第938号 余裕が無くてイライラしてしまう
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こんばんは。パピーいしがみです。
本日のメルマガの題名「余裕がなくてイライラ」は、とても多くの方が経験されていると思います。
時間に余裕がない、やることが次から次にあって忙しい、余裕のなさが子供へのイライラに向かってしまう。こういう事って、本当に多いと思います。
今日、ご紹介させて頂くことさんは、2012年ぐらいからのお付き合いになりますので、もう5年ぐらい、勉強を続けてくださって、今は、とても子供たちとの関係も良好のようですが、始めたばかりの頃、こんな風に相談を頂いた事がありました。
イライラの状態(ことさんのお悩み)
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今回は私のことで相談させていただきたいのですが・・。4月に自分に少しでも自信がつけられたら・・と幼稚園の役員に立候補して、くじで予想外の会長を引き当ててしまってからバタバタした日々を送っています。
元々人前で話したり交渉したりということは苦手なので、正直しんどいです。そんな中11月下旬に息子が喘息の発作で1週間ほど入院したりと、ますますいっぱいいっぱいになってしまって、つい子供をせかしたり私の直したいところである口出しが増えてきてしまっています。
自分で立候補して決めたことなのに、本当に情けないです。
子供のこと以外で気持ちに余裕がないときに、子供と落ち着いた気持ちで接することってできるのでしょうか。
娘が小さい頃からも自分に不安なことやイライラしたことがあると気持ちを変えられず、子供の話をよく聞かなかったり、ということがよくありました。
口出しとともにそれも直したいと思って講座を受講しましたが、講座もここ1ヶ月勉強も滞ってしまっています。
これから残り3ヶ月、卒園に向けてますます忙しくなりそうなので、子供に穏やかに接せられるのかとても不安です。
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時間が無い時イライラしやすい
私たちはどうしても、不安があるとその不安を優先的に解消しようとしますので、とにかく、不安ばかりにフォーカスしてしまって、常に不安、常に焦り、子供たちにもイライラしやすくなります。
でも、そのイライラの原因って、子供たちとは関係ない事だったりします。何かで余裕をなくし、それが子供への攻撃になってしまう。そういう事ってとても多いです。
では、ことさんのお悩み、
“子供のこと以外で気持ちに余裕がないときに、子供と落ち着いた気持ちで接することってできるのでしょうか?”ですが、私は「できる」と思っています。その方法をこんな風にことさんにお返事しました。
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“子供のこと以外で気持ちに余裕がないときに、子供と落ち着いた気持ちで接することってできるのでしょうか?” とあったのですが、私は「できる」と思います。
が、それができない理由の1つには、ことさんの「こうしなきゃ、ああしなきゃ」の予定が、自分の意識の大部分を占めてしまっている、という事にあるのではないでしょうか?
もちろん、役員の仕事は忙しいでしょうし、ご自分の苦手な分野でもあるでしょう。
だから、余計に神経過敏になっていると思いますが、要は「子供との時間は別の時間」と自分の意識に住み分けができれば、子供との時間の時には、落ち着いて接する事ができるはずなんです。
イライラの解決 それぞれを袋に分けて袋の大きさを調整してみる
多分、今、意識の中には、沢山の事がごっちゃごちゃになっていると思います。でも、そこに袋を作りましょう。
まずは「子育て」の袋。そして「家庭での仕事」の袋。それから「幼稚園の仕事」の袋。もう1つ「私」の袋。どれもこれも大事な物ですし(本当は子育てを最優先してほしいのですが)時期によっては当然優先順位が変わってくるでしょう。
意識や心は、簡単には大きくなったりしませんから、幼稚園の仕事の袋が大きくなってきたら、何かを小さくするんです。
まずは「私」の袋を小さくする、これが最初にできそうですよね。それでも足りなければ、家庭の仕事の袋を小さくしましょう。(端的に言えば、手を抜くという事です)
それでも足りなければ、子育ての袋を少し小さくするのですが、多分、「私」の袋と、「家庭の仕事」の袋を小さくすると、随分と「幼稚園の仕事」の袋が大きくなるはずです。
そんな風に自分の意識をいくつかに分けて、どこをどれだけ減らしてどこに回すか・・・と考えると、子供に対しての態度というのは、日々変わる忙しさで変化する事は減っていくと思います。
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こんな風にお返事したら、ことさんからも、ご報告を頂きました。
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アドバイス、ありがとうございました。確かに色々なところに意識がいってしまって、ごちゃごちゃになっていました。
イライラが軽減されると親の気持ちが楽になる
でも意識に袋を作る、というアドバイスをいただいてから気持ちが本当に軽くなったんです。
優先順位をその都度考えて、今は幼稚園の仕事の袋は置いておこう、今は家庭の仕事の袋を・・などと過ごしていたら、何かやっていても子供が訴えてきたりしたら、すんなり対応できるようになってきたんです。
ちょっと前の私だったら「そんなことで!」とカリカリしてしまっていたのに・・。私は色々な意識の袋をいっぺんに持ちすぎでいっぱいいっぱいになってしまったんですね。
持つ袋を減らしたら、子供が何か話しかけてきたらとりあえず今持っている袋は置いておいて、「なあに?」と落ち着いて聞けるようになってきました。
それから幼稚園の役員の仕事も先々を考えてしまい、あれこれ心配になったり慌てたりしていましたが、テキストにもあった、できることを少しずつ階段を作ってやっていこうと思い、最低限やらなければいけないことを目標に進めて、一山超えられたら次のことを・・と考えるようにしました。
お母さんのイライラが収まると子供の姿勢も変わる
とりあえず意識はその一山だけなので、気持ち的に楽になりました。気持ち的に楽になったら最近また、子供のいいところが目につくようになり、ほめる言葉や肯定的な言葉が増えてきました。
そうしたら子供が幼稚園の豆まき、数日前には鬼が怖いと泣いていたのに、豆まきをする理由を話したら、豆まきの日には「おうちのために頑張って鬼を退治してくる」と宣言し、見学に行ったら一生懸命逃げながらも鬼に豆を投げ、手持ちの豆がなくなったら拾って投げているんです。
去年は先生の真後ろにしがみついて何もできなかったのに・・。(幼稚園の豆まきは園長先生はじめ数人が鬼の格好をして、結構本気で子供たちを怖がらせるんです(^_^;))
帰ってきたら「怖かったけど、頑張ったよ。すごい?すごい?」って何度も何度も言うんです。私も子供の頑張りがうれしくて、何度も何度も「がんばったね、すごかったね」とほめました。
子供が頑張る姿を見ていたら、私もくよくよしたり負けていられない、頑張ってみようと思いました。
少し滞ってしまったパピーさんのテキストの勉強もまた始めました。遅れてしまったけど、また毎日少しずつ勉強しています。
幼稚園の役員も子供の卒園まであと数か月、まだまだ大変そうですが一山一山乗り超えて、頑張ってみます。
ここまで・・・
これが、今から5年ぐらい前のやり取りだったのですが、先日、こんな風にご報告を頂きました。
意識の袋を変えることでイライラのコントロール
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あの時いただいた「袋」のアドバイスのおかげで、私は余裕がなかった気持ちが、とても楽になりました。
あの頃の私に「そんなに何でも頑張らなくて大丈夫だから、子供を優先にして家事の手を抜いていいんだよ」と言ってあげたいです(^_^)
あの頃は何でも頑張らないといけない、と余裕がありませんでしたが、今は「まあいいか」が増えました。今思えば自分にとても厳しかったと思います。今は自分にとても甘いです(^_^)
そして今は臨機応変に意識の「袋」の大きさを変えられていると思います。何かしていても子供が優先、家事は後回しです。(後回しにしすぎですが(^_^.))
家事の手を抜いても、夫は「いつも頑張ってるんだからいいんだよ」と言ってくれます。いつも温かく、肯定してくれる夫には本当に感謝しています。
長女は小学5年生、長男は2年生になりました。あれから一人一冊いいところノートを始めて2冊目に入りました。子供達は喜んで読みますが、私自身も読み返すと、子供たちはこんなにできることが増えたんだな、とふり返れて嬉しくなります。
長女は穏やかでしっかり者で、やるべきことと自分の時間の予定を立てて、何も言わなくてもぱぱっと済ませます。勉強でも遊びでも集中力はすごくて、自分というものを持っている私から見てもステキな子です(^_^)
長男は相変わらず、宿題で間違っていると怒りながら直したり(^_^.)しますが、まあいいか、負けず嫌いもいいかなと見守っています。
先日、学校で鍵盤ハーモニカのテストがあったそうで、チャレンジして合格したら鉄琴ができる、ということがあったそうなのですが、「僕テストを受けて合格して鉄琴ができたよ!」というんです。
「できるか心配だったけど、失敗しても次頑張ればいいやって思ってやってみたんだ」と言う言葉を聞いて、とても嬉しくなりました。
1年半前に比べたら、とても前向きに積極的になったなぁと思っています。
私も仕事などでも前なら苦手なことはやりたくない・・・と避けてきましたが、「とりあえずやってみよう」でまずやってみるようになりました。
やってみたら思ったより難しいことではなかったり、出来ることが増えていくのは嬉しいです。
私が好きなのは、子供達が嫌なことがあって、泣いてしまったりして元気のないときにぎゅーっと抱きしめて、しばらくするとその後子供達が元気を取り戻すことです。
子供のテンションが上がって元気を取り戻すと、よっしゃー!と思います(^_^)関わり方はこれからまた変わってくのでしょうが、これからも子供に寄り添っていきたいと思っています。
パピーさんのアドバイスのおかげで、子供と一緒に過ごすのが楽しいです。パピーさんに出会えたおかげで、
子供への接し方が変わり、自分も前向きになれました。本当にありがとうございます。
これからもお忙しいと思いますが、たくさんのお母さんを幸せなお母さんにしてあげてください(^_^)
ここまで・・・
今回のお話は「意識にいくつかの袋を作る」という事だったのですが、そうやって、きちんと整理することで、漠然とした不安って、減っていくんですね♪
「確かにこれは、問題だ」「でも、それとこれとは別だよね」のようにご自分の中で住み分けができると、「不安から、あっちこっちでぶつかる」や、「いつもイライラしていて不機嫌をまき散らす」という事は減っていくのではないかな?と思います。
ことさんは、今では袋の大きさを自由に変化させることができて、一定の落ち着きを持って、子供たちに対処できているようです。「子供と一緒に過ごすのが楽しい」「自分も前向きになれた」という言葉が、とても嬉しく思います。あなたのご参考になったら嬉しいです(^^)
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