はこの方法を使うことはお勧めしません。
私は「方法」という言い方があまり好きではありません。
(と言いながら説明では使わざるを得ないのですが・・)
どうも「方法」というと『技法』『テクニック』
と感じてしまうのです。
子育ては『テクニック』ではないんですね。
「やって見せ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば~」
の言葉はなんども紹介していますが、子育ては
「これは○○だから、いけないんだよ」
と教える事・分かるように理解させる事だと思うんです。
嘘をつくということで説明しますと、
1 嘘をつくという『子供の行為』があって
2 それはよくない事だという善悪の『親の判断』があって、
3 嘘をつく癖を直したいという『親の願望』があって
4 なぜ嘘をつくのがよくないのか『親が説明』をして
5 確かにそれはよくないと『子供が納得』できて
6 初めて嘘をつく行為を止める『結果』
があってしかるべきなのに、
方法論・テクニックは
一番重要な4『親の説明』・5『子供の納得』無くして
6『結果』だけを求める事になるんです。
これは幾ら即効性があっても、
「本来の形とはちがうよな~?」
って思いますよね。
メールにもありましたよね。
向かい合わせに並んで食べたら子供の食べ方が変わった。って。
これも、食べ方を見せて、子供が納得したから
結果としてきちんと食べるようになったんですよね。
又、それを教えてくれたお母さんも
「怒ってやらせる時間と教えて褒めながらやる時間と同じだった」
と教えてくれました。
時間がない時とか忙しいとき、なかなか噛んで含んで
教え説明する事は難しいかもしれませんが、
時間があれば是非、チャレンジしてみてくださいね。
ココまで・・・・・・・・・・・・・・
そして、こんなお返事を頂きました。
ココから・・・・・・・・・・・・・・
パピーいしがみさま
こんばんは。
お忙しいところ、私の一言の質問に対して
懇切丁寧なご説明をありがとうございます。
体験談を読み、お子さんの気持ちを思うと
どれほどの恐怖心をいだいたことかと
かわいそうでなりませんでした。
小さな子にそんな気持ちはできるだけ
させたくないですね。
私も基本的にはどんなに小さな子でも
『説明』をすれば気持ちも伝わって
『納得』してくれるものと信じています。
しかし、
> 時間がない時とか忙しいとき、なかなか噛んで含んで
> 教え説明する事は難しいかもしれませんが、
そうなんです。こんなとき使ってしまうんですね。
なるべく心を改めていきたいと思います。
パピーさんの説明の仕方は
> 1 嘘をつくという『子供の行為』があって
> 2 それはよくない事だという善悪の『親の判断』があって
> 3 嘘をつく癖を直したいという『親の願望』があって
> 4 なぜ嘘をつくのがよくないのか『親が説明』をして
> 5 確かにそれはよくないと『子供が納得』できて
> 6 初めて嘘をつく行為を止める『結果』
> があってしかるべきなのに、
> 方法論・テクニックは
> 一番重要な4『親の説明』・5『子供の納得』無くして
> 6『結果』だけを求める事になるんです。
このようにわかりやすく、すぐ納得できます。
ぜひ参考にして、子供にもひとつひとつ細かく教えて
『納得』してもらえるよう頑張ってみます。
ありがとうございました。
ココまで・・・・・・・・・・・・
皆様の励ましと応援で本の方も着実に進んでいます。
自分としては『結構良いじゃない!』って思っています。
もちろん、ホームページにもテキストにもダブらない内容が満載です。
あ~早く、お読みになった方の反応を見てみたい!
って楽しみにしています。
(まだ完成していないのに・・・(笑))
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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号数 | 内容 | オススメ度 |
---|---|---|
248 | ■ 子供の話、全てを信じちゃいけないの? | ★★★ |
401 | ■ お手伝いって何だろう? | ★★★ |
584 | ■ 考え方なんですね♪ | ★★★★★ |
780 | ■ 私達は「善」と「悪」に分けようとする | ★★★ |