第928号 人のふり見て我がふり直す
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こんばんは。パピーいしがみです。3連休の中日ですね♪楽しく連休を楽しんでくださっていたら嬉しいです。
でも、九州では、先週の大雨で、大変な思いをされている方が沢山おられると聞いています。
ニュースで、その被害の大きさに驚き、胸が痛く、早く行方不明の方が見つかってほしい、一日も早く、安心できる日々に戻ってほしい・・・と願っています。
「怒り」をまき散らしたくなることもある
さて、今日のメルマガのタイトルは、「人のふり見て我がふり直す」とさせて頂きました。
これは、すでにニュースでご存じだと思いますが、豊田真由子議員の秘書への暴言や暴行が報道されましたね。
今はかなり下火になりましたが、生々しい音声で、どこのニュース番組でも取り上げていました。
私も、それを聞いて本当に驚いたのですが、そこから「私も豊田議員のように怒ったり怒鳴ったりしています」「どうしたらこの怒りを納めることができるのでしょうか?」というご相談がとても増えました。
でも、私はそれって、すごくいいことだと思うのです。
というのは、ご自分の姿を誰かの姿を重ね合わせて「私はまるでこの人と一緒だ」「こんな風になってはいけない」と自分を客観的に見る機会を持てたからです。
ですから、私にそのようにメールを下さった方には、「そこに気づけたことは素晴らしいですよ♪」是非、これから気を付けていきましょうね(^^)のようにお返事しました。
どうして怒りをぶつけてしまうのか?
でも、どうして、私たちは怒り、怒鳴り、(危害を与えることは少ないと思いますが)イライラをぶつけてしまうのか?
という事を一緒に考えて行けたら・・・と思って、今日は「豊田議員」と私たちの共通点を見つけて、それを振り返るようにして頂きたいと思います。
まず、豊田議員は、とても優秀な方である、という事はみなさん、ご存じだと思います。
ご本人は、東大法学部をご卒業でありますし、お父さんも東京大学、お母さんは、東京外語大学、お姉さんは、お医者さん、妹さんは弁護士だそうです。
又、ご本人も、厚生労働省に勤め、ハーバード大学院を終了された・・・という、とても優秀な家庭で育った、頭の良い方だったそうです。
とても優秀な方が集まっていらっしゃる中で、学び、仕事をなさっていた方です。
自分の仕事の進め方や、効率などはとてもよかったでしょうし、水準の高い人たちの中では、とても高いレベルでの「これができて当たり前」という気持ちがあったのだろうな、と思います。
ですが、どうやら豊田議員の秘書さんのミスや、ご自分の指示通りに動かない・・・部下が思い通りに仕事をしてくれない・・・そんなイライラも相当あったようです。
秘書さんがご自分が考えるレベルに到達していない事に、かなりのご立腹があったみたいです。
怒りは高いところから低いところに向かって流れます。そして、忙しければ忙しいほど冷静でいられなくなります。
もちろん、もともと持っている資質もあったのだろう、とは思いますが、ご自分が代議士として動くために、ご自分と同じか、それ以上を周りに求めてしまったり、秘書の方を育てることを忘れ、批判ばかりになってしまった・・・ようです。
私たちも自分と同じレベルを求めていないか?
でも、どうでしょう?私たちも境遇として、豊田議員と似てはいないでしょうか?例えば、私たち大人からすれば、子供はできることがとても少なく、当然ですが弱い立場です。子供たちは常に低い場所にいるのです。
そして私たちが、毎日の事で忙しくなったり、うまくいかない事が増えてくると、どうしても、その弱い立場の人たちに当たってしまったり、「早くしろ」と強制してしまったり、
「このくらいはできるでしょ」と難しいレベルを要求したり、又、毎日のスケジュールをこなすことでいっぱいになり、つい、きつく当たってしまう・・・そんな事、よくありますよね♪
また、仕事でも同じことなんですが、上に立つ人は、自分一人で何でもやっている、と思っていてはならないのです。
代議士は、自分だけが偉いのではなく、ご自分が輝くためには、そこで頑張ってくれている、ご自分の影の力(秘書さんたちの力)があることを忘れてはならないのですね。
又、会社でも同じです。課長が評価される為には、その課に所属する社員たちが、成績を上げてくれなければなりません。
育てる仕事を忘れていないだろうか?
上に立つ方が輝くためには、必ず下の方々の力の発揮が必要で、その力を発揮してもらうためには、それぞれの人が、さらに能力を高めてもらう、上に立つ方の「育てる力」が問われます。
上に立つからこそ、下の人たちが、やる気を持つような接し方が必要になってくるのです。
上に立てば立つほど“育てる”ことが必要なのですが、どうやら豊田議員はその“育てる”という事を、おろそかにして来てしまったみたいです。
議員就任後、辞めて行った秘書は、総勢で100人にも上る・・・とも報道されていました。
会社の場合や、議員さんの場合は、もしかしたら、優秀でない社員や秘書は、とっかえひっかえできるかもしれません。又、募集して新しい人を採用できるのかもしれません。
でも、短期間で人がやめてしまう場所であれば、人が経験を重ね積み上げる事はありませんし、常に最初から教えなおしで、いつまでたっても戦力にならないと予想できます。
やはり、一旦、人を採用したら、その人が、能力を高めてくれるように、「育てる」事がとても大事なんですね。
ここで私たちの事を見てみましょう。私たちが子育てをする時、もちろんとっかえひっかえなど、できませんし「我が家の子供になりませんか?」などと、子供を募集することもできません。
そう。私たちがすることは今のお子さんを「育てる」しかない、という事なんですね。
子供は、間違いなく、私たち親よりも生きていた時間が短く、私たちよりも経験が少なく、私たちよりも知識は浅いです。
だとしたら「思い通りにならない」「親の考えるレベルに追い付いてこない」と、叱ったり怒鳴ったりするのではなく、子供の今の状況をよく理解し、少しだけ上達するように、「育てる」事が必要なんだ、という事です。
子供が、それができるように、時間を置いたり、待ってあげたり、「叱る」よりも「教える」をしてあげてほしいんですね。
そして「できる」や「できた♪」を感じたら、一緒に喜び、褒めてほしいのです。
その子の力が、最大限伸びるように、「育てる」事をしてほしいし、“それが親の仕事なんだ”という事を忘れないで頂きたいのです。
怒鳴りたくなったら振り返ってみよう
もしあなたが、怒鳴って暴言を吐きたくなったら、「自分は、あの議員のようになっていないか?」と是非、振り返ってみて頂きたいと思います。
そこで「おっとまずいぞ、人のふり見て我がふり直せだ!」と思ってくださったら、今回の報道も、とても私たちの為になる事だろうと思います。
これから、ますます暑くなり、イライラすることも増えると思いますが、せっかくの反面教師としての姿を見せてくれたのですから、それを私たちが振り返る機会として、
ありがたく使って頂きたいのですね。
もし、怒り・怒鳴ることが多い方は、
今回の事。是非、ご自分の糧になさってくださいね♪
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