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第984号 会話がイライラを減らす

こんばんは。パピーいしがみです。

8月に入ったと思ったら、もうすでに中旬。みなさん夏休みを取られて有意義に過ごされていると思います♪

さて、今日はいつもとはちょっと違って“男性の会員さん”から頂いたご質問にお返事したご相談と内容をご紹介したいと思います。

「イクメン」という言葉を耳にしてから、もうしばらく経ちますが、今では男性も育児や子育てに興味を持ち、積極的に参加されている方も少なくありません。

私の講座も、多くの男性が勉強をされています。そんな中、YKパパさんからこんなご相談を頂いたのでした。

ココから・・・

初めてメールをさせて頂きます。ご相談したい内容は「妻のイライラ」についてです。

独身時代の妻は幼稚園の先生をしていて、とても子供好きで、温厚な方だったと思います。

妊娠をしてすぐに退職をし、専業主婦として頑張ってくれていますが、男の子2人兄弟(年中と小学校1年生)でなかなか言うことを聞かないせいか、イライラして、ヒステリックに怒る事がとても多くなりました。

男の子ですから、多少怒られても良いのかな?とは思っていたのですが、妻が常にイライラしているようで、子供たちも萎縮していたり、叱られても「僕じゃない」「弟がやった(兄がやった)」とあからさまな嘘を言ったり、

私に小声で「ママ、怒ってばかりいてイヤ」と言うようになるなど、ちょっと良くない方向にあるように感じます。

妻のイライラの解消の為に何か私ができる事があれば・・・と思うのですが、何かアドバイスがありましたら教えて頂きたいと思います。

ココまで・・・

YKパパさんとしては、奥様のイライラや怒り方が気になり、ご相談を頂いたのですが、もしかしたらその原因は、YKパパさんにもないかな?と思い、私はこんな風にお返事しました。

ココから・・・

YKパパさん、こんにちは。奥様がイライラしていてちょっと子供たちの様子にも気になる雰囲気があるようですね。

それで・・・頂いた文面だけでは、奥様のイライラの原因がどこにあるか?は分からないのですが、まず最初にお伺いしたい事として、

YKパパさんが仕事から帰った後や、お休みなど時間がある時、奥様の話を聞いて下さっているか?振り返ってみてくださいますか?

奥様は専業主婦とありましたように、家事や子供の世話に追われている事で、息抜きができなかったり、社会との断絶を感じたり、

又、不満や不安があっても誰にも相談できなかったり、発散する場所が無かったりしているのかもしれません。

イライラは睡眠不足や体調不良、不満や不安がある時に起きやすく、それがどこから来ているのか?何が原因か?を知る、という意味だけでなくても「夫婦の会話」はとても大事で、

会話をすることで奥様の気持ちも軽くなったり、不満や愚痴などを聞いてあげることで肩の荷が降りたりする事があります。

子供に関するこまごました問題は、“問題”とは言わないまでも毎日のように起きていますし、ママ友との付き合い(ラインでのやり取り)など雑多な「やらなくてはならない」事も少なくありません。

そんな中、話しておきたいこと、聞いてもらいたいことは、幼稚園でも学校でも少なからずあるはずですから、まずは奥様との会話する時間をちゃんと持っておられるか確認してみてほしいのですね。

それと・・・一つ、私からお願いしたいこととして、奥様にねぎらいの言葉を掛けてほしいな、と思うのです。

これは誰でもそうだと思うのですが、その人がいてくれて、ものすごく助かっている事でも、日常的に過ごすことで「当たり前」に感じてしまい、なかなか感謝の気持ちを表す事ってできなかったりします。

ですが、私たちもそうであるように、頑張っていることを評価してもらったり、何気ない気遣いが嬉しかったりします。

ですからせっかくYKパパさんが「何か自分にできる事があれば・・・」とお考えであれば、是非この“ねぎらいの言葉”を掛けるようにしてみてほしいのですね。

それともう一つ、知っておいてほしい事として女性特有のイライラにPMS(月経前症候群)という物があります。

詳しくはスマホなどで調べてほしいと思いますが、実際にこのPMSでのイライラに悩んでおられる方も沢山いらっしゃいます。

男性には気づきにくい事だとは思いますが、知っていると知らないとでは大きな違いがあるので、是非お調べになって知識としてお持ち頂けたら・・・と思います。

まずは会話を、そして「ねぎらい」を。それと「何か自分にできる事はある?」のように聞いてみるのも良いと思います。

ココまで・・・

そんな風にお返事をしたところ、4か月ほどしたある日、YKパパさんからお返事を頂きました。

ココから・・・

パピーいしがみ様、先日は貴重なアドバイス、ありがとうございます。

ご相談をした時には、あたかも自分が良い夫で、妻に問題があるかのような書き方をしてしまっていたのですが、メールを頂いて反省する事しきりでした。

妻の子供たちを怒っている声を聞きたくなくて、私も帰るのが遅かったり、会話も少なくなっていましたし、「イライラして子供に当たるのはよくないよ!」などと言ってしまい、

妻の立場になって考えておらず、講座を勉強していながら「認める」も「褒める」もしていなかった事に気づきました。

もちろんねぎらいの言葉など掛けたことが無く、妻の不満やフラストレーションも決して少なくなかったように思います。

すぐに私自身の姿勢を見直し、できるだけ妻の話を聞くように・・・と、「子供の事をいつもまかせっきりでごめん」と言いましたら、「なんかおかしい」「何かやましい事でもある?」と怪しまれてしまいました(笑)。

正直に、妻のイライラが気になって、パピーさんにメール相談をした事。そしてアドバイスを頂いたメールの返事を見せました。

それで妻の疑念はすぐに晴れたのですが、どうやら妻のイライラは、自分に自信を無くしてしまったことにあるようでした。

以前もお伝えしたのですが、妻は独身時代、幼稚園の先生をしており、

幼稚園の先生の時にはお母さんたちの相談に応じていた自分が、いざ自分の子供を育ててみると、自分が考えていた子育てが全くできない事。

怒る事も良くないとは分かっていながらも、冷静でいられず感情のままに怒ってしまい、

なんでこんなに自分の感情をコントロールできなくなってしまったのか?という落胆が大きかったようです。

ただ、私があまり妻の話を聞くこともしていなかったので、子育てを一人でやっているような気がして虚しさを感じていた事もあったみたいです。

子供の事でも、朝から晩まで、へとへとになって頑張っているのに、それは頑張っているとは言わないのか?当たり前の事なのか?と悩んだ・・・とも言っていました。

その上「イライラするな」のように言われると、「私だってできる限りの事はしているのに!」と余計に腹が立ったり、

自分はダメな母親なのか?と思うと涙が出てきたこともあった・・・とも言っていました。

どれも、私にとっては初めて聞くことばかりで、こうやってじっくり話を聞いて、妻も母としていろいろ考え、悩んでいたことを知り、一緒にいながら気づいてあげられなかったことに深く反省しました。

ですが、そうやって夜中まで話をしたことが転機になったと思います。

それからは1日に1度は必ず会話する時間を持つ事を決め、その日あった出来事や、妻が持つ悩みや不安を共有することを続けています。

もちろんねぎらいの言葉や感謝の言葉もできるだけ伝えるようにしています。(まだ照れくさくて素直には言えていないとは思いますが)

おかげで、メール相談をした時よりも、今の方がずっと穏やかになったと思いますし、妻の笑顔も増えたように感じます。ありがとうございました。

当初、解決策を持っていない私が妻の話を聞くだけでは、問題は改善できないのでは?と思っていたのですが、

本人も「不安や心配事を聞いてもらうだけで、気持ちが楽になる」と言っていましたし、実際に体験して「話を聞くこと」って重要なんだな、と改めて実感することができました。

ココまで・・・

YKパパさん、ご報告をありがとうございました。

“メール相談をした時よりも、今の方がずっと穏やかになったと思いますし、妻の笑顔も増えたように感じます”とありましたね。よかったです。

YKパパさんの言葉にも「解決策を持っていない私が妻の話を聞くだけでは、問題は改善できないのでは?と思っていた・・・」と書かれていましたが、

「悲しみは半分に、喜びは二倍に」ということわざもあるように、誰かに共感してもらう事、それがご主人であればなおさら「聞いてもらうだけ」「話し相手になってくれるだけ」でその気持ちは全然違うと思います。

「会話」が減ることで、お互いの間に溝ができたり、それが深くなって行ってしまうと、子育てをするうえでも、悪影響になりますからね♪

“1日に1度は必ず会話する時間を持つ事を決め、その日あった出来事や、妻が持つ悩みや不安を共有する”

とても良いと思いますので、是非、これからもお続けくださいね(^^)

※ ご興味がありましたら、ご覧ください。

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