第915号 読み書きが苦手
こんばんは。パピーいしがみです。
今日は、ここ最近まで私が知らなくて、会員さんからそれを教えて頂き、驚いた内容をお話ししたいと思います。
それは多くの方がご存じないらしいのですが、「発達性読み書き障害」という「読み書き」に特化した障害がある、という事でした。
ほとんどの方が耳にしたことがないと思いますが、日本の1年生~6年生を対象とした調査では、約8%ぐらいの子がそうだ、という結果が出ているらしいです。
専門の先生によると、だいたい何でも普通にできるけど、読み書きだけ、とても苦手・・・という特徴があって、学校の先生はもちろん、特別支援学級の先生もご存じない方がおられる、というぐらい知られていないものなのだそうです。
それを教えてくださった会員さんは、たっちーさん、とおっしゃるのですが、たっちーさんの息子さんも、発達性読み書き障害であることが分かりました。
が、トレーニングを受けることで、驚くほど改善されたようです。たっちーさんから頂いたメールがありますので、ご紹介しますね♪
ここから・・・
お久しぶりです。たっちーです。パピーさんにやっとですが嬉しいご報告させていただきたいと思いメールさせていただきました。
お時間のあるときに読んでいただければ幸いです。
パピーさんに以前下記の通り、アドバイスをいただきました。
“一番、手が掛かるのが、乳幼児期。その次は幼稚園時。その次は小学校低学年時・・・と、親に掛かる負担はどんどん減っていきます。
が、手の掛かるときに、その掛かる手を出し渋っていると、幼稚園時は、乳幼児期よりも手がかかり、小学校低学年時は、それ以上、中学になったら、さらに手が掛かる(問題が増える)と言う事になっていくんですね。
だから、年齢が低いうちに(まだ何とかなるうちに)自分の時間を奪われてでも、子どもに掛けてほしいのです。ほんの1年でいいです。自分を捨てて、子ども優先でやってみてください。
子どもは、絶対に落ち着きます。そして、1年やってみると、たっちーさん自身がその意味を理解し、継続の重要性がわかり、又、親に満たされなかった感情が、子どもから満たしてもらうことに気づきます。是非、やってみてほしいな….と思います。(2014/5/31)”
このお返事をいただいてから早いもので3年の月日が経ってしまいました。そして、講座を始めてから4年たちました。
パピーさんのテキストの内容を実行できるときもあればまだまだ全くダメなときもたくさんあります・・・。
感情にまかせて怒り散らしてしまったり苦しくてたまらず逃げ出したい衝動にかられたり子どもと一緒に死んでしまおうかという絶望感に襲われたりもしました。
でも、なんとかここまでやってきました。あれから、とても手のかかる長男はこの4月で
小学1年生から小学4年生になりました。次男は、小学2年生になりました。
長男は小学校に入学してから、その育てにくさの原因がわかりました。
小学校1年生の担任の先生に指摘され、大学病院でWISC-IVという検査を受けたところ、軽度ですが自閉症スペクトラム障害(ASD)があることがわかりました。
さらに学校での学習を進めていくうちにどうにも読み書きがうまくいかないことに気づきました。
たくさんの発達障害の本を読んでいたので「もしかしたら・・・」と思い、こちらも大学病院で検査してもらったら学習障害(LD)の中の発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)があることがわかりました。
そんな診断を受けても、パピーさんのテキストのおかげで診断のショックから、とても早く立ち直ることができました。
パピーさんの言葉「あきらめるのは今じゃない」「最悪を考えて最善を尽くす」を思い出して「どうすればいいのか?」を先に考えようと言う気持ちにすぐ切り換えられたからです。
読み書き障害は、大学病院の先生の紹介のおかげで専門機関のNPO法人「LD・Dyslexiaセンター」で昨年の6月からトレーニングを受けられることになり以前より、読み書きがとても改善されてきました。
3年生の三学期のテストでは理科と社会で満点を連発。
算数も結構できるようになって、苦手だった漢字の書き取りも以前に比べたらとてもできるようになりました。
そして、ずっとすごく悩んでいた自閉症スペクトラム障害からくる切り換えの悪さと相手の気持ちを読み取れない行動がありましたが最近、それが少なくなってきました。
テキスト通りにはできないときもありましたが今年の1月頃に、長男が「パニックを起こさないようにする!」と決めてから、本当にパニックを起こす回数が減りました。
パニックを起こさないので私も怒ってキレる回数が減りました。落ち着いて話せば理解できるようになりました。
気がつくと、最近、親子で笑って過ごせることが増えました。
年月はかかりましたが、パピーさんがおっしゃるように3年生の1年間で、びっくりするくらいとても落ち着きました。
担任の先生が、4月に長男を受け持ったときよりもとても落ち着いて、すごく成長したと褒めてくださりそのことを三学期の通信簿にも書いてくれました。
「認める、褒める、包む」・・・やっぱりすごい!って思いました。近頃流行りの「アドラー心理学」よりもずっと素晴らしいって感じています。
アドラー心理学は、パピーさんのテキストの中のほんの一部にしか過ぎないと感じました。
長男は、5月で10才になります。パピーさんがおっしゃっていた脳が変化するときを迎えています。めざましい成長は、その時期が重なったのもあるのでしょうか。
パピーさん、本当にありがとうございます。これからもまだまだ課題はたくさん出てくると思いますがパピーさんのテキストの考え方があればきっとこれからも乗り越えていけると思えるようになりました。
忘れないようにもう一度、学び直そうと思います。ところで、幸せなお母さんのSNSにコメントありがとうございます。
発達性読み書き障害の件、ぜひパピーさんのメルマガで紹介してください!パピーさんからのお声かけ、本当に飛び跳ねるほど嬉しく思います。
どうかよろしくお願いいたします。このWebマンガは、アクセス数が上がると紙の本として出版化されます。
“うちの子は字が書けない~発達性読み書き障害の息子がいます
作:千葉リョウコ 監修:宇野彰
(筑波大学教授、NPO法人「LD・Dyslexiaセンター」理事長)
http://www.webasta.jp/serial/uchinokohajigakakenai/ ”
学校の先生でも、発達性読み書き障害を知らない方が多いですし支援してくれる機関も少ないので、これから増やしてもらえるように教育委員会や行政が動いてくれるように私自身もどんどん働きかけをしていきたいと思っています。
私は早速、学校の通級指導教室の先生に自分がつくったチラシを渡しました。
その先生から、小学校の他の先生方や興味のある保護者に配布してもらえることになりました。さらに、卒園した公立幼稚園の先生方にも紹介しました。
早期発見、早期支援に役立てて欲しいと思いました。パピーさん、お身体大切にしてこれからもたくさんの「お母さん」を支えてください。長くなりましたが、読んでくださりありがとうございました。
たっちー
ここまで・・・
たっちーさんの息子さん、“3年生の三学期のテストでは理科と社会で満点を連発。びっくりするくらいとても落ち着きました。
担任の先生が、4月に長男を受け持ったときよりもとても落ち着いて、すごく成長したと褒めてくださり、そのことを三学期の通信簿にも書いてくれました。”
とあって、本当によかったな~♪と嬉しくなりました。
そしてたっちーさんが教えてくださったWebマンガ、見る人が増えると本として出版されるんですね。毎週月曜日に更新されるので私も楽しみに読んでいます。
もし、このメルマガをお読みの方で、ちょっとでも興味があったら、読んでみてほしいな~と思いますし、もしブログなどをされていれば、
拡散してくださると多くの方の目に留まり、
それによって改善される子供達が増えるのでは?と思います。
http://www.webasta.jp/serial/uchinokohajigakakenai/
あ、そうそう。最後にこうありましたね。“気がつくと、最近、親子で笑って過ごせることが増えました。”それ♪私からするとすごく嬉しいです。今後さらに、いい方向に向かっていくと思います(^^)
※ご興味がありましたらどうぞ♪
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