第985号 預かる責任
こんばんは。パピーいしがみです。
今週、山口県で12日に行方不明になった男の子がいました。15日には「発見された!」とニュースで報道されて、ホッと胸を下した方も多かったと思います。
どうやらその男の子は13日が誕生日で、その日に満2歳になるらしく、行方不明当時は、まだ2歳になっていなかったらしいです。
私がそのニュースを聞いた時、最後に男の子と別れたのはおじいちゃんで、おじいちゃんはその子と、その子のお兄ちゃんの手を引いて海に向かっていたこともあり、
家もすぐ近くだし、お母さんを含めた他の家族も後を追ってくるから、合流できるだろう・・・と考えていたようです。
そして家から20メートルぐらいのところまでは、子供が一人で歩いているのを確認もされていたようなんですね。
でも、タイミングが悪く、2歳の男の子は、お母さんとは合流できず、一人で道を上って迷子になってしまったようでした。
14日の午後に防災無線で「よっちゃーん、かあちゃんだよー、おったら出てきてー。返事してー」と呼びかけたお母さんですが、その声を聞いていて本当に切なかったです。
吉報は15日の朝に届けられ、無事によっちゃんはおじいちゃんとお母さんの元に引き渡されたのですが、
その3日間。子供も辛かったと思いますが、お父さん・お母さん・おじいちゃんはどんな気持ちだったろう?と私も他人ごとではありませんでした。
特にまだ2歳の子では、脱水状態にもなりやすく、川の水を飲むなんて事もできないでしょうから多くの方が「難しいかもしれないな」とお考えになったと思います。
後にお母さんの会見がありましたが、その時のお母さんも「生きて会えるとは思っていなかった」と言われていたように、もうほとんど諦めていた状態だったようです。
結果的に大きなけがもなく、無事に見つかって本当に良かった・・・なのですが、私は子供を預かったおじいちゃんに「最後まで見てあげて!」という気持でいっぱいでした。
2歳の子を一人で返したのは、その子が「(海に)行きたくない」と途中でぐずったからだったようですが、
もし一人で返すとしても、お母さんと合流するまで見届けるか、来た道を一緒に戻るのか、どちらかにしてほしかったな、と思うのですね。
もちろん、子供が行方不明になった時、最後に別れたのはおじいちゃんですから、ずっと後悔の気持ちでいっぱいだったでしょうし、
自責の念で食事ものどを通らず、夜も眠れなかったとは思います。が、たとえ身内であっても“預かる責任”は本当に重いな・・・と感じた出来事でした。
私がこのメルマガを書いている中で、夏休みにいつも感じ、又、気を付けてほしい・・・とお願いもするのが、この夏休みの期間、さまざまな事故によって子供たちが命を落としてしまう事です。
水難事故だけで言っても、中学生以下の子供の場合、7・8月で起きる事故は全体の60%という非常に高い数字なんですね。(大人も含めると40%になります)
今年の8月にも私の住む静岡県でも、7歳の男の子が川遊びをしていて命を落としています。
その子の場合は、子供会の行事で川のそばにあるレジャー施設に遊びに来ていて、近くにある川で遊んでいるうちに流されてしまい、見つかった時には水深1.5メートルほどの川底に沈んでいた・・・との事でした。
その子供会の行事に親も参加していたのか、又、川遊びに引率者がいたのか、など詳細については報道されてはいないのでわかりませんが、いずれにしても尊い命が失われたこと。
そして、お父さん、お母さんの気持ちになったら、生きる希望も無くしてしまうほど辛い日々を送ることとなると思うのです。
「つい朝まで元気だった我が子が・・・」いくら悔やんでも悔やみきれないです。
今週は幾分涼しくなってきていますが、これからまだ水遊びや海や川へ行く機会もあると思います。
是非、子供から目を離さず、又、泳ぎが上手でない子の場合は、ライフジャケットの着用などもお考えいただきたいと思います。
そして、先ほど私は“預かる責任”と申しましたが、子供の友達を誘って一緒に遊びに行ったり、余所のお子さんを預かって遊びに連れて行く・・・という場合もあると思います。
もちろん、良かれと思って誘う訳ですし、ご自分のお子さんだけでなく、誘ってあげた子にも「楽しい思いをさせてあげたい」との善意の気持ちからではあると思いますが、
もし、人の子を預かったら、その子の命も預かることになりますから、本当にご注意くださいね。
実際に、軽い気持ちで友達を誘い、一緒に楽しい時間を過ごそうと思ったのに、事故に遭ってしまったご家族がどうなっていったのか?
その詳細を過去のメルマガ(第490号“預ける責任・預かる責任”)https://www.age18.jp/back490.htmlでお話ししています。
“預ける”とは“命”を預ける事と同じですからね。
夏休みももう少しです。どうぞ元気に新学期を迎えられるように子供たちを見守ってくださいね♪
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