第936号 自分の気持ちをちゃんと言える
こんばんは。パピーいしがみです。9月になって朝晩がとても涼しくなりましたね。日中も刺すような暑さが無くなって過ごしやすい毎日です。
さて、今日のメルマガでは、強くなった男の子のお話をさせて頂こうと思います。
「強い」というと腕力が強い、精神力が強い・・・といろいろあると思いますが、幼稚園~小学校低学年のお子さんの場合、“自分の気持ちをちゃんと言える”私はそれがとても大事だと思っています。
又、それができるには「強さ」が必要だと思います。
ご紹介させて頂くのはぐるんぱさんの息子さんについてですが、ぐるんぱさんの息子さんは、今、1年生です。
幼稚園の時は「お母さんがいないから幼稚園に行きたくない」と1年以上も続き、やんちゃな男の子にも何も言い返せない子でした。でも、今は違います。
つい先日、こんなメールを頂きました。
自分の気持ちを言えるようになった子
ここから・・・
パピーさん、こんにちは。お久しぶりです。
この1年、最初の1回目より、ちょっと怠けてしまったなというのが反省点です。怠けてしまうと、とたんにそれが生活に表れるんですね。
そこでパピーさんに相談しようかと思うと、講座を怠けていたことをハッと思い出して、また講座を開いて思い直し、で、また良くなってくると怠けてしまう。
そんな繰り返しの1年ではありましたが、大きく変わったこともありました。
小学生になった息子は、幼稚園の頃よりも早くに新しい小学校生活に慣れました。
授業中も積極的に手を挙げて発言している、と担任の先生から教えていただきました。
初めての場所や人にも慣れてきたようで、夏休みに少年科学館でサイエンスショーを見に行った時に、知らない人ばかりの中で積極的に手を挙げて質問したり、実験に参加している姿を見て驚いたのと同時にうれしく思いました。
幼稚園に行く朝は毎日『いやだいやだ。お母さんがいないから幼稚園行きたくない』と泣きべそかいての日々が1年以上続き、講座を始めてからですね。
少しずつ泣かなくなり、年中さんの二学期からすっかり泣かずに幼稚園に行けるようになりました。
やんちゃな男の子に何も言い返せない息子でしたが、その子に言い返したことから子供が変化したように感じます。
それまでは、そのやんちゃな男の子には、よく近所のスーパーでバッタリ会うことがありました。
以前はその男の子が『○ちゃん・・・』と寄ってきてくれても、怖いのか無反応。話しかけられても何も反応しなかったんです。
それが、言い返せてからスーパーでまたバッタリ会った時、無反応だった息子が『あっ!Aちゃんだ!』と言って、ニコニコして寄って行き、二人で試食のみかんを楽しそうに食べるまでに変わっていました。
ここまで・・・
周りに知らない人(子供)がいると自分らしくいられない、強い子がいると、自分の気持ちを言葉にできない、
もちろん、人の大勢いる場所で手を挙げて質問する・・・なんてことは、なかなか難しい事です。
ですが、ぐるんぱさんの息子さんが、ここ数年で、どうしてこんなに強くなれたのか、自分を出せるようになったのは、そのやんちゃな男の子に言い返せた、という経験があったから、のようです。
ですが、引っ込み事案の子、人見知りの子にとっては、喧嘩をしたり、言い返したりする事は、決して簡単な事ではありません。
では息子さんがA君に言い返せるようになる為に、ぐるんぱさんは、どんな風にお話をされたのでしょう?ぐるんぱさんは、こんな風に教えてくださいました。
なぜ、自分の気持ちを言えるようになったのか?
ここから・・・
息子が年長さんの時に、やんちゃな男の子に言い返すことができたのは、パピーさんの講座の48章にある『あなたの失敗を話してあげて』のおかげです。
そのやんちゃな男の子は息子だけでなく、クラスのいろんな子に叩いたり足を蹴ったりと、かなり活発な(少し手がかかる?)男の子でした。
近所に住む同じクラスの女の子が、幼稚園での出来事をよくお母さんに話をする子で、その子からの情報で、『今日、○ちゃんがAちゃんに足を蹴られていたみたいだよ』とママから教えてもらっていました。
でも家では特に息子は何も言わないし、幼稚園も楽しく通ってるから問題ないと気にしていませんでした。
ある日またよく教えてくれるママが、幼稚園に下の子の未就園児クラスに行った際、息子がAちゃんに仲間はずれをされていたのを見たそう。
息子が仲間に入れてと言っているのに、その子は「ダメ!」と言って、他の子分の子達を引き連れて違うとこへ行ってしまい、息子は泣いていたそうです。
私は帰ってきたら息子が何か言うかなと思ってましたが、息子は何も言わずいつもと変わらず元気にしていました。
お風呂に入った時に息子に「Hちゃんのママから聞いたんだけど、Aちゃんに仲間はずれにされた?」と聞いてみました。
すると息子の顔がくもり、「うん。Aちゃんいじわるしたから少し泣いた。でもYちゃんと遊んだからいいんだ!Aちゃんとなんか遊ばない」と。
「Aちゃんに嫌なことされて、嫌だってちゃんと言ったの?」と聞くと「言わない」と息子が言うのでどうしてか聞いたら、“Aちゃんが怖くて何も言えない”と言ったんです。
そのときに私は息子に、私が幼稚園の頃に、近所のいじわるな女の子からいじめられていたことを話しました。
先生が見ていないところで、私の手を皮がめくれるほどつねったり、私の物を盗ろうとしたり。本当にいやでいやで、ある時勇気をだして母親に言ったんです。
そしたら母親は「つねられたらね~大きな声で『痛い!やめて!』って、言えばいいんだよ。そしたら先生が気づくから」と言いました。私は言えば母親がなんとかしてくれると思っていたので、がっかりしました。
とても内気な性格の私でしたから、いじめっ子相手に大きな声で『痛い!やめて!』なんて、言えるわけありません。結局何も言えず、しばらくいじめが続きました。そんな私の過去の失敗を息子に話しました。
「○ちゃん、Aちゃんに嫌だ!って言わないでいたら、ずっとAちゃんにいじわるされちゃうかもしれないよ。お母さんは嫌だって言えなかったんだけど、○ちゃんなら言えるよ!だって○ちゃん仲良しのお友達にはちゃんと嫌だって言えるじゃない。
Aちゃんに嫌だ!って言えたら、Aちゃんだって、「おっ!こいつなかなか強いやつだな!」って思っていじわるなんてしなくなるよ。逆にAちゃんと仲良くなれちゃうかもよ!」と話したんです。
息子がやんちゃな男の子に言い返せたのはその数日後でした。私の過去の嫌な想い出が役に立ったなってうれしかったです。
ここまで・・・
乗り越えることが子供を強くする
なるほど・・・息子さんが、強くなったのは、Aちゃんに嫌なものは嫌!とはっきり言い返し、それが自信になったからだったんですね♪
どうやらぐるんぱさんが、ご自分の過去の失敗を話してくださった事が、息子さんの勇気につながったのだと思いますが、“Aちゃんが怖くて何も言えない”だったお子さんが自分の気持ちを言えたことは、本当に頑張ってくれたと思います。
でも、そのおかげで、今、小学校に行っても授業中も積極的に手を挙げて発言できるし、知らない人が沢山いたはずのサイエンスショーでも、手を挙げて質問したり、実験を楽しんだり、自分らしくいられるほど変化したんだな~と、私も、メールを頂いて、ちょっと感動♪でした。
強くなるには、自分の弱いところを乗り越えねばなりません。自信を持つには、自分の苦手を克服しなければなりません。
それって、決して簡単ではありませんが、それができると、特に子供の世界は大きく広がります。
ぐるんぱさんの息子さん、これからが楽しみですね♪さらに楽しい事や、面白いものを見つけて行ってほしいです♪
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